新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

ウルトラマンX 第11話 「未知なる友人」 感想

つながる心
ゴモたんマジ天使






















・閉ざされた心
 さて今回は1話以来全く描写されなかったサイバー怪獣の実体化実験から始まりました。サイバーゴモラを何とか実体化する段階までは成功したものの脳波でコントロールすることが出来ずにいる状態が続き、焦る大地はシンクロ実験を繰り返していく内についに倒れてしまいます。意識を取り戻して職場復帰したものの隊長に早速謹慎休むように言われてしまいます。

 大地「幼いころからゴモラとずっと一緒でした。ゴモラのことは誰よりも知っています!」
 隊長「身近な存在だから何でも知っているとは限らない。例え家族の間柄でも、知らないことはたくさんある」

 相変わらず隊長は名言メーカーだぜ……。しかし大地はますます焦るばかり。そこにアスナが「私はこの戦いの日々が早く終わればいいと思っている。もしかしてゴモラも同じじゃないのかな」と諭す場面は印象的ですね。冒頭の大地に差し入れを渡そうとするなど、今回のアスナはヒロイン力が5割増しな気がします。


・襲来、鈍色の鉄機
 そんな中街に謎の飛行物体が突如出現。鈍い金色をした4つの物体の正体はペダン星人の侵略兵器、そうウルトラシリーズにおけるロボット怪獣の代表格、キングジョーでした。4体に分かれたキングジョーはすぐさま合体して(キングジョーの分離飛行・合体シーンはCGとかの技術が発達していくと同時にドンドン進化しているのがわかるのが面白いです)街に侵攻してきたのでXioは攻撃しますが全く効かず、ゼットンアーマーを纏ったエックスのゼットン火炎弾も分裂して躱すなど手強いです。そしてエックスを怪力で押さえつけるなどかつてセブンを追い詰めた時の恐ろしい強さが伝わってきました。見た目の無機質さも相まって不気味ですね。


ゴモラの心境
 援護に回ったアスナを庇ってキングジョーの光線を受けてしまったエックス(大地)はその瞬間ゴモラの心と繋がります。そこでゴモラの記憶を見ていく中で、大地はゴモラが自分の声を拒んでいたのは自分の身を心配しているからだと気づきました。ずっと大地の身を案じていたとは、なんていい子なんでしょう……。
 しかし大地は多くの命を守るために戦うことを誓い、ゴモラに力を貸してくれと話しかけます。そうしてついにゴモラが……。


 大地がサイバーゴモラのSDをロードしたことでついにサイバーゴモラが起動!サイバーゴモラはエックスとの共闘で次第にキングジョーを追い詰めていきます。ただ怪力なだけでなく、キングジョーの光線を手甲で跳ね返すなど防御もかなりのもののようです。そして極めつけは大地の掛け声で決める「サイバー超振動波」!『大怪獣バトル』のゴモラが好きだった身としてはかなり嬉しいです。
 とどめはマックスの力を使ったエックスが放ったギャラクシーカノンで、見事キングジョーを倒すことが出来ました。8話で「信じ貫く気持ちこそが本当の力になってくれる」という言葉を残してくれたマックスの技で決めるのはいい演出だと思います。

 大地「サイバー怪獣を動かすのは、卓越したテクノロジーではない。人間の脳波でもない。
     未知なる友人を理解しようとする心…………すなわち、”つながる心”である」


 今回はサイバーゴモラのお披露目だけでなく、大地の心の成長や本作のテーマである「共存」に触れた内容に仕上がっていて非常に良かったです。それにしてもゴモラは本当にアイドル路線を突っ走っているな……。
 さて次回は謎の女によってパワーアップしたデマーガに対し、ついにエックスの進化形態が登場!楽しみです!


 ではまた、次の機会に。