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ヤング ブラック・ジャック 第3話 「脱走兵」 感想

その腕は誰がために
間の中の本間先生が神格化されすぎててやばい






















・「ボンカレーはどうつくってもうまいのだ」
 今回は間はどうしていたかというと1話に出ていた岡本先輩に自分の部屋にあがりこまれて手術で見せたすごい技術の秘密について問いただされていましたが、特に気にする様子もなくカレーを作っていました。やっぱそれボンカレーですよね?というかご飯とうどんの両方にかけて食べるなんて贅沢だなぁ。
 それは置いといて間の卓越した手術の腕はどうやら魚で鍛えた結果らしく、ツギハギの残る魚を飼っているのが証拠でした。しかも豚足までも使って練習しており、個人的にこいつの家計は大丈夫なのかと激しく心配してしまいました。


・苦しむ脱走兵
 一方間の隣の部屋では学生運動のメンバーが匿っていた脱走兵の1人が苦しんでおり、気になった岡本先輩に連れられて間もこの事態に関わることに。病院に連絡すれば彼らが脱走してきたことがばれてしまうということでこっそり病院に運ぶなど違法スレスレの行為を繰り返しますがあろうことか学生たちは間に手術させようとしてきます。とりあえずここで「人間として協力するのが当然」とかそれらしい正論を吐くな!でもブラック・ジャックが闇医者になったのもこういうことがあったからだろうなぁと今回の話を見てると思います。


・尊敬していたあの人に
 勝手な理屈にブチ切れた間はさっさとその場を去ろうとしますが、そこにもう一人の僕!自分の幻影らしきものに色々と精神攻撃されていました。と思ったらかつて自分を救ってくれた本間先生の幻影を見て手術することを決心。曰く「失敗の危険性を顧みず自分を助けてくれたあの人のようになりたい」そうですが、間の中の本間先生はかなり神格化されているのがわかりますね。彼にとって先生は恩人なのはわかるんですがこの当時の先生本人がメスの件で苦しんでいると思うと……。
 ともあれ脳浮腫のを患った脱走兵の男を救うためまさかの開頭手術が開始されました。前回、前々回と続き学生がどうにかできるとは思えない手術ばっかやってますね。それでも何とか成功しちゃう辺り間の腕は本当にすごいですね。


・まさかの結末
 さて脱走兵の男は無事救われましたが、彼はなんとCIAのスパイでした。どういうこと!?結局間は捕まったもののCIAの幹部らしき男によって釈放され、事なきを得ました。(岡本先輩はどうなったの?)しかしもう一人の脱走兵は結局戦地に送り込まれてしまうという何とも後味の悪いオチでした。学生たちがどうなったのかいまいちわかりませんし、かなりすっきりしませんね。


 今回は原作でも見られたような虚しさを感じるエピソードでした。しかしブラック・ジャックの人を救いたいという思いがありながら闇医者になってしまったという奇妙なキャラクターにはこういった過去があったからだろうな、と考えさせてくれるのが面白かったです。

 そして次回は何とベトナム戦争の真っ只中へ向かうエピソード。今回は回想だけだった藪さんも出番がありそうだぞやったー!


 ではまた、次の機会に。