新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

トランスフォーマーアドベンチャー 第14話 「オプティマスプライムの試練」 感想

集中して物事を見定めよ
最初の13人みんな性格悪すぎィ!!





















 第2シーズンも始まり、OPも特に変化はないのですが、最後のオートボット集合の図にこれまでいたオプティマスがいなくなっていました。これは一体……?
・苦労人バンブルビー
 今回はチームメンバーの意見を一度に訴えられていたビーの困り顔からスタート。ディセプティコンの反応があったので出撃し破壊されたポッドを発見したあと4つのポッドから相手はマロドール率いるスカンクティコンだと判明。トランスフォーマーの五感を狂わせる効果を持つガスを噴射することから一度基地に戻って対策を講じようとしますが、自分には効かないと豪語するグリムロックや中学生の如くそれをたきつけるサイドスワイプ、真面目にそれを止めようとするストロングアームのせいでそのままダムに向かうことになってしまいました。
 しかもついた先でスカンクティコンと遭遇し、得意技のガス(というか液体)を喰らって五感を奪われたグリムロックが人質として攫われる始末。思えばよくこの面子で今までやってこれたな……。何だかいつも以上にビーの苦労が伝わってきます。


・最初の13人、マイクロナスの課題
 一方これまで姿を消していたオプティマスプライムはなんとマイクロナスの下で何かの修業をしていました。マイクロナスと言えば全てのトランスフォーマーの始祖ともいえる「最初の13人<オリジナル・サーティーン>」の1人にして最初のマイクロンですが、他のプライムたちと一緒にオプティマスを鍛えていたようです。しかしその修業の内容がプライムソードとかいう剣を渡してマトリクスセイバーはどこ行ったし突然出現した丘を登れというわけのわからない内容で、かと思ったらどっかから人間を召喚してこれまたどこかから現れたビーコンらしき敵から人間を守るように仕向けてくるなど結構えげつない行動に出ます。(最初の13人ってベクタープライム以外はみんな性格悪い気がする……)
 オプティマスも「大切な友人」である人間を必死に守りますがそれでも守り切れず次々と人間が消えていきます……。アニメのトランスフォーマーで人間から死者が出るのは珍しいですね。(というかあの世界の人間はそう簡単に死ななそうな気がするのは僕だけか?)久しぶりにオプティマスの活躍を見ますがやっぱり主人公然としていてカッコイイですね。あとオートボット伝統芸能であるひき逃げまでやってくれた時は謎の感動を味わいました。やっぱりトランスフォーマーはこうでなくっちゃっ。


・嵐の中心
 スカンクティコンと攫われたグリムロックを追ってダム施設の上に向かったビーたちでしたが、五感が狂ってしまったせいで転んだりこけたりしながらビーたちを探すグリムロックのせいでこれまた状況がカオスなことに。怯えてウロウロするグリムロックは見ているだけなら可愛いんですが、下手に巨体を振り回しているせいでダムを制御する機械を破壊してしまい、ダムの水が1分後に放流されるという事態に発展。テレトラン1「何か他人とは思えないな」スカンクティコンも逃げ出し、ストロングアームたちも五感を奪われ今にも窓から落ちそうになるなど大変な状況が重なってしまいます。
 しかしバンブルビーは冷静に物事を見極め、先にグリムロックたちを救出し、ダムの放流もフィクシットと協力して何とか食い止めます。その後仲間たちを叱咤しつつスカンクティコンを捕まえるための作戦を立て、仲間と協力して見事全員を捕まええることに成功します。(途中グリムロックはまた五感奪われていたけど)

 一方オプティマスもマイクロナスの助言から最初何をするべきかを思い出し、丘を登ったことで出現した(?)剣のパワーで敵を倒しました。その後人間はホログラムであることを明かされたオプティマスはマイクロナスから「戦いの中でも冷静に物事を判断すること」を教えられます。ホログラムであることは薄々気付いていたんですがそれでもやっぱりマイクロナスは人が悪いと思うなぁ……。


 第2シーズンの始まりとなった今回はバンブルビーと久しぶりに登場したオプティマスがそれぞれ困難な状況に直面し、それをどう対処するかという話でした。仲間に振り回されつつも何をすべきかを判断するビー、一方で人間を守るために何をすべきかを見極めるオプティマスと別の場所で全く違うことをしているけれども同じように判断を求められる2人の対比と、それぞれの成長を感じ取れたいい回でした。特に今回のキーワードとなった台詞が印象的ですね。

 バンブルビー「嵐の中心は穏やかなものだ。なすべきことは常にそこから見つかる」

 オプティマス「だが、嵐の中心は穏やかなものだ。そして、なすべきことは常にそこから見つかる……」

 一見慌ただしいように見えるが実は落ち着いてみるとそうでもない。だからこそ混乱せず冷静に状況を把握し、やるべきことを整理しよう……つまりこんな感じですかね。集中力を崩さず最善の道を示し続けなければならない司令官に必要な資質をこういった形で上手いこと話に盛り込むんでいます。このように教訓を物語に組み込むのがこの作品のいいところですね。
 またビーも少しずつオプティマスのような司令官に相応しい存在になりつつある、とわかるようにオプティマスと対比させているのが面白い。最後に左右に分割したオプティマスの顔と重ねるという演出もビーが彼に近づいてきているということがわかります。


 さて次回はコウモリのトランスフォーマーが登場する模様。『リターンズ』のオカマコウモリかな?


 ではまた、次の機会に。