意志を受け継ぐ覚悟
マコト兄ちゃんが良くも悪くもサブライダーっぽくなってきた……
・父の研究と旧友
前回スペクターの正体がマコト兄ちゃんだと知って少しショックを受けていたタケルは久しぶりに登場した仙人に色々問い詰めようとしますが相変わらずはぐらかしてきて肝心なことは何一つ教えてくれません。この不親切ぶりは過去の作品にも色々思い当たる人物がいますが、明らかに何かを知っていそうな分仙人のおっちゃんの方がはるかに胡散臭く感じますね。
そんな中タケル父の研究に協力していた物理学者の1人、五十嵐博士の存在を知り、不可思議現象研究所は何かを知っているかと思われる五十嵐博士の捜索を開始します。昔使っていたという研究施設らしき場所で博士を発見しますが「未来は失われてしまった」という言葉以外何も語ろうとせず、さらに眼魔が襲い掛かって来て戦いに発展しました。そこで久しぶりにロビン魂に変身してくれたのは嬉しかったです。しかしその戦闘もあっという間に終わり、眼魔からはあの博士には近づくなと忠告されます。その意味とは……。
・変わったマコト兄ちゃん
一方眼魔世界らしき場所からジャベルという男が出現。アランのお目付け役ということでこちらにやってきたようですが、アランは父親が帝王という存在などからあの世界の王族なのでしょうか。ちなみにジャベルは『ゲキレンジャー』でゲキチョッパー役の人。『ゲキレンジャー』が好きな身としては非常に懐かしいです。
そしてマコトはそんなアランから協力を頼まれますがあっさり断り、ジャベルにちょっかいを出されつつもアランにどこか残念がられる始末。冒頭でカノンに「お兄ちゃん、変わったね」と言われましたがアランからも「君は変わってしまった」とまで言われてちょっと可哀想です。
・不動の荒法師
一旦大天空寺に戻ったタケルたちは研究所で手に入れた五十嵐博士の手帳から謎の言葉を発見します。「全てはお前の死と共に終わった」という言葉からタケルの父の龍に対して綴ったのでしょうか。また「裏切り者」という言葉には本編でも追及されてますが西園寺の可能性が高いことから、やっぱり10年前の事件は西園寺が何かを引き起こしたのでしょうか。
再び研究所に訪れて話を聞きだそうとするタケル。五十嵐博士は相変わらず口を閉ざしたままですが、タケルの言葉から龍を思い出し、遂に話してくれる気になってくれました。しかし眼魔の襲撃に遭い、変身も妨害されたタケルを眼魔の攻撃から庇ってくれた博士はそのまま息絶えてしまいます。
眼魔の目的が博士を利用して武蔵坊弁慶の眼魂を呼び出すことであると知ったタケルはそのことに怒り、手に入れたベンケイ眼魂で、
カイガン!ベンケイ!
兄貴!
ムキムキ!
仁王立ち!!
新フォームのベンケイ魂は見るからにパワータイプだとわかる逞しさで、こういうどっしりとしたスタイルは個人的に好きです。クモランタンが合体したガンガンセイバーハンマーモードで戦いますが……
・悲劇の再開
眼魔と戦っている途中でまたもやマコトが乱入。さすがにこのパターンは何回目だよ…と思いました。(『ドライブ』初期の魔進チェイサーを彷彿とさせるしつこさです)眼魔はそのまま退散してしまい、マコトとは戦えないタケルは説得を試みますが、「昔のマコト兄ちゃんはそんなんじゃなかった」って言うのはさすがにやめてあげて!今日だけでもう2回も言われてるから!(マコトも「カノンと同じこと言う!」とうんざりしているようですw)
でも必殺技同士のぶつかり合い(ここのベルトの目から覗く演出は面白い)になったらあっさり負けるマコト。まだ眼魂を1つ残しているけどインフレに追いつけなくなってきている気がしますね。倒れたマコトを心配する声からついにカノンの眼魂に気付くタケル。アカリも加えてかつての幼馴染が揃ったのに中々切ない構図です。
今回はいよいよ最後の眼魂が揃い、さらにカノンの今の状態をタケルたちが知って事態が一気に急変した回でした。1年やる番組とは思えないほど話が進んで中々先が気になります。マコトに関しては今回散々変わった変わった言われ、さらにはタケルにも負けるようになるなど不憫な目に遭うのが多くなってきました。何かとメインライダー勢にちょっかいを出し、しかも主役たちのパワーインフレについて行けなくなっている辺り、平成ライダーのサブライダーらしくなってきた気がします。せっかく眼魂をあと1つ持っているのですから頑張ってほしいですね。
次回はついに15個の眼魂が集結。この作品本当は1クールなんじゃ……と思うほどの急展開です。
ではまた、次の機会に。