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仮面ライダーゴースト 第11話 「荘厳!神秘の目!」 感想

タケルの望み
フォームチェンジ祭りはやっぱり見てて楽しい






















・願いの資格
 前回眼魂を全て揃え、タケルやマコト、ジャベルすらも出し抜いた西園寺。大天空寺のモノリスの前でついに「全てのものを支配する力をお与えください」と望みを叶えようとしますが、モノリスは何も反応しません。と思ったらなんと西園寺を光の粒子に変えて吸い込んでしまいました。どういうことなの……。
 するといつの間にか潜んでいた仙人のおっちゃんが出現。西園寺が残りの眼魂を手に入れていたことに驚いている様子でしたが、「ベルトを持っていない奴はいくら呼んでも無駄」と言い放ちます。今回の西園寺の行動とおっちゃんの発言から、願いを叶えるために必要なのは「15個の眼魂」だけではなく「モノリス」と「ベルト」も必要だということがわかりました。特にベルトは単なる変身アイテムではなく何かしら重要な役割を有しているのでしょうか?またおっちゃんの言う「呼ぶ」というのは”誰”に対して言っているのか気になりますね。
 そしてこれまで何かと意味深な発言と行動をしてきた謎の男西園寺がこうもあっさり退場してしまうのには驚かされました。「全てのものを支配する力」を求めていたそうですが、具体的にどんな目的を持っていたのか気になっていたのでこの終わり方は残念です。その内過去回想とかで判明すると良いなぁ。


・タケルの選択
 結局西園寺がいなくなったからなのか15個の眼魂がこれまで何度も登場してきた巨大な目の魔法陣(?)を作り、空高く昇って大天空寺に戻ってきたタケルを吸い込んでしまいました。
※この眼の魔法陣は現在東映のHPの「眼魂リスト」で確認することが出来ます。それぞれどのマークがどの眼魂に当てはまるのかも確認できるので興味があったらぜひ見に行ってみてください
 さて魔法陣の中に吸い込まれたタケルは謎の声に「望みを述べよ」と言われ(仙人が言っていた「呼ぶ」というのはこの”声”のことを指していたのでしょうか)、言葉を紡ぐ直前にこれまでのことを思い出します。かつての友と敵対してでも妹を生き返らせようとしたマコトやタケルに生き返ってほしい一心のアカリと御成……。これまで自分を生き返らす戦いの中での出来事を胸に、タケルが伝えた望みとは……………………

 魔法陣の中から降りて来たタケルが抱きかかえていたのは人間としての深海カノン。つまりタケルは「カノンを生き返らせる」という選択をしたのでした。タケルがこの選択をするのは大方予想がついていましたが、望みを言う直前にCMが挟まれたので結構ドキドキしてしまいました。
 急いでこちらに来たマコトもカノンの無事を確認して安堵。「俺がこうしたかったから」とライダーの主人公らしい気持ちいい理由でカノンを助けたタケルや泣き崩れるマコトもそうですが、タケルの選択に驚き泣き崩れながらも深海兄弟に「良かったですな」と祝福してくれる御成達も含めていいシーンだと思います。マコト兄ちゃんはこれからタケルに足向けて寝られないな。


・互いを信じる戦い
 喜びもつかの間、宙に浮いたままの魔法陣が突然崩れ出し、眼魂がそれぞれどこかに飛んで行ってしまいました。(その様子を見ていた仙人も動揺したようで、これまた「もしや、あやつらが感づいたのか?」と気になる発言を残しています)
 タケルたちは散ってしまった眼魂を探しに向かいましたが、ドラゴンボールみたいに世界中に散らばるのかと思いきや割と近所の森に散乱している程度だったのには笑ってしまいました。そのまま順調に集めますが、ジャベルがグンダリという龍のような怪物を呼び出して御成達の収集を妨害し、眼魂を2個奪い残りも強奪しようとしてきました。眼魂を奪われまいと、タケルと彼を助けに来たマコトがついに同時変身!

 タケル「俺は、俺を信じる!!」
 マコト「なら、お前を信じよう!!」

 待ちに待ったダブルライダーの共闘。これまで対立していた2人が協力して戦う場面はどの作品もいいものです。それでも2人相手に互角の戦いを繰り広げるジャベルに対抗して、ゴーストとスペクターが次々とゴーストチェンジしていくのは非常に見ごたえがありました。特に片方が戦っている間にもう片方が変身するコンビネーションはもちろん、べートーベンで拘束してからツタンカーメンと攻め込む戦法やベンケイとノブナガの同時攻撃などの連系は見てて面白いです。御成達の眼魂を投げ渡すファインプレーも光りますね。
 徐々にジャベルを追い詰めていき、ついにダブルライダーキックで倒せるかと思いきや、グンダリのうち1匹が盾になったことでジャベルは無事。さらに怒っているアランに咎められてその場から退散してしまいます。(何気にタケルとアランの初対面です)


・英雄の一撃
 逃げたジャベルを追った先(いつもの採石場)でタケルたちを待っていたのは残ったグンダリ達。奴らを倒すためダブルライダーの戦いが再開されますが、早速それぞれ専用のバイクで爆炎の中を並走していくのがたまらなくカッコいいですね。マコトとイグアナゴーストライカーがそれぞれ1匹ずつ倒してくれますが(イグアナ結構強かったんだな……)、残った1匹にタケルは苦戦を強いられてしまいます。そんなピンチの中ゴーストの体からムサシのゴーストが飛び出し…………

 ムサシ「いざ参るぞ、タケル!」

 ムサシが喋ったぁ!?この時点で驚きですがさらに他のゴーストたちも集結し並んだ彼らをゴーストが次々と着こなし、各英雄の力を纏ったゴーストのキックでグンダリを撃破します。(宙でゴーストの周辺に浮かび上がったマークはそれぞれあの魔方陣に配置されていたものですね)あと戦いが終わった直後に御成がゴエモン眼魂を意気揚々と見つけて来たのには笑ったww


 一件落着し、感謝しながら帰っていく深海兄妹(そういえばこの2人ってどこに住んでいるんだろう……?)に喜ぶタケルでしたが、結局自身を生き返らせなかった故にタイムリミットはそのまま……。不安げに見つめるアカリが切なかったです。


 というわけで今回は眼魂争奪戦の一区切り、というべき回でした。あっさり退場した西園寺や意味深な発言を多く残した仙人、そしてダブルライダーの共闘など見どころが多くまさに”これまでの集大成”といった感じで見ていて飽きませんでした。
 タケルの選択に関しては無難なところに落ち着いたな、と思いますが迷いなくカノンを生き返らせたタケルの姿個人的に見てて気持ちよかったです。誰かのために自分を犠牲に出来るタケルもまた立派な「仮面ライダー」であることがわかって嬉しかったです。しかしこの後タケルはどうなってしまうのか気になりますね。


 そして次回はついにタケルが消えてしまうのか?さらに最初ビジュアルを見た瞬間に惚れてしまったゴーストの新フォームもついに登場!見逃せません。


 ではまた、次の機会に。