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仮面ライダーゴースト 第12話 「壮絶!男の覚悟!」 感想

闘魂を燃やせ!!
父の力は偉大…………なのかな?






















・過ぎていく日々
 前回カノンを生き返らせたことで散らばった残りの眼魂を見つけるため、シブヤとナリタと共に街中を捜索する御成。アカリも様々な文献を調べ漁りますが、何の成果も得られず時間ばかりが過ぎていきます。残りの眼魂は4個でジャベルが奪っていった2個を除けばまだ見つかっていないのは2個ということになりますが、前回あんだけ近くに散乱していたのに2個だけ遠くに飛んで行ったというのは少し不自然ですね。この辺りは何かしら理由があるのでしょうか。
 大晦日や正月といった行事も終わりタイムリミットが刻々と迫る中、肝心のタケルは眼魂探しにはあまり乗り気ではありませんでした。諦めたとも取れますが一方で行事を楽しんだりアカリを連れて遊びに行ったりと残った時間を有意義に使おうとしているのがわかります。なるべく明るく振る舞っているタケルと、何も出来ずに涙を流すアカリ達の対比が非常に切ないです…………。特にアカリや御成だけでなく、シブヤやナリタもタケルの為に奮闘している姿がみんなタケルのことが大好きなんだと感じさせてくれます。主人公勢の仲の良さは平成ライダーでも屈指なのではないでしょうか。そして、ついにタケルが消滅する1月10日が始まります…………。


・消滅の瞬間
 一方カノンを入院させたマコトはアランと待ち合わせしていました。そこでアランは「次に会う時は敵だ」と厳しい言葉をかけますが、それ以前にマコトの目的がカノンを生き返らせることだと知って(今まで知らなかったのか)知っていたら協力してあげたといった姿勢を見せる辺りマコトに対してはかなり親しげで悪い奴という感じがしないですね。ですがマコトを変えたとしてタケルを逆恨みしている姿のギャップがすごいwwでも平成ライダーでは割とよくあることなんですよね。???「舞さんがこうなったのも全部紘太さんのせいだ……」
 そしてジャベルはグンダリを勝手に使った罰として(あれ結構貴重なのかな?)眼魂を取られ謹慎処分(?)を受けることにしかしこの人自分の失態を認めたくないのかシブヤを連れ去ってしまいます。ボロボロで逃げ帰ったナリタから聞いたタケルはすぐさまシブヤを助けに向かい、ジャベルと交戦を開始します。しかしマコトとの2人がかりでようやく互角といったところだった相手に苦戦を強いられ、ついには変身も解けてしまい、消滅の瞬間がやってきてしまいました。
 アカリ達が涙を流す中、これまでの出来事を走馬灯のように思い出すタケル(落ちてくる羽にそれを映す演出は個人的にすごく好み)は最期まで笑顔のまま、消えて行ってしまいました。ああ…………。


・親子の奇跡、爆炎の闘魂
 そうして消え去ったタケルはその先の死後の世界らしき場所で父の龍と再会。よく頑張ったと優しく声をかけてくれる父を前についにタケルも泣き崩れます。しかし龍はタケルに何か重要な言葉を授けます。

 龍「タケル、お前しかいない。お前が15人の英雄の心を繋ぎ、未来へと導くんだ。命を、想いを未来へ繋げ。頼むぞ……」

 そう言い残して抱き留めてくれた龍は光となってタケルの体を包んでいき、ジャベルに苦戦するマコト達の前に再び姿を見せます。どういうこと!?
 視聴者もアカリ達も混乱している中、タケルは新しい眼魂を使って変身!

 一発闘魂!

 バッチリミナー! バッチリミナー!

 トウコン!カイガン!ブースト!

 俺がブースト!

 奮い立つゴースト!!

 ゴー・ファイ! ゴー・ファイ! ゴー・ファイ!

 遂に登場した新フォーム・闘魂ブースト魂はオレ魂の正統進化と言うべきフォルムながら、ボディの所々に散りばめられた炎のパターンや赤と黒の色のマッチングが非常にかっこいいです。やっぱり中間フォームはこういった素直にかっこいいと思えるデザインが多くていいですね。
 戦闘でもジャベルの猛攻を受けきってから打撃や新武器・サングラスラッシャーを使って反撃するなど先程とは打って変わって圧倒的な強さを見せます。最後に決め技が走ってからのキックなのもライダーらしくてすごく好みです。

 ジャベルを撃破して戦いも終わり、仲間から驚きと喜びの声を受けるタケル。マコトも「いつの間にか俺を超えたな」とタケルに笑顔を向けますがとっくの昔に越えられている気がするんですが、すぐさま「ケジメを付けなきゃいけない」と言って去ってしまいます。
 そして仙人のおっちゃんからは「異常な方法で生き返ったに過ぎない」と宣告され、タケルたちは再び99日のタイムリミットの中で眼魂を集めることを決意します。それはいいんですが結局お父さんは何をやったんでしょうか?色々と唐突過ぎてちょっとついていけませんね。


 というわけで今回は新フォームお披露目回であると同時にタケルの最期をどのように締めるかという大事な回でしたが、結果は”タケル父のよくわからない方法でまた99日の猶予を貰った”というものでした。結局何をしたのかが不明瞭なせいで若干ご都合主義めいてしまっているのが残念ですね。何かしら理屈を説明して欲しかったです。
 しかし迫るタイムリミットの中でタケルの為に奔走してくれる仲間たちとの絆の深さや、ようやく再開できた天空寺親子、そしてゴーストのかっこいい闘魂ブースト魂など見どころが多かったです。特に主人公勢の仲が良いと見ていてすごく気分がいいです。この調子でマコトやカノンとも仲の良い描写を増やしていってほしいですね。


 さて次回は見つからなかった眼魂の内リョウマが登場する模様。さらに1話でタケルを殺した眼魔も登場し、どうやら前回御成が拾ってきたゴエモンを使って戦うようですね。


 ではまた、次の機会に。