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ウルトラマンX 第18話 「ワタルの恋」 感想

命短し恋せよ怪獣
幼馴染は負けフラグ






















・幼馴染と親友
 今回はワタルがウキウキ気分で喫茶店にやってきたかと思ったらそこで働いている幼馴染の菜々子に会いに来たようです。というか態度からして彼女に気があるのがバレバレです。このまま甘い時間を過ごすのかと思いきやワタルを追って喫茶店に入ってきたハヤトが菜々子と怪しい雰囲気になり、さらにラグビーの試合の最中に応援に来た2人がイチャイチャしている様子を目撃してしまいます。後日いつものように喫茶店に行ってみたら2人がさらに仲良くなっており、渡は早くも敗北した感じです。
 というか幼馴染という設定の時点で敗北フラグが立ってると思います。(幼馴染が勝利した作品って『梅ちゃん先生』くらいしかしらないなぁ……)

・宇宙化け猫 ムー
 そんな中街に落下した隕石の中から出現した岩に巨大な一つ目と猫のような耳と尻尾がついた怪獣。かつて『マックス』に登場しシリーズ最強候補の怪獣として(ギャグ的な意味で)名を連ねた宇宙化け猫タマ、ミケ、クロの同種と思われるこいつは現れただけで周囲の機械を狂わせるほどの強力な電磁波を発生させるというタマ立ちに負けず劣らずの迷惑っぷりを発揮してきました。
 さらにその電磁波にはダークサンダーエナジーを引き寄せ活性化させる効果もあるらしく、Xioの面々はムーがダークサンダーエナジーの発生源ではないかと疑い始めます。実際2度目の出現の際にダークサンダーエナジーが落ちてきて街中でレッドキングが実体化し、それを止めるためにエックスが出動。しかしムーはエックスを見た途端目をハートマークにして近づいてきました。この場面は呆然とするレッドキング含めて変な笑いが出ました。


・リスト『愛の夢第3番』
 そんな様子を眺めていたワタルはムーの目的がダークサンダーエナジーではなく恋の相手であるエックスに愛に来たことだと感じます。どうやらその予感は的中していたようで…………

 ワタル「恋は人を惑わせる……」

 ムー「恋は怪獣だって惑わせる!」

 何と喋り出した(心の声なのかもしれんが)ムーはエックスにふっとばされてもめげずに再び飛びついてきます。しかしエックスはムーのことを見たことがないと言いますが……?というかこの場面のレッドキングがさっきからイチャイチャに辟易して建物に八つ当たりしているようにしか見えないwww
 ムーがレッドキングに殴り飛ばされたことでエックス対レッドキング戦が始まり、さらにダークサンダーエナジーレッドキングがEXレッドキングにパワーアップしてしまいますが、EXってこの作品では狂暴化としての扱い何でしょうか?だとしたらちょっと複雑です。

 エクシードエックスでEXレッドキングも難なく倒してムーに詰め寄るエックス。しかしムーが放屁した瞬間エックスや大地、さらに周囲にいたアスナまでもがムーのことを忘れ去ってしまいました。どうやらムーのおならは周りの生命体のムーに関する記憶を奪い去る効果があるようで、ここに来て宇宙化け猫要素を出してきたことには驚きました。
 一方ワタルは再び菜々子とハヤトが仲良くしている様子を目撃してしまい、エックスに邪険に扱われたことに泣き出してしまったムーに妙なシンパシーを感じたようです。「その涙で俺の恋を洗い流してくれ」といきなりポエムらしき言葉を出してきた時には唖然としてしまいました。

 がここからがさらに驚きの展開。ムーの涙を浴びたエックスはかつて宇宙のどこらへんかでドラコにいじめられているムーを助けたこと(総集編のドラコの出番ここかい!)を思い出し、ムーに詰め寄りますが…………

 ムー「誰?このウルトラマン、馴れ馴れしいんだけど」

 何と今度はムーの方がエックスのことを忘れてしまうという事態に。そのまま宇宙に帰っていくムーを見送り、ワタルの方も菜々子への想いを振り切って立ち直るというどこか切ない終わり方をします。というか何だか釈然としないなぁ……。


 今回はワタルが恋に破れる様子と怪獣とウルトラマンの奇妙な恋を同時にやっていく不思議な話でした。何かと厄介だった宇宙化け猫の同種であるムーはせっかく恋をしてもおならで自分のことを忘れられてしまい、涙を流して思い出してもらっても今度は自分が忘れてしまうという何とも難儀な怪獣だなぁ、と思いました。宇宙化け猫は記憶関連で毎回厄介な能力を引っ提げてきそうですね。


 さて次回はゴモラの実体化実験についにM1号が登場!?いろいろ気になる回です。


 ではまた、次の機会に。