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2026年夏アニメ簡易感想 その3

 

 

 

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 今年11月3日に公開予定の映画『ゴジラ-0.0(マイナスゼロ)』の特報映像が先日公開。前回のファーストティザーから約2か月くらいのタイミングで公開されており、新たなゴジラの息吹を感じられることに喜びを覚えます。さらには非常に鮮烈なポスタービジュアルも解禁され、暗雲立ち込める世界で咆哮するゴジラ&右上に差し込む光と雷鳴といったカッコよさに感動せずにはいられなかったですハイ。

 

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 さて上にある特報映像ですが、30秒という短さに反して衝撃的なワードや絵面のオンパレードとなっていました。何といってもゴジラの生命力に目を付けた謎の人物の発言に「人類のやっていい範疇を超えている」というセリフ、敷島が野田教授を殴るシーンに加えて落とされるミサイル……と、もうこの時点でとんでもない展開が待っていると確信出来ます。(そしてポスターに書かれたキャッチコピーが「人類の罪と罰」という……)

 このシーンのおかげで人類がゴジラの細胞に目を付けて研究した結果、ゴジラがさらなるパワーアップを果たしてしまったとしても何らおかしくありません。もしかしたら日本側が核爆弾を落とすという、過去作のゴジラでも絶対にやらなかったタブーに挑戦する可能性すらあり得ますね。いずれにしても、人類がゴジラを利用しようとしてしっぺ返しを喰らう、「行き過ぎた科学への警鐘」を描いていくのは実にゴジラらしいと言えるでしょう。

 個人的には学者こと野田さんが上の研究らしきものに加担しているっぽいのが気になるところ。もし敷島に殴られるほどの事態なのですからそれくらいしていてもおかしくはない一方、前作で「生きるための戦い」を説いてきたこの人がそんなことに手を染めたとはあまり信じたくないですね。何か事情があってのことなのか、科学者の好奇心に負けてしまったのか。果たして野田さんが犯したであろう過ちについても、注目していきたいと思います

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

さよならララ

第1話「人魚姫ララ」

 キネマシトラス15周年記念のオリジナルアニメであり、凄まじい始まりを前にして衝撃を受けずにはいられなかった第1話。人魚のお姫様として生まれた「ララ」が人間への興味を抱き、人間の姿で愛を掴もうとするが……というアンデルセン童話の「人魚姫」そのままのストーリーにまず魅了されました。良い意味で野暮ったさが含まれた、どこかノスタルジックを感じさせる作画も相まってまさに童話を見ているかのような気分に浸れましたね。

 そして国が滅びるという最悪の結末を引き寄せてしまったララが、償いを果たすために現代日本に蘇るラストでさらに仰天してしまいました。先ほどまでずっと正統派ファンタジーだったのに、ララが滋賀の琵琶湖で復活してから突然現実に引き戻されたかのようです。(現代の少女に殴られるのが余計にシュール)何より「バッドエンドを迎えたおとぎ話のその先」を描こうとする、制作陣の思惑が読み取れて興奮が止まりません。ここからどんなテイストになっていくのか、期待が湧いてくる導入だったと思います。

 個人的には人魚の国の華やかさとは対照的な、そこかしこに潜むグロテスクさが印象に残りました。幼いララが寝たまま魚を食べるシーンなど、血や断面図を割とストレートに見せてくる辺りファンタジーながら誤魔化しがないことが伺えます。そしてララの足が人魚のヒレに戻る瞬間の、膨れ上がる描写の何とも生々しいこと。その様子を見て彼女を拒絶した王子にも納得してしまうところがあり、本作における美しさと醜さとは何か?について一考の余地がありそうなのが面白かったです

 

 

炎の闘球女 ドッジ弾子

第1話「炎の闘球女!一撃弾子!」

 スーパードッジボールを描いたコロコロ漫画『炎の闘球児 ドッジ弾平』の正統続編がまさかのアニメ化!メインキャラを全員女子にして萌えの要素を盛り込んだ、実に現代チックなスポコン作品としてのイメージを早速残していきました。それでいて過去作の熱い側面をしっかりと盛り込みつつ、続編であることを意識させてくるのが流石といったところ。オマージュも多めなのが弾平を知らない身でもしっかり伝わってくるほか、アニメではサブタイのフォントや弾平のシーンのアスペクト比などで当時の空気感を再現している点にグッときましたね。

 ストーリーに関しては今は亡き初代主人公・一撃弾平の娘である「一撃弾子(いちげき・だんこ)」が闘球部の部員集めが描かれていました。恐るべきはそのテンポ感で、原作では5話かかったくだりまでを1話でまとめきった凄まじい内容となっています。おかげで部員勧誘のくだりがどれも異様に濃く、既にアニメ3話分くらい見終わったような気分になりましたね。おかげでラストの「音花羽仁衣(おとはな・はにい)」戦での、弾子の父の意志を受け継ぐシーンがイイ感じにクライマックスに仕上がっていて感心させられます。勢い重視の作品であるからこそ、このハイスピードな展開は大いに肯定したいところです。

 他にも「江袋もち子(えたい・もちこ)」や「スーザン・キャノン」など各キャラの強すぎる個性も見どころですが、それら全てを吹き飛ばす「小仏珍子(こぼとけ・ちんこ)」のインパクトよ……本人は至って真面目で礼儀正しいのに、名前のせいで延々とネタにされているのが不憫ながら面白すぎますね。「ひらがなで呼ばないでください!」のくだりを実際に文字に出す演出もストレートでしたし、アニメ化最大の懸念とされていた部分も杞憂に終わった感覚を覚えます

 

 

LIAR GAME(ライアーゲーム)

第14話「独裁」

 今回の冒頭はキクザワが語ったヨコヤとの過去が1つ。買収と暴力を駆使し学校を丸ごと支配してしまったヨコヤの恐怖政治に慄きつつ、そんな経験をしたキクザワが支配者になりたいと考えてしまった事実が恐ろしいと感じましたね。前回も触れた通り実際はヨコヤに利用されていたに過ぎず、そういった意味でキクザワはヨコヤに支配されたままだったのが伺えます。総じて過酷な環境と欲望を使い分けて相手を意のままにコントロールしてしまう、ヨコヤの脅威が伺える一幕でした。

 それだけにナオはキクザワを許すことでヨコヤに対抗したのが見事でしたね。こちらの仲間割れすら想定しているだろうと見抜いたうえで、チームの結束を保ったのは間違いなくクレバーな選択。かといってキクザワをただ許すのではなく、多少のペナルティと言葉を以て彼の裏切りを防いでいるのが抜け目ありません。ただ殴るよりもよっぽど重い罰を与えつつ、信頼関係を築けるくだりは秋山でもヨコヤでも不可能なナオだけの才能と言えるでしょう。

 後半では密輸ゲームのルールの穴が秋山から説明されたのが注目ポイント。一見すると密輸成功&阻止で金を運んだ者が得するかと思いきや、ATMに残された大金次第では大損になりかねないのがこのゲームの面白いところですね。そのため密輸ゲームは勝つのではなく「金を儲けて負ける」ことが前提のゲーム、という事実は読者・視聴者の思考を突いた見事な盲点。アニメでは図解がわかりやすくなっており、その重要性がよりすんなり理解出来るようになっていたのがまたありがたかったです

 

 

クレバテスⅡ-魔獣の王と偽りの勇者伝承-

第1話「神学校ソルセイン」

 昨年の夏アニメの個人的ダークホースとなった『クレバテス』、その第2期がついにスタート。国を巡る戦争に発展していった1期から打って変わって、本作では「ソルセイン」という学校にて繰り広げられる謀略がメインになる様子です。その理由もドレルが密かに残していたという魔術研究の成果が存在する部屋の捜索、といったように国同士の水面下の激戦を感じられるのがグッド。(前半の三国会議からしてバチバチなのが良きかな)それでいてクレンに体を縮められるアリシアなど、相川図の関係性も描かれており安心感も大きかったですね

 そして各国の思惑が入り乱れる中、それぞれがソルセインに送り込んだ生徒たちのアクの濃さにも注目が止まりません。かませっぽい双子や可愛いのじゃロリなど、わかりやすいキャラ付けもあって新キャラ多数登場ながらすぐに印象に残りました。中でも大人しそうに見えて実際はかなり喧嘩っ早い「レイ・フォレスター」の、危険な魔術を行使するキレた一面で早速ニヤリとさせられます。これほど強烈な生徒たちと共に行われる学園生活への楽しみが一気に湧いてきた次第です。

(余談ですがレイが使用した魔術のSEがウルトラマンで聞いたことのあるモノばかりだったのが特撮オタクとしては見逃せないポイント。いつぐんぐんカットを挟むんだ?などと勝手に身構えてしまいましたよえぇ……

 

 

ちびゴジラの逆襲

第112話「神隠しのわらべうた」

 古くから伝わるわらべ歌の歌詞に沿って仲間たちが次々と失踪していく……金田一耕助辺りを彷彿とさせるミステリー的なテイスト。しかしちびゴジラということで結局単なる旅行だったというオチになって安心しました。如何にも深刻な事態であるかのように見せかけて、実際は何てことのない話だったというのは実にギャグ作品らしい杞憂だったと思います。(それにしてもちびギドラが残したご飯は結局どういうことなの?

 それはそれとして、わらべ歌の内容があまりにもピンポイントすぎて吹き出しました。最初こそそれっぽかったのに、ちびモスラを「めっちゃオタク気質でアクキーとかいっぱい持ってます」と刺してくる場面からは完全にいつものノリです。わらべ歌と見せかけた旅行の予定を歌っているだけなのでは?と思いつつも、ちびゴジラの不穏な歌声とのギャップもあって実にシュールでしたね

 

 

 さてゴジラマイナスゼロについては今回キャスト発表が最大の情報だったと言えるでしょう。予告でも確認出来る通り、主演の2人以外にも前作『ゴジラ-1.0(マイナスワン)』からほぼ全員が続投となっています

 

 

 新たな登場人物も加えて、主要メンバーが一堂に会しているのは何とも豪華。メインとなる人物が続編でも揃って出てくるのは、VSシリーズですら見なかった気がしますね。この面々を再び揃える辺り、本作はマイナスワンの続編であることを強く意識させられます。こちらも11月の公開直前に、前作をしっかり見直すなどして望むとしましょう。

 

 

 ではまた、次の機会に。