新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

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仮面ライダーギーツ 第20話「乖離Ⅳ:ジャマトからの宅配便!」感想

その必死さは大切なもののため

今デザグラは空前の推し作りブーム!君だけの推しを見つけろ!

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  • 必死なタヌキは甘さを捨てるのか?

 前回デザスター投票によって大智が脱落したものの、彼がデザスターではないことで投票が続行されることになった新デザイアグランプリ。今回のギーツでは引き続きデザスターが何者なのか?という点に触れつつ、参加者同士の必死な様子が描かれていたのが最大の特徴でした。

 彼らの必死ぶりが露になっていた理由としては第3回戦「時限爆弾ゲーム」と、それに巻き込まれた沙羅姉さんが関係していたのが大きかったですね。予告状と共に果物型の爆弾を各地に配っているジャマトを倒すというルールはまだ良かったのですが、景和の姉がまたもや巻き込まれる展開には唖然となりました。前回に引き続き大切な人が危機に晒される羽目になった景和が気の毒に思えてなりません。

 それ故か、今回の景和は姉を助け出すまでの間はかなりピリピリしていた様子が目につきました。姉が巻き込まれた状況は6話を彷彿とさせますが、あの時以上に切羽詰まっていたように感じます。姉の元に送られてきたパイナップル爆弾を持つジャマトを倒すために、冴のゾンビバックルを引き剥がして使うなどおよそ景和らしくない場面が多くて何度もギョッとさせられましたね。(「よこせ!」ではなく「貸せ!」という言い回しだった辺りは景和らしいですが)姉のことを想う景和の人間臭い一面が見られた点は良かったものの、前回ケケラに忠告された「甘さを捨てろ」の言葉がここにきて表に遭わられてきているように感じてなりませんでした。

 

 

  • それぞれの理由と覚悟、そしてデザスターは……

 終始焦っていた景和に対して比較的前向きだったのが祢音と冴。前者は自分の願いのため、後者は自分の家族のために戦っている様子が印象に残りました。中でも娘のデザグラをやめさせようとする母に対し、「自分の幸せは自分で叶える」と啖呵を切っていたのがカッコよかったですね。(一方でこんな危険なゲームに参加している娘を心配する気持ちもわかるので、祢音母の方にも同情を寄せてしまいます

 そして冴の方は家族のために戦っていることが判明。スポーツもしているのも家族を養うという理由から来ており、冴の家族への献身ぶりが伺えます。叶えたい願いである「年齢で衰えない身体能力」からは何年でもアスリートとして頑張り、家族を支えていく覚悟が感じられますね。冴にとって必死になる理由が景和と同じ大切な人に向けられているのもあり、今回で彼女に対する個人的な好感度が爆上がりしました。

 ……そのため、ラストに冴が「デザスターミッション」と書かれたカードを持っていた様子が映ったことに衝撃を受けました。序盤の戦いで英寿と景和の背後に爆弾を投げ込んだ何者かがいることが示唆されていましたが、ここにきて彼女がその容疑者に上がるのは中々にショッキングです。上述の理由もあって、冴なら家族のためにデザスターとしての役割を全うするだろうという確信が持てるのがまたエゲつないと思ってしまいますね。

 ただここまで露骨だとかえってミスリードな気もしてきます。あくまでデザスターのカードを持っているだけで、デザスター本人とは限らないかもしれません。(もしかしたら別の参加者が持っていたカードをたまたま見つけただけ、という可能性も考えられます)しかし冴がデザスターではないと仮定すると、英寿と景和を妨害したであろうデザスターの容疑者に上がるのは最早1人しかいません……それぞれの譲れぬ理由と、誰がデザスターになっていてもおかしくないことが改めてわかりましたが、果たしてデザスターの真実はどこに向かうのでしょうか。

 

 

  • 悪魔のささやき、キツネVS猛牛

 ここ最近の恒例となっている道長パートでは、ジャマトのスポンサーである「ベロバ」が登場したのが印象的。何と言ってもアルキメデル以外のジャマト側につく存在が出てきたことには色々とテンションが上がりました。ゴスロリ衣装を身に纏った可愛らしい少女ですが、雰囲気が何とも毒々しいので少し面食らってしまいますね。

 そんなベロバが道長のサポーターになる展開はある程度予想していたものの、道長自身があっさり彼女との協力を選んだことに少々複雑な感情を抱いてしまいます。前回でデザグラの真実を知った道長にとってはこのままデザグラもライダーも全て破壊する道を選ぶのもわかるのですが、如何せんベロバに体よく利用されている感が強いです。ベロバ自身は道長を推しにして楽しんでいるようですし、そんな奴らを楽しませている時点でデザグラに参加していた時とほぼ変わらない気がします。最早悪魔の誘いを選り好みする余裕がないほどに、今の道長はライダーを潰すことしか考えられなくなっているのでしょうか。

 とはいえライダーの敵として舞い戻ってきた道長/バッファと、景和のために彼を止めようとする英寿/ギーツの対決は今回屈指の名勝負でした。バッファが苦しみながらもパワー全開ぶりを発揮し、あのギーツに肉薄する光景には仰天させられます。終始ギーツが優勢だったものの、必死に喰らいつく様子には思わず応援してしまいましたよえぇ。(対するギーツも鏡で相手の動きを読んで迎撃するなど、試合巧者な一面を発揮していたのがここすきポイントその身を酷使しながら執念でライダーを追い詰めていく、まさにゾンビのようなアクションを繰り広げていく道長の戦いに注目が止まりません。

 

 

 そして次回は時限爆弾ゲームの続きですが、今度は冴の家族が巻き込まれる模様。沙羅姉ちゃんが助かった矢先にまたもや参加者の身内が危機に晒されることには思わずズッコケてしまいますね。ここまでくると運営側が意図的に被害者を選んでいるのではないか?とつい勘ぐってしまいます。家族の大ピンチを前に、冴はどうなってしまうのでしょうか。

 そして道長の前に謎の新ライダー「ゲイザー」が登場!グレアの色違いと言えるカッコよさげなカラーリングが目につきますが、果たしてこのゲイザーは誰が変身するのでしょうか。グレアにギロリが変身していたことを考えると同じゲームマスターであるチラミが最有力なのですが、されはて……他にも脱落したはずの大智がジャマーガーデンに姿を見せているなど、道長パートはまだまだ衝撃の展開が待っていそうですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

2023年冬アニメ&特撮簡易感想 その7

 

 

 『ウルトラマンデッカー』も無事完結し、同じ枠で『ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ』の放送が開始されました。新作ではないものの、こうした箸休め的番組を挟んででもウルトラマンを続けてくれているのは嬉しいことです。ニュージェネレーションになってからは半年ペースであるものの、毎年新作ウルトラマンが見られるという事実は、かつての円谷のことを思うと奇跡のようなものだと改めて感じます。

 そしてそんなジェネスタに関して詳しいことは後述の感想で書きますが、本作はこれまでのクロニクル系番組とは異なり大まかなストーリーが存在しているのが素晴らしいです。謎の事件を発生させた存在とゼロたちにアイテムを送ってくれた存在はそれぞれ何者なのか……?と気になる要素が多めで早くも妄想が止まりません。次回作のウルトラマンの伏線になるかどうか、という点でも注目の1作になりそうですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター めざせポケモンマスター

第3話(第139話)「タケシとデントともりのまじょ!」

 タケシの久々の登場にテンションが上がったものの、速攻で失恋して腑抜ける光景に変な笑いが出てきました。そのうえ森に住むブリムオンの幻覚に嵌ってしまうなど、かつてないほどの醜態を晒してしまった気がします。(まぁそういった情けなさも含めてある意味タケシらしいですが)しかし自分を呼び戻そうと必死なサトシの姿、そして協力してくれたミブリムの怪我を見て幻覚を払いのける展開にはテンションが上がりましたね。お姉さんに夢中になってもポケモンの危機は放って置けない辺りは流石タケシと言えます。

 さらに今回のEDがまさかの「タケシのパラダイス」だったことに喜びつつも大笑いしてしまいました。ハガネールに加えてEDのみの登場ですが、ロコンクヌギダマといったタケシの手持ちたちにどこか懐かしさを覚えました。そういった点も含め、タケシのコミカルさと真面目な面が両方内包されていた内容だったと思います。

 またタケシの捜索の際にデントの活躍が見られたのも嬉しかったですね。独特のノリはそのままに、今度は探偵として場を和ませてくれたのが印象に残りました。(また幻覚にノボリとクダリが出てきてびっくりしました)タケシとは異なりサトシの旅に同行しなかったのは残念でしたが、『BW』時代定番の「ベストウィッシュ!良い旅を!」をしっかり言ってくれたので満足です。

 

 

スパイ教室

第4話「File《愚人》のエルナ」

 長いこと曲のみ判明していたOP&EDのアニメーションがついに解禁。OPのサビの盛り上がりは今季のアニメの中でも特にカッコよさげだと個人的に思います。また予想通り前回まで存在が伏せられていたエルナがガッツリ出ており、このためにここまで引っ張っていたのだと納得がいきました。EDの方もエルナのキャラソンと特別仕様になっており、彼女を隠していた分の反動として一気に推されていることが感じられますね。

 本編の方もエルナのメイン回となっており、2話でのクラウスとの対決中の時間まで遡った話が展開されました。(こうした形で新キャラの紹介をしてくれるのはありがたいです)何とも儚げでかわいいエルナですが、不幸ぶりと口下手なところが災いしてチームに馴染めずにいる様子は見ていて辛かったですね。両親が事故死した過去の話も悲惨で、それ故に自分は不幸を招き寄せる存在だと己を卑下し続ける陰気な性格にも同情を寄せてしまいます。そしてそんなエルナの不幸を難なく回避するクラウスが相変わらず強すぎる件。

 しかしエルナの力を「幸運」だと言ってくれたクラウス、そしてその力を信じてくれた仲間たちのおかげで少しだけ前向きになれたことにホッとさせられました。否定し続けてきた自分のことを誰かが肯定してくれる流れはベタですがグッときます。本来仲間も疑うべきスパイに信頼が芽生えていくというのも素敵な話ですね。フィナンシェに釣られて裏切ったどっかのリーダーも見習おうね?突然の登場となったエルナの掘り下げとして十分でしたし、何より1話にまとまっているのでとても見やすい回だったと思います。

 

 

お兄ちゃんはおしまい!

第4話 「まひろとあたらしい友達」 

 誰もいない家で留守番ってテンションが上がるよね……!突然のニチアサ視聴でみはりにあらぬ誤解(ある意味間違ってはいないが)を受けてしまったものの、彼女が大学に籠ってからはしゃぎまくるまひろにかつてないほどの共感を覚えました。ドカ食いには若干引いたものの、家族の目を気にしなくていい開放感が全体に出ていたと思います。しかし徐々に寂しさを覚えていく様子から、少しずつですがまひろが人との触れ合いを求めていることがわかった辺りでノスタルジーのようなものを感じました。こういった家族の温もりのシーンを見ていると、幼い頃の思い出が掘り起こせそうな気がしてきますね。

 そして中盤からはかえでの妹である「穂月もみじ(ほづき・もみじ)」が登場。ボーイッシュな見た目とそういった服装を好む点、何より真面目そうなキャラクターに姉とはまた違った好感が持てます。男時代のまひろのエロ本コレクションに赤面しながらも、女のまひろの胸の大きさに興味津々なところがまた可愛らしいです。まひろとのやり取りも「同年代の女友達」といった感じで実に微笑ましかったですね。エロ本コレクションを押収されてしまったまひろですが、その分交友関係が少しずつ広がっていることにどこか安心感を覚えました。

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

第28話「天国の時 新月まであと3日」

 DIOの息子最後の刺客「ドナテロ・ヴェルサス」が繰り出した「アンダー・ワールド」の奇妙奇天烈な能力には唖然。地面に残された記憶を再現し、相手をそこに閉じ込めるというユニークぶりに驚かされます。(DIOの息子のスタンドはどれもぶっ飛んだ能力を持っていて面白いですね)飛行機事故の記憶を飛行機ごと再現してみせてしまうスタンドパワーもさることながら、機内の不気味な様子からは「“墜落”の事実は変えられない」という、運命の強制力を見せつけられているかのような気分に陥りました。

 そんなアンダー・ワールドの支配下でも果敢に立ち向かう徐倫の行動が今回の大きな見どころでしたね。この場でプッチ神父を逃がさず追い続ける覚悟を変わらず発揮していましたが、目の前の事態にどう立ち向かっていくかが重要なポイントになりそうです。上述の逃れられない運命に反抗するのか、それとも身を任せるのか……運命をテーマにしている本作らしい話の流れだったと言えます。

 また余談ですが、プッチとやり取りをしているヴェルサス本人のキャラが個人的には印象深かったです。前半ではプッチのために料理の味見をしてくれていたヴェルサス(この辺りの「素材の味を見抜く」特技みたいなものは何だったんだろうか……)ですが、徐々にプッチの言葉に苛立ちを表していたのが面白いところ。スタンドをコントロール出来て気が大きくなっているのかもしれませんが、思慮深いようで短気な点は父親そっくりだと感じてしまいました。

 

 

ブルーロック

第16話「三者融合(トライ・セッション)」

 馬狼の意外なキャラに驚かされた今回。前回ラストのベッドの取り合いは予想の範疇でしたが、そこから部屋の掃除やお風呂のマナーなど、几帳面で常識的な一面を見せてきたことに面食らいました。凪の「メイド馬狼」呼びも妙にしっくりきますね。(そしてあでぃしょなるたいむのメイド馬狼で爆笑してしまいましたよえぇ)加えて過酷で病的なまでのトレーニングをこなすストイックさも印象的で、この徹底した自分の管理こそがこのキングの強さの理由であることが伝わってきました。

 そんな感じで馬狼に対して好印象を抱いてきたのですが、その自分勝手ぶりは相変わらずなのが惜しいところ。良くも悪くも自分に自信を持っている一方で他と合わせようとしない性格が今回燻ぶっている原因だとわかり、劇中の潔のように「もったいない」と感じてしまいました。練習には付き合ってくれるなど協調性が全くないわけではなさそうなので、この面倒見の良さを試合でも出せるようになったらなぁ……と思うばかりです。

 潔チームの次の対戦相手である國神&千切&玲王のチームは対照的に、個々の武器を見事に組み合わせた試合運びをしているのが興味深かったです。しかしそれ以上に玲王がかつてないほど病んでいて色々と引いてしまいました。前回の時点でわかっていたものの、凪が少し離れただけで反転アンチと化すこじらせっぷりにはワクワクドキドキさせられます。(これで上述のように味方とのチームワークはしっかりしているからこえぇよ……)凪の方は玲王との約束を忘れていないこともあり、この2人のすれ違いっぷりにも注目してしまいますね。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第43話「ささやいてもいいのかい」

 マジで何なのアースダマー……!?ランランのデュエル中に囁いて鼓舞してくれたまでは良かったのですが、土壇場で彼女の体に憑依するラストには驚愕しました。意志があること自体恐ろしい情報なのですが、無邪気な子どものようなキャラで乗っ取る辺りに無垢故の狂気を感じてなりません。それに喋り方といいどこか遊飛っぽいのはどういうことでしょうか……?ただでさえまともな説明がされていないアースダマーに、さらなる謎と恐怖が増えてしまいました。

 それはともかくランランの主役回としては見応えがありましたね。ミューダ・ベルギャー」のイケメン囁きの誘惑を、可愛くないからという理由で逆に利用する気概には素直に感心させられます。可愛くないものを克服しようと頑張っていた様子からも成長を感じ取れましたし、ここにきてランランへの好感度が一気に上がりました。デュエルでも装備魔法やフュージョンを使いこなし、敵の罠にも警戒したうえで見事対処してみせるなど唸らされる描写ばかり。(花牙夢双ブランドノワールの美しさも良き)ラストをアースダマーに取られて残念でしたが、大健闘だったと思います。

 

 

ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

Episode10(最終話)

 前回から繰り広げられていた激闘は、タルタロスの一撃によってあっさりとした幕切れとなりました。キングが加勢に入るほどの攻撃を仕掛けてきたことにも驚かされましたが、何より衝撃の余波でタルタロスとリブットがそれぞれ吹き飛ばされてしまったことに唖然とさせられます。盛り上がりに盛り上がっていた戦いが、唐突に中断されてしまったかのような喪失感を味わいましたね。

 リブットが行方不明になってしまうまさかの結末になってしまったものの、少しずつでも状況を改善しようとそれぞれ奮闘するウルトラマンたちには元気づけられました。またゼロとの手合わせもしたレグロスのみんなとのやり取りにはほっこりさせられます。師匠や兄弟子を失い過去の時間軸に連れてこられるという悲惨な目に遭ったものの、明るいキャラを崩さないレグロスの心の強さはどこか感動的です。辛いことを乗り越えてきた分、レオやアストラと仲良くしてほしい……!と願うばかりです。
 そしてアブソリューティアン陣営にもいくつか気になる描写がありましたが(トレギアは光堕ちする可能性が出てきたけど、ベリアルの方はもうダメそうだな……)、それ以上にエンドクレジット後のトリガーカルミラたちの登場に驚愕しました。なるほどここでタルタロスたちがこの宇宙に来ることで『トリガー』の14&15話に繋がるのか!と一気にテンションが上がりましたね。タルタロスが言っていた「あのお方」の正体はわからずじまいで終わってしまいましたが、ウルトラマンシリーズのリンクの多さに感心させられる最終回だったと言えます。

 

総評

  『ウルトラギャラクシーファイト』の第3弾としてさらにスケールアップした本作。第2部『大いなる陰謀』の直接的な続編だったこともあり、ウルトラマンとアブソリューティアンによる大規模な戦いが繰り広げられたのが面白かったです。アブソリューティアン側にも譲れぬ事情を抱えているなど、各人の思惑や野望がぶつかり合いながらも葛藤する様子がこれまでのウルトラマンにはないドラマを生み出していました。中でもリブットとティターンのやり取りは単なる敵味方を超えた関係を形成しており、今後どうなってしまうのかという期待で一気に注目してしまいましたね。

 ウルトラマンの客演やアクション面もパワーアップ。特にレイガやメビウスインフィニティ、ネクサスにノアといったサプライズ出演に力を入れていたように感じます。各キャラの活躍も最低限用意されており、意外な組み合わせのやり取りなども豊富で見応えがありました。前作以上に驚きとファンサービスに溢れていた作品だったと言えます。

 一方で個々の活躍が薄くなってしまうなどの問題もありました。ゼロといった特定のキャラへの贔屓や出番の少ないキャラとの扱いの格差、ゼアスたちやノアのキャラクターの解釈など首を傾げる要素があまりにも多かったです。第2部の時点で感じていた懸念点・問題点がさらに悪化しており、多数のヒーローを満遍なく活躍させることの難しさを感じさせる内容となってしまった印象は否めなかったです。続く続編では登場ウルトラマンを減らしてでも改善してほしいところです。

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第1話「ロストヒストリー」

 毎年この時期恒例のクロニクル枠がついにスタート!本作は例年とは異なりストーリー仕立てとなっており、何者かによって消された光の国のウルトラマンの記録を取り戻していくという内容になっています。とりあえず光の国のガバガバ警備体制をいい加減どうにかしろや!ディメンションナイザー」なる新アイテムをウルトラマンゼロに送ってきた先がウルトラマンデッカーがいた宇宙の未来、など気になる情報もてんこ盛りで中々に興味深いです。(冒頭の謎の声はデッカー本人の声なのでしょうか?)この辺りの謎が徐々に解明されていくであろうことに、早速ワクワクさせられる駆け出しとなりましたね。

 そうして始まった本編はウルトラマンゼットのオトボケ空間が形成されていたのが何とも愉快でした。ゼロから託されたディメンションナイザーの使い方説明をろくに聞いてないわ、本来やるべき自分の紹介を全くしないわとコミカルな光景をほぼ1人で回していたことに驚かされます。加えてウルトラマンギンガ先輩が様子を見に来てからは2人のコントが繰り広げられており、見ていて笑いっぱなしでした。(個人的にこの辺りのギンガ、というかヒカルが気安い先輩らしさを見せていたのがここすきポイント)そんなポンコツながら、ニュージェネレーションの先輩や後輩たちの紹介は嬉々としてする辺りが可愛らしかったですね。失敗をしてもめげずに頑張るゼットのひた向きさを存分に味わうことが出来ました。

 

 

 ジェネスタといえば本作の主題歌である「STARS」もいい曲ですね。歴代ニュージェネウルトラマンの名前を入れた歌詞の遊び心にはニヤリとさせられますし(「まだ見ぬデッカーい未来へ」とか無理やりな部分もある点が面白いです)、「誰だって主人公」といったポジティブな歌詞と明るい曲調のマッチングが聞いていて気持ちがいいです。

 何よりニュージェネ全員をまとめているのが最高の一言。「Hope the youth」のような、歴代ヒーローを総括したような曲が大好きな身としてはたまらない1曲となっています。リリースしたら是非ダウンロードしておきたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

デュエル・マスターズ WIN 第21話「復活!!邪龍ジャブラッド 」感想

邪龍の復活、ウインナーの味と共に

食べ物に釣られるドラゴンとかチョロすぎだよな~!ドギラゴン(漫画版)はどう思う!?

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  • 深淵より行われた極上の肉(ウインナー)の契約

 今回のデュエマWINはウィンが自宅で打倒カイザのデッキを構築している場面から始まりましたが、本筋は邪神くんたちアビスロイヤルが暮らす邪神ゾーンで繰り広げられました。邪神たちの首を獲りに来た《邪龍 ジャブラッド》の存在が明らかになり、邪神くんの「奴こそ真のドラゴン」といった凄そうな説明が入ったのが興味深かったです。(それよりも邪神くんがボルシャックや他のドラゴンを「ただのトカゲ」呼ばわりしたことにビビりましたが)同じアビスであるもののアビスロイヤルと敵対関係にある点なども少々気になるところです。

 そんな視聴者の興味をよそにジャブラッドを新たなる力にしようとする邪神くんたちの戦いが始まったのですが……部下たちの作戦が軒並みだった中ウインナーを使う展開には面食らいましたね。「極上の肉を贄として呼び出す」という理屈はまぁわかるものですが、邪神くんにとって極上の肉=ウインナーの図式が出来上がっているのが何とも笑いを誘います。そもそもがウィンにウインナーをチラつかせられたことでジャブラッドを誘い出す気になったわけですし、邪神くんへのウインナーの情熱は半端ないです。なおジャブラッドには1個しか与えないケチっぷり。

 これだけならいつも通りでしたが、何とジャブラッドもウインナーを気に入ったことにはこれまた愕然となりました。邪神くんと対等の関係と思われる邪龍がウインナーの味にあっさり陥落する絵面はあまりにもシュールの一言です。声や喋り方が如何にも大物っぽいだけに、ギャップをより激しく感じてしまいますね。深淵の眷属としてのジャブラッドの威厳は一気に落ちましたが、その分可愛らしさは数段増したように思えます。そして邪神と邪龍の両方を魅了するウインナーの底力に驚くと同時に、つまりそんな美味しいウインナーを用意出来るパパリンが実質最強なのでは?という考えが浮かんでしまう回でした。

 

 

  • 邪龍目覚めし時、生死の概念は深淵に堕ちる

邪龍(じゃりゅう) ジャブラッド 闇文明 (3)
タマシード/クリーチャー:アビスドラゴン/ACE
パワー9000
▪️W・ブレイカ
▪️このタマシードが出た時、または自分のアビスが攻撃する時、自分の山札の上から2枚を墓地に置いてもよい。
▪️自分の闇のクリーチャーまたは闇のタマシードが合計4つ以上なければ、バトルゾーンにあるこのタマシードはクリーチャーとして扱わない。
▪️自分のアビスが離れる時、かわりにカードを4枚自分の墓地から選び、シャッフルして山札の下に置いてもよい。

 ウィンが新たに手にしたもう1つの闇のキリフダ。「アビスドラゴン」というアビスロイヤルですら恐れる存在である闇のオーバーレアです。アビスにとっても待望となるであろう新しいドラゴンがついに登場しました。(ウィンもいつかはドラゴンを手にするだろうとは思っていましたが、ここまで早い入手は意外です)

 その見た目は骨だけになったドラゴンというショッキングなもので、ドラゴン・ゾンビ以上に死体が動き出したかのような存在感を放っています。また骨がむき出しになっている点は《黒龍神モルナルク》を彷彿とさせますが、この2体の関連性については今のところ不明です。

 カードとしてはコスト3のタマシードクリーチャーで、闇のクリーチャーorタマシード4枚の条件を満たすことでパワー9000、W・ブレイカー持ちのクリーチャーへと変貌します。加えてこのカードの登場時と味方アビスの攻撃時に墓地を2枚肥やす能力も持っており、墓地戦略を主軸とする【アビスロイヤル】にはぴったりの1枚。同じく墓地肥しが可能なタマシードクリーチャーである《深淵の三咆哮 バウワウジャ》に劣るものの、コストの軽さでは圧倒的にこちらが有利です。序盤はバウワウジャも含めた他カードと組み合わせて墓地のカードを増やしていくといいでしょう。

 そして最大の目玉と言えるのが味方アビス全体に付与する除去耐性。墓地のカード4枚をシャッフルしてデッキボトムに送ることで発動する置換効果となっています。上述の墓地肥しと見事に噛み合っているうえ、アビスの欠点でもあったライブラリアウトの危険性を見事に解消しています。無論アビスラッシュによる一斉攻撃との組み合わせは強力で、味方の攻撃で増えた墓地が実質耐性になり、デッキボトムに戻るデメリットも帳消しと至れり尽くせりです。

 何より《アビスベル=ジャシン帝》との相性は最高の一言。墓地からこのカードをアビスラッシュで出す際は1マナで出る2打点になるうえ、出てからはただでさえ除去されにくいジャシン帝をさらに堅牢にしてくれます。アビスの攻撃性・デッキ回転力をさらに高めるだけでなく弱点を諸々解消してくれた新キリフダとして、これからどんどん活躍していくことでしょう。

 

 

 というわけでウィンは新たなるキリフダを手に入れることに成功しましたが、あまりにもあっさり過ぎるスピード入手に唖然となりました。というか仮にも主人公の新カード入手イベントなのに主人公が何もしていない内にゲットするのはどうなの?と思ってしまいますね。現状ウィンは邪神ゾーンのことは何も知らないので介入するのは難しかったかもしれませんが、せめてジャブラッドと会話くらいはしてほしかったところです。

 一方でジャブラッドをデッキに加えてからのウィンとボウイのデュエマは中々に見応えがありましたね。個人的にはじわじわと追い詰められながらも諦めずに戦い続けたボウイの姿に胸を打たれました。(カイザに指摘された精神面の脆さを少しずつですが克服しているように見えるのが……良き)加えて「練習台」呼ばわりと相変わらずの無自覚煽りを決めるウィンとムキになるボウイが素敵で、順調に友達らしくなれている様子は実に微笑ましかったです。

 あとはデュエマ中のウィンがいつになく邪悪そうな笑みと言動を繰り返していた点、そしてジャブラッド入手の件が早くもカイザに知れ渡ったラストなど気になる描写がいくつかありました。特筆すべきはカイザにすぐさま情報が伝わっている事実で、あの場にいた中に裏切り者がいるのは確定と見て間違いありません。デュエマ直後にランナーが「走ってくる」と言って外に出ていましたが、まさかね……本当に誰がカイザと内通しているのでしょうか。

 

 

 そして次回は謎の2.5次元劇場が開幕!?10話のザコシショウコラボに続いて、またもや実写を絡めた特別編が繰り広げられるようです。デュエマジ学園」なる場所でカードの力を宿した生徒たち(それぞれ「トム・ブラウン」「インディアンス」というコンビ芸人たちが演じる模様)が出てくるのですが、果たしてまともにデュエマが行われるのか……おはスタでデュエマ検定のコーナーを担当している「桜本先生」も登場するとのことなので、案外デュエマクイズなどのバラエティが見られるかもしれません。

 また後半はこれまた10話と同じく総集編。今度はウィンとカイザの因縁を主にピックアップしていくようです。パパリンのくだりなど見ていて辛い場面があるものの、物語としても重要な展開なのでこれは外せませんね。ある意味で最もホットなこの2人の話を再確認するのはちょうどいいので、せっかくなので振り返ってみたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。

ウルトラマンデッカー 感想(総評)

輝け弾けろ

飛び出せ迸れ

デッカーッ!!

安定して熱い、若者たちの「未来」を勝ち取る物語だった

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 ウルトラマンシリーズ最新作である『ウルトラマンデッカー』が完結してから1週間ほどが経過しました。『ウルトラマントリガー』の直接的な続編として世界観を共有した本作は、トリガーとは打って変わって「友情・努力・勝利」を提唱する熱血作品としての王道を行っていた内容だったと思います。同時に『ウルトラマンダイナ』を意識した作品としても、ある種熱い一面を通じた構成のようにも感じましたね

 

 

 先に評価点について語りたいと思います。

 何といっても本作は非常に丁寧な人物描写が見事な作品でした。主人公のカナタをはじめとした主要人物にフォーカスした内容となっており、新生GUTS-SELECTのメンバーそれぞれをメインにしたエピソードをしっかりと用意したうえで彼らのキャラクターを掘り下げていったのが素晴らしかったです。カナタという親しみ深いキャラを据えている中、それ以外のメンバーにもキチンとフォーカスを当てている細やかさには舌を巻くほどです。

 その人物描写から発展して「未来」をテーマにした物語が展開されていたのも大きなポイントです。スフィアに冒された地球での苦しい生活やアガムスという悲劇を背負ったヴィランの登場など、先行きの見えない未来への不安を煽りつつ、その問題提起に如何なる答えを出すかのストーリーが描かれていました。(現実でコロナ禍で閉塞した環境が形成されている現代だからこそ出来た内容とも言えます)マザースフィアの目的である「全てを1つに」も、言い換えればその未来の悲しみに対するある種のアンサーの1つだったと、今となっては思います。

 しかしそのスフィアたちに対してカナタたちは間違いを認め、その悲しみを乗り越えていく強さを手にしていくことを示すのが見事でした。他人との違いを理解しつつ、自分たち自身で未来へ進む意志をはっきりと出すことこそ本作の答えだったと言えます。一見ウマの合わない仲間やAIとも心を通わせて、最終的には違うもの同士で力を合わせる考えは見ていて何とも気持ちがいいものです。トリガーが「過去」の決着をつける物語なら、デッカーはその先にある「未来」へと繋いでいく物語だったのかもしれませんね。

 

 また本作は意外な展開やサプライズが多かったのも印象的。中でも15話のデッカー・アスミ出現や21話のダイナの客演などは、放送当時とてつもない衝撃を与えたことが記憶に新しいです。話の主軸に別の要素を入れておき、予告でもサプライズを伏せてギリギリまで隠しておく構成もお見事でした。

 アガムスの正体が明かされるシーンなどはその最たる例だったと言えます。それまでの描写でアサカゲ博士に不穏な要素を入れつつ、視聴者が想像していた展開の斜め上をいく裏切りを見せたことには驚愕しました。テラフェイザーがスフィアに乗っ取られるかもしれない……といったありきたりな予想に視聴者を誘導していたように感じますし、おかげもっと別の展開が用意されていた!といった感覚で楽しむことが出来ました。

 これらのサプライズ要素は上述の丁寧な人物描写も相まってより大きな衝撃を受けられたのだと個人的には考えています。物語自体の下地があらかじめしっかりしていたからこそ、いざという場面で驚きも大きくなっていました。堅実な物語だからこそ、時々挿入される意外性が光っていましたね。

 

 そして前作トリガーの扱いについて。『エピソードZ』でも健在となったケンゴたちをどう活躍させるのか、その辺りの塩梅が実に絶妙でしたね。まずケンゴやアキトといった強すぎる味方は火星にいて、地球はバリアで隔離されてしまった状況を作り出すことで手を出せないようにした設定には膝を打ちました。時には助けに入ることもあるけれど、そう簡単には頼れないことで今地球にいる戦力だけでどうにかする光景が出来上がっていました。

 そんなケンゴが力を貸してくれる回はどれも最高のストーリーでした。かつての激闘を戦い抜いた英雄として強く、活躍している間は安心感が半端なかったです。カナタのメンタルが不安定な時も落ち着いていたケンゴが諭すシーンなども、先輩ヒーローらしさに溢れていました。最終回でも光の力の受け渡しという理想的なバトンタッチを果たし、その後も生身で戦ってくれたケンゴは理想的な前作主人公になっていましたね。

 他にもトリガーの物語の補完がされていた点も見逃せません。初めてケンゴが再登場した7話と8話のエピソードでは、闇に囚われたままのカルミラを救い出す展開がされたことに心底驚かされました。前作の時点である程度救われていたと思われていたカルミラを、さらにそこから救い出したのは見事としか言いようがありません。さらに謎の多かったルルイエの正体など、前作で消化不良に終わってしまった要素も綺麗に回収してくれていました。ある意味でトリガー真の最終回を見せてくれたことには感謝しかありませんね。

 

 

 

 

 さてここからは本作での不満点と問題だと思った点。見たくない方はブラウザバックを推奨します。

 まず個人的に気になったのがカナタ自身の悩みの問題。自分が何を目指せばいいのかはっきりしないまま戦っていたカナタが、何のために戦うのかを考えていく過程が序盤から描かれていました。それ自体はよくある展開だったものの、その内容とカナタが出した答えについては色々と首を傾げるところがあります。
  前半に関してはカナタが悩みを様々な人に相談していく様子が描かれていましたが、良くも悪くも似通った光景が展開されていたのが残念でした。相談する相手こそ違うもののカナタが悩んでいる内容は基本的に同じなので、答えが出ないまま何度も同じ内容を見せられているように感じてしまいます。その回のメインの片手間で行われていたのもあって解決の話も遅々として進まず、正直見ていてじれったいと思ってしまいました。
 後半からはアガムスの問題など色々な要素が加わったものの、カナタが悩むパートがどれも同じように見えてしまう点は変わっていませんでした。カナタが悩んでいるところに周囲の仲間が駆け寄り、何かしらのきっかけを得て解決へと繋がっていく流れが何度も行われていたように思えてなりません。他の主要キャラがある程度答えをしっかりと持っていた分、カナタの中々答えが出ない様子が目立っていたようにも思えます。

 

 そしてその悩みに対するカナタの答えにも問題を感じました。特に後半からは「何もわからねぇけど」と目の前の問題を解決することに専念して終わる話が多かったです。これに関してはカナタらしいと思う反面、ワンパターンに見えて仕方なかったです。基本的に真っ直ぐな主人公が様々なことを知る中で頭を抱えて考えて、その結果が毎回毎回「わからない」で終わってしまうのは何とも拍子抜けに思えてなりません。

 快活な主人公がウジウジと悩むこと自体は決して悪いことではないですし、カナタのキャラクターを知る上でも非常に重要なことだと思います。しかし同じような内容を何度も繰り返し、その答えをはっきりさせないまま解決したかのように話を進めることには色々と苦言を呈したくなりました。カナタが明るく好感が持てる主人公だったからこそ、彼にキチンとした答えと言葉を用意してほしかったと考えずにはいられなかったです。

 

 他にもメインヴィラン以外の怪獣や宇宙人の描写がやや薄味だった点も気になりました。この辺りは前作から大きく改善しているものの、スフィア関連ではない怪獣の脅威が若干感じられなかった話がいくつかありました。(ただしそういった話ばかりではなく20話のラゴンのようにその怪獣にスポットを当てた回は非常に面白かったです)スフィアも人間も怪獣を道具のように扱ってしまうエピソードなどもほんの少しだけで終わってしまったのが惜しいです。

 ミクラスたちディメンションカード怪獣の活躍が中途半端だった点、そして前作と同じく『ダイナ』との関連性を仄めかしたもののほとんど明かさじまいな点にも不満を覚えます。特にデッカーの力の根源について不明のままであることには色々と仰天させられました。こちらが期待しているだけかもしれませんが、やはりどうしても目についてしまいます。(ただデッカーの正体に関しては続く劇場版で明かされる可能性もあるので期待したいところです)

 

 

 総評としては「答えが見えずとも突っ走った熱血漢の物語」といったところでしょうか。カナタの答えなど釈然としない点は確かにあったものの、それを王道の成長物語をじっくり描くことで気にせずやり切ったような感覚を覚えました。むしろその辺りが丁寧だったからこそ、視聴者側も気持ちよく見られたのかもしれません。

 尖った要素などはほとんどなかったものの、だからこそ安定した内容を送ることが出来た作品だったと言えます。このウルトラマンとしてのスタンダードな作品作りはオマージュ元である『ダイナ』を彷彿とさせる点もあって、ダイナらしさも感じられますね。これもまたウルトラマンらしさに溢れているとして、半年間楽しんで見ることが出来ました。

 

 

 では以下、各キャラクターについての所感です。

 

 

アスミ・カナタ/ウルトラマンデッカー

 本作の主人公にして「努力の天才」。何に対しても全力で取り組む、わかりやすい熱血青年でした。誰とでも正面からぶつかってわかり合おうとする気持ちよさを持っており、その想いが最後までブレなかった点でも好感が持てる人物に仕上がっていたと思います。

 一方で考えなしではなく、意外と考え込む一面を抱えていたのが興味深いところ。悩みに関しても誰かにすぐ相談するのではなく、1人で抱えてしまいがちなところがあって実際はかなりナイーブな内面が描かれていたように感じます。しかし上述の正面からぶつかる性質だからこその悩みがちなキャラとも取れますし、何だかんだでそれがまた素敵な主人公でしたね。

 

 

キリノイチカ

 ヒロインにして「真っすぐの天才」。明るく心優しい存在として描かれており、そういった点ではカナタよりも一般的な感覚の持ち主でした。最終回でカナタの正体と彼が無理していることに意義を唱えるシーンに関しても、「普通の人ならそういう反応になるだろう」として視聴者の代弁を務める役割が多かったように感じます。

 またスフィアのせいで夢を奪われたという経緯から、他人に寄り添う活躍を見せることもありましたね。自分と同じように未来を閉ざされてしまった人たちに対して「あなたは1人じゃない」とはっきりと言ってくれる優しさには見ていて感極まってしまうこともありました。目立ちすぎず影も薄すぎない、良い塩梅の活躍だったと思います。

 

 

リュウモン・ソウマ

 カナタ&イチカと共に戦い抜いた「見つめる天才」。完璧主義者で何でも合理的にこなそうとするライバルキャラ感溢れる人物というのが当初の印象でした。しかしただの頭が固い性格ではなく、相手の意見にも耳を傾ける柔軟性も兼ね備えているのが魅力的。カナタと多少の衝突はあれど、すぐに互いの考えを尊重し合ったことには感心させられました。

 ぶっきらぼうなようでいて気配りも忘れないキャラは終盤になればなるほど輝いていたように感じます。特にカナタがデッカーであることを知ってからは、彼の戦いを後押ししてくれるナイスなフォローを見せてくれていました。最終的にはカナタの優しさとは正反対なものの彼と想いを共有する、素晴らしき理解者として完成していましたね。

 

 

カイザキ・サワ

 新生GUTS-SELECTの副隊長。新人3人が心身ともに若かった分、隊長と共に彼らを導く思慮深さを見せてくれていました。それでいて綺麗で若い女性扱いされないことであからさまに拗ねるなど、案外可愛いところも多く見せていたのが素敵でしたね。

 しかし他のキャラと比べると若干影が薄かったようにも感じてしまいます。主役回と言えるものが1つ(第20話も含めれば2つ?)しかないのも、副隊長個人の活躍の無さを表しているように思えてなりません。怪獣の権威という特徴をもっと活かしてほしかったところです。

 

 

ムラホシ・タイジ

 新生GUTS-SELECTをまとめあげた隊長。近年どころかウルトラシリーズおいても屈指と言えるほどの素晴らしい上司でした。各隊員のことをよく観察し気遣いながら、優しい口調で時には叱咤激励しつつ導く良きリーダーだったと思います。1話の不穏な発言は何だったのか、と思えるくらいの良識に溢れた人でした。1話でムラホシ隊長のことを疑っていた人は隊長に謝ろうね!疑ってごめんなさい!!!

 また隊員だけでなく他の人たち、果ては別の星から来た異星人にさえも手を差し伸べる優しさには感動させられます。料理が得意など親しみやすさも抜群で、最後まで人格者としてその暖かな存在感を放っていましたね。

 

 

HANE2(ハネジロー)

 カナタたちを支えたAIユニット。『ダイナ』のハネジローと似た見た目とネーミングから最初は可愛いマスコットを想像していたものの、蓋を開けてみればガッツリ男声のAIとして出てきたので驚きました。しかもカナタに対しては(カナタ自身が望んだものの)敬語をかなぐり捨てた気安いタメ口になるのでギャップも激しかったですね。

 しかし話が進むにつれそんなキャラにも魅力を覚えました。回を重ねるごとにカナタの想いを理解したうえで成長していき、最終的には彼のパートナーとして立派に成長したと思います。そしてどんどんAIらしからぬ脳筋の道へ……ガッツホークやテラフェイザーを操縦してデッカーの相棒を務めあげた点も見事の一言です。AIの枠組みを超えた熱血ぶりにも感動させられましたね。

 

 

アガムス(アサカゲ・ユウイチロウ)

 GUTS-SELECTのメカニック担当、そして本作のヴィラン当初はどこかぎこちないものの悪い人ではないという印象を与える科学者だった中、後半にその正体を明かす流れには本当に衝撃を受けました。ある程度不穏な要素を感じ取っていたものの、彼こそがスフィアを連れてきた事実はあまりにも予想外でしたね。
 ただその後は如何にも苦しそうな語り口や悲しい過去が明かされ、一気にお労しい存在として同情を寄せることに。レリアの件から自罰的になって、無理をして悪役を演じている感が否めなかったです。終盤まで本当に痛々しかったものの、最後にはカナタに夢を託して救われて良かったと思います。

 

 

 さてデッカーの物語は来月公開される劇場版、最終章へと続きます。半年以上続いたカナタの物語のフィナーレとして、どのような結末を見せてくれるのか非常に楽しみです。デッカーの正体や今後の展開が明かされる可能性にも期待しつつ、公開を楽しみに待っていたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

 

↓以下、過去の感想一覧です。

 

 

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2023年冬アニメ簡易感想 その6

 

Death Crimson Soundtracks

Death Crimson Soundtracks

  • アーティスト:渡辺邦孝
  • アンコール音楽工房
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Quest Of Soul Gate

 

 現在放送中のアニメ『吸血鬼すぐ死ぬ2』の第2話にてドラルクが『Quest Of Soul Gate』なるクソゲーをプレイしていましたが、先日アニメ公式サイトでこのゲームが何と実装されました。(上のリンク先で実際にプレイ出来ます)ゲーマードラルクを阿鼻叫喚の渦に叩き落した最強のクソゲーを現実世界にも用意してみせた製作スタッフの異常っぷり心意気にはちょっとした感動を覚えますね。

 そんなわけで、僕もさてはてどんなゲームなのかと興味本位でプレイしてみたわけですが…………何ていうか、色々とヤバかったです…………敵キャラやトラップとの接触はともかく、大ジャンプで天井にぶつかるだけで死ぬスペランカー並みの貧弱さを誇る主人公を操作するのは本当に辛かったです。死ぬたびにタイトル画面に戻されて「クエストオブソウルゲェトガヒラカレルゥ~!!」の音割れセリフを聞かされるだけで気が狂いそうになりました。

 それ以外にも意図的に用意したと思われるバグネタがチラホラ見られる始末。中でも驚いたのが見えない場所に配置された落とし穴に落っこちた瞬間大ジャンプで復帰した際、ゲームオーバー扱いになっているのに普通にプレイが続けられたバグですね。(まぁすぐに敵に当たって死にましたが)どれもこれでも絶妙にありそうな感じの仕様に、プレイ中変な気分にさせられました。結局40分くらい頑張ったものの断念した身としては、これを最終イベント直前まで進めたドラルクってすごかったんだな、ということ確認するいい機会になりました……かね?

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

シュガーアップル・フェアリーテイル

第3話「砂糖林檎は裏切りの木」

 ジョナステメェェェェ!!砂糖菓子品評会という目標へと突き進んでいくアンの姿に心が暖かくなっていた中、ラストに突然起こったジョナスの裏切り行為に唖然となりました。銀砂糖を奪われる事件が発生したものの、裏切られる直前までいつものほんわかとした空気を保っていたので困惑が大きかったです。何よりジョナスが隠していた邪悪な本性を表したとかそういったものではなく、アンにフラれた腹いせに彼女の作品を盗んだという事実に戦慄してしまいます。(裏切り前と後で爽やかなキャラクターは全く変わっていないのがまた怖い)ジョナスをちょっとウザいけど憎めない奴だと予想していた身としては、あまりにもショックの大きい出来事でした。

 それ以前にも前回ラストで出会った砂糖菓子職人「ヒュー・マーキュリー」からの厳しい評価を受けるなど、全体的にアンに厳しい展開が多かった気がする今回。そんな中辛辣ながら彼女のことを気にかけるシャルが数少ない癒しとなっていました。自分を兄と慕ってくれた人間の少女「リズ」との過去を語るシーンからは、シャルが人間をアンをその少女と重ねているからこその思いやりが読み取れましたね。(同時に彼が人間を快く思わない理由にリズの最期が関わっているっぽいことが伝わってきました)何よりアンの命令を無視してでも彼女を狼から守るシャルのぶっきらぼうな優しさは、悲痛な状況ながらある程度の救いは感じられたように思います。

 

 

吸血鬼すぐ死ぬ2

第3話「Lovecall of Sanzu」「がんばれサギョウくん」「帰ってきたメチャクチャマン」

 フクマさんと同じオータム書店所属の編集者「サンズ」が登場した前半。ロナ戦の大ファンでフクマさんからロナルドの担当の座を奪おうとしているなど何ともミーハーな感じが可愛らしかった一方で、感情の出力が狂っているのが最高におかしかったです。ラルクの余計な入れ知恵のせいみたいな空気になっていますが、それを差し引いても投げ落とすのはどうなの!?

 中盤はこれまでも何度も出てきた「サギョウ」くんがメインのエピソード。半田という仕事が出来る馬鹿を上司に持つが故に苦労する、彼の可哀想な役回りに同情を寄せてしまいました。何故か吸血ゴボウに懐かれてしまったことといい、不憫なのにどこか笑えるのが面白いですね。
 そして最後は久々登場の辻斬りナギリが「イ・カンタロウ」なる熱血漢に振り回される様子がこれまた可哀想でした。あちらのナギリに対する強大そうなイメージとの乖離、そして肝心の本物のナギリはジョンのことを思い浮かべる可愛さを見せるなどの真の連続はとにかくシュールの一言。全体を通して地味目なキャラクターたちが大暴れしたりされたりした回だったと言えましょう。

 

 

あやかしトライアングル

第3話「神速の祓忍」

 祭里にとって祓忍の先輩である「二ノ曲宗牙(にのくる・そうが)」が登場した今回は、それぞれの憧れで揺れ動くとも言うべき内容が展開されていました。二ノ曲先輩はシロガネを祓わない祭里に失望していましたが、それは祭里のことを少なからず認めていたからだということが劇中で説明されています。この何とも生真面目なキャラはどこか魅力的です。女になった祭里のスカートの下を見て動揺する初心っぷりもあって、見ている最中はかつてと今の後輩の間で揺れ動く先輩のキャラに一気に惹かれ始めましたね。

 そして祭里の方はすずへの憧れといった感情が見え隠れしていたのが興味深かったです。幼い頃に自分を助けてくれたすずが祭里にとってのアイドル(というかヒーロー?)だという話には納得するほかありません。そんな恩人が再び自分を救おうとしてくれていることにどう応えるか……その辺りで考えが揺らいでいく様子が面白かったですね。そしてその憧れを乗り越えない限りは2人の仲が進展するかどうか、という点にもそそられるものがあります。

(余談ですがTo LOVEる -とらぶる-』のルンちゃんがチラッと映った時はびっくりしました。作者お得意のスターシステムでしょうかね?

 

 

転生王女と天才令嬢の魔法革命

第4話「姫様と迷子の決意表明    」

 前回に続いてユフィリアの心を癒す過程が描かれた前半。今回はアニスの専属メイドである「イリア・コーラル」の言葉が響きました。アニスに厳しい評価を下している反面、その実彼女への感謝と敬意が感じ取れるのが素敵ですね。加えてドラゴンの出現に立ち向かおうとするアニス(しかし民衆のために戦うとかではなく素材目当てな模様)を見て、ユフィリアが彼女についていく決意を固める様子が何とも心地よかったです。周囲に決められた道を歩むよりも、自分の信じる道を突き進む覚悟を少しずつ学んでいっていく少女たちの活躍に期待がかかります。

 また1話から何かと波乱を巻き起こしていたアニスの弟「アルガルド・ボナ・パレッティア」の人となりが少しですが描かれたのも今回のポイント。姉に対するコンプレックスと周囲の評価から、彼の傍若無人ぶりが作られた理由が何となく読み取れました。(アニスなりの優しさがかえって弟を苦しめているのが何とも悲しいすれ違いです)自分の秀でたものを求める空虚さと家族への歪んでしまった感情を持ったアルくんに、アニスたちとは違う意味で目が離せなくなりそうです。

 

 

にじよん あにめーしょん

第3話「ミアと歩夢とホラー」

 ボクは3年生だぞ!先輩なんだぞ!→ボクは14歳なんだよ手加減してよぉ~という綺麗な即落ち2コマよ。ホラー映画鑑賞という定番イベントでこれまた定番の反応をしてくれたミアには大いに癒されました。大人ぶっているものの、内面はやはりまだまだ幼い女の子なのだということがわかりますね。ミア以外にも同好会メンバーで怖がっている組となだめる組に綺麗に分かれていた点も、平和な雰囲気を押し広げていたと思います。

 そんなことを思っていたらミアが見た悪夢の世界にマジビビりすることに……ホラー演出が意外と力が入っていたので結構ゾクッとさせられました。歩夢のぽむが落ちるシーンも一見ギャグですが、ぽむが単独で蠢く過程の不気味さは十分に破壊力抜群だったと思います。目覚めた後のミアが歩夢を怖がるのも納得のラストでしたね。まぁ元々歩夢は侑ちゃん関連で怖くなるからな……

 

 

機動戦士ガンダム 閃光のハサウェイ

第2話「コンタクト」

 偽マフティーの件で事情聴取されるだけでなく、何故か「ギギ・アンダルシア」との相部屋という状況に晒されたハサウェイ。人を惑わす妖艶な態度を見せたかと思いきや、突然年相応の少女らしい反応も示すギギのキャラクターとハサウェイの態度には色々と困惑させられます。一体どちらが彼女の本当の顔なのか?とばかりの腹の探り合いには妙な緊張感が走っていましたね。

 そして今回最大の見どころが町の状況と住民の反応。マンハンターに日夜威圧され生活もままならない現状に少なからず憤るマフティーが、民衆からすれば「インテリが余計なことをしている」としか思われない辺りにハサウェイに言う“歪み”を感じます。タクシー運転手の言うこともわかる一方で、未来のことを考える余裕がない状況そのものは明らかに間違っていると言えるでしょう。

 タクシー運転手の言葉にショックを受けるハサウェイも印象的。良くも悪くも純粋で幼い、そんな彼の性格を端的に見せているシーンと言えます。こんなことで動揺する辺り自分はシャアにはなれないし、マフティーのやり方はギギの言う通り間違っている……それを頭では理解したうえで感情は止められないと葛藤するハサウェイの姿が鮮烈な回でした。

 

 

 上述のゲームのような遊び心に溢れている吸死アニメの公式にちょっとニヤリとなる今日この頃。今回の例に限らず、他にもそういった遊び心を見せるアニメの制作側には色々と好印象を抱きますね。(放送時の提供で遊ぶ作品とか大好きです)

 キチンと礼儀正しい面も大切ですが、アニメがエンターテインメントである以上、それを作っている側も大いに楽しんでいることを見せてほしいとよく思うことがあります。そういったアニメを見つけるのもアニメ視聴の醍醐味として、これからもそんな遊び心を探していきたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

仮面ライダーギーツ 第19話「乖離Ⅲ:投票!デザスターは誰だ!」感想

正直者が勝利を得る

マスク割れはロマン、みんな知ってるね?

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  • 正直なタヌキが得た信頼

 豪徳寺に変身したジャマトに動揺&大智の策略によって大ピンチに追い詰められてしまった景和。今回のギーツはそんな彼がデザスターの疑いを如何にして晴らすのか、そして信頼を勝ち取るまでの様子がメインで描かれていました。景和が色々な発破をかけられた結果、子どもたちを守るためにも自分が勝つ意志を持って戦う過程は見ていて気持ちが良かったです。「自分がゴールを決める」とエゴ全開……世界一のストライカ……うっ頭が

 中でも最高だったのがジャマトライダーとの一騎打ちで見せたマスク割れ!必死に戦うヒーロー定番の演出としてこれが出た時はテンションが上がりました。ロボット然り変身ヒーロー然り、マスクが割れるほどボロボロになりながらも戦う姿はカッコいいものです。何より守るものがあればどこまでも強くなり前に進む、そんな景和の良さがこれでもかと凝縮されたシーンだったと思います。

 また英寿のフォローはもちろんのこと、祢音からの信頼も彼の再起に繋がっていたのが良かったです。これまで共に戦ってきた中で景和がどういう人物かよく知っているからこそ、彼がデザスターではないのかもしれない・何か事情があるはずと考えてくれる流れにはグッときました。誰かのためという景和の優しさが巡り巡って彼自身の助けになるのは気持ちがいいですね。前回はまさに正直者が馬鹿を見るとも言える展開でしたが、それを覆して正直だったからこそ報われるカタルシスは見ていてスカッとなりました。

 一方景和を脱落させるつもりだった大智は逆に疑われることになり、最終的に彼が投票で脱落することに。景和の疑いが晴れたことで今度は誰が怪しいかとなるのは当然の流れでしたね。劇中で英寿が言っていましたが、他人を脱落させることばかりを考えて自身が信じてもらう努力を怠っていたのが彼の敗因だったと言えます。正直者が救われるのに対して、噓つきと卑怯者は何かしらの報いを受ける構図こそ今回のテーマだったのかもしれません。(なんて子どもの教育にいい展開なんだ……とか思ったり)とはいえデザスターは大智ではなく、4人の中にまだ潜んでいる模様。あの中で生き延びているデザスターは誰なのか、実に気になるところです。

 

 

  • ジャマトの擬態に怒れる猛牛

 景和のピンチから活躍までの最中、例によって気になったのが道長ですね。ジャマーガーデンから脱出した後、英寿たちが戦っている場所まで訪れていたことにちょっと驚きました。(やっぱりジャマーガーデンって意外とご近所さんなのかな?)そしてそれ以上に、ジャマトの真実を知って色々と荒んでしまった道長の姿に何とも言えない切なさを覚えてしまいます。自分が今まで戦ってきたことは何だったのか……とこれまでの戦い全てが茶番のように見えてしまっているのもここまでの展開を想うと無理はありません。戦う動機だった親友もジャマトにされていたかもしれない事実故に、見ている側としても道長に同情を寄せてしまいそうになります。

 ただ実際はジャマトはあくまでジャマト、という答えが今回出された点も重要です。豪徳寺がジャマトになったのではなくジャマトが豪徳寺の姿に擬態しているだけというのはある程度予想していましたが、複数のジャマトが同じ人物の姿になっているシーンにはびっくりしましたね。脱落者の遺体とIDコアを肥料として成長しているに過ぎないジャマトは人間ではないことは、今後も留意すべきことだと思います。

 とはいえ道長からしたらもう関係ないのでしょう。今の彼はライダーに限らず、自分や他参加者を見世物にしていたデザグラの関係者全員が憎むべき対象になっているのだと思います。ニラムたちに運び込まれた際に狸寝入りし、奴らの話を聞いた時の表情も怒りに満ちていました。ジャマトバックルという力を手に入れた今、道長がどのような執念を見せつけるのか……彼の動向にも目が離せませんね。

 

 

  • まさかの拳銃、出張出演

 

DEPLOYED POWERED SYSTEM!

GIGANT SHOOTER!!

 

 パワードビルダーバックルに装填された新たな小型バックルの「マグナムシューター40X」バックル。今回の序盤に突然ギーツが取り出して使用したことにはかなりギョッとしました。何の前触れもなく出てきましたが、他のギガントバックルと同じくパワードビルダーバックルの付属品なのでしょうか。

 そうして出てきた装備はマグナムフォームの専用装備であるマグナムシューター40Xそのもの。劇中ではギーツがかなり使い慣れた感じで使用していたのが印象深いです。この描写からしてマグナムフォーム使用時に出てくるものと同じマグナムシューターということでしょうか。他にもゾンビブレイカーやニンジャデュアラーといった、他の大型バックルの装備が使える小型バックルも存在しているのか非常に気になります。まぁともあれ、別フォームの装備も使えるパワードビルダーのスペックの高さ、そしてそれを難なく使いこなすギーツの強さを再確認した気分です。

 

 

 今回は他にも前回登場したカエルのオーディエンス・ケケラも印象的でした。劇中のセリフから英寿におけるジーンのように景和をサポートしているのは予想していましたが、何かと彼にブーストバックルを与えていた事実が明かされた時は唖然となりましたね。やっぱり投げ銭とかスパチャの類じゃねーか!まぁ景和が何かとブーストを引き当てる点は気になってはいたのですが、運が良かったとかではなく人為的なものだったというのはちょっと納得がいきます。むしろゲームに参加していたばかりの頃から目をかけられていた景和の人気に驚かされました。

 そんな景和の体たらくに呆れて説教するなどケケラでしたが、何だかんだで彼のお人好しぶりを気に入っているっぽいのが何とも微笑ましいです。前回の感想でも書きましたが、本作のオーディエンスはファンへの感情がやたら重いと改めて感じました。でも景和に発破をかける煽り力は英寿より劣っていると思う。物言いは厳しいけど景和愛は強そうな、ケケラのキャラに癒される回でもありましたね。

 

 

 さて次回は第3回戦「時限爆弾ゲーム」が開催。ジャマトが仕掛けた時限爆弾を解除するのがクリア条件とのことですが、何と爆弾はフルーツの形をしており、それが波乱を巻き起こすようです。梶井基次郎「木っ端みじんだ」また祢音の友達がゲームに巻き込まれたらしく……!?今回の景和に続いて、次は祢音にとっての試練が描かれそうな予感がしてきました。

 さらに道長が英寿たちに襲い掛かってくる模様。ジャマトバックルを使用したバッファとして戦う様子が確認出来ますが、果たして彼はジャマトになってしまったのかそうではないのかが問題です。デザグラ運営とはまた別の勢力らしき少女も登場するようですし、道長の行方と合わせてジャマト側の事情もそろそろ明かされそうですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

2023年冬アニメ&特撮簡易感想 その5

 

 

 

 2021年に公開されたアニメ映画『映画大好きポンポさん』が何と地上波で放送されることが決定。しかもNHKEテレという点が驚きです。しかしながら近年アニメ関連に力を入れているEテレが、ある意味で昔のNHKアニメの空気と似たものを持っているポンポさんを放送するのは当然かもしれませんね。何であれ当時映画館で本作を鑑賞した身としては嬉しい情報です。

 

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↑当時本作を観に行った感想については上の記事を参照。

 

 さてポンポさんはタイトルの通り映画のストーリーで、ポンポさんや主人公のジーンをはじめとしたクリエイター・役者たちの熱い映画製作を描いた作品です。ポンポさんが語る独自の映画論や撮影を通して伝わってくる幅広い感情、そして“選択”や“切り捨て”をテーマにしたポジティブな展開など見ていてとても気持ちがいい内容となっています。(中で観終わった後に本作の上映時間を見るとニヤリとなれる小ネタが存在するのが個人的なお気に入り)テレビでのその熱さなどが十二分に伝わってくると思うので、まだ見ていないという方にも是非来月4日の放送日に本作をチェックしてほしいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター めざせポケモンマスター

第2話(第138話)「サトシVSカスミ!うみべのいっきうち!!」

 サトシとカスミの組み合わせはやっぱりいいな……となった回。久々の登場となったカスミと再会し、サトシが彼女と釣り勝負に出る様子には本当に癒されました。互いに軽い悪態や憎まれ口を気兼ねなく言い合える関係性は初期の仲間だからこそとも言えますね。最近のゴウとの同年代の友人同士のやり取りも素敵でしたが、カスミとの幼馴染じみたからかい合いも見ていてほっこりさせられます。ルアーの件など色々と懐かしい小ネタに溢れている辺りにもニヤリとなりました。

 今回は他にもサトシたちだけでなくロケット団も狙っているウデッポウ争奪戦と、そのウデッポウとのバトルを望むヘイガニが印象に残りました。運命を感じるなどと言っていたカスミよりも、ヘイガニの方がウデッポウとの奇妙な友情を築いていたっぽいのが何とも面白おかしいですね。最終的にカスミの手持ちになったウデッポウですが、誰の手持ちだろうと関係ねぇ!な勢いでヘイガニの特訓に付き合う辺り両者は本当に仲良くなったのだろうな、ということが伝わってきました。(他には相変わらずのねむねむモクローを優しく抱き上げるハハコモリから母性が感じられて……良き……

 

 

スパイ教室

第3話「MISSION《花園》Ⅲ」

 明かされたチーム灯の本当の作戦、ずっと7人かと思われていた少女たちの中に隠れていた「8人目」の存在に衝撃を受けた第3話。実は裏切っていたクラウスの師匠「ギード」の存在と盗聴の可能性に気付いており、敵を欺くために最後のメンバー「エルナ」をあらかじめ切り札に据えていたという事実には膝を打ちました。思えば劇中でやたら7人を強調するなどしていましたが、要所要所で布石を貼っていたのもこのためだったと考えれば納得がいきますね。(それはそれとしてエルナの特技の紹介にそれもう超能力の類じゃねーか!とか思ってしまったり)劇中のキャラに限らず、ある種視聴者すらも騙して驚かせる面白い展開だったと言えます。

 そんなリリィたち8人の決死の作戦でもギードは倒れなかったものの、終盤はクラウスが救援に来てくれたので一安心。彼女たちが作ったギードの0.1秒の隙がクラウスの勝機に繋がるなど、ここまでの頑張りがしっかりと意味を成した描写も素敵でしたね。加えて不可能任務終了後はクラウスを罠に嵌めてまでチーム存続を願うリリィたちがどこか微笑ましかったです。色々と不安を抱いていた少女たちがクラウスを「先生」として信頼して、本当の意味で灯がチームとなるまでの結成を綴った内容が爽やかな読後感をもたらしてくれていました。

 

 

お兄ちゃんはおしまい!

第3話 「まひろと未知との遭遇」 

 みはりの中学時代の友人「穂月かえで(ほづき・かえで)」が登場した今回。自分の正体や貞操の危機など色々心配していたまひろですが、気が付けば彼女にあっという間に絆されていましたね。見た目はギャルながら優しく面倒見のいい何よりおっぱいがめっちゃデケェ!!かえでを見ていると、その魅力に心を許していくのも当然と思えてなりません。映画鑑賞中にいなくなったまひろに気付き、トイレに間に合わず漏らしてしまった彼女を優しくフォローしてあげる辺りにかえでのお姉ちゃん力が感じられます。
 一方リアル妹のみはりとの関係は後半の看病エピソードで描かれていました。病気で心が弱っていたのもありますが、まひろの看病に感涙するみはりの姿を見ていると何とも言えない切ない気持ちに包まれそうになります。前回の時点で兄への感情の深さが触れられていたものの、兄の再起と妹として甘えたい感情がごっちゃになっている姿がそれ以上にみはりの複雑な心情を表していると思いました。可愛い女の子にさせてでもかつての仲が良かった兄を取り戻したい……みはりという妹の想いにまひろがどこまで応えてあげられるかが見ものですね。

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

第27話「スカイ・ハイ

 ウンガロに続くプッチが送り込んできた刺客「リキエル」と徐倫たちの死闘が繰り広げられた回ですが、リキエルのスタンド「スカイ・ハイ」の突拍子もない能力には色々と唖然とさせられましたね。ロッズ(スカイフィッシュ」というUMAを操って相手の体温を奪うという、スタンドとはまた別の生物を利用した能力はボヘミアン・ラプソディーとはまた異なる異質さに満ちていました。ロッツォ自身の生態も大分謎めいており、全体的に色々と変わっている6部の中でもそんなのアリ!?と反応してしまいそうになります。

 それはともかく、徐倫に最後まで立ちふさがったリキエルの勇ましさには惚れ惚れしました。色々と策を講じながらも、最終的には捨て身の攻防で徐倫と渡り合った根性は敵ながら天晴といったところ。逆境ばかりの過去から脱する覚悟とアポロ11号の話からくる「精神の成長」など、彼もまたジョースターの血を引いていることが感じ取れるガッツに溢れたキャラクターだったと言えます。(決着が「偶然」だと語る徐倫にリキエルが微笑むシーンは、敵味方ながら互いに敬意を払っているかのようで特に良かったですね)

 対する徐倫も引かずに戦いリキエルに勝利したも語っていたのの、どこか後味の悪いものを残していたのが印象的。リキエルの足止めする役割自体は達成されていましたし、何より彼がプッチ神父を天国へ押し上げる「運命」に翻弄されているかもしれない……と語っていた点が不安を募らせていました。ウェザーがプッチの実の弟という真実も含め、全てはプッチの目的通りに侵攻しているかもしれないという可能性はどこか敗北感に溢れていたように思えてなりません。

 

 

ブルーロック

第15話「喰」

 潔&凪VS馬狼&成早の対決は、意外にも潔と成早の凡人同士のマッチングが勝負の分かれ目になっていました。凪たちが拮抗している中でどちらの凡人が先に勝利の方程式を構築出来るかにかかっている点が、今回の手に汗握る接戦のカギになっていることが読み取れる試合だったと思います。お互いの得意技と弱点がまるで正反対ということで、相手の動きをトレースし合う勝負になっていたのも面白かったですね。

 そんな中、例によって覚醒していく潔の姿が強烈でした。試合の中で自分に足りないものを補っていく過程はもちろんのこと、今回は凛たちとの試合での敗北からしっかりと勝利のヒントを学んでいく様子も描かれていたことには感心させられます。中でも「相手の死角」と「オフボール(ボールを持っていない状態)」の一瞬も含めた思考の構築には見ていてハッとなりましたね。劇中で成早が指摘した通り、潔は「適応能力の天才」であることが良くわかる内容でした。

 そして敗北した成早は選ばれずここで脱落……ある程度覚悟していましたが、いざ実際に描かれると少々悲しくなりましたね。過去回想でその身の上と家族愛、何よりここまでの覚悟もあって無念の涙を流す成早の姿は中々に悲痛でした。チームZ時代からの仲間も、実力がなければ容赦なく落とされるブルーロックの過酷さを再確認した気分です。そして何か変な方向で病み始めた玲王のせいで涙が引っ込みましたよえぇ……

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第42話「運び屋シューバッハ」

 

【速報】遊飛と遊歩のデッキ、本来は逆だった!?

 

 この今明かされる衝撃の真実ゥ!には本当に驚きました。一見すると後付けっぽく思えますが、5話のテルとのデュエルで遊飛がデッキを変えたかのような態度を見せているなど思い返せば初期から伏線を貼っていたんですね。遊飛自身の実力に関する問題の答えとしては、デッキ交換は結構納得のいく話だったと思います。

 それはともかく今回は高速航行のために必要な燃料「ゴラドニウム」を巡って運び屋の「シューバッハ」とのデュエルが描かれましたが、上述のデッキ交換を含めた遊飛の覚悟が見られたのが良かったですね。シューバッハをケチ呼ばわりする子どもっぽさは相変わらずながら、前々回と同じように自分の未熟さに向き合う姿を見せてくれたことには好感が持てます。真紅動の撃速竜の効果を何度も使い回し相手のバスターブレイダーを撃破する流れの熱さには思わず興奮させられました。(元ネタの真紅眼が「可能性をもたらす」と言われているのもあって、遊飛の可能性が今回で見えた気がします

 対するシューバッハも最初は遊飛と快く思っていなかったものの、最終的にはお互いを讃える関係になれたのが素敵でした。同時にゴラドニウムが彼の種族の食糧だとわかり、彼の憤りや苛立ちの意味が何となく読み取れたのも大きかったですね。それを手放してでも新しい獲物を求める可能性を、遊飛とのデュエルで感じ取ったオチも切ないながら爽やかでした。(余談ですが、シューバッハが使ったバスブレがドラゴン相手に効果で攻撃力1万超えするなど、原作よりもドラゴンキラーらしかったのがここすきポイント)

 

 

ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

Episode9

 惑星ブリザードにて始まったウルトラマンとアブソリューティアンの総力戦は、どこを取っても見どころ満載の内容となっていました。レオ&アストラ兄弟と共にディアボロを討つレグロスをはじめとして、至るところでエモさ満点のマッチングがされていたのが良かったですね。中でも序盤の山場としてメビウスがウルトラ6兄弟と合体、メビウスインフィニティーになった時は驚きと感動に包まれました。まさかあの形態をまた観れる日が来ると思わなかったので感無量です。

 また個人的にはタイガとアーリートレギアのやり取りにウルっときましたね。グリムドを取り込んだこの時空のトレギアとは異なり、まだやり直せる余地が残っている彼を説得する辺りにタイガの成長が感じ取れました。「貴方と父さんが付けてくれた名だ!!」と、名付け親でもあるトレギアの心に訴えかけるタイガのひた向きさが心に染みます。結局トレギアはバツが悪そうに立ち去ってしまいましたが、最終的にはタロウたちの元に戻ってきてくれると信じてみたいところです。
 そしてゼットが「デスシウムライズクロー」なる新形態を手に入れたラストにもびっくり。今回新しい力を手に入れた点は師匠のゼロと同じですが、彼と比べるとあまりにも唐突なパワーアップだったので変な笑いが出てきてしまいます。ベリアロクに本心を見透かされるアーリーベリアルの滑稽さといい、最後の最後にとんでもないものを見せてきたな、というのが正直な感想です。

 

 

 映画といえば今年は何を観ようかと考えている今日この頃。(とりあえず直近では先日テレビシリーズ本編が完結したウルトラマンデッカー』の映画を真っ先に観に行きたいですね)今年公開を控えている作品は多く存在しており、それらを楽しみにしている反面、それら全部を観に行けるかどうかで色々悩んでしまっています。とはいえ近年は配信などもあるので、そちらもうまく活用して無理なく映画と付き合っていきたいと思っています。

 

 

 ではまた、次の機会に。