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2024年冬アニメ簡易感想 その13

 

 

 

 25周年を迎えた遊戯王OCG(オフィシャルカードゲーム)にてそれを記念した新パックが発売することに。僕自身は現在のOCG環境を知らないのでそのパックに収録される魔法カードのサンダー・ボルトを見ていつの間にか禁止解除されてる!?と衝撃を受けていましたが、同時に上のポストにある新規イラストの方にも目が留まりました。何と三幻神の一柱であるオシリスの天空竜サンダー・ボルトを放っているではありませんか。上からお馴染みの電撃を放つ構図に惚れ惚れすると同時に、サンダー・ボルトオシリスの技であるという新事実には驚きを隠せません。

 神のカードであるオシリスがフィーチャーされたことは意外だったものの、冷静に考えてみれば割とあり得そうなのが面白いところですね。思えばオシリスの技には「召雷弾」や「超電導サンダーフォース」など雷由来のものばかりであり、原作漫画やアニメでも雷雲を突き破って現れるイメージが強いです。そんなオシリスサンダー・ボルトを放てるというのは何ら不思議ではないでしょう。(またゲーム「遊戯王DM4」での特典カードに書かれていたフレーバーテキスト天空に雷鳴轟く混沌の時~~」を意識している可能性もあります)後付けながら上手いこと納得させられるイラストで、昔を知っている身としては思わず膝を打つ話です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター テラパゴスのかがやき

第40話「さよなら、ニャオハ?」

 リコとニャオハの絆にほろりときた今回。バトル中にリコが怪我を負ってしまったことをきっかけによそよそしくなったニャオハ(と焦りを見せ始めるリコ)に胸がザワつきましたが、猫ポケモンを飼育しているマーニャ」さんの話を聞いて一気に疑問が氷解することになりました。かつて自分が放ったこのはで仲間を傷付けてしまったという過去は、あのニャオハにとって心に大きな傷を残してしまったのは明白。前半リコがニャオハが自分の元を去ってしまう危機感を抱いていましたが、ニャオハもまた同じことを考えて離れていたという点にもやるせないものを覚えます。

 そんな痛々しい状況だったからこそ、傷付くことを厭わないリコの寄り添い方に胸打たれました。怖いことや痛いことを全て受け入れたうえで、「ニャオハと一緒に乗り越えたい」と言ってやれる姿に感動させられます。何よりリコがそうした決意を固められるようになったこれまでの冒険の経緯を思うと、ここまで見てきて良かったと感じられますね。最後にトラウマの原因であるワナイダーを新たに覚えたマジカルリーフで撃退し、2人が確実な一歩を踏めたことを実感させられました。(マジカルリーフはゲームでは必中効果持ち=もう仲間に当てて傷付けてしまうことはないと読み取れるのもグッド)

 また余談ですが、マーニャさんが施設で育てている大量の猫ポケモン、特にニャオハたちの描写が興味深かったです。見た目は同じながらリコのニャオハとはどこか違うことが何となく感じられる、絶妙な相違点が見ていて楽しかったですね。過去回想のニャオハたちの絡みも、何だかんだで癒されるものがありました。

 

 

ダンジョン飯

第7話「水棲馬/雑炊/蒲焼き」

 水上のダンジョンで繰り広げられる冒険の数々では、ライオスたちそれぞれの価値観の違い如実に描かれることになりました。まずこれまで何かと頼もしかったセンシが水の上を歩ける魔法に駄々をこねたり、生態系の維持を何より重視する姿勢が何とも面倒くさかったです。それでいて「アンヌ」と名付けた水棲馬(ケルピー)には全幅の信頼を寄せるなど、思慮深いように見えて割と偏見持ちでロマンチストであることがわかったのは興味深いですね。
 そんなセンシがアンヌの件や巨大クラーケンとの戦いで考えを少々改める過程は切なくもあり、同時にどこか微笑ましいものになっていました。特にマルシルとの和解の流れが印象的で、最初はいがみ合っていた2人がアンヌから作った石鹸などを経て少々柔和な関係に落ち着いていく様子は見ていてホッとさせられます。こだわりや認識を丸ごと変えるのは難しいものの、両者ほどほどのところで歩み寄れることを魅せてくれていました。

 一方でライオスは悪い意味で通常運転。人魚がダメな理由まで問いただしてきた時はかなり引いてしまいました。(またもや全滅したカブルーたちの内、亜人しか顔を覚えていない=人間に興味を示していない描写も怖い)しかし寄生虫に当たってしまったことで地獄の苦しみを受けているシーンは少々気の毒でしたね。とうとう痛い目を見ましたしこれで少しは自重……することはないんだろうなぁ……

 

 

勇気爆発バーンブレイバーン

第6話「絶対に大丈夫だ。なぜなら……私がブレイバーンだからだ!」

 日本の街を爆撃する作戦の開始前に生存者を探すイサミたち。わずかな時間で探索を続けるイサミの必死さにハラハラさせられつつ、生き残っていた日本の部隊の登場に胸を撫でおろすことになりました。さらにブレイバーンが発射された砲弾群を操作して敵にぶつける新技を披露するシーンは、満を持してOPが流れる演出と相まって普通に興奮してしまいましたね。ブレイバーンが人類の兵器を意のままに操れる可能性が示されたことにはゾッとしますが)例によってブレイバーンの意味不明さがチラつくものの、基本的には助けようとしていた人々の生存と救出劇がカッコよく描かれていたと思います。

 しかし後半はまさかのスペルビア再登場に度肝を抜かれることに。イケボな杉田ボイスで普通に喋り出すのはまだいいものの、ブレイバーンと名乗った名乗らないで妙なコントを始めるので頭を抱えずにはいられません。しれっと後ろに自分のタイトルロゴを出すんじゃねぇよブレイバーン!ブレイバーンは「意思がある者があれば心を通わせたくなる」と語っていましたが、正直そんな場合じゃないだろ!とツッコみたくなるイサミの気持ちの方がよくわかったり。

 さてそのスペルビアが推して参る連発の武人キャラであることが判明したほか、ルルを取り戻そうとする発言に衝撃を受けました。やはりルルの正体はスペルビアの一部、あるいはイサミと同じパイロットポジションなのでしょうか。ブレイバーン含め、敵であるデスドライヴスの秘密がますます気になってくる終わり方でした。

 

 

葬送のフリーレン

第23話「迷宮攻略」

 第二次試験はサブタイにもある通り迷宮「零落の王墓」の攻略。競い合う必要がない試験ということで一次試験よりは簡単かと思いきや、いざ始まってみたらガーゴイルやトラップの殺意の高さに少々驚くことになりました。脱出用ゴーレム(やたら筋骨隆々なのがちょっと面白い)があるので安全は保障されているものの、油断出来ないという点では一次試験よりずっと過酷であることが伺えます。そして終盤になって登場した侵入者の偽物を作る魔法は衝撃的でしたね。特にフリーレンがコピーされてしまったラストシーンを見た時は、本人以外攻略出来ないヤツじゃんこれ!と内心叫んでしまいましたよえぇ。でもフリーレンのコピーならミミックを設置すれば嵌ってくれるんじゃね?

 また王墓の攻略を目指すデンケン他の面々と、フリーレン&フェルンについていった試験官「ゼンゼ」の温度差の違いも大きな見どころとなっていました。それぞれ抜群のコンビネーションや策を張り巡らせて必死に立ち向かっている中、肝心のフリーレンは有名なミミックに捕まる醜態(迫真の「暗いよー!怖いよー!」に笑う)を晒していることにちょっと苦笑い。しかし過酷な迷宮だからこそ楽しむ姿勢を捨てないフリーレンと、そんな彼女を見るために魔法を探求するフェルンの姿には顔が綻んでしまいましたね。フリーレンたちがコントを繰り広げている間にデンケンたちが割を食っている点には思うところがあるものの、過酷な冒険だからこそ楽観的な手段を大切にする在り方は参考にしてみたいものがあると感じました。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第97話「奪われたロボ」

 俺は辛い、耐えられない……となった今回のゴーラッシュ。遺跡から出てきたロボを奪ったディノワとミューダとのタッグデュエルが始まったと思いきや、途中でミューダが消えてしまう展開にとてつもないショックを受けてしまいました。前々回のバリベルギャー然り、ラッシュデュエルの負担がベルギャー人の消滅を早めているという事実も衝撃的です。冒頭で田崎さんがユウディアスを監禁したのも納得するほかなく、久々に王道兄妹のタッグが見られるな~などと楽観的になっていたところに冷や水をぶっかけられた気分です。

 そんな消滅の運命に対し、それを受け入れるズウィージョウ陣営のスタンスにも驚かされました。なるほど戦わされるベルギャー人の宿命に疑問を抱いていたズウィージョウにとって、この状況は確かに好機なのかもしれません。それを受け止めきれずにいたディノワと覚悟を決めたミューダの対比も印象的で、彼の消滅を機に涙を流しながら意志を受け継ぐディノワに胸を痛めずにはいられませんでした。2人のエースをフュージョンしたヴォイドアルヴ・スターストライプによる活躍も、そんな切ない過程と背景もあって胸熱ながらどこか物悲しいものとなってしまいましたね。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第20話「かぞくのちからでやっつけろ!」

 ついに始まったマンドロイドとの決戦。ハウルの動く城よろしく四足歩行の巨大要塞を相手に、トランスフォーマーとマルト家の混合チームが敢然と立ち向かう様子に手に汗握ることになりました。驚異的なCGの動きとダイナミックな構図の連続に、見ているだけで興奮が止まりません。戦艦の砲弾で要塞を沈める決着も迫力満点で、マンドロイドとの戦いの1つの区切りに相応しい大バトル回だったと思います。(中でもメガトロンとの協力に心躍らせたり、彼が怪我を負ったことから奮起するツウィッチの活躍がここすきポイント)

 オプティマスたちの何十倍も大きい鉄の塊の足を錨で絡ませたりと、チームワークを駆使して戦う様子も印象的。特にマルト家の面々もカメラ破壊といった役割を与えられ、しっかりとこなす場面には驚かされました。ひ弱な人間だからと縮こまることなく勇敢に戦う姿は、まさにトランスフォーマー作品における「心身共に強い人間」そのものでファンとしてはニヤリとさせられます。加えて戦いを終えた後の心温まる家族の風景を前にオプティマスが「人間とトランスフォーマーの目指すべき“絆”の形」を語ってくれたのも素晴らしかったです。まさに本作のキャッチコピー「つながる絆は最強パワー!」に相応しい一幕だったと言えるでしょう。

 

 

 上述のオシリスサンダー・ボルトの繋がりにニヤリときた一方で、残る神のカードであるオベリスク巨神兵ラーの翼神竜も同じように魔法カードの新規イラストで描かれそうだなと思う今日この頃。その場合はどのカードか、つい色々と考えてしまいます。オベリスクの方はピンとこないものの、ラーの方は死者蘇生辺りが思い浮かびますね。(今のラーはサポートカードのおかげで死者蘇生で出せるようですし)紙の遊戯王は久しく関わっていないものの、こういった情報には目を通していきたいところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

デュエル・マスターズ WIN 決闘学園編(デュエル・ウォーズ) 第43話「哀切!ダイヤモンドの意志」感想

爆臨する皇者と向き合い……

シスくんお前、そんな理知的なキャラだったのか!?

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  • 友として笑顔を見せて

 前回に続いてボウイとカイザのデュエマから始まった今回のデュエマWIN。懸命に攻めたてるボウイとそれにも全く動じずに反撃に出るカイザ、それぞれの異なる印象が目に焼き付く試合内容となっていました。ボウイの必死ながらも前向きな姿勢が目立つ分、彼のことを応援したくなりますね。

 ボウイの奮闘に関しては前回同様カイザを同じ目線に立つ仲間として助けようとしているのが印象的。加えて今回は「あなたに笑ってほしい」「デュエマは楽しむモノなんだ」といった言葉で説得してきたことにウルっときました。幼き日に笑ってくれたあの頃を思い出しながら、カイザに楽しくデュエマをしてほしいと願う姿には感動が止まらなくなります。視聴者の身としてもカイザの張りつめた表情に胸を痛めることが多かったので、カイザの笑顔を想ってやれる存在がいることへの安心感を覚えますね。ウィンから教えてもらったものを糧に強くなったボウイには、ここ最近エモさを感じて仕方ありません。結果的には大敗を喫してしまったものの、最後まで弱音を吐かなかったその雄姿を賞賛するべきでしょう。

 あとはやはり2人の激闘を観戦していたイッサとファルゴが、カイザの幼馴染として恥じているシーンも鮮烈でした。少年時代のビジュアルと一緒に昔からカイザと一緒にいた事実にも驚かされますが(特にラッパーみたいな少年ファルゴと「ファー!俺も甘く甘くなったものだ!」には吹き出してしまいましたよえぇ)、どんどん強くなっていくカイザを遠い存在にしてしまったことを語る様子がより衝撃的。この才能がある友人に対して引け目を感じてしまうという点は現実味があるからこその共感を覚えますね。だからこそカイザと同じ目線に立って止めようとするボウイとの残酷なまでの対比になっており、そのことを自覚して後悔と反省を見せる2人にもグッとくるものがありました。ここまで孤高を気取っていたカイザですが、彼にもこうして心配してくれる仲間がいるとわかっただけでも喜ばしいです。

 

 

  • 爆ぜる光を纏う時、全て照らす竜皇の神と成らん

竜皇神(りゅうおうしん) ボルシャック・バクテラス 光/火文明 (10)
クリーチャー:アーマード・ドラゴン
パワー17000
▪️革命チェンジ:コスト7以上の名前に《ボルシャック》とある多色クリーチャー
▪️T・ブレイカ
▪️このクリーチャーが出た時、自分の山札の上から4枚を見て、その中から《竜皇神 ボルシャック・バクテラス》ではないアーマードを好きな数出す。残りを好きな順序で山札の下に置く。
▪️自分の他のクリーチャーすべてに「ブロッカー」と「スピードアタッカー」を与える。
▪️各ターンの終わりに、自分の他のクリーチャーをすべてアンタップする。

 ついにカイザが使用した最強の切り札。彼の相棒である鉄仮面こと轟炎の竜皇 ボルシャック・カイザー》が火文明の太陽とマイハマの太陽、2つの太陽の力を取り込むことで爆臨・覚醒した究極のボルシャックです。そのビジュアルたるや太陽をそのまま内包したかのような胸部を中心に炎が広がっているような趣があり、炎のマントを羽織った見た目も相まってボルシャックの王に相応しい威風堂々とした佇まいとなっています。(名前の由来は日本神話における主神にして太陽神「天照大御神(あまてらすおおみかみ)」でしょう)

 また腕を広げたポーズはどこか《終焉の禁断 ドルマゲドンX》を彷彿とさせるものになっているのも特徴的。ボウイの《富轟皇 ゴルギーニ・エン・ゲルス》が《龍の極限 ドギラゴールデン》に酷似したポーズを取っているのと合わせて意味深な共通点です。このデザインの方向性は太陽の力は強大である一方で、ドルマゲドンのように使い方を誤れば危険な存在になりうる……そんな意味合いを孕んでいるように思えますね。

 基本スペックはコスト10でパワー17000、T・ブレイカーとボルシャック・カイザーの形態の中でも最大級。加えて革命チェンジも持っていますが、条件がコスト7以上の多色ボルシャックというこれまでの中でも屈指の難易度を誇ります。(現時点でチェンジ元の条件を満たせるクリーチャーはわずか9種類しか存在しません)革命チェンジの候補としては《輝く革命 ボルャック・フレア》や《ボルシャック・ヴォルジャアク》辺りが狙い目でしょうか。

 とはいえ後述の能力は革命チェンジで出さなくとも使える点、そして《ボルシャック》であることを活かした優秀なサポートが豊富な点から敢えて他の方法で出すのもアリでしょう。《ボルシャック・サイン》とカイザーのコンボで手札から踏み倒すのも良し、《ボルシャック英雄譚》で他のボルシャックと一緒に出すのも良しと手段はいくつもあるので踏み倒し自体には意外と困りません。個人的には聖竜ボルシャック・ウルフェウス》でボルシャック英雄譚を唱えつつ、革命チェンジでバクテラスに繋げるテクニックがおすすめです。

 そうして場に出てからはデッキトップからバクテラス以外のアーマードを踏み倒せるcipを発動。出せる数は最大4体と、踏み倒し能力の中でもトップクラスの規模を発揮します。踏み倒しの範囲もアーマード以外条件がないので、《ボルシャックライシス・NEX》や《龍騎旋竜ボルシャック・バルガ》といった超重量級さえも出してさらなる展開が狙えるのもド派手です。(まぁそうでなくともそこそこのサイズを4体揃えられるだけで過剰打点としては十分なので、重量級の採用はほどほどにしておくべきですが)

 さらに自分以外の味方全員にブロッカーとスピードアタッカー、警戒能力を付与する能力も見逃せません。何もない状況から打点を揃えるワンショットキル性能、返しのターンにはブロッカーで殴り返しなどに対応出来る防御性能と、攻防一体の地力を持っているのは魅力的と言えます。総じて爆発力のあるアーマード大量展開と攻めきれなかった時の堅実な保険、全てを兼ね備えたまさに切り札に相応しい1枚です。カイザーのヒーロー性も合わせて、是非使いこなしてみたいですね。

 

 

  • 邪悪な利害を合わせて

 もう1つ前回の続きとして描かれていたのがウィンと邪神くんの関係性。前回ウィンに煽られた邪神くんがさらなる力を手にすることを考えていましたが、その過程で悶々とした態度を取っていたのが目に付きました。そして自分の抱いている感情の正体を把握出来ずにいるどこかいじらしい邪神くんに、まさかの邪闘 シスが助言をする展開に驚愕しましたね。邪神くんがウィンに期待され胸躍っていることを指摘しつつ、それを自分たちのために利用するべきと説く姿には納得と同時に上手いこと上司をコントロールしているな……と感心せずにはいられません。というかここにきてシスが優秀なアドバイザーになったのが意外です。

 そんなシスの言葉に従い、邪神くんとウィンが闇のマナを共鳴させるくだりにもこれまた衝撃を受けました。ウィンの心の昂りや逸る気持ちを「我も同じだ」と肯定したうえで、力を合わせる柔軟性を手に入れた点はあまりにも驚きが大きかったです。以前は邪神くんとウィンの関係に思うところがあった分、こうした危険やリスクを承知のうえで危ない道を共に選ぶようになった両者に何とも言えない高揚感を覚えます。邪神くんの周りに集って運命を共にするアビスロイヤルの配下たちもここすきポイント)この2人のまともな相棒ではないものの、だからこそ利害の一致で成り立つ奇妙な形でパワーアップしているのだと感じましたね。

 

 

 あとは余談ですが、裏で暗躍を続けている闇ウガタがウィンに関することで怒りを見せていたのが印象的。ボウイの語り然り彼を助ける瞬間然り、自分の思い通りにならないことへの憤りや嫉妬をウィンにぶつけている様子が何ともショッキングです。中でも「なんだその主人公な登場の仕方は!?」というメタネタギリギリな発言にはじわじわきてしまいましたね。この辺りはウガタ本人のウィンへの複雑な感情も見え隠れしており、彼の抱えるコンプレックスと合わせて非常に興味深いです。(そんなウガタの闇のマナをチュウ太郎が吸収しているシーンも気になるところ)

 

 

 そして次回はウィンとカイザの決戦の火蓋がついに切って落とされることに。怒れるカイザといつも通りなウィンという対比が面白いですが、個人的にはこれがデュエル・ウォーズの準決勝なのかどうかが気になってきます。この2人の戦いを大会とは別に描くことでデュエル・ウォーズ本番の方はどうなってしまうのか?とつい考えてしまいますね。ともあれ因縁の2人の対決自体は、間違いなく見逃せないことになるでしょう。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

機動戦士ガンダムSEED FREEDOM 感想

そしてそこに君が

必ず待っている

自分たちの正義と運命を決める、自由と愛の物語

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 2002年に放送された『機動戦士ガンダムSEED』。21世紀最初のガンダムとして始まった本作は、続編の『機動戦士ガンダムSEED DESTINY』や他外伝など様々な形で話題を呼びました。僕自身、初めて本格的に視聴したガンダム作品としてこの作品の鮮烈さは今でも印象に残っています。

 そして2006年に発表された劇場版が、約20年の時を経てついに実現。長いこと音沙汰がなかったので頓挫したとばかり思っていた企画の再始動には驚きましたね。というわけで映画館にて鑑賞したわけですが、予想以上に「僕らが好きなガンダムSEED」に振り切っている作品としての仕上がりに大いに感動しましたそうそうコズミック・イラとかSEEDの空気感ってこんな感じだと改めて認識させてくれるだけでなく、こちらが見たいと思っていた要素を拾いテンションを挙げてくれるものがありました。また作品に対して少なからず抱いていた不満や疑問点に対し、本作はある意味力技で解消させてくれるシンプルなパワーに満ちていたように感じます。というわけで今回は、そんなガンダムSEED FREEDOMの感想を書いていきたいと思います。

 

 

※ここから先は映画の内容に触れているのでネタバレ注意!!

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  • 作品に対する“愛”情に気付く瞬間

 本作の魅力といえばまず語るべきはファンサービスの厚さとそこからくるガンダムSEEDの“味”の使い方ですね。冒頭からOP「FREEDOM」をバックに活躍するキラたちヤマト隊の戦闘で観ている側のテンションを上げ、いきなりファンの心を鷲掴みにしてきました。フルCGを駆使することで縦横無尽のバトルシーンを演出出来ていたのも大きかったですね)その後も作中世界の深刻さやキラたちの苦悩を描きつつ、最終的にド派手なバトルで爽快感をもたらしてくれる物語の密度は凄まじかったですコズミック・イラという物語の舞台がどういうものなのか、主人公たちのキャラクターやそれぞれが抱えているものは何なのか。それらをわかりやすく語っており、「『ガンダムSEED』はこういう作品である」ということを再認識させてくれる構成に仕上がっていたと言えます。

 特に終盤の決戦は期待していた多くの人物と機体の活躍が見どころとなっていました。テレビシリーズでは不遇のままで終わってしまったシンとデスティニーガンダムが名誉挽回するかの如くを大暴れするわ、デュエルガンダムバスターガンダムがまさかの改修されて再登場を果たすわ、予想外の連続ながらファンが望んでいた光景をこれでもかと見せてくれたのは感無量と言う他ありません。過去の評価点や惜しいところをまとめて指摘しつつ、昇華してくれた点はまさに清濁併せ呑んだ作風と言えるでしょう。かつてテレビでSEEDを見ていた人たちが「この作品が好きだったんだ」と思わせてくれるほどのパワーが本作にはありました。

 

 

  • 彼らへの“愛”着を抱かせるもの

 他にも全体を通して登場人物の多くに愛着を覚えるシーンの数々も見逃せません。テレビシリーズではイマイチピンとこなかったキャラクターも、丁寧な心情描写で以て観ているものに親近感を湧かせてくる内容がまた魅力的でした。例えば『DESTINY』では達観した態度が多かったキラとラクスの2人ですが、本作ではコンパスでの活動からすれ違うことが多くなり、思うように過ごせない様子が目に付きました。新装備完成に尽力するあまり苦悩し周囲を蔑ろにしてしまうキラと彼を癒そうとするものの上手くいかないラクス……特にキラの帰りが遅くなることでラクスの料理にラップがかけられるシーンは妙な生々しさがあって胸が痛みましたね。

 そんな両者の人並みの姿を描くからこそ、クライマックスで通じ合う瞬間に感動したとも言えます。キラに限らず彼に頼られているかどうかでテンションが異なるシンなど、他の人物たちも等身大の悩みに触れながら後半それを解消していくんカタルシスを用意していたのが素晴らしかったです。おかげでテレビシリーズを視聴していた時以上に、彼らのことが好きになれた気がしますね。それぞれの日常的な描写や他の面々との絡みが濃密に描かれることで、彼らを「その世界に生きる1人の人間たち」として捉えやすくなっていたと思います。そういった意味でも、本作はファンが見たかった・好きだったガンダムSEEDに向き合ってくれていたと言うべきでしょう。

 

 

  • 使命と役割を破るのは他者との“愛”

 本作の語るべきポイントとしてもう1つ外せないのは「愛」の物語であるという点。DESTINYで長いこと語られてきた「デスティニープラン」の是非も含め、SEEDの世界の根本に関わっていくストーリーの答えには思わず膝を打ちました。

 遺伝子操作で生まれたコーディネイターが生まれたことで操作されていないナチュラルとの絶滅戦争が続くことになったコズミック・イラ振り返ってみるとその世界観の多くが遺伝子や才能によって与えられた「役割」に縛られた者たちの物語でした。力を持っているが故にそれを活かさなければならない、組織などにおける自分の使命を果たさなければならないと苦悩する様子が多く見られたと思います。本作においてはまさに上述のキラがそれで、自分が何とかしなければと強迫観念に駆られていたのが印象に残りましたね。そこに本人の自由意志や感情が入る余地がなく、その究極とも言えるデスティニープランを為そうとするファウンデーションの恐ろしさも強調されていたと感じます。

 そんな周囲によって敷かれたレールを否定するのが他者と紡いだ「愛」というのが素敵でした。自分で決めた相手と結ばれることを望むベタな流れはもちろんのこと、仲間と力を合わせたり共に憎悪に耐えたりすることで周囲の流れに反発する過程は中々にスッキリさせられるものでした。「こうしなければならない」という運命に自分の考えで抗うというのは当然の流れながら、それを他人との繋がりで以て証明するのはロマンに溢れていると思います。(逆に「愛が無ければ才能とかに縛られて孤独になる」という残酷な面をアグネスなどで描いていたのがまた秀逸)

 これらの描写からは役割という殻を破るには個人の力では無力、でも誰かと一緒ならば未来を切り開ける……といったメッセージが感じ取れますね。長いこと続いていたSEEDの物語の閉塞感を、どこか夢のある考えでぶっ壊してもらった気分です。自分1人で抱え込んでいったが故に迷走したり失敗したりしてきた登場人物たちに、「1人で悩まず仲間に相談してもいいんだよ」と思っていたことを劇中で形にしてくれたという点で、個人的にも非常に満足度の高いストーリーでした。

 

 

 では以下、各キャラクターと機体についての所感です。

 

 

キラ・ヤマト

 ご存じSEEDの主人公。上述の通り本作では全体を通してキラの苦悩が描かれており、デスティニープランを否定したことでかえって戦争が増加したことに頭を抱えるなど見ていて可哀想になる場面も多かったです。加えて弱音を吐く場面も印象的で、「君たちが弱いから」といったセリフの数々にはSEED序盤で戦うたびに傷付いていた若い頃のキラの面影を見ました。(そのためDESTINY時代の超然としたキラはだいぶ無理していたんだな……とすごく納得させられたり)

 まぁその分彼の人間臭い部分を見れて嬉しかったですし、終盤のラクスとの再会に喜ぶ様子には心の底から感激しました。本作はスーパーコーディネイターとしての力や使命感から、彼を解き放つための儀式のようなものだったのかもしれないと思ったくらいです。ラストシーンのラクスとの逢瀬まで含め、背負っていた多くのものを解消したキラに愛着が湧くと同時にホッとさせられることが多かったですね。

 

 

ラクス・クライン

 本作のヒロイン。彼女に関してもキラと同じく悩み苦しむ場面が多かったですが、こちらは無理を重ねるキラの安らぎになろうと努力する姿が目に焼き付きました。自宅で大量の手料理(キラへのささやかな嫌がらせ故に料理が全体的に茶色いのがじわじわくる)を作って待つものの彼の帰りが遅くなったり、家庭的な場面も増えてお労しい一面も多かったです。そしてこれまたキラと同じように、その辺りがラクスのヒロインとしての可愛らしさに繋がっていたと思います。

 あとはやはりオルフェたち相手に毅然とした態度を見せていたのが最高にカッコよかったです。自分が作られた理由や決められた伴侶がいることなどを告げられても動じることなく、キラへの想いを揺るがず見せつけるメンタルは流石といったところ。「必要だから愛するのではありません、愛しているから必要なのです」という言葉は上述の愛の物語に相応しい名セリフであり、ラクスという人物の心の強さに20年越しに惚れることになりました。テレビシリーズでは何を考えているのか読み取りづらいところがある彼女のことも、いつの間にか好きになることが出来ましたね。

 

 

アスラン・ザラ

 多分この映画で最もFREEDOMな男。中盤まで全く出番がなくて何やっているのかと心配していた中、ピンチのキラたちの前に後述のズゴックで参戦した時は愕然としました。神妙な面持ちで現れどっかで聞いたようなBGMと見覚えのあるユラリとした動きでシリアスな笑いをもたらしてくるのが卑怯です。その後戦闘中にカガリに関するハレンチな妄想を繰り広げている事実も判明しますし、途中まで不穏だった空気感を全てぶっ壊してしまいました。

 しかしそんな自由なアスランだからこそキラの悩みや本作の暗い雰囲気にメスを入れてくれたとも言えますね。キラをボコボコにして説教するシーンはまさに彼の親友であるアスランだからこそ出来るもので、自分1人で悩むことを良しとしない迷いを捨てた強さをここぞとばかりに見せつけてくれました。その他にも「強さは力じゃない、生きる意志だ!」というセリフはSEED最終回にカガリに言われた言葉を意識しているようでニヤリときますし、前向きかつポジティブになったアスランの頼もしさをこれでもかと堪能した気分です。

 

 

シン・アスカ

 まさかのわんこ系後輩と化した主人公。キラと同じ部隊に所属する中で隊長の彼を思いっきり慕い、頼られた時の嬉しそうな返事には思わず顔がほころびました。その他にも立食の席で山盛りのピラフを食べていたりルナマリアに悪ふざけして引っ叩かれたりと、全体を通して子どもっぽい場面が多くて可愛らしかったですね。まさかここにきてシンにこうした愛らしさが生まれるとは思ってもみなかったです。

 一方で終盤の戦闘シーンでは一騎当千の実力を発揮し、DESTINY時代の不遇の称号を見事に返上してみせました。こちらもアスランと同じく迷いを捨てたらここまで強くなること・守るものがある時はとても頼もしいことを見せつけてくれたと言えます。他にも何故か特級呪霊みたいになったステラや闇が深い描写など、可愛いだけではない面も見せてシンの抱えるものの大きさを魅せてきたのも特徴的。結果的にシンという人物の趣深さを味わえましたね。

 

 

オルフェ・ラム・タオ

 ファウンデーションの宰相にして本作の大ボス。登場してからいきなりラクスに近づく様子を連発し、劇中のキラと鑑賞している人たちの心を大いにザワつかせてきました。しかし話が進むにつれ情けない面も目立ち、ラクスを押し倒してもそれ以上はいけないシーンなどは何とも滑稽に映っていたと言えます。見守ってくれていたイングリットの不当な扱いもあり、全体を通して哀れなキャラクターに仕上がっていましたね。

 ただそういったキャラだからこそ魅力的だったとも言えます。母親に与えられた使命に疑問を持たず全うしようとする精神が、キラとラクスの自由な姿によってボロボロに崩れ去っていく過程は中々に悲惨でした。上述の通り役割に縛られた者たちが多いSEED世界において、彼はまさに愛を手に入れられなかったために殻を破ることが出来なかった存在なのでしょう。そういった運命に抗えない心の弱さのおかげで、個人的にどこか嫌いになれない人物になっていました。

 

 

マイティーストライクフリーダムガンダム

 キラの「ストライクフリーダムガンダム弐式」のパワーアップ形態とも言える最強の機体ラクスが搭乗した「プラウディフェンダー」と合体し、歴代のフリーダムの中でも屈指の豪華なビジュアルに変化した時の衝撃は計り知れなかったです。合体してからの圧倒的な戦闘力も壮観で、敵の攻撃を一切通さず自分は周囲の戦艦などを一掃する絵面のインパクには度肝を抜かれましたね。(あとどっかのジャンク屋が関わっているであろう日本刀の装備にクスっときたり)フリーダムもついにチートガンダムの仲間入りを果たしたか……とちょっと感慨深いものを覚えつつ、映画だからこそ許されるような超絶戦闘力に見惚れることとなりました。

 

 

インフィニットジャスティスガンダム弐式

 アスランの「インフィニットジャスティスガンダム」を改修した機体……なのですが、これをまさかの「ズゴック」の中に隠していたという事実には色んな意味でびっくりしました。SEED世界に突如現れたズゴックだけでも強烈なのにこれは本当に卑怯(誉めてます)です。中身が現れてからの近接戦闘での強さはさらに極まっており、インフィニットジャスティスの全身ビームサーベルがより凶悪になっていた印象です。敵のシュラへのトドメとなった頭部アンテナのビームサーベルが『ウルトラマンガイア』のフォトンエッジみたいだな~、とか思いつつ、こちらの強さも味わった次第です。

 

 

デスティニーガンダムSpecⅡ

 シンの「デスティニーガンダム」の改修型。見た目の変化はあまりない分、DESTINY本編でのデスティニーそのままのイメージで見ることが出来ました。(一方で後々「レイのレジェンドガンダムを意識したカラーリングが施されている」と聞いた時にはエモいと思いましたが)やはり敵のアコード幹部が駆る「ブラックナイトスコード」を複数相手にしての大立ち回りが凄まじく、脊髄反射のみで動いたりシーンは衝撃的。中でも突然分身技を披露してきた時は仰天しましたね。これまで語られてきたデスティニーのスペックの高さを存分に見せつけ、本編でのイマイチな印象をあっという間に払拭させてくれました。ガンプラなどでデスティニーを愛でていた身としては感無量の一言です。

 

 

(他にも全シルエットを披露した「インパルスガンダムSpecⅡ」やまさかのミーティアを使った「デュエルブリッツガンダム」に「ライドニングバスターガンダム」、敵サイドでは「ブラックナイトスコード カルラ」が印象的。無論「ライジンフリーダムガンダム」や「イモータルジャスティスガンダム」、ボロボロの「デストロイガンダム」などもありますが、全て語るとキリがないので割愛します

 

 

 というわけでSEEDFREEDOMの感想でした。いやぁ20年待った甲斐があった!とも言うべき作品でしたね。SEED系列に対して様々な感情を渦巻かせつつ、押し殺してきたという人ほど刺さる内容になっていたと思います。僕自身観終わった頃には興奮気味で映画館を後にしており、何だかんだでガンダムSEEDが大好き!となれました。そういった想いも込めて、本作を観れて本当に良かったと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

牙狼<GARO> ハガネを継ぐ者 第6話「眼(まなこ)」感想

惑える幻界へようこそ

鈴村さんの演技がほぼリュウタロスだこれ!

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  • 翻弄の世界を見据える心“眼”

 ゴドウの思念と思われる声を聞いた流牙と、彼について行く創磨がメインだった今回の牙狼ハガネ。前回の大掛かりな戦いを終えても一息つく暇がなく、今度は朱月の夜に開く隻眼の森にて常闇の石を回収する様子が描かれました。破滅の門がある迷宮アリビスに行くのに必要な石が3年に1度しか開かない森に置かれている……という結構面倒な手順(お使いイベントの連続かな?)を踏まなければならない本作の事態に苦笑いしつつ、隻眼の森の描写に唸ることになりましたね。

 何といってもおどろおどろしさと神秘性が混在している森の世界観に惹かれます。薄暗い森の中で蠢く「目玉が付いた葉」は初見ギョッとしますし、それらが襲い掛かってくる絵面もまた新鮮です。その他にも後述の精霊など、単純に綺麗で幻想的ではないファンタジー描写は牙狼ならではと言えますね。シリーズ原作である雨宮慶太氏が描く、奇妙でどこか美しい非現実的な要素も感じられます。そんな雨宮ファンタジーの空気感をある意味で再現したような隻眼の森、個人的には満足度が高かったです。

 その森に暮らす精霊「ラウル」とのやり取りも印象的です。老人のような見た目に反して若々しい声色と子どものような無邪気な性格のギャップがこれまた奇妙奇天烈。(声を担当しているのは鈴村健一さん現在某イサミ大好きロボットの声もやっていますね……)そんなラウルの遊びと称した追いかけっこも見応え抜群で、パルクールのような動きで縦横無尽に創磨を翻弄する姿に目を奪われました。それでいて「光と闇は切っても切れない関係」と意味深な忠告をするなど、幼さと老獪さを併せ持った興味深いキャラクターに仕上がっていたと言えます。

 あとはやはり森の中での「心の眼」の描写や闇に打ち勝つ云々の話も面白かったですね。ベタながら創磨の成長の要因となるものが揃っており、未熟ながらもラウルを捕まえるといった成果をキッチリ出すところに感動しました。(流牙については最後の石の入手で良いところを持っていくのですがこれもまぁご愛敬)ホラーとのバトルとはまた別の、ファンタジー作品としての牙狼の側面が楽しめる回でしたね。

 

 

  • 羨望故に黒く濁る“眼”差し

 流牙たちが隻眼の森を探索していた一方、クレアシティにて新たな陰我の気配が漂っていたのも今回の見どころ。クレアホールというダンスクラブ(?)にて働く「ナオミ」の不遇な扱いにまず胸がザワザワさせられました。この辺りはホールを沸かす女性ダンサーに目を輝かせる姿やどこか不自由な足どりなど、詳細な説明がなくとも彼女の身に何が起きたのかを察せられるように描かれていたのが上手かったです。(言うまでもないことですが、何らかの理由でダンスを続けられなくなったのでしょうね)そのためホールのダンサーたちから心無い言葉を浴びせられるシーンなんかはもう見ていられませんでした。

 「悲劇のヒロイン」「落ちた物を拾うと人生も落ちる」といったワードの数々に加え、同僚にして友人と思われる「マリー」からの仕打ちもとんでもなくキツかったです。個人的には舞台に上げてくれたマリーの態度が、ただの善意からの行動なのか逆に吊るし上げるためにやっているのか判断が付きにくく恐怖を覚えました。ナオミのトラウマ描写と相まって、脱落した相手に向けられる陰湿ないじめのストーリーが後半かなり突き刺さりましたね。

 その結果ナオミがホラーに憑依されるラストがよりショッキングに映りました。ホラーになってからの一言目が「お前を食べたい」など、マリーへの憧れや嫉妬が巡り巡って「相手を食べる」というホラーに行きついてしまったであろう点が何とも切なかったです。非現実的なダンサーたちの世界で、憧れの相手に向ける眼差しがいつの間にか黒く濁り染まってしまう……人がホラーになってしまう過程としては少々悲惨でやりきれない話だったと思います。

 

 

 次回は上述のホラーと化してしまったナオミとの戦闘が開始。流牙や創磨だけでなくアゴラの三剣士も遅れる中、ムツギ法師とコヨリがまず駆けつけて戦うようです。しかし相手の強さは予想以上で、間に合った騎士たちが揃っても歯が立たないとか……予告映像ではオビが追い詰められているシーンも確認出来ますし、かつてない強敵との戦いが繰り広げられるようです。ここまでくると仲間の誰かが脱落しそうな雰囲気ですが、出来ればみんな生き残ってほしいところですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

2024年冬アニメ&特撮簡易感想 その12

 

 

 

 仮面ライダー剣(ブレイド)』の20周年記念イベントが先日兵庫にて開催され、大いに盛り上がりを見せたとのこと。中でも観客たちに衝撃を与えたのが本作に登場するライダーの1人、仮面ライダーレンゲルキングフォーム。設定上存在するもののついぞ本編に登場しなかったレンゲルの最強フォームがまさかのサプライズ登場を果たしました。去年『アウトサイダーズ』で活躍したというギャレンのキングフォームに続いて、ついにレンゲルのキングフォームも立体化されたのはこちらもとしても非常に嬉しい話です。

 

metared19.hatenablog.com

ギャレンのキングフォーム発表の時の話については上の記事を参照。

 

 さて上のポストにも表示されているレンゲルのキングフォームですが、ギャレンの時と同様こちらの期待通りのビジュアルに仕上がっているのが素晴らしいですね。装飾華美でゴテゴテしながらもレンゲル本来の姿をベースにしているため、彼の最強フォームとしても非常に納得がいくものとなっています。何よりブレイド放送当時多くの人が想像したであろう「もしレンゲルにキングフォームが存在したら」というイメージほぼそのままであろう点が見事。ファンの予想を裏切らない見事なキングフォームっぷりに、その1人として感動せずにはいられません。仮面ライダーブレイドが放送終了してからついに4人ライダーの最強フォームが出揃ったことにも感謝の念を送りたいです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ラグナクリムゾン

第17話「戦友」

 追い詰められたタラテクトラの自爆、それを必死に抑えつけるラグナ。長いこと続いた攻防のラストは両陣営の異なる絆の形が見に留まりました。互いに無力を攻め合う竜側のコンビの悲痛な別れもさることながら、体と心の疲労を押してラグナを援護するスターリアが何とも鮮烈だったと思います。ラグナの未来の姿を見てしまい、彼がその結末を迎えないように尻を叩いてくれそうな勢いで食い下がった姿も魅力的です。ラグナも自分1人で何とかするよりも、わかりあえる仲間との協力の心地よさをようやく知れたようで何より、とホッとしましたね。友の決意を涙を呑んで受け入れたゾラとは対照的で、想い人の破滅的な姿勢を良しとしないのが流石スターリアといったところです。

 …………などと言いながら今後の彼女の活躍をすごく期待していたのにっ!!まさかのウォルテカムイ電撃参戦(字面通りの“電撃を纏っての参戦”)に全てが持っていかれました。あっという間に首チョンパされたスターリアと、怒りに震えるものの歯が立たないラグナの光景に開いた口が塞がりません。ラグナが披露していたとはいえ、ここまでどうしようもないほど追い詰められるのも衝撃的です。クリムゾンがカムイとの戦闘を避けていた理由にも納得しつつ、上述の胸熱展開からの絶望的な状況からどう抜け出すのか?という疑問と不安が一気に押し寄せてきましたね。いやマジでこの後どうやって逃げ切るのでしょうかこれ……!?

 

 

薬屋のひとりごと

第18話「羅漢」

 サブタイトルにもある謎の男・羅漢について様々な情報が明らかになった今回。何といってもこの男こそが猫猫の実の父親であるという真実に度肝を抜かれました。前半の猫猫の回想や緑青館に訪れた羅漢らしき客の存在から何かしらの因縁があると察してはいたものの、これは流石に衝撃が大きすぎて動揺が止まりません。そしてその事実に気付いた壬氏だけでなく、猫猫自身もある程度知っているらしいのがまたショッキングですね。(羅漢の話を聞いた時の猫猫の尋常じゃない睨みを利かせたカットインには本気でびっくりしました)主人公の出生について何かと布石を散りばめていた本作ですが、それらが回収されたことで大いに結実した印象です。

 他にも猫猫が世話をしていた寝たきりの妓女など、前回に続いて女性たちの過酷な境遇が垣間見えたのも大きな見どころ。客から梅毒を貰ってしまい体が売れなくなった彼女たちがどれだけ悲惨な目に遭うのか……それを実際に目の当たりにした時の痛々しさは計り知れないほどでした。そんな女が虐げられる社会に加え上述の羅漢の件など、猫猫が色恋に対して一切の興味を無くしているのも納得の光景が今回広がっていたと感じられます。その結果薬物フェチの変態になってしまったという……いつにも増しておどろおどろしい闇の部分が良く描かれており、正直辟易してしまいましたね。

 

 

SYNDUALITY Noir(シンデュアリティ ノワール)

第18話「Beyond the sky」

 うわああぁぁぁシエルがあああぁぁぁ!!

 前回ラストの時点で彼女の身に何か起こるとある程度覚悟していたのですが、彼女が動かなくなるまでの過程とその心情の数々に見ているこちらの心が砕かれてしまいました。本来のマスターであるヴァイスハイトを離反し、カナタのために尽くしてみせた様子に涙が止まりません。ずっと求めていた理想のマスターはすぐ目の前にあったことに気付き、歌で以て全ての感情を出し切ったシエルは本当にいじらしくて素敵でした。(アカペラが流れたまま特殊EDというのがこれまた辛い耐えられない)そして動かなくなったシエルの素体にノワールの人格を入れるのでは?というこの先の展開を予想してしまい、さらに気分が沈んでしまいそうです……

 そんなシエルを弄んだヴァイスハイトの目的が「メイガスの排除」だと判明した点も注目ポイント。人工知能が人間を凌駕して反旗を翻す危険性は様々な作品で触れられているのでその危惧自体は間違っていないと思うものの、ヴァイスハイト自身の悪趣味なやり口のせいでそれらの主張が薄らいでしまっていると感じましたね。メイガスを信用しないならまだしも、シエルの記憶を何度も初期化して自分の意のままにしようとする辺りが何とも浅ましいです。AIのシンギュラリティを見据えている割には道具のままで済ませようとする……利用しながら「信用出来ない」と言い放つ部分含めてこの男のやっていることはただの人形遊びに過ぎないことが伝わってきます。とはいえ敵のボスとしては割とちょうどいいくらいの憎たらしさなのではないでしょうか。

 

 

愚かな天使は悪魔と踊る

第6話「Close your eyes」

 前回のアレもあって阿久津を意識せずにはいられないリリーから始まった今回は、夢の世界での恋愛ゲーム展開に目を丸くすることなりました。阿久津の姿がバグでおかしくなるわ謎の侍に斬られるわ、色んな意味で夢の中っぽい脈絡のなさで笑いを誘ってくるのが卑怯(誉め言葉)です。その一方でリリーの阿久津への感情がより露骨になってきているのは素晴らしかったですね。照れ隠しでいつもの鎖を出す様子など、自分でも何をしているのか理解しきれずにいるのが可愛らしいです。阿久津に襲われると勘違いされるくだりも、普段と比べても彼女の大分脳内がピンク色に染まってきていると感じます。

 そんな空気に顔が緩んでいた中、リリーの素体なるものとまさかのバトル展開に。以前からちょくちょく見せているよく動く作画パワーが戦闘シーンで遺憾なく発揮されており、中々に見応えのある攻防が繰り広げられていました。阿久津とリリーの共闘も胸熱でしたが、リリーが素体に刻まれた何かに動揺する様子がそれ以上に目に留まりました。だからこそ阿久津の叱咤激励に立ち上がってからの作戦勝ちがより際立っていたものの、彼女の仄暗そうな過去の一端を垣間見た気分です。この伏線が阿久津との交流を経て、リリーにどんな変化をもたらしていくのか見逃せませんね。

 

 

メタリックルージュ

第6話「名前がない客」

 地球に帰還する際、乗っていた宇宙船で発生した謎の連続殺人事件。インモータルナインの1人、黄泉のジャロンこと「ジャロン・フェイト」が擬態能力を駆使した殺人ゲームを繰り広げる様子に慄きました。が、最初こそミステリーやサスペンス風味になるとばかり思っていた中、いつの間にかルジュとナオミのドタバタ劇が展開していきちょっと唖然となってしまいます。乗客に化けたジャロンを探す過程は中々ハラハラさせられたものの、主人公コンビの普段のノリがそれを上回っていたという印象です。個人的には疑わしい奴は全員殴るルジュの脳筋戦術が腹筋に悪かったですはい。

 前回とは打って変わってコミカルな空気が蔓延していましたが、一方で不穏な描写がチラホラ出ていたのも見逃せません。アッシュが早々にルジュの正体を知ってしまうのはもちろんのこと、「アエス・マキアス」と「アリス・マキアス」の双子の意味深な描写(双子は別々にしか姿を見せない=1人が2人を演じている可能性あり?)と、今後の布石になるような要素が多かったですね。ラストにはナオミがルジュを拘束するというとんでもないオチが待っていましたが、相棒かと思われた相手から受けるこの仕打ちが、ルジュの精神にどのような傷を残すのかが気になるところ。

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第3話「イグニスの依頼」

 サブタイにもあるイグニスからの依頼は予想通りハイパーキー絡み。マウンテンガリバーの中に入った様々なウルトラマンたちのデータをブランクキーに入れてみようという考えはイグニスらしいと言えばらしいです。そのうえデータ収集を任せて自分は外に出るなど、あまりにも自由奔放すぎて笑ってしまいました。振り回されてしまうユカの様子も相まって、『トリガー』序盤でのフリーダムなイグニスを思い出すことが出来ましたね。

 振り返りパートでは『Z』でウルトラマンジー、そしてウルトラマンゼロが参戦した客演回がまたもやピックアップされました。(定期的にこのエピソードが取り上げられる辺り、公式のお気に入りなのでしょうか?)加えてジードとゼロそれぞれの個人の活躍も紹介されており、ゼットを起点に関連するウルトラマンへと話が移っていく過程がかなりスムーズです。そして個人的に見逃せないのは『ウルトラゼロファイト』のシャイニングウルトラマンゼロの登場で、ULTRA FLYをバックに流れるこのシーンは何度見ても感動で目が潤んでしまいますよえぇ。ユカもゼロの底なしのポテンシャルの高さに惚れ惚れしており、またもやファンを作ってしまうゼロのニクイ部分も良く出ていたと思います。

 

 

 上述のイベントもあってますます盛り上がりを見せていくであろう仮面ライダーブレイド20周年。現在YouTubeで配信中の劇場版も久々に視聴して楽しかったのですが、ここまでくると続編にも期待してしまいますね。Vシネでなくてもちょっとだけでもいいから、テレビシリーズ本編のその後の剣崎たちの戦いを見せてほしいところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

仮面ライダーガッチャード 第22話「愛は刃(サーベル)!ケミー・ストーリーは突然に」感想

愛しい君の心にズッキュン❤

ズッキュンとかいうとんでもねぇワードのインパクトよ

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  • 美形吸血鬼のトンチキ劇

 今回のガッチャードは予告通りのコミカルなエピソード。物憂げな蓮華の様子から始まった中、彼女を惑わせているオカルトケミーの「ズキュンパイア」によって宝太郎たちが振り回される光景が展開されました。何といってもズキュンパイアのキャラクター、そして王子様のような服装のイケメン美男子が大量の取り巻き信者たちと共に練り歩くシーンの強烈さが印象的です。その取り巻きも女子に限らず男性の若者からジジイまで、老若男女問わない顔ぶれも中々にシュールでした。

 そんなズキュンパイアの歯の浮くようなセリフと連発される「ズッキュン」発言、それらを喰らって悶える人々のシュールさは凶悪ながらも何とも不思議な笑いが呼び起こされます。しかも宝太郎やりんねたちに取り憑く技まで披露するなど、ケミーとしての能力を最大限活用して周囲を翻弄していることが伝わってきました。またズキュンパイアに限らず、蓮華の「三度目の初恋」やら取り巻きの「ジジイの嫉妬」やらと、登場人物それぞれのパワーワードの数々も破壊力抜群。スパナたちやグリオン陣営を除くほぼ全員で笑いを誘ってくるのがこれまた面白かったです。

 とまぁ人々を誘惑しつつ生命エネルギーを吸い取る能力と合わせて厄介なズキュンパイアですが、彼には何かしらの目的がある模様。それが何かはまだわかっていませんが、ズキュンパイア自身の態度からして決して悪いことではないだろうことは察せられます。取り巻きを分け隔てなく愛する姿勢はもちろんのこと、「ケミーそのものに悪意はない」設定からして彼は決して悪い奴なのではないのでしょう。取り巻きの中に何かしら事情を知っていそうな女性もいましたし、このトンチキケミーの秘密が非常に気になるところです。

 

 

  • 苛烈なクロトーと猛撃のガッチャンコ

 今回は他にも敵側の激しい猛攻が印象に残りました。特にクロトーがグリオンの強化を貰って黄金パワー(仮)を手に入れた結果、生身でもマルガム状態でも強くなったのは衝撃的でしたね。戦闘シーンではガッチャードやヴァルバラド相手に生身で戦う様子が目に焼き付き、第1話以来のマンティスマルガムと化して襲い掛かってきた時はテンションが上がりました。それでいて前回ラケシスの訴えを聞いたからなのか、グリオンに消されないための手柄を挙げるのに必死になっているような態度が何とも痛々しかったです。

 そして極めつけはヴァルバラドに倒された「サーベルタイガーマルガム」のケミーも取り込んでの多重錬成マルガム。これまで同じ属性のケミーでしか強化出来なかった冥黒の三姉妹が、まさかのガッチャードたちを同じ方式で多重錬成を果たしたことには唖然となりました。それを可能にしたグリオンの力に驚くものの、一方でクロトー自身の身にとんでもない負担がかかっていそうな予感がしますね。上述のなりふり構っていられないクロトーの姿と相まって、彼女の安否についてつい心配になってしまいます。

 また戦闘内外でちょっと面白いガッチャンコが見られたのも今回の注目ポイント。個人的に最も意外だったのがバニーパーカーの再登場で、上のズキュンパイアに体を乗っ取られたりんねを助け出すのに使用した際には内心で唸りました。*1こういった戦闘に限らずともケミーの力を活かす展開はガッチャードならではだなぁ、という本作の味を久しぶりに思い出した気分です。戦闘においてはヴァルバラドが「ゲキオコプター」と「エンジェリード」を組み合わせた「エンジェコプターカスタム」の強さに慄きましたね。迷いを捨てた途端一気に強くなったスパナにも感心するばかりです。

 

 

 というわけで久々のギャグ回の感想でした。新年に入ってから重苦しいストーリーが続いていたので、こうして肩の力を抜いて楽しめる箸休めとも言える内容が見れたのは嬉しかったです。何より「ケミーが巻き起こすちょっと不思議な騒動」こそガッチャード本来の作風だと思うので、シリアスになりすぎずフフッとくる、こうした話の大切さを噛みしめたくなりますね。

 あとはやはりズキュンパイアのインパクトが凄まじかったです。見た目こそカグヤ/レジェンドの亜種みたいですが、蓋を開いてみたら彼とは別のベクトルでぶっ飛んでいたキャラで笑いが止まらなかったです。(「ズッキュン」もゴージャスに負けず劣らず意味不明でしたし)演じている山中柔太朗(やまなか・じゅうたろう)さん(ダンスボーカルグループ「M!LK」のメンバーである*2)の顔の良さも相まって、一度見たら忘れられない存在感を放っていたと思います。次回そんなズキュンパイアが何を巻き起こすのか、実に楽しみです。

 

 

 そして次回はフルパワーズッキュン(!?)を引き起こそうとするズキュンパイアを止めることに。その際に彼の目的を知るほか、ズキュンパイア自身が人々を苦しめたことに気付いて胸を痛める展開が待っているようです。やはり善意で行動していたらしいズキュンパイアの「使命」とは何なのか、それを知った宝太郎たちの選択に目が離せなくなりそうです。さらにはマジェードの新フォームもお披露目されるらしいので、こちらにも注目したいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:恐らく昨年末に通販が開始された「バニーパーカーデザインのパーカー」を売り出す宣伝も兼ねていると思われる。

*2:余談だがM!LKが所属している芸能事務所「スターダストプロモーション」には、『仮面ライダーギーツ』に吾妻道長仮面ライダーバッファ役で出演した杢代和人(もくだい・かずと)さんがメンバーの1人である「原因は自分にある。」も所属している。

2024年冬アニメ簡易感想 その11

 

 

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 現在上映中の映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のOPテーマである「FREEDOM」のMV動画が先日公開。西川貴教 with t.komuroさんという豪華タッグによる曲を、映画本編の映像と共に楽しめる仕様になっていました。先日映画を観に行った身としてもあのシーンやこのシーンだ!という興奮と共に、本曲の「愛」に満ちた歌詞に感極まってしまいましたね。

 上の動画に映った映像はどれも好きすぎて具体的に語ると止まらなくなるのですが、特に目に留まったものといわれれば間違いなくズゴックになるでしょう。3:21辺りから突然神妙な顔つきのアスランと共に映った時は思わず吹き出してしまいましたよえぇ。(ユラァ……とした動きが赤い彗星そっくりで余計笑いを誘います)本編でもこのズゴックのいきなりの登場は衝撃的かつ非常におかしかったですし、公式もわかってやっているのかもしれません。この辺りは実際に映画を観ないと伝わってこないかと思うので、是非本作を観たうえで上の動画もチェックしてほしいところです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター テラパゴスのかがやき

第39話「カヌチャンとこだわりのハンマー」

 今回のアニポケはドットが主役。以前からリコたちとの絡みで引きこもり気味を克服していましたが、自分から買い物に出るなどそこからさらなる一歩を発揮していました。(迷子になった時の言い訳がましいところはある意味で微笑ましかったです)さらに偶然出会ったカヌチャンの気持ちを察してあげたりと、相手のことを理解するほどの積極性を獲得出来たことには劇中のマードックのように感動させられます。自分から「こうしたい」と言えるようになっただけでも大した進展となっているでしょう。

 カヌチャンに関しては人の鉄性のものを持ち出す習性は困りものですが、泣き虫でそれでも行動派なキャラクターが可愛いところ。何よりドットに出来上がったハンマーを見せたくて船に乗り込むなど、妙ないじらしさがあるので見ていて顔が緩んでしまいますね。じめじめしているけど動き始めたら止まらない、ある意味で似ているドットとカヌチャンがトレーナーと2匹目の相棒の関係になるのも当然と言えるかもしれません。

 あとは突如として発生した鉄の強奪事件の犯人ですが、まさかのミミズズという真相には地味に驚きました。てっきりカヌチャンの同族の仕業だと思っていたのですが、劇中のフリードの解説のおかげでハッキリ違うことにも納得がいきましたね。ミミズズに当たりを付けて罠を張ったりと、この辺りはフリードのポケモン博士としての知識が光っていた名場面でした。

 

 

ダンジョン飯

第6話「宮廷料理/塩茹で」

 とうとう絵に描かれた料理にまで興味を示すライオスェ……絵の中に引きずり込むホラーな魔物を前にしてそんなことを考えるだけでなく、実際に行動に移す主人公に呆れっぱなしの前半でした。結果的には劇中でもさんざん言われていた通り「絵に描いた餅」そのものなんですが、それでもめげない精神には最早尊敬の念を抱いてしまいそうになります。(「二次元に行きたい」勢もこんな感じなのでしょうか)またライオスが入った絵の世界ではエルフが彼のことを認識していたのが気になりますね。それまでの絵の世界とリンクしているような節の発言からして、これは実際は「絵のモデルの出来事に疑似的にタイムスリップしている」のではないか?とつい考えてしまいます。
 続く後半はチルチャックの孤軍奮闘が見もののエピソード。宝箱に擬態したミミックを1人でどうにかする様子が描かれましたが、そのミミックがサソリのような甲殻類だと判明した時の衝撃は計り知れなかったです。待ち伏せではなく自分から襲い掛かってくる意表の付き方も斬新で、劇中のチルチャックの緊張感がこちらにも伝わってくる内容になっていました。他にも前回登場した宝虫とミミックの関係性も興味深かったですね。宝箱に入った金銀財宝の理屈にも沿っているうえ、架空の生物ながら実際に良そうと思える生態系が構築されていることを感じました。

 

 

勇気爆発バーンブレイバーン

第5話「それはきっと、私には出来ないことだろう」

 まさか男同士で「あててんのよ」展開をやるとは……日本奪還作戦に備えたイサミとスミスの殴り合いという語り合いが繰り広げられましたが、その結果とんでもない絵面が展開されたことに困惑しっぱなしでした。屈強な男の濃密な(股間の)押しと絡み合いは、かつてないほどのBLっぷりを望むスタッフの願望が入り混じっているように感じます。というか劇中で興奮しまくっていたお腐れミユちゃんが制作スタッフの化身なのかもと思えてきたり……

 その一方でイサミたちの悩みを正面から引き出してぶつかり合う過程は熱かったですね。日本の惨状を目の当たりにしたことに加え、自分1人で全てを背負おうとするイサミを叱咤激励するスミスには感銘を受けました。イサミ自身のことを気にかけたうえで「誰も死なない・死なせない」という決意を魅せる場面は素直にカッコよかったです。上述の絵面こそシュールですが、ベタながら大切な友情をしっかり描いていると思いました。

 他にも日本の特撮ヒーローで言葉を覚えたルルや、「ビルドバーン」なる代物でそれらのフィギュアを制作するブレイバーンと例によって正体が気になる描写が多かったです。特にCパートに登場した敵の「ガガピー」発言からして、ルルの正体が間接的に明かされたのでは?と思いましたね。

 

 

葬送のフリーレン

第22話「次からは敵同士」

 一次試験を終え街に戻ってきたフリーレンたち。今回はそんな彼女らの休息の様子が描かれました。開始5分でシュタルクを加えたいつもの3人になっているフリーレン一行はともかく、他の魔法使いたちが試験で組んだパーティーをほぼそのまま続けているのは意外でしたね。試験の後も交流を重ねていくというのは中々に面白いと感じます。(一方でユーベルがメガネくんこと「ラント」に付きまとう様子は妙な緊迫感がありましたが)あれほどの死闘の時とは打って変わっての穏やかな空気感で、それでもなお続く関係性は何とも微笑ましかったです。他にもフェルンやラオフェンが食べてばっかりだったり、ヴィアベルとシュタルクが意気投合する場面などニヤリとなる一面も多かったです。

 またその過程で再びヒンメルの言葉を思い出すフリーレンの様子も見逃せません。人助けをする理由について「自分のため」「誰かに知って覚えてもらうため」と語るヒンメルにちょっとグッときました。究極自己満足に片づけられそうなことをここまで肯定的に捉えられる精神は見習いたいところがあります。そしてヒンメルから教えられたことを自然とこなしていたフリーレンの朗らかな表情がこれまた素敵。彼女の長い人生も誰かに覚えてもらうことで報われてきている、とも捉えることが出来そうですね。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第96話「沈黙の丼」

 遊我を巡って仁義なきラッシュデュエルが勃発!といった感じでユウナのなりふり構っていられない様子がまず印象に残りました。「アニメ遊戯王における恋する女子は何かと強い」ジンクスに違わぬ猛烈ぶりで、自分の納得を何よりも優先する姿勢はかなりロックだったと言えます。ベルギャー人の危機を後回しにする辺りはどうかと思いますが、それ以上に彼女の悲痛な想いも知っているので応援したくなりますね。

 それでいて知っていることの違いで見えるものが変わっていくとも言うべき内容が展開されていたのが今回の見どころ。まずユウナの上述の態度とアサカとの温度差は、前回のバリベルギャーの悲劇を知っているか否かで異なっていることの表れと言えます。そして遊我を個人として見ているユウナだからこそ、彼の険しい表情に気付くといったシーンも興味深かったですね。その結果勘違いしまくりのマナブちゃんは相変わらず……個人的には遊我自身を求めるユウナが何かしらの打開のカギになってくれそうな予感がしてきました。

 デュエルパートに関しては例によって強いマナブと、それに喰らいつくユウナのフュージョン合戦が注目ポイントでした。マキシマムが封じられたから即座に戦術を変えるマナブは流石ですし、対してセレブローズ・インフルエンサーの破壊耐性で最後まで攻め切ったユウナも見事。今回はユウナ執念の勝利と捉えるべきでしょう。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第19話「ようこそ!ナイトシェード ジョウブレイカー ハッシュタグ

 前回のラストで誕生した新たなテラン「ナイトシェード」と「ジョウブレイカ」「ハッシュタグ」のお披露目エピソードとも言える今回。いきなり生まれてしまったことに戸惑うことなく受け入れ、即座に戦いの準備を進められる辺りは流石トランスフォーマーですね。それでいておしゃべりで人懐っこいハッシュタグや少々臆病なナイトシェードなど、それぞれの濃いキャラクターが一目で理解出来たのも面白いです。(個人的には能登麻美子さん演じるハッシュタグのノリノリなキャラがお気に入り)そんな新テランを加えて始まったドット&メガトロンの救出作戦は、オプティマスの作戦立案とその他の微笑ましいところが不安ながらもほっこりさせられました。

 他には妻の身を案じるアレックス父さんと彼に寄り添うバンブルビーの会話が印象的でした。前回の話と合わせてドットがかつて負傷したことを思い出して涙ぐむアレックスには胸が締め付けられましたし、彼を2人の思い出の曲で宥めるビーの気遣いは何とも素敵。ビーもすっかりマルト家の一員になれたことを実感しつつ、家族の思い出を噛みしめて立ち上がるアレックスを応援したくなりました。あと「マルト夫妻にとって“紫”は特別な色である」という話にもニヤリときたり……そういえばモーのフルネームって「モーガン・“ヴァイオレット”・マルト」ですよね。

 

 

 SEED FREEDOMに関してもう1つ気になるニュースが。公開初日から大盛況だった本作ですが、興行収入が26億円を突破したうえにガンダム映画作品の興行収入ランキング1位に躍り出たとのことです。

 

 

 公開してから2週間ほどでこの記録を達成したのはもちろんのこと、歴代ガンダム映画の中でも特に売れた作品になったというのが凄まじいですね。長らく興行収入ランキング1位だった『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編』が23億だったという情報を聞いた後だと、余計に衝撃的です。(というか1982年当時でそこまでいっためぐりあい宇宙もとんでもない作品ですね……)実際本作は面白かったですしファンにとっても大興奮の内容だったのですが、予想を超えた反響に不思議と嬉しくなってきます。この調子で本家ガンダムSEED共々、大きく注目されていくのを期待したいです。

 

 

 ではまた、次の機会に。