新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

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仮面ライダーギーツ 第4話「邂逅Ⅲ:勝利条件」感想

諦めない人間には希望がある

Q.「仮面ライダー失格」とはどういうことですか?

A.「調整中」です。

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  • 諦めない無垢な戦士、諦めた失格者

 前回のラストでゾンビに噛まれてしまったことが判明した祢音と奏斗。今回のギーツはそんな2人の対比を引き続き描いていました。と言っても基本は祢音をメインに描いており、彼女の本当の願いである「本当の愛が欲しい」について触れられていたのが印象的でしたね。前回から苛烈なまでに自分を保護しようとする母親との反発が展開されていたうえ、ゾンビ化による衰弱で心身ともに弱っていく祢音の姿は見ていて何とも辛かったです。子どもが誘拐された過去のトラウマを抱えている母親の気持ちもわかる一方で、間違った方向に向かってしまった母の愛情に娘が長年苦しめられていたのが伝わってきます。

 それ故彼女が奮い立つ過程は中々に燃えました。英寿や景和たちからの激励、本当に求めているもののために諦めない姿勢などを得て着実に強くなったことがわかる様子は見ていて素直にテンションが上がります。「諦めずに戦うことの大切さ」という、シンプルながらとても重要なことをわかりやすく魅せてくれていたと言えます。ミッションをクリアしたことでゾンビ化もリセットされ、母親に対して逃亡ではなく真っ向からの対立で向き合っていくことを決意した祢音の成長が詰まった回でしたね。

 

 対して奏斗は完全に自暴自棄になって敗退することに……祢音と同じように頑張っていれば勝ち残れたかもしれないのに、全てを諦めて他人の邪魔をすることしか考えなかった報いを受けてしまったかのような末路が何とも悲しかったです。同情出来る一面もあるだけに、どうにか出来たかもしれない可能性すら手放した救いようのなさには何とも言えない後味の悪さを覚えます。

 また彼が「仮面ライダー失格」の烙印を押されて脱落したのが興味深いですね。これまでの脱落者とは異なり、ベルトの音声が「RETIRE」だった点も気になります。敵の攻撃を受けた豪徳寺や平が「MISSION FAILED」の音声と共に消えたのとは明らかに別物である脱落方法、そして景和の質問を明らかに無視したツムリの対応に、このデザイアゲームの闇の深さを感じ取った気分です。

 

 

  • 爆炎を纏いし打撃を振るう猫戦士

 

SET.    

    SET.

 

DUAL ON!

 

BOOST!

ARMED HAMMER!

 

READY FIGHT!!

 

 祢音が元々手に入れていたハンマーと景和から貰ったブースト、2つのレイズバックルを装着して変身したナーゴの強化形態「アームドハンマーブースト」。赤とピンク、同系統の色の組み合わせなので妙に似合っているのが特徴的な形態です。何気にこの形態はギーツ以外のライダー初めてのデュアルオン&リボルブオン披露だったりします。元々小型バックルの中では攻撃的だったハンマーにブーストの推進力が加わることで、さらに攻撃力が上がっていることがわかります。実際劇中の戦闘シーンでは、ブーストの圧倒的なパワーとスピードで縦横無尽に戦っていました。

 そしてリボルブオンでブーストを上半身にした「ブーストアームドハンマー」では、ハンマーが通常より巨大化していたのが印象的。そのうえ必殺技発動時にはハンマーが炎に包まれ、後ろが変形してエンジン噴射口が露出するド派手な演出を見せてくれました。ギーツのアシストがあったものの、単独でも非常にパワフルだと感じさせてくれる活躍ぶりでしたね。

 

 

  • 自分以外の参加者は

 前回と同じように他参加者のスタンスが垣間見えた今回ですが、特に英寿と道長の対比が面白かったですね。厳しくアドバイスしつつ、時にはさりげない手助けもしてくれる英寿と、他人を利用してでも自分だけ勝ち残ろうとする道長ここにきて2人の違いが大きく表れたように感じます。

 英寿に関しては景和や祢音たちひた向きな者たちを好ましく思っているのがわかります。最後に勝つのは自分であるという自身とはまた別に、他の参加者を肯定しつつ頑張っている仲間に手を貸すこともある姿勢が感じられました。英寿にとっては自分以外の参加者は、共に肩を並べて競い合うライバルのような存在なのかもしれません。

 対して道長は奏斗と裏で協力をしつつ、彼の脱落を促していたように見えました。前回のデザイアグランプリの参加者として「1つのゲームが終わればそれまでのダメージがリセットされる」という情報を知っていてもおかしくない立場だったのに、それを奏斗に教えた描写がなかったことからも道長の悪意が読み取れます。自分が勝ち上がるためなら他人を平気で利用する、自分以外の参加者は蹴落とすべき敵という考えが感じられましたね。(全体的にせこい森魚おじさんがまだマシに見える……)

 同じ経験者でありながらまるで正反対のこの2人、それ故に道長が英寿に敵愾心を燃やしているのも何となく納得がいきますね。今後のゲームでは英寿と道長の対立が大きな見どころとなるであろうことを予感しつつ、その戦いが繰り広げられる瞬間を楽しみに待っていたいと思います。

 

 

 そんな期待が早速叶いそうな次回は何とタッグ戦。2人1組のチームで戦っていくというルールに道長がやっていけるのかで早くも不安になってしまいます。しかもパートナーが景和という時点で上手くやっていけそうな気がしません。英寿に対しての宣戦布告のようなものをしているシーンも見られますが、それ以前に道長が今回のゲームで勝ち残れるかどうか……

 また残っている参加者は5人なのにどうやって3組に分けるのかと思っていたら、新たなライダー「仮面ライダーパンクジャック」が登場するとのこと。(モチーフはジャックオーランタンでしょうか)ここにきて追加でライダーを出すのかアリなのか、そもそもこいつは誰なのか、気になることが多すぎてこのパンクジャックにも目が離せなくなりそうです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

2022年夏アニメ簡易感想 その26

 

 

 

fate-strange-fake.com

 

 毎年大晦日に放送されるFateシリーズの年末特番。その番組内で新作アニメが公開されるのが恒例となっていますが、今年の特番ではFate/strange Fakeのアニメが放送されることが先日発表されました。元々は成田良悟氏のエイプリルフール企画から始まり、本当に小説として展開されることになった作品ですが、ついにアニメ化にまで到達しました。また下のCM動画も公開されてからもうすぐ3年経つことを考えると、何だか感慨深いですね。(ちなみにアニメ本編は下のCMと同じA-1 Pictures」さん製作とのこと)

 

www.youtube.com

 

 僕自身原作小説を購入している身なので今回のアニメ化発表はかなり嬉しいです。そして今回の発表にあたって、「どこまでを映像化するのか」という考えが真っ先に気になってきました。今回限りのアニメなので原作の序盤しか見れないとは思うのですが、それだけにどのシーンを見せてくれるのかつい妄想してしまいます。

 ギルガメッシュとエルキドゥの最初の対決やハンザさんのバトル、可愛い狂信者ちゃんに怖いペイルライダーと、動いているところを見たいシーンが序盤だけでも山ほどあるので悩ましいです。少なくともリチャード1世の演説シーンは上のツイートを見る限りやってくれそうなので、まずはそれを楽しみにしておきたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター

第126話「GO FOR DREAM! ゴウ、夢(ミュウ)への道!!」

 今回はゴウのこれまでの旅路をまとめた総集編。ということで前半はゴウのデバイスからこれまでの冒険を振り返っていく様子が描かれていました。誰かがデバイスを弄っている不穏な様子が、実はサルノリのいたずらだったというオチが何とも微笑ましかったです。(ツルギが珍しく慌てていたような声を出していたのも面白かったです)恒例となった後半のラジオコーナーでは、コハル視点でゴウの成長を体感させてくれたのが素敵でしたね。

 そしてそれぞれのコーナーで紹介された映像をから、ゴウの人とポケモンとの付き合い方に確かな成長が感じられたのが大きな見どころでした。初めてのパートナーであるエースバーンがヒバニーだった頃は自分なりの優しさを押し付けがちだったものの、それを乗り越えた後のメッソンとの付き合い方は相棒の気持ちをよく考えて行動する姿勢が見られます。そしてプロジェクトミュウのミッションにおいては、シゲルやトキオとの協力を得て「一時のプライドよりも目の前の目的」を優先をすることを学んでいることがわかるのが素晴らしいです。どこかボッチのイメージが強かったゴウですが、今では彼も1人のトレーナーとして立派になれたのだと感動を覚えました。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!(2期)

第10話「渋谷に響く歌」

  ラブライブは低レベル」と公の場でとんでもない発言をしたウィーンに驚愕。ここまで豪語するだけはあるほどの圧倒的な実力を見せつけたこともあって余計に唖然となりました。ソロのライブシーンもかなり力が入っていて、終始見入ってしまいましたね。ただ彼女の歌からは勝つことへの渇望だけが感じられたというかのんの言も面白いところ。

 そしてここまでラブライブに勝つことにこだわってきたLiella!にとって、「本当の歌」とは何かを考えていくのが今回のポイントでもありました。その問いの中で楽しむ気持ちを取り戻していく展開も面白かったです。長いこと勝利ばかりを考えてくるかのんたちの姿を見るのが息苦しかったので、ようやく見たいものが見れてホッとします。

 1日遊んでみて「楽しいことを伝える」ための歌に気付いてからの練習、そして本選のライブシーンも印象的です。上のウィーンのダンスとは対照的に、9人全員が笑顔を重視したステージを形作っていたのが素敵でしたね。勝つことも楽しむことも両方諦めないことを知ったLiella!か、それともウィーンか……1位2位の発表の直前で今回は終わってしまったこともあり、次回が待ちきれないです。

 

 

Engage Kiss

第13話(最終話)「未解決で大団円」

 カンナを取り戻すための戦いにキサラも加わり、いよいよ最終決戦が始まったことを感じさせてくれる最終回。記憶を失ったままでもシュウと共に肩を並べて戦うキサラの健気さに胸打たれつつ、最後の最後でシュウがカンナを封印する流れにはテンションが上がりました。撤退していた企業も他の悪魔を討伐するために戻ってくるなど、実にクライマックスに相応しい盛り上がりでした。また登場人物全員が“こうしたい”という自分の欲望に素直になっていたのもあって、見ていて気持ちが良かったですね。

 戦いを終えてからのエピローグも素敵でした。シュウの父親の汚名を雪ぐ目的やアスモデウスとの決着など問題は山積みですが、シュウにとっては妹を取り戻せたことでようやく新しい1歩を踏み出せたことがわかるのが良かったです。全てはここから、しかし今はキサラとの日々を大切に過ごそうとするシーンもどこか微笑ましかったです。(彼女を口説く姿にはこのクソヒモ野郎!!と思いましたが)

 何よりカンナもさらっと恋のバトルに参戦したオチが最高でした。情緒も年相応に成長して立派な(?)ブラコンになった妹が、キサラやアヤノと睨み合う様子にはニヤニヤが止まりません。そしてこのバトルから真っ先に離脱したシャロンが1番の勝ち組のような気がしてきた……最終的に部屋ごとシュウが爆破されるラストシーンを見ていると、ようやく彼らの日常が戻ってきたのだと実感します。通常通り流れたEDのいつも通りのテイストもあって、「未解決で大団円」のサブタイに相応しい爽やかな読後感だったと思います。

 

総評

 今季のオリジナルアニメの一角。ヤンデレ悪魔と契約するヒモ男を中心としたバトルラブコメという懐かしさを感じさせるテイストとは裏腹に、毎回意外な展開で驚かせにくるかのような内容が面白かったです。背景はシリアスながら、女の醜い争いなどクスっとくるギャグも多いので実に見やすかったですね。

 何といっても回を重ねるごとに、主要キャラや設定への印象が変わっていくのが特徴的。シュウは最初クズなヒモとして人を選ぶ主人公だったものの、彼の過去と目的、そして記憶を代償にしている事実が明かされていく様子には驚きつつも見入りました。対するキサラもヤンデレのようでその実健気なところが可愛かったですし、契約の謎や矛盾点が終盤になって解消されていく展開にも舌を巻きました。1つの作品として着実に進んで視聴者を納得させていく、物語の“堅実さ”が感じられます。

 また話が進むに連れてシリアスな要素が表に出てきたのも印象的です。それでいて最終的には序盤のようなラブコメらしさを取り戻していくなど、山なりのジェットコースターのような展開にかつてない爽快感が得られました。戦闘シーンの作画も見応えがあり、毎週目が離せない内容を存分に楽しませてもらいましたね。

 

 

リコリス・リコイル

第13話(最終話)「Recoil of Lycoris」

 まさかの再戦となった千束と真島の対決は、彼らの信じる「正しいこと」についてまで広がっていくことに。真島が自分を弱い者の味方だと語った時は首を傾げてしまいましたが、彼の言いたいことは何となくですが伝わってきました。誰もが自分の信じる正しさを押し付け合う世界において、「自分の力を突き通せない人を勝たせてあげたい」という歪な考えが読み取れます。そんなバランサー気取りのロマンチストこそが、真島というと男の本質なのかもしれません。(それはそれとしてこいつの耐久力を生存能力はどうなっているんだ

 そんな真島に対して、身近な世界と人々を助けることを貫いた千束が素敵でしたね。他人の命を奪わず人助けをして、何より自分のやりたいことを優先する考えを最後までブレずに通し続けたのが彼女らしかったです。ただ戦いを終えた後に行方をくらます展開にはビビりました。自分が死ぬかもと思って姿を消す猫みたいなバイタリティに呆れつつも、吉松といった周囲の思惑から本当の意味で解放されつつあるのは喜ばしいですね。多くの問題を抱えつつも、関係ないとばかりに楽しむ千束の心情が、たきなとの再会のくだりで感じられました。

 千束の心臓に関しては予想通りミカが決着を付けましたが、彼が涙を流しながら発砲するシーンに心が痛みました。娘のために愛する人を手にかけたミカの苦しみは察するに余りあります。ただその後は千束たちと共にハワイでリコリコをやっている様子もあって一安心。2期などの続編の予感もさせてくれる、晴れ晴れとしたハッピーエンドでしたね。

 

総評

 今季屈指の話題作となったオリジナルアニメ。様々な事件を訓練された少女たちが秘密裏に処理するなど闇の深い世界観に対し、主人公たちのどこかほのぼのとしたやり取りのギャップがたまらない作品でした。少女たちの心情描写やガンアクションのクオリティ、そして緩急のついた展開など、エンタメとして満遍なく質の良い内容に仕上がっていたと言えます。

 何より千束とたきなの関係性が秀逸でしたね。どこまでもブレずに明るく振る舞う千束と不愛想で合理的なたきなと、正反対の2人を同時に描く王道のバディものらしさが溢れていました。特にたきなが3話以降千束に心を開いてからは、すれ違いなどのもどかしさもありつつ心の通じ合うコンビとして活躍していく過程が実に痛快です。日常パートのコミカルさもあって、通してキャラ同士の“エモさ”を重視していたのもグッド

 千束たち以外にも魅力的な登場人物が多かったです。中でも真島は行動はめちゃくちゃながら当人なりの筋を通しているので見ていてとても気持ちのいい敵キャラになっていましたね。そんな彼ら彼女らが自分の信じる正しさのために突き進んでいくことの美しさ、生きるために戦うことを肯定していくような作風も含めて、今の視聴者に刺さる面白さが感じられました。

 

 

ドラゴンクエスト ダイの大冒険

第96話「閃光のように」 

 

「残りの人生が50年だって5分だって同じことだっ!」

「一瞬……!だけど……閃光のように……!」

「まぶしく燃えて生き抜いてやるっ!!」

「それがおれたち人間の生き方だっ!!」

「よっく目に刻んどけよッ!!このバッカヤローッ!!」

 

 はい、個人的にずっと待っていたシーンがついに来ました。最早地上の破滅は避けられない中、それでも諦めない人々を見て立ち上がるポップの姿は最高の一言。人はいつか死ぬからこそ一生懸命生きる」という母の言葉から立ち上がる過程、そして上の名言と、全てが理想的なアニメ化だと言えます。直後絶望していたダイも奮起して共にバーンに向かっていく引きも含め、終盤は興奮しっぱなしでしたよえぇ。

 またポップを奮い立たせてくれた地上の仲間たちのシーンも素敵でしたね。メルルの予知能力から始まり、黒の核晶停止のためにみんなで協力し合っていく様子に感動させられます。中でも歩いてでも目的地に向かうノヴァがここすきポイントです。そしてロン・ベルクの「後悔しない生き方」の思わせる言葉にもウルっときました。(あとはバランが倒した「竜王ヴェルザー」の登場も見どころですね。中尾隆聖さんの声もあって大物感が凄かったです

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第26話「翔べ!ラッシュデュエル」

 この超展開、実に遊戯王らしい……!謎の宇宙埋蔵金の正体が宇宙船というのはまだ良かったのですが、そこから、六葉町そのものが巨大な宇宙船だったという事実が明かされた時はポカーンとなりました。ロヴィアンとロンドンの関係性などが未だに不明瞭な中、それらがどうでもよくなるほどのスケールの大きさに圧倒させられます。ズウィージョウによるとベルギャー星人の技術が使われているというこの宇宙船は、一体どこに向かっていくのでしょうか。というかこの引きで次回アニメを作ることになるのは何故……?

 それはそれとして、ユウディアスとロヴィアンのデュエルは「ラッシュデュエルを純粋に楽しむ」ことがカギとなっていたのがポイントでした。あらゆる雑念を捨てるよう叱咤してきたロヴィアンには驚きましたが、それによってユウディアスがデュエルを楽しむ心と勝利を求める心を手にして逆転する展開は実に気持ちが良かったです。最終的にはロヴィアンとわかり合えたような爽やかなラストを迎えたのも意外でしたね。(ただユウディアスの遊飛と遊歩への想いが雑念呼ばわりされた点は釈然としないので、ロヴィアンたちにはこれまでの件も含めて、きちんと謝罪をしてほしいところ

 

 

 上述にも書いた通り“エモさ”で最後まで突き抜けたリコリコ、“堅実さ”を以て安心感を与えてきたエンキスと、異なる形でのハッピーエンドがそれぞれの作品で見られたのが今週。オリジナルアニメの予測出来ない展開とライブ感を、どこまでも楽しめましたね。

 そんな楽しかった夏アニメも終わりが近づき、いよいよ来週から秋アニメが始まります。どのアニメの感想を書くのか考えたり、上のstrange Fakeへの期待も寄せつつ、次のクールへと足を進めていく所存です。次回もまたよろしくお願いします。

 

 

 ではまた、次の機会に。

デュエル・マスターズ WIN 第4話「結成!チバカブラ捜索隊!」感想

珍獣を見つけ出せ!

千葉さん(声優)が千葉さん(キャラクター)を演じている……こういうネタに弱いのです

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  • ウィンと仲間たちの付き合い方

 今回のデュエマWINはウィンたちの日常を描いたエピソード。謎の珍獣「チバカブラ」を求めてウィンが仲間たちと共に森に繰り出すギャグ回となっていました。デュエスタでチバカブラの情報が公開されてから即座に探しに行く彼らの行動力がまず微笑ましかったです。

 最初に印象に残ったのがウィンのデュエマ友達。1話から登場していた彼らにようやく説明が入ったのは嬉しいところです。走るのが得意な「ランナー」に何でも肯定してくれる「いいやん」、雑学を披露してくる「うんちく」と、キャラクターがそのままあだ名に表れているシンプルさがかえって面白いですね。(個人的には語尾に「知らんけど」と付ける割にはたまに役立つ知識を教えてくれるうんちくが好きです)今回はチバカブラの罠に次々とかかっていいとこなしでしたが、個性豊かな彼らの今後の活躍に期待がかかります。(ちょろっと映っていた彼らのデッキも気になるところ)

 他にも邪神くんとボウイといった、ウィンとの関係性が既に描かれている面々のシーンも印象的。前者はウインナーの報酬としてこき使われ(しかも本物のチバカブラが見つからなかったからウインナーは無しという)、後者は自前のヘリコプターに乗せることになるなど、ウィンの無邪気な傍若無人ぶりに振り回される様子が目につきました。ただ邪神くんはウィンの命令をパチンコのような形で叶えて仕返しするといった、上手い返しを見つけていたことに笑ってしまいました。ボウイの方もウィンを鼓舞したりするなどライバルらしい一面を見せていましたし、こちらも彼との付き合い方が徐々にわかってきたのかもしれません。

 同級生やライバル、そして相棒と様々な仲間との付き合いを見せてきたウィン。今回はそんなウィンと仲間たちの関係がどういうものなのか、1度整理するのにちょうどいい回だったと思います。

 

 

  • 影の薄い人&アビスの謎と秘密

 ウィンたちが探していたチバカブラの正体は「千葉さん」というおっさん(演じているのは声優の“千葉”繁さん)が着ぐるみを着ていただけ……というわかりやすいオチだったのも今回の特徴。何となくそんな気はしていたのであまり驚きはしなかったのですが、千葉さんの「今まで影が薄いから目立ちたかった」という動機に笑いつつも同情を寄せてしまいました。呆れ返る動機ではあるものの同時にある程度理解出来るものなだけに、何とも言えない哀愁を感じますね。

 しかしこの千葉さん、そんな本人のキャラクターとは裏腹にデュエマでは凄まじいハンデス戦術を披露してくるのが面白かったです。《魔薬医 ヘモグロ》による自爆特攻→自己リアニメイトハンデスの流れは序の口、《ジェニーの黒像》と《人形の裏技ペット・パペット》のコンボで徹底的にウィンの手札を削っていく戦術には驚きました。墓地を使うウィンのデッキに対しても、破壊などを駆使して何もさせずに追い詰めていくので素直に感心させられます。対するウィンが《絶望と反魂と滅殺の決断》を墓地から唱えて反撃してくる展開も含め、今回も見応えたっぷりなデュエマパートでしたね。

 

 そしてもう1つ気になっているのが千葉さんの元に現れた《深淵の三咆哮 バウワウジャ》について。千葉さん曰くデッキに紛れ込んでいたとのことですが、このバウワウジャが邪神くんや他のアビスロイヤルとは別の場所で復活していた事実に疑問を抱かずにはいられません。この辺りの謎は邪神くんたちは何故眠りについていたのか?という秘密と密接に関わっていそうな予感がします。

 何より今回のバウワウジャのように、別の場所で復活しているアビスロイヤルが他にもいる可能性が出てきたのが興味深いですね。この先も新規アビスロイヤルを探す展開が何度かやってくるのかもしれません。どのような新規カードが来るのか、どんな物語が展開されるのかも気にしつつ、邪神くんたちの謎と秘密について明かされていく過程を楽しみにしていたいと思います。

 

 

  • 暗き門前に鎮座する三つ首の番犬

深淵(しんえん)の三咆哮(さんほうこう) バウワウジャ 闇文明 (4)
タマシード/クリーチャー:アビスロイヤル/ACE
パワー13000
▪️このタマシードが出た時、自分の山札の上から4枚を墓地に置いてもよい。
▪️自分の闇のクリーチャーまたは闇のタマシードが合計4つ以上なければ、バトルゾーンにあるこのタマシードはクリーチャーとして扱わない。
▪️ブロッカー
▪️T・ブレイカ
▪️このクリーチャーが攻撃する時、相手のクリーチャーを1体破壊する。
▪️自分のターン中、このタマシードは破壊以外の方法で離れない。

 チバカブラもとい千葉が使用したカード。前回登場したボウイの切り札《ドラン・ゴルギーニ》と同じタマシードクリーチャーにして、アビスロイヤルの仲間の1体です。基本人型のアビスロイヤルにしては珍しく、ケルベロスの如く3つの首を持つ犬のような姿をしているのが特徴的です。地封院ギャイ「ヒイィ~ッ怖い犬!!」他にもアビスの命名法則にも当てはまらないなど、他のアビスロイヤルとは少々異なっています。恐らくはアビスたちの番犬兼ペットの扱いなのかもしれません。(モチーフは洋館の門などに飾ってある犬の彫像でしょうか)

 まずタマシードとしては登場時に墓地を4枚肥やす効果が目に留まります。コスト4で4枚墓地送りは十分ではあるものの、アビスデッキには既に《フォーク=フォック》や《邪侵入》など優秀な墓地肥し要員がいるのが厳しいところ。置物としては悪くないものの、純粋に墓地を用意する役目はそれらに譲るべきでしょう。

 このカードのメインは闇のクリーチャーorタマシード4枚の条件を満たしてクリーチャーになってから。パワー13000、T・ブレイカーかつブロッカーと高水準の基礎スペックを得るうえ、相手クリーチャー1体を破壊するアタックトリガーまで使えるようになります。アビスデッキにおいては現状貴重な確定除去手段となるので、クリーチャーになってからは積極的に攻撃をしていくべきですね。

 そして特筆すべきは破壊(と封印)以外の除去への耐性を有している点。バウンスやマナ送り、シールド送りといった様々な除去の一切を無視出来るのは言うまでもなく強力です。普通の破壊に対しては無力なものの、墓地に送られても他カードで即座にリアニメイトすればいいのでさほど問題にはなりません。相手のS・トリガーを潜り抜け、トドメまで持っていくフィニッシャーとしても使えるのがグッドです。

 これらの特徴から、アビスベル=ジャシン帝》と組み合わせるのに最適な1枚と言えます。強力な打点となるのはもちろんのこと、アビスラッシュのデッキボトムに戻るデメリットも無視して場に居座れるのは非常に有用。真っ先にアビスラッシュを付与して出したいクリーチャー筆頭となるでしょう。アビスラッシュに限らずシラズ死鬼の封》や《ヴィオラの黒像》のリアニメイト効果で出すのもアリですね。トリガーでこれらを経由して出た際は、ブロッカーによる防御が期待出来ます。アビスデッキにおける主力カードとして、今後様々な活躍をしていくことでしょう。

 

 

 さて次回はバウワウジャに続いて新たなアビスロイヤルを探していくとのこと。ウィンのデュエマ仲間をはじめとした誰かが持っているとのことですが、ぶっちゃけ釘バットなどを持った不良やボルシャック姿の着ぐるみ(?)の方に注目してしまいます。今回の千葉さんといい、シラハマは変な奴が多いですね。

 一方デュエマパートではランナーが相手になる模様。予告映像では《勝利龍装 クラッシュ“覇道”》や《終末の時計 ザ・クロック》らしきクリーチャーが使っていることが確認出来ることから、彼が使用するデッキは【赤青覇道】の可能性が高いです。ただ覇道の方は通常のものとは明らかに異なる見た目をしているのですがこれは一体……?D2フィールドらしきマークも含め、次回もまた意外なカードが登場しそうな予感がしますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

ウルトラマンデッカー 第11話「機神出撃」感想

兵器の危険性希望への奮闘

【速報】カナタ青年、人間サイズの変身には慣れていない模様

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  • 希望と信じて戦い続ける

 前々回から言及されていたGD001もとい「テラフェイザー」の輸送シーンから始まった今回のデッカー。どこかで見たような本格的な輸送の描写と、そこに突如襲来するガゾートと、初っ端からこちらの度肝を抜いてくるような映像に一気に惹かれました。これらの異常事態とも取れる光景から、テラフェイザーがただのロボットではないことを否が応でも印象付けられます。

 その後もライバッサーが襲撃するなどとにかく怪獣を呼び寄せるテラフェイザーへの疑惑も立ち込めてきた中、劇中でムラホシ隊長とカイザキ副隊長がそれらをしっかり言及してくれたのが良かったですね。スフィアの存在を感知して暴れたゴモラたちを例に挙げて「自分たちにとっての脅威を狙っているのではないか?」という考察をする様子は中々に興味深かったです。前々作のD4レイの件もありますし、人間が行き過ぎた力を手にしてしまう危険性をどう描くのかに注目が集まります。

 

 それはそれとして、今回は予想よりもコミカルな描写が多く見られたのが最大の特徴でした。視聴者の不安をよそに、演習現場でテラフェイザーに期待のまなざしを寄せるカナタたちが印象に残ります。特にロボットだからと熱くなるカナタ&ソウマの男子2人には思わず顔が綻んでしまいます。それ故テラフェイザーの危機にも果敢と立ち向かい、必死に頑張る彼らの姿が目に焼き付きました。ただハネジローをラグビーが如くパスしまくるのシーンとかはちょっと変な笑いが出てしまいます。

 何よりハネジローに並んで今回のMVPとなったアサカゲ博士が素晴らしかったです。テラフェイザー再起動のため、必死にハネジローを運ぶ姿に感銘を受けます。運動が明らかに苦手そうなのに走り回ったり、コックピットへの衝撃を省みない辺りもまたこの人なりの賢明さが感じられました。初登場から醸し出している不穏なオーラはまだ残っているものの、自身の「希望」であるテラフェイザーへの情熱、そしてカナタたちへのポジティブな評価のおかげでいくらか払拭出来たのではないかと思います。今後の展開次第で何かとんでもない行動に出てしまう可能性もありますが、ひとまずはアサカゲ博士の善性を信じてみたいところです。

 

 

  • 起動するクロガネの機神

 というわけで今回活躍した「電脳魔人 テラフェイザー」について。TPUが対スフィア用に開発した人型ロボット兵器ですが、その黒いボディとゴテゴテとした見た目はカッコよさと不気味さの両方が感じられます。無機質さも相まって、元ネタであろうデスフェイザーに対する不安のようなものを抱いてしまいますね。

 しかしハネジローが搭載されてからの本格的な戦闘では見事に活躍してくれたのがグッド。肉弾戦やビーム兵器、右腕のクローアームといった武装と能力がいずれも強力だということが一目でわかりました。中でも最大の特徴である「TR粒子」の散布が特徴的で、この粒子で敵の電撃を防いだり自身のビームを曲げたりするシーンには衝撃を受けました。特撮でここまで強い粒子というのも珍しい気がするので、余計に興奮させられますね。今回はオーバーヒートで使えなかった「TRメガバスター」にも期待させられます。

 登場前から何かと不穏だったテラフェイザーですが、ひとまず今回は人類の新たな希望として活躍してくれたので一安心。まだまだ油断は出来ませんが、今後の活躍にも注目していきたいですね。

 

 

  • 雷鳴轟かせ、舞い上がる翼

 ガゾートの次に姿を現した怪獣「稲妻怪鳥 ライバッサー」。その見た目からして、『オーブ』に登場したマガバッサー及び『R/B』に登場したグエバッサーの亜種と思われる鳥怪獣です。金色の体表がこれまでのバッサー系怪獣とは大きく異なる印象を抱きますね。また角に巨大なツノが4本も生えているのが面白いです。

 戦闘では名前の通り電撃を操る模様。しかも雷雲付きの小型台風まで引き起こすのだから驚きです。これほどの規模の災害を引き起こせる辺り、かなり強力な怪獣なのでしょうね。突風を起こしたりそのまま打撃にも使える巨大な翼も中々に厄介そうです。

 加えて「ヒナバッサー」という小型の個体まで出てきたことがちょっと衝撃的。名前からして、こちらはライバッサーの雛であることがわかります。いくら小さいとはいえ、これほどの怪獣なら人間大のサイズでも十分に怖そうだと感じました。実際劇中では数の利を活かしたことも含め、ライバッサー自身よりも難敵になっていた気がします。

 

 

  • なんか小さくてウルトラなやつ

 今回もう1つの見どころとして挙げられるのが等身大のデッカー。ヒナバッサーに捕らえられたカナタがカッコよく変身したと思ったら、まさかの人間サイズでの変身だったことには思わず吹き出してしまいました。ウルトラマンデッカーならぬ「ウルトラマンチッサー」ですねこれは……変身した当人の反応からして、このサイズは予想外だったっぽいのがまた笑いを誘います。

 イチカたちにジェスチャーで説明するシーンもコミカルでしたが、協力に入ってからは一転して彼らの連携に惚れ惚れさせられました。ソウマが倒れたデッカーに手を差し伸べるシーンにはテンションが上がりましたし、イチカの「たまには私たちもデッカーの力にならなくちゃね」という言葉にもウルっとさせられます。ウルトラマンに頼りすぎず、むしろ助けようとする気概を見せてくれる展開は個人的には大好物です。ウルトラマンと人間が文字通り肩を並べて戦う様子は底知れない喜びを覚えます。

 その後デッカーが巨大化してからの戦闘も短いながら最高でした。ウルトラデュアルソードで繰り出した新技「トリプルデッカースクラム」は、デッカーの3形態に高速で入れ替わるような演出も相まって非常にカッコよかったです。最初は等身大デッカーの面白おかしさを押し出しつつ、最後にはいつものデッカーのクールな活躍で締める今回の戦闘シーンはかなり良かったと思います。

 

 

 今回は他にも『トリガー』の闇の巨人や『Z』のキングジョー ストレイジカスタムなど、前作の要素もしっかりと拾ってくれたのが嬉しかったです。これらの事件や技術の経験があったからこそ、このテラフェイザーは完成したのだと実感しますね。そういった意味で、11話は趣き深い回でもあったと思います。

 

 

 次回は何と前回登場したネオメガスがスフィアによって復活!?再登場自体は予測していたものの、こんなに早く叶うとは思ってもみませんでした。ともかく「スフィアネオメガス」の驚異を前に、デッカーとGUTS-SELECTがどのように立ち向かうのか気になるところ。本格的に稼働を開始するテラフェイザーとデッカーの共闘も楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

サンダーバード ARE GO 簡易感想(第18~21話)

 

 

 月イチ恒例であるサンダーバード ARE GOの感想シリーズもついに第5回を迎えることになりました。毎回のことですが、この記事を開いて感想を見てくれている皆様に感謝の想いを送りたいです。

 

metared19.hatenablog.com

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↑前回までの感想についてはこちらの記事を参照。

 

 さて先ほども書いたようにARE GOの記事はこれで5回目。今回のサムネであるサンダーバードの玩具も5号を貼り付けており、これで1号から5号までの全サンダーバードをブログで揃えることに成功しました。(本作にはもう1機サンダーバードがいるのですが、それは次回ということで)このシリーズを始めてからずっとやりたかったことをようやく達成出来て、個人的にはちょっとだけ感無量の領域に入っていたりします。

 それはともかく、今回は18話から21話までの4つのエピソードの感想を書いていくのでよろしくお願いします。

 

 

 というわけで以下、今回の簡易感想です。

 

 

 

 

 

第18話「マックス 北極圏へ出動!」

 ブレインズのサポートメカ兼相棒を務めるマックスをメインに据えたエピソード。以前から可愛らしい挙動の多いロボットでしたが、今回初めて救助活動に駆り出される中でその可愛さがより強調されているのが特徴的な回でした。崖にしがみついたり発電所のアンテナを取り付けるシーンの健気さ、そして勇ましさがこれでもかと堪能出来たのでかなり満足度が高かったです。インターナショナルレスキューのマスコットの、頼れるヒーローとしての一面を描いたような内容でした。

 同時にマックスと彼を開発したブレインズの関係性も興味深かったです。まだ小さいメカに過ぎなかった頃のマックスの写真を懐かしそうに見たり、彼を操作する中で静かに呼びかけるブレインズの姿にはどこかウルっときてしまいました。ブレインズが我が子のようにマックスを愛していることがよく伝わってきます。スコットたちに対する「機会に入れ込みすぎじゃないか」発言には驚いたものの、科学者ならではの感覚なのだろうと個人的には考えています。(マックスのメインのディスク(電子頭脳でしょうか)が無事なことに喜んでいた辺り、重要なのはボディではなく“精神たる中身”ということなのかもしれません

 またこの回は珍しくスコットが苛立ちや焦りを見せているのが印象的。冒頭ではトレーシーアイランドに誰が先に帰還するかを兄弟たちと競っている微笑ましい光景を見せていただけに、一刻も早く現場に着こうと無茶をする姿には少しだけショックを受けました。(余談ですがこの冒頭のシーンで、非常に珍しい「サンダーバード各機の帰還&基地に格納される様子」が描かれていたのが良かったです)あの長男がこんな様子を見せたのは意外でしたが、諫めるバージルに「パパのようにならないと」という心情を吐露するシーンでいくらか納得がいきました。行方不明の父の代わりにみんなを引っ張ろうとする長男なりの責任感だとわかったのはちょっと嬉しかったですね。その後の無理をしすぎないことを教えるバージルとのやり取りもあって、最後にはいつものスコットに戻ってホッとしました。

 

 

第19話「小さな科学者」

 この回は無人の違法採掘機を発見した親子が通報中、地盤の陥没によってマシン内部閉じ込められるという場面からスタート。子どもが被害に遭っていることもあってかなりハラハラさせられるのですが、その「エイデン」少年の活躍ぶりが凄まじかったです。インターナショナルレスキューのファンにして科学オタクというキャラクター、自作の3号の模型に内蔵していたエンジンで無線機をその場で作るハイスペックさには驚かされました。それにしても3号の模型とはわかっているなお主……マシンから降りる際のロープも事前に用意してくれる準備の良さにも舌を巻きます。

 一方で苦しむ父親や今にも潰れそうな内部の状況に怯える様子も見せるので、この辺りは子どもらしいかなぁ、と感じました。(まぁあの状況は大人だろうと怯えそうですが)それだけに、怯えるエイデンに無線越しで優しく声をかけるゴードンの優しさがしみましたね。ゴードンの「レスキューの鉄則は落ち着くこと」というアドバイス、そしてエイデンに質問や指示を出しつつ励ます流れにはプロのレスキューらしさが溢れていました。何よりエイデンを“1人の人間”としてきちんとに扱ってくれているのが素敵です。救助後親子共々トレーシーアイランドに招待されることになってエイデンが喜ぶ様子なども相まって、サンダーバードのファンの子どもに向けたようなエピソードに仕上がっていたと思います。

 

 

第20話「伝説の金庫破り」

 20話は何とパーカーが主役のエピソード反物質格納庫に閉じ込められた「アリス」教授を救う依頼を受ける中、彼がかつて金庫破りの名人にして海賊だったことが明かされるシーンには劇中のペネロープのように驚かされました。(当人は頑なに否定しようとしているのがまた面白いです)ペネロープですら知らなかった過去を持っていたパーカーが如何にして彼女に父親に拾われて執事になったのか、その経緯に俄然興味が湧いてきましたね。

 そんなパーカーの格納庫を開ける手段はとても単純ながらなるほどと感心させられるものばかりでした。ガムで教授の指紋を写し取って指紋認証を突破したりピッケルで扉の急所を探し当てたりと、身近な道具で少しずつ解決していく様子は中々に痛快です。加えてペネロープが的確なアドバイスやサポートをしてくれるのがまた素晴らしかったです。2人の名コンビっぷりを味わえたのもこの回の醍醐味でしたね。

 対してインターナショナルレスキューの出番は少なかったものの、格納庫を誰もいない鉱山にまで運ぶという重要な作業をしてくれたのでこちらはこちらで大切だったと感じましたね。いざという時のスコットの救助シーンなどハラハラさせられた一方、安定したコンビネーションを見せてくれたと思います。

 

 

第21話「ハレー彗星での冒険」

 75年周期で地球に接近するハレー彗星*1の尾に突入した無謀な冒険家を救助することになった回。今回の救助者である「ラメアー」は全体的にどこかのんきで、自分たちが危機に直面してもチーズの心配をするわカメラ撮影を止めないわやりたい放題でした。しかも宇宙船を壊したら弁償を要求してくるシーンもあるので見ていてフラストレーションが溜まりましたね。(同行している夫人はきちんとお礼を言ってくれたのが救いでしょうか)

 そんなラメアーの救助活動は氷と岩の破片が飛び散る彗星の尾から、彗星本体に墜落する展開もあって迫力満点。ハレー彗星そのものに降りる内容は他作品でもまず見られないので、この辺りにはテンションが上がりましたね。

 そして視聴者と同じように、ハレー彗星を見てテンションが上がりまくっていたアランも印象的。念願の彗星を前にして救助活動中でもちょっと浮足立っていたのが可愛らしかったです。それでいてラメアーが足を踏み外した際、迷わず飛び込んで助けにいくなどやるべきことはきちんとやっていたのが見事の一言。何だかんだで公私をきっちり分けつつ切り替えられるアランには惚れ惚れしますね。

 

 

 余談ですが本作のサンダーバード(以下「ARE GO版」と表記)各機は、原作のものとは大なり小なりデザインが変更されているのが特徴的。4号のように見た目がほとんど変わっていないものもあれば、まるで別物と化した5号の例もあります。他にも2号のポッドシステムや3号のアーム展開など、原作ではなかった要素も追加されています。

 これらARE GO版の変更は当時とは異なる科学的な解釈が行われるようになったことに加えて、現代ならではの事情も多く鑑みてのことなのでしょう。実際レンタル版最終巻に収録されているインタビュー映像では、何故このように変更したのかが事細かに紹介されていました。

 中でも個人的に印象深いのはARE GO版サンダーバード1号のコックピットの真下に大型の窓が設置されている理由。「真下の地上やそこにいる救助者を確認・アイコンタクトするため」そして「1号の形状から兵器だと思われないようにするため」という2つの理由が説明された時は大いに感動しました。1号は確かに今の人たちはミサイルのように見えてしまう可能性を孕んでおり、それを回避するために工夫を重ねていることにちょっとした感銘を受けます。サンダーバードを強力な武器・兵器ではなく、人々を救うための乗り物として扱おうとする、現代の作り手たちの原作への敬意と柔軟な発想が感じられるエピソードでしたね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

*1:本作の時代設定は2060年なのだが、現実世界におけるハレー彗星が接近する年は2061年とされている。本編開始から1年ほどが経過しているということだろうか。

2022年夏アニメ簡易感想 その24

 

 

 

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 『ルパン三世』と『キャッツ・アイ』。怪盗を主役とした異なる作品がまさかのコラボするアニメ作品ルパン三世VSキャッツ・アイの製作が発表されました。ルパンでコラボと言えば『名探偵コナン』との対決が有名ですが、とうとう同業の怪盗同士の対決が見られるということですね。怪盗キッドとの対決はどうした……?現在異世界転移をする漫画なども存在するルパン三世の懐の広さを再認識した気分です。

 対するキャッツ・アイに関してですが、僕自身はこちらの作品をほとんどチェックしたことがありません。数年前に公開されたシティーハンター』の劇場版にゲスト出演したところを見た程度で、彼女らの活躍については把握しきれてなかったりします。ただ怪盗美女三姉妹という後の作品たちに影響を与えた魅力に関しては理解しているつもりなので、これを機会にいくつか確認してみたいなぁ、と考えています。

 何はともあれそんな2大怪盗が激突するという構図にはとてもワクワクさせられます。キャッツ・アイが活躍した1980年代を舞台にした内容、そして近年多く見られる3Dレンダリングされた映像など、気になる要素がいくつも見られます。AmazonPrimeで来年配信するとのことですので、楽しみにしながら待っていく所存です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

RWBY 氷雪帝国

第12話(最終話)「Best day ever 「最高の一日」」

 長い戦いを終え、ワイスたちとの日常を取り戻したルビー。最終回はそんな彼女たちが日常を取り戻していく様子が描かれました。ここまでの暴走を恥じらいながらも打ち解けてきたワイスの姿を見ていると、ようやく全てが終わったのだと改めて実感出来ます。ワイス自身、家との確執やブレイクとの関係にようやくひと段落させられたようで本当に良かったです。ブレイクに対する実質的なスカウト発言にもどこかウルっときます。

 シオンに関しては何か抱えていそうで特に何もないまま去っていったのがちょっと意外でした。ただセンブランスの可能性について語るシーンは印象的で、人の力の可能性についてルビーたちの見識を広めていくような流れは興味深かったです。また前回ルビーが使った「銀の目の力」らしきものについてオズピンが言及する中、あくまでルビーは「仲間たちとの協力」があったからこそ勝てたと主張する様子も良かったですね。

 そうして穏やかに物語が進む中、ラストにあの「フードファイト」が始まったので色々と衝撃を受けました。原作Volume.2の序盤で見せた伝説のアクションシーンを手描きで再現してくれたことに喜びを覚えつつ、何とも言えないシュールさを再び味わった気分です。あとやっぱり日本人的には食べ物を粗末にするのはちょっと……と考えてしまいますね。ただ原作よりもずっと爽やかなやり取りを以て終われたのはこの作品らしかったと思います。1話のナレーションとオズピンの独白が再び流れたことで、ある種詩的でロマンチックなエピローグだとも感じましたね。

 

総評

 海外発のCGアニメを日本主導で作り出した本作ですが、日本ならではの作風が感じられました。それぞれの人物描写をきっかり分けつつ、本作のメインであるワイスの抱えている問題を的確に描いていくのが印象的。彼女の家庭と境遇に関してここまで掘り下げてくれたのは嬉しかったですね。他にもファウナスの差別問題に関してなど、原作では触れなかった部分を積極的に掘り下げていたのが最大の特徴でした。

 ただそれらに力を入れすぎたせいで、全体的に暗いストーリーが出来上がったという印象は否めません。そしてワイスの夢の世界の奇妙奇天烈さは面白かったものの、夢の世界を何度も行ったり来たりする過程や失敗と成功を繰り返す展開には少々辟易としてしまいました。RWBY』という作品の陰鬱な部分ばかりを描写して、ファンが求める爽快感を疎かにしてしまったに思えてなりません。序盤の原作エピソードの割合を増やして、オリジナルと半々くらいにした方が良かったのではないかとも考えてしまいます。

 そしてアクション面ですが、手描きアニメーションとしては十分に素晴らしかったです。原作のCGアクションほどの躍動感はないものの、手描きならではの動きを重視した作画がどれも見応えがありました。迫力のある戦闘シーンの割合は低かったものの、ここぞという時の「1枚絵にした時の美しさ」を描いてくれているかのようなシーンの連続は最高の一言でしたね。

 

 

連盟空軍航空魔法音楽隊 ルミナスウィッチーズ

 第11話「わたしとみんなのうた

 前回モフィと別れたことでウィッチでなくなってしまったジニー。軍を退役してルミナスウィッチーズからも離れる展開は予想していたものの、ジニーがほとんど何も言わずに姿を消してしまったことにショックを受けました。去った後の仲間たちの反応も痛々しくて、泣き出すいのりや前回の行動を後悔し始めるエリー辺りは見ていられなかったです。

 またルミナスを去る前にジニーがいのりに話した心情も辛かったですね。自分がここにいても役に立たないと自覚して、だからこそいなくなろうとする姿勢には悲しみと憤りを覚えました。ウィッチとしてやってこれたのも全部モフィのおかげだと考えてる節も見られますし、ジニーはこう見えて意外と自己肯定感が低い内面を抱えているのかもしれません。

 そんな悲しい前半に心が折れそうになったものの、その後少しずつ風向きが変わっていく後半がとても素敵でした。ジニーがいなくなった後も彼女がいると想定して曲や衣装を考える仲間たちを見て、ジニーはちゃんとルミナスにいなくてはならない存在になったのだと実感します。何よりジニー自身がファンの子どもや大人たちが歌う様子を見て戻ってくる決意を固めるシーンが最高でした。自分には何もないと思っていた少女が、多くの人たちの力になれていたことを自覚して涙を流す姿にはグッときましたね。

 

 

ユーレイデコ

第12話(最終話)「最高に秘密の場所」

 いきなり謎の3D空間が展開された冒頭に困惑させられた最終回。女の子として扱われるハックと人と動物以外実写のような質感とリアリティのある世界に驚きっぱなしでしたよえぇ。しかし早々にベリィがハックを救出してくれたので一安心しました。ベリィがこれまでハック投げかけられてきた「自分の目で見たものが本物」を彼自身に思い出させる流れは中々に熱いですね。

 そしてその目で見たものに対する考えがラスボス「インジャクション・ジョー」との問答でも炸裂したのがまた素晴らしかったです。怪人ゼロの正体にしてカスタマーセンターの統率者が語るアルゴリズムの話を、ハックが「どうでもいい」の一言で一蹴するシーンはこれまた熱かったです。機械論を振りかざす相手に対して、自分が感じてきたものや築いてきた関係を以て我が道を行くハックの“ブレなさ”が光る名シーンだったと思います。

 最終的にはハックがジョーの跡を継いでワールディングしていくという結果に寂しさを覚える一方で、それぞれのその後がじっくり描かれていたことに暖かい気持ちを覚えました。(特にカスタマーセンターが情報の隠匿を止めて、良いもの悪いものを教えていくという方針に切り替えたのが良き)何より最後にベリィがハックとの再会を果たせたラストに、安心感とワクワクを心から感じられたのが個人的にはグッドでした。

 

総評

 湯浅政明氏原案のオリジナルアニメである本作。何とも奇妙な世界感と設定、独特な言葉回しが織りなす謎解きストーリーが印象的な作品でした。都合が悪いことを隠し、なかったことにする欺瞞を感じさせつつ、“本当”とは何か?についてを考えさせていく内容には色々と惹かれるものがありました。嘘が本当になっていったり、大切なものが見えなくなってしまう流れは、現実世界の情報化した社会を痛烈に皮肉っているともとれるのが面白いところです。
 そんな問題に対して「自分の目で見る」ということを徹底して描いていたのが素晴らしかったですね。上の問題全てに飲み込まれることなく、良い情報も悪い情報も受け入れ、自分で考え判断していく重要性が全話をかけて説かれていました。劇中のユーレイ探偵団の合言葉「I love I」も、「自分の見たものや考えを貫く」姿勢を暗に示していたように感じます。

 また少年少女のジュブナイル作品として良質だったのが最大のポイント。大冒険の最中で悲しい出来事で辛い事実に直面しつつも、それを受け止めた子どもたちが少しずつ成長していく過程は本当に良く出来ていたと思います。子どもたちが主役の物語を好む身としては、ここをしっかりとやってくれたことに最大限の評価を送りたいです。

 

 

風都探偵

第7話「閉ざされたk/名コンビ遭難」

 まるで『金田一少年の事件簿』を見てるかのような気分になった今回。ギャグのような遭難から陸の孤島となった洋館で発生した殺人事件の解決に動くという、クローズドサークルミステリーの王道をストレートに見せてくれて驚きました。また屋敷の主「鏡野空也(かがみの・くうや)」を含めた全員が仮面を着けているという奇妙な絵面が形成されている点も、日本のミステリー作品染みた不気味さに溢れていましたね。

 そしてその状況で殺人を行った犯人について気になるところなのですが、翔太郎たちを助けた「久保倉環奈(くぼくら・かんな)」が怪しかったりとかあの万灯もいたりしているので個人的にはそれどころではなかったです。あと被害者の殺害方法が普通にエグくてドン引きしてしまいました……

 戦闘ではヒートジョーカーが初登場したのがポイント。炎のパンチのカッコよさがもちろんのこと、極寒の吹雪の中に赤いボディが映えますね。一方で今回の敵である「アルコール・ドーパント」はアルコールを燃やしたり痛覚を感じない特性が実に厄介そうでした。見た目のブヨブヨも相まって、強敵ではなくとも相対したくない難敵、といった印象を受けました。

 

 

継母の連れ子が元カノだった

第12話(最終話)「ファースト・キスは布告する」

 まさかまさかの展開を見せた最終回。実家の近くで始まった夏祭りで見せる水斗の不可解な行動に相変わらず疑問符を浮かんでいく中、水斗自身の独白と結女の考察で彼の内面が一気に露になったことに驚かされました。まず母を失った自分を憐れんだり、偉いと誉める親戚たち相手にいたたまれなくなったという理由だけでちょっと胸が痛みます。それ以上に現実に実感が持てず小説の世界に没入するようになった経緯、そして彼女の存在にリアルを感じていた水斗の心情が明かされた時は色々と腑に落ちました。ここまで掴みどころのなかった彼のイメージが、結女への執着によって実像を得ていくような感覚を覚えます。

 そして水斗の心情を知った結女が、彼女だった頃の自分に勝負を挑む展開がこれまた衝撃的。水斗の心に居座る「彼の彼女である“綾井”結女」に対し、「彼のキョウダイである“伊理戸”結女」として彼を奪い取る決意を固める流れはとんでもないと思いつつ感嘆してしまいましたね。そんな決意表明と宣戦布告を兼ねたファーストキスが何とも勇ましかったので、結女の頑張りに対してついテンションが上がります。

 最後は何故か小暮VSいさなという水斗の友達対決が繰り広げられるといったおかしな光景を挟みつつも、改めてキョウダイとして日常に戻っていく2人が見られて一安心。奇妙な三角関係がいきなり形成されたものの、互いに心情を汲み取ったうえでいがみ合うことになったのはある意味で一歩前進と言えますね。何とも面倒くさい元カレ元カノの面倒くさい話としては、実にスッキリとした終わり方でした。

 

総評

 タイトルのインパクトに惹かれて見始めた作品でしたが、色々とこちらの予想を超えてくる展開の連続で毎回目が離せなかったです。何と言っても水斗と結女という元カップルがどのような心情を抱えていて、どのような理由で別れたのかという謎を明らかにしていくミステリーのような楽しみ方が出来たのが特徴的。両者の独白と共にそれらの謎が少しずつ紐解かれていき、最後の最後に2人の関係が明らかになっていく流れには毎回ワクワクさせられました。

 また水斗と結女がどちらも意地っ張りで面倒くさい性格なのも大きなポイントですね。上述の隠された心情が解き明かされることで、この2人の面倒くささはどこからきているのか、どうしてこうなってしまうのかと考えさせていく人物描写が面白かったです。ラノベ的な回りくどい会話やマウント合戦も、最終的にはそれぞれの「個性」として受け入れられたように思えます。

 主人公2人以外では東頭いさなの存在が印象に残りました。だらしないオタク女子という受けの良さそうな属性と、視聴者側をドン引きさせてくる発言の数々には何とも言えないシュールさを覚えました。それでいて水斗への複雑な感情はどこか可愛くて、個人的に見ていて癖になるキャラクターでしたね。

 

 

 今年の3月に『PART6』が終わったばかりの中、早速新作製作が決定したルパン三世。正直早くても再来年辺りまで新作が見れないだろうと思っていたので、予想よりも早く情報が舞い込んできたのは嬉しかったです。

 原作者のモンキー・パンチ氏や初代次元役の小林清志氏など、本作を形作ってきた偉大な方たちが次々と亡くなったニュースには今もなお悲しみを覚えます。しかし同時に、その後もルパンの世界が広がっていく様子はとても素晴らしいことだとも感じますね。偉大な作り手たちの跡を継ぎつつ、視聴者を楽しませてくれる存在として、ルパン三世がこれからも続いていくことを切に願っています。

 

 

 ではまた、次の機会に。

仮面ライダーギーツ 第3話「邂逅Ⅱ:ゾンビ狩り」感想

生き残るか

破壊するか

最早誰が生き残るのかわからなくなってきたぜ

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  • 自分の幸せを手にするため

 景和のモノローグ、もといボイスメモから始まった今回のギーツ。前回脱落した平のことについて重く受け止めている景和の様子に早速エグいものを感じました。表向きは行方不明になっていることにやりきれなさに覚えましたし、消えた参加者たちの行方について聞かれたツムリの「それはジャマトしかわかりません」発言にはつい疑いの目を向けてしまいます。本当かー?本当に知らないのかー?

 

 それはともかく、第2回戦のゾンビサバイバルゲームでは他参加者の願いとゲームに関してのスタンスのようなものが描かれていました。何と言っても「仮面ライダーナーゴ」になった祢音の掘り下げが興味深かったですね。ここまではオチャらけた感じでゲームを楽しんでいるイメージが強かった彼女ですが、その実自分のための戦いにはかなりシビアであることが伺えました。デザイアグランプリにはかなり意欲的ですし、景和の励ましに「気持ちだけで何とかなると思ってるの」と返す一面などが印象に残ります。この発言からして、彼女なりに真剣にゲームに勝ち抜こうとしているのでしょう。

 それもこれも「自分の置かれている状況から逃げ出したい」という願望からきているのがわかります。厳しい家柄に生まれた故にやりたいこともまともに楽しめないことから「運命の相手と出会える世界」のために戦っているというのは割と納得がいきました。ただ願いに関しては疑わしいところで、後述の奏斗の願いの描写があっただけに、自己申告に過ぎない祢音の願いがどこまで本当なのかとつい考えてしまいます。

 勝ち上がるために貪欲でいることと家庭環境から考えるに、本当は「誰かに助けてほしい」と思っているのではないでしょうか。1人で戦うしかないことを知りつつも、彼女自身知らないうちに助けを求めているように見えてなりません。まだまだ憶測にすぎないのですが、祢音の抱えているものに関しては一気に気になってきましたね。

 

 

  • 他人の幸せを壊すため

  祢音の他にも各参加者のデザイアグランプリに対する意気込みが見られたのも特徴的。相変わらずゲームには懐疑的で人助けを優先する景和に口は悪いものの1番真面目に戦っている気がする「吾妻道長(あづま・みちなが)」、そして馴れ馴れしい態度とボーナス狙いの打算的ムーブを見せる「小金屋森魚(こがねや・もりお)」と、いずれも一癖も二癖もある面子ばかりで嫌でも目に焼き付きます。

 中でも英寿は今回、各々の戦いへの姿勢と願いに関して肯定している素振りを見せていたのが印象的でした。ゲームや個人そのものには善悪関係なしに受け入れてくれるスタンスなのでしょうか。(それでいて「最後には俺が勝つ」ムーブをかましてくるから実に厄介ですこの主人公)

 

 そんな中強烈なインパクトを残してくれたのが「仮面ライダーダパーン」こと「墨田奏斗(すみだ・かなと)」。祢音への嫌悪感を隠さなかったりする前半はまだ可愛かったのですが、第2ウェーブで彼女を罠に嵌めてきた時は驚きました。ゲームに勝ち残るために参加者を裏で狩る輩が出てくるだろうとは予想していたものの、気に入らない相手を葬るためにそれを行ってくるとは思いもしなかったです。相手プレイヤーへの直接攻撃でペナルティ(ポイント減少)があってもお構いなしな辺り、ゲームに勝ち残る気が全くないことがわかって恐ろしく感じましたね。

 それもこれも奏斗の事故でバスケが出来なくなった過去が関係していたことが明かされたことで色々と腑に落ちました。自分の全てだと思っていたものを突然奪われた絶望と、恵まれている他人への嫉妬で感情が爆発している様子はかなり痛々しかったです。その結果もう1度バスケが出来るようになる世界ではなく、「人類が滅亡した世界」を望むほどに歪んでしまったという過程にも何となくですが納得がいきます。自分の世界(バスケの道)は既に壊れてしまったからこそ、彼は他人の世界を侵害することでしか自分を満たせなくなっているというわけですね。

 これに関しては完全に逆恨みでしかないのですが、個人的には奏斗の若者らしい「狭き自分の世界」に対する浅慮さにはある程度の同情を寄せてしまいます。この歪みっぷりはかえって放って置けなくなりますね。(こういう「狭い視点と浅はかさを抱えながらも、自分なりに一生懸命考えた結果間違えてしまう若者キャラ」が好きなもので……)自分がゾンビに噛まれても関係ない、祢音たちを道連れに出来ればそれでいいとばかりに自暴自棄に陥っている奏斗の運命に関して目が離せません。

 

 

  • 狂った世界を切り裂く斬撃の力

 

SET.

 

ZOMBIE!

 

READY FIGHT!!

 

 大型の「ゾンビ」レイズバックルを装着して変身する「ゾンビフォーム」。デンジャラスゾンビィ……との関係はない。ギーツ及び道長が変身する「仮面ライダーバッファ」が主に変身していた形態です。紫をベースにオレンジ&ピンクの縁取りがなされており、かなり毒々しい見た目の装甲になっています。巨大なツメが生えた左腕に両肩のニードルなど、全体的に刺々しいシルエットに仕上がっているのも特徴的です。今回の前半まで使用していたバッファは同じ紫系統ということもあってかなり似合っていましたが、今回のギーツが使用した場合の白と紫の対比もまた悪くなかったですね。

 戦闘では左腕のツメや専用装備「ゾンビブレイカ」を使用した近接戦がメインとなる模様。中でもゾンビブレイカーはまんまチェーンソーの形状をしているため、敵ジャマトをバッタバッタと斬り倒したり必殺技で溶かしたりするシーンのエゲつなさが印象に残ります。他にもギーツがリボルブオンでゾンビの装甲を下半身に寄せた場合の必殺技が、周囲に墓のエネルギーを発生させて相手の身動きを封じてからのキックという絵面だったので思わず吹き出してしまいました。さながらゾンビ映画の主人公の如き荒々しい戦いぶりでしたね。

 

 

 そして次回は今回のゲームの続き、ゾンビサバイバルの第3ウェーブがいよいよ開始されるとのこと。何よりもゾンビ化の危険性がある祢音と奏斗の安否が気になって仕方がありません。予告を見る限りだとどちらも諦めかけているようですが、果たして誰が生き残ることになるのか……一方でバッファのマグナムフォームやナーゴのブーストフォームなど、既存のライダーとフォームの組み合わせがバンバン見られそうな点も結構楽しみですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。