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BEYBLADE X(ベイブレードX) 簡易感想(第13~16話)

 

 

 久々となるベイブレードXのアニメ感想。まずはここまで待たせてしまって大変申し訳ありませんでした。他の感想などに気を取られて放置したままでしたが、今回から再開していこうと思います。ちょくちょく感想を読みに来てくれていた方々に申し訳なく思いつつ、その間に溜まってしまった分を少しずつ消費していく所存です。

 

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↑前回までの感想についてはこちらの記事を参照。

 

 今回取り上げるのは13話から16話までの感想。バードがファンの存在に一喜一憂したり、エクスが精神的な特訓を重ねたりとベイバトル以外のイベントが盛りだくさんとなっています。これまではプロの世界の過酷さなどが目立っていましたが、それらをあまり感じさせないコミカルな雰囲気が全体的に漂っているので楽しみです。

 

 

 

 

 

第13話「ファン第一号」

 まず13話ではこれまたバードがメイン。チームペルソナのファンの多くがX(エクス)かマルチを指示している中、唯一バードを応援してくれる「ヒナ」ちゃんに胸打たれることになりました。ヒナちゃんの声を含めた可愛さ久野美咲ボイスのロリキャラはいいぞ……!もさることながら、バードに「ベイの楽しさを教えてもらった」と熱弁する様子が素敵でしたね。何度負けてもめげずに立ち上がるバードに励まされ、自分が負けてもベイを楽しく続けられている話も素晴らしいです。1話で語られた「ベイは楽しんだもん勝ち」という考えを、バードが誰よりも示してみせていることが読み取れてグッときました。

 そんな勝敗に関わらない、ベイバトルに対する姿勢の重要さはチンピラ動画配信者とのバトルでも描かれていました。迷惑な突撃取材をしてくる連中相手に立ち向かうバード(自分のことよりもエクスたちを馬鹿にされて怒るのがここすきポイント)が、彼らのイカサマを前にしても毅然とした態度を崩さなかったのは好印象。「お前ら何かブレーダーじゃない」という言葉をはっきり口にしてくれたおかげで、汚い手で勝った奴らがかえって滑稽に見える構図になっていたと言えます。狂気的な笑いを上げるエクスにビビったりしたチンピラたちを見てこちらの溜飲も下がったところで、上述のバートに惚れ直すヒナちゃんに心が暖かくなりましたね。バードのことを応援している身としては、ヒナちゃんのことも好きになってきました。

 

 

第14話「エクスエクササイズ」

 次なる回はエクスの特訓回。実力的には最強クラスのエクスをどうやって鍛えるのかと思っていた中、ジムでマッチョたちが筋トレに励む光景が映った時は面食らってしまいました。実際に筋トレをするわけではなく、精神的なリフレッシュを目的としたものだと説明されて一安心。とはいえ運動がてんでダメでバードに任せきりのエクスには呆れてしまいますね。ベイバトルにしか興味がなく、それ以外をこなさない様子から果たしてこの特訓は意味はあるのか?と正直首を傾げずにはいられなかったです。

 一方でそんなエクスのキャラクターの“妙”が描かれていたのは興味深かったです。冒頭の回想でクロムとのすれ違いと、バードと和気あいあいとしたやり取りを交わす対比はエクスという少年の性格を如実に表していました。ここから読み取るに頂点であることに満足せず、常に挑戦者として新しいことに挑み続けることこそエクスの望むものなのでしょう。彼がバードをチームに誘ったのもそういった側面があるからなのかもしれません。

 そしてメイコさんとのベイバトルによる特訓も注目ポイント。メイコさんが指定したベイを互いに使用して戦うシチュエーションは、状況に応じてベイを使い分けるのがオーソドックスな本作らしいと言えます。どんなベイも自分の好みである攻撃スタイルで決めるエクスと、ベイごとの特徴を捉えるメイコさんの違いも面白いです。またメイコさんがプロだった時代を思わせる発言も見逃せませんが、カドバーとの関係も含め今後明らかになっていくのでしょうか。

 

 

第15話「ナゾアンドベイ」

 冒頭から雪山で遭難&謎のイエティ(の着ぐるみを着たエクス)とベイバトルという意味不明な絵面に目が点になった件。しばらくしてバードたちが訪れていたのが「ゾナモスハウス」なるテーマパークだと知り納得しましたが、その後の「ナゾアンドベイ」での謎解きアトラクションに挑む様子にこれまたフフッとくることになりました。○×クイズで飛び込み役のバードがエクスと謎の茶番劇を繰り広げる様子などは、お互いの仲の良さが現れていてほっこりしますね。ここまでベイに関する真面目なストーリーが続いていただけに、この回の息抜きとも言うべき空気感に癒されるものがあります。

 とはいえ終盤にてまたもやイエティとのベイバトルを繰り広げることになった時は吹き出してしまいました。如何にもな大柄な怪物がベイを構えて撃ち出す絵面のシュールさたるや、今回の印象を全て吹っ飛ばすレベルだったと言えます。しかもベイバトル自体が吹雪を起こすほどのパワーVSその吹雪を利用してドランダガーを加速させていく、という超展開だったのもおかしさに拍車をかけていましたね。何よりイエティが本物かもしれないことをチラリと見せたうえでのしのし退場していく様子に、結局こいつは何だったんだよ!?という感想を抱かずにはいられなかったです。

 

 

第16話「ノブレスオブリージュ」

 ゾナモスハウスのエピソードまさかの後半戦。最後の試練にてアトラクションのオーナーである「猫山ゾナモス(ねこやま・ゾナモス)」との謎解きベイバトルが展開されましたが、「スフィンクスカウル」を相手に繰り広げられた試練の奥深さを前にどこか清々しい気分になりました。ただの勝ち負けではクリア出来ないベイバトルの正体が「ベイのフィニッシュ制覇」というのは感心しましたし、探偵コスチュームを纏うマルチの謎解きパートも相まって見応えは十分だったと思います。

 何よりゾナモスの謎に対する真摯な姿勢がとても素敵でした。劇中では何度もバードたちを煽りながら適切なヒントを提示していましたし、謎解きで彼らを楽しませることに全力を注いでいる様子が見てとれます。「答えのない謎は謎ではない」というセリフからも、解いてもらおうと様々な気遣いを施してくれるゾナモスに対しては好感が持てます。しかも実力者であり、まだ本気を出していないことが仄めかされているのも面白かったですね。

 そして12話で登場した不死原バーンが登場しましたが、ゾナモスとはまた異なる珍妙さを見せつけてきたのが印象的。冒頭こそ子どもにベイをプレゼントする優しい一面を見せましたが、ナゾアンドベイの試練を謎の仮面をつけて挑んできた際は何とも言えないおかしさを抱きました。ゾナモスを「同士」と呼びだすラスト含め、バーンの面白い男っぷりを感じ取った次第です。

 

 

 というわけで16話までの感想でした。プロの試合が描かれなかった分、ペルソナメンバーの愉快な日常にスポットを当てていた印象でしたね。こちらにとっても肩の力を抜いて見るにはちょうど良いエピソードばかりで、久々に感想を書く身としては大助かりでした。一方でバーンという新たなライバルの出現に今後の緊迫した予感を覚えますが、彼の目的など明らかになっていく次回も実に楽しみです。

 

 

 ではまた、次の機会に。