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2024年春アニメ&特撮簡易感想 その7

 

 

 

 いよいよ来週公開される『ゴジラ×コング 新たなる帝国』が、現在公開中の『名探偵コナン 100万ドルの五稜星』とコラボする情報が発表されました。いやどういう組み合わせだよ!?と最初は面食らいましたが、片やゴジラとコング、片やコナンと怪盗キッドというタッグが取り沙汰されていると知り妙に納得がいきました。不倶戴天の天敵同士が共闘するという共通点は無理やりな気はするものの、GW(ゴールデンウィーク)真っ只中に大ヒットを飛ばすであろう両作の宣伝としてまぁ悪くないかも?と思います。

 そして上のコラボビジュアルの親和性の高さにちょっと吹き出してしまいました。ゴジラとコングの“G×C”に合わせて、コナンとキッドで“C×K”のマークが背景に浮かんでいるのが細かくて面白いです。一見すると全く別物の作品同士のコラボなら、これくらい真面目にはっちゃけた方がいいと感じますね???「ゴジラくんと一緒に仕事するならこれくらい出来て当然なのだ、へけっ」

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ブルーアーカイブ The Animation

第2話「私は認めない!」

 アビドス高等学校所属の「黒見セリカ(くろみ・セリカ)」にスポットが当たった今回。先生を認めず反発したりバイト先を暴かれて照れたりと、絵に描いたようなツンデレっぷりを発揮していて非常に可愛かったですね。先生に対する敵意も仲良しグループによそ者が入ってきた時の反応そのもので、セリカの思春期真っ只中な態度に癒されます。そんな彼女だからこそ身内や母校への愛情が深いのも当然と言えるでしょう。

 他にもアビドスを取り囲む環境の現状が語られましたが、やけに印象に残っていた砂漠の街と学校の借金の繋がりに少々驚かされました。その地を後にした生徒たちが大勢いた中で残った彼女たちだけで回していることを思うと、上述のセリカの苦労と態度にも納得がいきます。(大人への不信感はかつて頼れる大人が側にいなかったから?などと考えてしまいますね)だからこそ先生や柴関ラーメンの大将のような大人を前にして、セリカの態度が軟化していく過程が微笑ましかったと思います。

 あとはやはり先生のタブレットに存在する「アロナ」について。前回ラストの時点で何者かと思いながら見ていた中、個人のスマホを特定するほどのトンデモ能力を発揮してきたので愕然としました。そんなアロナが何者なのかだけでなく、先生が唯一彼女を起動することが出来る理由などが気になるところです。

 

 

終末トレインどこへいく?

第3話「ショートでハッピーイージーに」

 頭に生えたキノコの珍妙さが目に留まる中、おいおい突然『マタンゴ』が始まったぞ……!?とか思わずにはいられないほどのホラー展開に度肝を抜かれました。東吾野の住人たちの親切な態度の裏に潜むモノが明らかになっていくと同時に、晶以外の仲間全員が無気力なキノコになっていくのは中々に怖かったです。唯一危険を感じていた晶の視点では終始不気味に描かれていて、彼女の恐怖を追体験していくような内容になっていました。そしてラストにはホラー特有の「実は○○がまだ生きていた……」オチまで完備されているので隙が無かったです。

 そんなキノコになった東吾野の住人たちですが、キノコになることで苦しみから解放されていたというのは中々に興味深いです。彼らにとってはこんな狂った世界で長く生きるより、短く気楽に生きる方が幸せだということが語られた時は騒然としました。その考え自体は理解出来る反面、親切という名の押し付けで静留たちを仲間に引き入れようとした点などは正直傲慢に思えます。

 それ故晶の言葉を受け、自力でキノコを引っこ抜く静留の復活劇が光っていました。幼少期からの葉香との思い出が要所要所で描かれていた分、彼女と再会するまで止まれないという覚悟がより強く伝わってきます。イヤなことから逃げて死んだように生きるか、どんなに苦しくてもやりたいことを果たすために足掻くか……この世界での生き方が問われるような内容に仕上がっていて感嘆を覚えますね。

 

 

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

第3話「港町と甘い誘惑」

 賢狼ホロの本領(?)が発揮された今回。町に着くなりロレンスにリンゴをねだるわ、山ほど買って全部食うわと食っちゃ寝が目立っていたホロが、教会での商談で巧みな話術を仕掛けてくる展開に改めて驚かされました。先ほどまで食べていたリンゴの匂いが毛皮の付加価値を上げる策略だったと判明する瞬間は、わかっているだけにニヤリとさせられます。堂々と三味線を弾きリンゴのおごりの分を余裕で取り戻すホロの胆力は流石といったところ。それでいて過去に出会った商人のやり方を参考にしたことや、「怒るのではなく感心してこそ」といった不敵な口ぶりも魅力的だと感じます。

 さらに後半では銀貨の純度とそこからくる信用・利益の話が展開されたのも見逃せません。国が乱立しては国力を示すために新しく作られる多様な銀貨に人々はどのように信用していくのか、硬貨の存在が語る本作の情勢や周囲の期待値などには思わず聞き入ってしまいました。また前回ロレンスと取引をした「ゼーレン」に騙されている可能性が示唆されるなど、純度がそのまま儲けの話に直結していく流れはやはり興味深いです。上述にもある通り前半ではホロが騙した構図が、後半のロレンスが損をしたと気付く構図の対比になっているのも面白かったですね。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第16話「スマホはべんり」

 待ち合わせに遅刻するちびゴジラたちに渡したスマホで起こったコント劇場に笑いが止まらない件。堂々と遅刻してきたうえで、翌日には「全員で約束なんかしてないってシラを切るのはどう?」とかいう最悪の提案をしてくるちびゴジラの畜生ぶりが腹筋に直撃してきました。それでいてちびゴジラはスマホを壊したはずなのにチャットに参加している→ちびゴジラが冒頭で言ってた「見せたい物」が拾ったスマホというオチの秀逸さには舌を巻くばかりです。

 またスマホあるあるから他のちび怪獣たちの個性が発揮されていたのも注目ポイント。遅刻した時に連絡するために用意したスマホに夢中になって寝坊、という共感させられる事情から、自撮りするちびモスラなどみんな自重しなくなってきているのが面白かったです。中でもちびアンギラスが見事なまでのネット弁慶ぶりを発揮していたのが衝撃的で、言葉が通じないだけで普段こんなことを喋っているのかと思うとシュールすぎて変な笑いが出てきます。

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第12話「諦めない心 絆 -Unite-」

 受け継がれてゆく魂の絆・ウルトラマンネクサス。コアなファンが多いネクサスが『X』にて客演した回がピックアップされましたが、久々ながら胸が熱くなりました。XIOの橘副隊長が追い詰められた瞬間に現れるエボルトラスター、それを引き抜いてネクサスに変身した副隊長の活躍に当時見た時の感動が思い起こされましたね。『ネクサス』1話を彷彿とさせるチュエーションだけでも嬉しい中で、バグバズンブルード戦での予算削減フィールドメタフィールドを展開などにもテンションが上がります。加えて川久保拓司さんが副隊長の夫役として出演していたおかげで興奮もひとしおです。

 他にも橘副隊長の葛藤のエピソードも非常に好みですね。家族と目の前の任務を天秤にかけたら……という副隊長の真面目さが伝わる中で、ネクサスが「諦めるな」というメッセージを残してくれるのはやはり素晴らしいです。何より今回このエピソードを介することで、アンニュイなユカを励ますエディオムの気遣いに感心させられます。ウルトラマンと人間がどちらも諦めずに戦い続けるからこそ、平和を手にすることが出来るというのはウルトラマンらしい答えと言えますね。

 

 

 ゴジラ×コングがもうすぐ公開されるという話にワクワクしてきた今日この頃。予告の方も様々な形で動画公開されており、いずれも期待感を大いに高めてくれます。中でも個人的なお気に入りが吹き替え版の予告。

 

www.youtube.com

 

 お馴染みゴジラのテーマが流れ、豪華な吹き替えキャストが喋る動画は興奮度は高め。個人的には宮野真守さんがいるのが嬉しいですね。アニゴジことアニメ映画の『GODZILLA』三部作にて主人公のハルオを演じた宮野さんが、シリアスなトーンで「ゴジラだ」と言ってくれるだけで感極まるものがあります。というわけで、テンションを上げまくりながら本作を目にする瞬間を心待ちにしていたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。