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2023年春アニメ&特撮簡易感想 その7

 

 

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 レジェンダリー制作のハリウッド版ゴジラ、もといモンスターヴァースの最新作Godzilla x Kong: The New Empireの特報映像が先日公開されました。前作『ゴジラVSコング』に続いてゴジラとコングの2体が主役となるようですが、上の映像の不気味さも相まってそれどころではない衝撃を受けました。

 何といっても上の映像で確認出来る大量の骨の山、そして画面奥でふんぞり返るシルエットが目に付きます。手前にゴジラとコングの先祖らしき骨もありますが、これらはすべてこのシルエットのタイタン(怪獣)が仕留めたのでしょうか。コングの亜種のようにも見えるこの存在が何者なのか、そしてゴジラ&コングはこの敵と戦うことになるのかなど、今からドキドキとワクワクが止まりません。

 公開は2024年とのことで、ラストの「ONLY IN THEATERS」の表記からし配信なしの劇場上映のみになる模様。まぁゴジラのような怪獣映画は大画面で見てナンボですし、映画公開に力を入れてくれるのであれば文句はありません。とにかくモンスターヴァース再開の記念作として楽しみにしつつ、新情報まで待機していく所存です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター リコとロイの旅立ち

第3話「ニャオハとなら、きっと」

 いきなり主人公のパートナーが攫われるラストで衝撃を与えたアニポケ新シリーズ。今回はリコがそんな状況でも諦めず、ニャオハを救い出そうとする様子が描かれました。何と言っても自分がニャオハのトレーナーであることを自覚したうえで、大切な相棒のためにも自ら体を張る逞しさを見せたのが良かったですね。ニャオハもようやくリコに懐いてくれたようですし、彼女のトレーナーとしての本格的な一歩が刻まれた気がします。

 フリードたちライジンボルテッカーズのメンバーも、リコとニャオハを助けるために快く協力してくれたのがまた素敵。それだけでなく買い物や作戦でも積極的にリコを進ませるなど、子どもの前進を見守る「大人」として描かれていたのがアニポケでは新鮮で面白かったですね。前回と比べても彼らに好感が持てます。まぁフリードの説明不足はどうにかしろと思いますが……

 他にはエクスプローラーズメンバーの「コニア」のキャラが印象に残りました。一方的ながらニャオハを愛でる様子からは、「愛嬌のある敵キャラ」のイメージを抱きましたね。またリコの学園生活問題をリモート授業で解決するなど、時代を感じさせる力技に舌を巻く回でもありました。

 

 

Dr.STONE(3期)

第3話「ファーストコンタクト」

 写真の技術を手に入れてマッピングも食糧確保もより効率的になった千空たち。今回は元々の目的である石油の発見からボートによる試運転までの過程が爆速で進んでいったことに驚かされました。レストランの料理用に確保したイノシシや、トリュフ探しがそのまま相良油田発見に繋がる流れも非常にテンポが良くて見やすかったです。それぞれが自分に出来る最善に取り組んでいるからこそ、あまりご都合主義を感じさせない構成で面白かったですね。

 そうして精製したガソリンでボートに乗るくだりも印象的。1話で千空が大樹に惚れ薬だとからかうために使ったガソリンの匂いがここにきて繋がったことにも驚かされます。何よりあの時ガソリンを作った千空に対し、龍水が「追いついた」「ここからは追い抜いていく」と声をかけるシーンが粋でグッときました。その後のGPS含め、徐々に旧世界の科学に近づいている実感が得られる言葉だったと思います。

 そして最大の見どころとして、人類石化を引き起こした黒幕らしき存在が明かされるラストに衝撃を受けました。モールス信号でひたすら「Why(何故)」と繰り返すだけのイメージ映像は、原作を読んだうえで改めてゾッとさせられます。(ただ漫画での表現はもっと怖かった記憶がありますが)全ての元凶を前にした千空の邪悪な笑み(※主人公です)も相まって、かなり鮮烈な邂逅シーンでしたね。

 

 

TIGER & BUNNY 2

第4話「Never put off till tomorrow what you can do today.(今日できることを明日に延ばすな)」

 「キース・グッドマン/スカイハイ」と「ネイサン・シーモア/ファイヤーエンブレム」というベテランヒーローコンビにスポットが当たった今回。1期の頃から人気で人格者である2人にどのような問題があるのかと最初は首を傾げましたが、逆に問題がないからこそ軋轢が生まれているという話運びには膝を打ちました。お互いに配慮しているが故のコミュニケーション不足、相手が良い人すぎるために弱音を見せられない苦しみを描いた内容には深く納得させられます。

 その問題を虎徹とバーナビーの「本音でぶつかり合う」関係性に倣うことで解決していく流れも綺麗でした。自分のだらしないところを教えるキースと言いたいことをはっきり口にするネイサン、ぎこちないながらもバディとして前進していることを実感させてくれるシーンには思わず顔が綻んでしまいます。また主役2人もいつものように良い争いしながらも、最終的には丸く収まる辺りは長年のバディといったところでほっこりします。

 そんな中、インタビューで突如ヤジを飛ばしてきたおっさんにはビビりましたね。内容もNEXTへの差別的発言など、1期では控えめだった要素がいきなり取り沙汰されたことにもギョッとさせられます。このNEXTへの反感が、後々厄介な事態に発展しそうでドキドキが止まりません。(一方でそんなおっさんに怒りながらもしっかり守ってみせた昴の雄姿がここすきポイント

 

 

ちびゴジラの逆襲

第4話「空を統べる怪鳥 ちびラドン

 今回は「ちびラドン」が初登場。最初はナルシストキャラとして翼を持たないみんなを煽っていたのですが、言葉で攻められると落ちるレスバ最弱鳥というキャラ付けには笑い転げてしまいました。そのうえおだてられると復活するチョロさ、自分の言葉で水から傷ついてまた落ちる繊細さも相まってとんでもない面倒くささを発揮していたと言えます。(下野紘さんの演技力も相まって、煽り中のウザさが倍増していたように思えます)

 そんなちびラドンを面倒くさそうな態度を取るちびモスラも印象的。前回は小美人の押しに弱い控えめな性格に見えたのですが、今回はちびラドンに痛いところをズバズバ指摘してくる図太さがありました。ちびゴジラもたまに冷めた口調になっていましたし、怪獣島におけるちびラドンの立ち位置が何となく読み取れてきます。というか最近のラドンってネタキャラの割合が高い気がしますね……

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第55話「第8宇宙人中学校」

 アイツに続いてユウナまでカード化された中、今回はまさかの学校回。ユウディアスにとって初の学園生活に生徒会選挙という定番イベントが挟まれたことに、前回との温度差を感じて風邪を引きそうになりました。そのくせ投票数が同率!ならばデュエルで決着をつけるぞ!の遊戯王あるあるの流れまで網羅していることにクスっとさせられます。
 しかし会長の座をかけて戦ったアサカと遊歩、それぞれの心情がしっかりと描かれていたのは好印象。まずアサカは前回の件もあって、目の前の困難を少しずつ解決していこうとする姿勢を見せてくれたのが素敵でした。アイツへの好意を抱きつつユウナのことも想っていたいじらしさも相まって、大切なものを取り戻そうとする確固たる意志が感じられましたね。それにしても前作主人公のくせに本作でもヒロインを作りまくっているアイツはさぁ……

 そして遊歩の方は最初こそ巻き込まれる形で選挙に参加したので乗り気ではなかったものの、ユウディアスたちの声援を受け徐々に目の前のデュエルを楽しむ気持ちを取り戻してく過程が素晴らしかったです。勝利の道を模索し、見つけた表情がアイツのロードに通じるものがある演出もゾクゾクきましたね。新エースの碧牙の超越爆速竜(ブルー・トゥース・エンハンスド・バーストドラゴン)を一旦墓地に落としてアサカのフィールド戦略を破壊するなど、以前の遊歩のようなテクニカルなプレイングが見れたのもあって興奮しっぱなしの内容でした。

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第13話「二人の原点〜ウルトラマンはじめました〜」

 

「纏うは火!紅蓮の炎!!」

「纏うは水!紺碧の海!!」

 

ウルトラマンロッソ!!

フレイム!!

 

ウルトラマンブル!!

アクア!!

 

 ウルトラマンロッソウルトラマンブルの2人、カツミとイサミのルーブ兄弟のターンは例によっておかしな兄弟コントが繰り広げられていました。開幕ディメンションナイザーを無理やりこじ開けようとするイサミには笑いが止まりません。弟のボケと兄のツッコミの組み合わせは、ニュージェネどころかウルトラマンシリーズ全体でも唯一無二の個性になっている気がしますね。

 そんな湊兄弟が活躍する『R/B』1話が丸々放送されましたが、グダグダながら手探りで戦う2人の姿が懐かしかったです。一般人が突然ウルトラマンになったらどうなるのか」をコミカルに描きつつ、アットホームな雰囲気を持った作風は独特で素敵だと思います。逃げ遅れた子どもを助けたり、変身してからはグルジオ相手に真っ向から立ち向かうなど2人が根っからのヒーロー気質であることも改めて確認出来ました。

 同時に1話から様々な伏線や布石が貼ってあったことにも驚かされました。中でもカツミとイサミの妹であるアサヒの唐突な登場は、彼女の出自を知った今だと納得のシーンとなっています。次回はそんな複雑なアサヒについても触れていくようなので楽しみなところですね。

 

 

 モンスターヴァースの再開のおかげでこれからもハリウッド版ゴジラが見れるのはもちろんのこと、今年11月には山崎貴監督の新作ゴジラ映画も控えているなど新作に溢れているゴジラ事情。現在放送中のちびゴジラも加えれば、ほぼ毎年を通してゴジラが満喫出来ることになります。

 定期的に新作が出てくれるのは、ファンとしては何よりも嬉しいことです。2004年『ゴジラ ファイナルウォーズ』が公開されてから新作がパッタリと途絶えた冬の時代を思えば、今はまさに常春と言ってもいいでしょう。僕もいちゴジラファンとして、まずはちびゴジラ、次に山崎ゴジラ、そしてモンスターヴァースのゴジラゴジラを思う存分楽しんでいこうと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。