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2024年春アニメ簡易感想 その8

 

 

 

 毎年恒例であるライダー&戦隊の夏映画の情報がついに解禁。現在放送中の『仮面ライダーガッチャード』と『爆上戦隊ブンブンジャー』がいよいよ大スクリーンで活躍するということで、テレビシリーズを欠かさず視聴している身としては大興奮するほかない発表です。ただ「仮面ライダー THE SUMMER MOVIE2024」という触れ込みからしてガッチャードとブンブンジャーがクロスオーバーするように見えますが、実際はいつも通り個別の映画2本立てらしいのが紛らわしいと感じましたが。

 

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 それはともかく同時に解禁された特報映像にて、ガッチャードデイブレイクがチラリと映ったのが気になるところ。年末年始のエピソードに登場して視聴者に衝撃を与えたデイブレイクが、映画で再び姿を現わすかもしれない可能性には衝撃を受けました。加えてガッチャードの背景が謎の廃墟という点もあり、夏映画ではデイブレイクのいる未来に行くのかもしれないと予想出来ますね。グリオンによって仲間たちを失ったであろう未来の宝太郎・デイブレイクを救いに行くとしたら、実に胸熱な展開になりそうです。まだストーリーの詳細は発表されていませんが、早くも続報が楽しみになってきました。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター テラスタルデビュー

第47話「リコとニャローテ、心をこめて」

 テラスタル研修最初の目的地であるセルクルタウンに到着したリコたちでしたが、予告通りどうにも緊張しているリコが目に付きました。初めてのテラスタルを上手くこなさいと、と焦る彼女の気持ちが伝わってくる分、ジムリーダー「カエデ」さんの“心を込める”を教える場面が見ている側にも染みましたね。唐突なケーキ作りには首を傾げたものの、「バトルも1つ1つが本番」という姿勢はなるほど今のリコの肩の力を抜くには適切だったと言えるでしょう。

 そしてカエデさんとのバトルに関しては敗北したものの合格したのは驚きながらも予想通り。テラスタルの使い方を学ぶ研修で勝ち負けはそこまで重要ではないのは当然ですし、リコの未熟ながらも着実な成長が見られた以上認められることにも納得がいきました。カエデさんのヒメグマの意外な実力も相まって、ジムリーダーの格が落ちなかった点も評価したいところ。

 またセルクルタウンでマードックと会えたのは地味ながら素敵なサプライズでしたね。資金調達のために働いているというのが絶妙で、この章では出番が無いかと思っていた彼らが再登場してくれただけでも嬉しいです。他メンバーもそれぞれ活動しているようですし、ライジングボルテッカーズの今後にも期待出来そうでワクワクしてきました。ランドウのじっちゃんはどこでも釣りしてそう……

 

 

ダンジョン飯

第16話「掃除屋/みりん干し」

 前々回から迷宮の中を彷徨っていたライオス一行でしたが、変化する迷宮の法則性を見出してからはスイスイと進めるように。道中でワイバーンの襲来を如何にして交わすのかと思っていたら、まさかの壁抜けで切り抜けた時は目が点になりました。しかし「ダンジョンクリーナー」なる微生物の存在が明らかになったのは興味深かったです。RPGあるある「以前行ったダンジョンにまた訪れると色々元に戻っている」を、こうした壁や床を修復してくれる存在で説明付けてくるだけで唸らされます。何よりクリーナーの存在が細胞とも言うべき働きをしており、ダンジョンを生物として見た場合の見事な仕組みに感心するばかり。

 そして後半はシュロー&カブルーのパーティーとついに合流。他面々の一触即発の雰囲気とライオスのシュローへのフレンドリーさが交じり合って、妙な緊張感が生まれていたのが面白かったです。そのためシュローを慕う「マイヅル」とセンシが意外と気が合ってきている反面、ライオス側の方がファリンの件でひと悶着起こすシーンにも驚かされました。シュローの反応からして黒魔術がそれほど忌避されるものだと読み解けたことで、ライオスたちがどれほど厄介なことをしでかしてしまったのかがわかりますね。如何にも真面目そうで自分を追い詰めがちなシュローの何とも言えないライオスへの態度も相まって、主人公の家族想いからくる異常性を再認識した気分です。(そしてそれを楽しそうに眺めるカブルーはさぁ……

 

 

ゆるキャン△ SEASON3

第3話「出発!吊り橋の国」

 綾ちゃんこと綾乃を加えた大井川でのキャンプがいよいよスタート。リンと綾乃は原付でツーリングし、なでしこは電車で向かうというこれまでと比べても大分変則的な合流の仕方が特徴的でした。現時点ではほぼソロキャン感覚のなでしこもそうですが、リンと綾乃の組み合わせにも新鮮なものを覚えますね。それでいてリンを変態呼ばわりするなどあけすけに物を言う綾乃の馴染みっぷりに驚かされます。

 上述の2人に関しては他にもリンの表情が普段よりも濃かったのが印象的。例のハンバーグでウキウキしたり、綾乃提案の吊り橋巡りで野生動物に微笑んだりと今まで以上にエンジョイしているのが見てとれました。綾乃の悪ふざけにも適度に付き合う辺り、リンが友人とのキャンプに慣れて純粋に楽しめるようになったことが伺えますね。

 そして一方なでしこは食い倒れの旅を堪能しているのが流石といったところ。噂のダムカレーを食べる前に豚串焼きに食いつく展開は実になでしこらしくて微笑ましかったです。そんなんだから「カービィの擬人化」とか言われるんやぞ。また明らかな新キャラとの交流も交わしつつ、1人旅に慣れてきている様子が何とも感動的に思えました。リン然りなでしこ然り、2期の頃から余裕を持って楽しんでいるのが見ている側にとっても心地よかったです。

 

 

WIND BREAKER(ウィンド ブレイカー)

第3話「頂に立つ男」

 ボウフウリンの自警団っぽさと、ヤンキー漫画らしい敵チームの抗争が同時に描かれた今回。まず風鈴高校の活動と、それを前に一喜一憂する桜の様子に癒されました。壁の落書きを消すといった地味なこともこなす辺りから、彼らが街の人々に愛されている所以といったものが感じられます。それらの活動をケンカ出来ないということで不満げに思っている桜でしたが、嫌々やりながらも充実した青春を送っているように思いましたね。特に自分を受け入れてくれた同級生との触れ合いで内心「人間の体温って高いんだな」と零すシーンにはウルっときます。

 一方、隣の地区を仕切る「獅子頭連」と険悪になる展開にはハラハラさせられました。「力の絶対信仰」を掲げ敗者に容赦のない姿からは、如何にも悪役らしい冷酷さが伺えます。副頭取の「十亀条(とがめ・じょう)」のスローペース故の得体の知れなさも相まって、アットホームなボウフウリンとは見事に対照的と言えるでしょう。(桜も最初力の絶対信仰にニヤリときていたけど、実態を見て失望する辺りにこのチームのヤバさが読み取れますね)後輩を守るためにこんな連中にケンカを売ってしまった桜たちはカッコよかったものの、先輩たちの気苦労には正直同情してしまうところです……

 

 

アイドルマスター シャイニーカラーズ

第3話「未来への憧れ」

 今回の主役であるユニットは「ALSTROEMERIA(アルストロメリア)」。年長者っぽい「桑山千雪(くわやま・ちゆき)」と大崎姉妹という組み合わせの珍しさと、全体的にフワフワとした空気感に癒されました。アイドルになって何をしたいのかまだはっきりしていない点は真乃と同じですが、具体性がないだけで3人でしっかりとした目的は見据えているのが伝わってきたのは素敵でしたね。サブタイにもあるアルストロメリアの花言葉「未来への憧れ」を抱き仲良く邁進していく様子は見ていて心が暖かくなります。(それはそれとして事あるごとに引っ越しそばを食べているのがシュールでおかしかったです

 そんな憧れに対する行動を起こした「大崎甘奈(おおさき・まあな)」には特に注目したいところ。フラワーフェスティバルのイベントに参加する中で、興味が無さそうな少年に寄り添うシーンには感嘆させられます。険悪な姉弟の様子に心を痛めたり、あの子たちのために出来ることはないかと模索する姿勢は、このユニットが掲げる「みんなに幸せになってほしい」という想いが込められているのだと感じましたね。これまで以上にゆる~いノリに困惑するところもありましたが、終わってみれば実に爽やかな気持ちになることが出来ました。

 

 

 ガッチャードに対してブンブンジャーの映画についてですが、こちらはガッチャード以上に何をするのかわからないので今のところは何も言えません。とはいえテレビシリーズ本編の方では最新話にて「太也の夢がBBG(ビッグバングランプリ)に出場すること」だと判明したので、映画ではその辺りが掘り下げられることを期待したいところ。ブンブンジャーがレースのために作られた存在である以上、レーシング要素を推しだした映画として見てみたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。