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仮面ライダーガッチャード 第9話「ダッシュで京都!修学旅行!」感想

浪漫と青春と恋

加治木「NTRやんけ~~!!」

りんね「寝てから言え!」

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  • ワクワク修学旅行と恋の青春?

 今回のガッチャードは修学旅行の回。いつもの学園を離れて京都を訪れ、学び遊ぶ宝太郎たちの様子が描かれました。学生を主人公とした作品ということでいつかは来ると思っていたイベントかつ、太秦映画村のロケが本格的に見られる回として個人的にも待ちに待った内容となっていました。宝太郎たちの時代劇コスプレはもちろん、ミナト先生が忍者のマネキンを錬金術で操ったりするなど映画村ならではのネタが満載で、かつ東映作品ならではのお約束も多くて楽しかったです。

 何といっても宝太郎をはじめとした面々がいつにも増して楽しんでいたのが可愛かったですね。主人公のウキウキっぷりは言わずもがな、同じグループになったりんねや加治木も異様なテンションだったので見ていて実に微笑ましかったです。中でも新選組ファンであることが判明したりんねの異様な新選組愛や、お化け屋敷での大笑いする姿がやけに目に焼き付きました。普段真面目な彼女を見てきた分、普通の学生のように楽しんでいるだけでホッとさせられます。そんな彼ら彼女らが肩の力を抜いて好きなものにはしゃぐ様子に、見ているこちらも嬉しくなる内容でした。

 

 その一方で宝太郎の友人である「加治木涼(かじき・りょう)」にスポットが当たったのが今回の大きな見どころ。以前からUFOなどの超常現象という浪漫を求めるオカルト男子として本編の端で描かれていましたが、同好の士となりうる女性に恋をする展開に一気に物語に絡んできました。彼女「姫野聖(ひめの・ひじり)」と話が合ってからは、オカルト以上に彼女の方を優先する姿にニヤニヤさせられます。そんな甘酸っぱい青春を送っている加治木は何とも可愛らしくて、個人的にもここにきて彼のことが好きになってきましたね。

 趣味以上に夢中になれる相手が見つかったのは良いことですが、聖さんが何やら脱走した男の1人と会っているラストで一気に不穏な様子になっていたのも見逃せません。彼女の回想シーンからし相手は十中八九聖さんの兄であることはわかるものの、明らかに勘違いしている加治木のことを想うと少々胸が痛みます。(また兄ということを差し引いても、相手が脱走犯である点が大きな問題なんですよね……)聖さんに待っている運命はもちろんのこと、悲恋で終わりそうな彼の物語がどうなるのか、次回が実に気になるところです。

 

 

  • 闇夜の鋼身で大地に立つ、巨神と黒翼の錬成

 

    レンキングロボ

RENKINGROBO!

 

ヤミバット  

YAMIBAT!

 

ガッチャンコ!

 

バットキングロボ!!

 

 急場でりんねが用意してくれた「レンキングロボ」と「ヤミバット」のライドケミーカードを錬成(ガッチャンコ)して変身した形態「バットキングロボ」。本作の巨大戦力ですが、あまりにもストレートなロボットそのものという実に衝撃的なワイルド形態で登場しました。フルCGで映画村の地に降り立ち、同じく巨大化したマルガム相手に巨大ロボ戦を繰り広げる光景はライダーらしからぬ圧巻のもので面白かったです30分後のキングオージャーが最近ロボ戦が控えめな代わりにこっちがロボ戦をしてきた……!見た目は頭部の王冠と後ろのコウモリを模した翼が特徴的ですが、それ以外は割とオーソドックスなロボットなデザインに収まっていますね。個人的には翼の意匠も相まってマジンガーZを彷彿としました。

 戦闘では上述の通りその巨体で敵マルガムと迫力の殴り合いが印象的。他にも翼を駆使して飛んだり「ガッチャードビーム」なる必殺ビームを胸から発射したりとこれまたスーパーロボットのテイストを見事に守った大暴れを見せてくれました。しかし必殺ビームを1発撃ったらエネルギー切れで即強制変身解除されてしまった辺り、燃費は悪そうなのが残念なところです。あと余談ですが、この巨大な姿を大勢の人たちに見られてしまったので、その後の記憶処理が大変そうだなぁ……と思わずにはいられなかったです。(まぁこれで使いやすかったら「毎回これに変身すればいいだろ」とツッコまれそうなのでちょうどいい塩梅なのかもしれません)そういった意味でも意外と使いにくいフォームなのかもしれません。

 

 

  • ケミーカードの使い方

 また今回は冥黒の三姉妹の目的の一端と同時に、ケミーカードの使い方に関するの数々の描写がされていたのも注目ポイントアトロポスとラケシスが倒されたマルガムの破片を使って謎の実験をしているシーンもありましたが、もう1人の「クロトー」が探しに行った“レベルナンバー10”の情報にも目が留まりました。間違いなくレベルが10のケミーのことを指しているのでしょうが、レベル10は他のケミーたちとは一線を画す存在として扱われているらしいのが面白いところ。2枚のレベルの合計を10にして変身するガッチャードで、最初からレベル10のカードが特別というのも納得ではあります。何より1枚で完結しているらしいレベル10をどのように使うのかも気になりますね。(ちょうどこの感想を執筆している最中にそのレベル10用と思われる変身アイテムの玩具情報が公開されましたが……)

 あとは今回の前半で繰り広げられたスパナVSラケシスの戦闘シーンですね。ラケシスがハピクローバーとバンバンブーで多重錬成したマルガムになったほか、スパナがマッドウィール&ガッツショベル&ゲキオコプターによる「ヴァルバラド トライカスタム」への変身を果たした時は地味ながら興奮させられました。ただガッチャード以外にも複数のケミーで多重錬成することに最初は驚いたものの、見たところどちらも同じ属性のケミー同士の組み合わせで多重錬成しているらしいのが気になりましたね。恐らくガッチャードライバー以外では、同属性のケミー同士でしか組み合わせられないようです。他の属性をガッチャンコして力を得られる主人公の重要さも明らかにしつつ、他キャラのカードの使い方を見られた点でも興味深い回だったと言えます。

 

 

 そして次回は修学旅行編の続き、加治木の恋の行方を描く模様。上述でも触れた聖さんが会っていた謎の男の件でひと悶着ありそうです。先ほども書いた通り彼氏と思われる男は兄の可能性が高いのでそこら辺の心配はないのですが、一方で脱走犯という点では不安を掻き立てられます。加治木の想い人がどのようなピンチに陥ってしまうのか気が気でありません。

 しかもこのように次回が気になるところで来週はお休みというのが辛いです。代わりにYouTubeなどで『仮面ライダーガッチャードVS仮面ライダーレジェンド』が配信されるようなので、本編を待ちつつこちらを楽しみたいと思います。感想の方も本編がお休みの分、この番外編を書いてみたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。