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仮面ライダーガッチャード 第11話「キャッチ!スパイだ!?ライダー失格!?」感想

信じるべきは誰か?

疑うべきは誰か?

バニーパーカーの浮きっぷりが半端ないんですけど!

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  • 疑惑と不安が積み重なる

 修学旅行を終えケミー探しを再開する宝太郎たちの様子。(何か某風都の探偵が使っているガジェットそっくりのケミーが出てきましたがそれはまぁいいでしょう)今回のガッチャードはそんなほのぼのとした始まりに反して、どこか不穏なものを残す展開となりました。何といっても錬金連合から「針宮リヒト(くぎみや・リヒト)」と「針馬汐里(はりま・ゆうり)」という調査官がやってきて、スパイ容疑やら宝太郎のライダーの資質やらで揉めるシーンが印象的です。中でも辛辣な評価で宝太郎からドライバーを没収しようとするリヒトの態度はムカッと来るものがあり、スパナの時とはまた違った不快感を抱きました。

 そして肝心のスパイの話ですが、冥黒の三姉妹に協力している“何者か”の存在が示唆されていくのが見どころでしたね。敵マルガムに変身していたのが針馬さんであることがラストにあっさり明かされたものの、上述のリヒトが正体か?とミスリードを誘ってからのこの答えはベタ故にテンションが上がります。ここまで錬金アカデミーの仲間たちとの友情が描かれてきた分、誰が敵かわからない緊張感のようなものが本作でも生まれていったのが面白かったです。(またリヒトを「うさんくさい」の一言で切り捨てたスパナがここすきポイント。口は悪いものの誰に対しても厳しい態度はある意味で信頼できますね)

 そして三姉妹のアトロポスがまたもやりんね接触してきたのも見逃せません。「これから起こることは全て君のせいだよ」と言い残して去る悪辣さは特に目に焼き付きました。彼女の心に揺さぶりをかけて、何かを狙っているであろう敵側に胸のざわつきが止まらなかったです。冒頭で「あの恐ろしい事件の前触れが既に始まっていた」という宝太郎のモノローグが流れたことからもわかるように、ここまでの順調な展開から不安が募っていく感覚を最後に味わうことになりましたね。

 

 

  • 憧れに近づくためには

 不穏な本筋とは別に、錆丸先輩と彼のケミーへの想いが描かれていたのがこの回の注目ポイント。錆丸は以前からAIの「アイザック」に代わりに会話してもらうことが多かったキャラですが、今回は彼自身が積極的に話すシーンが多かったので少々驚かされます。ケミーの特徴を知り尽くし、中でも前回登場したユーフォーエックスに憧れている様子は中々に可愛らしかったですね。宝太郎よりも以前からケミーへの好感を抱いている人物がいた点は面白いですし、何より宝太郎との交流を描くのにピッタリな性格といえます。ユーフォーエックスを呼び寄せる装置を作り出す行動力も含め、引っ込み思案なイメージが強かった錆丸の魅力がここぞとばかりに伝わってきました。

 またユーフォーエックスをはじめとした「レベルナンバー10」に関する情報も気になるところ。各属性のケミーの頂点に立つ存在であり、単体でものすごいパワーを誇るつまりは伝説のポケモン枠ということか!といった特徴に好奇心をそそられます。実際ユーフォーエックスは劇中にて三姉妹から自力で逃げ出したり、マルガムの拘束から脱出しつつガッチャードの援護をしてくれるといった活躍を見せていたのが印象深いです。これだけで他のケミーたちとは一線を画していることがわかりますね。

 他にも「レベルナンバー10を支配してはならない」という掟も興味深いです。上述の力故に制御出来ないといった理由から来ていると思われる掟に対し、宝太郎の「ケミーと友達になる」考えなら通用するかもしれない、と可能性を示したところに唸らされました。スパナや今回のリヒトなどケミーとの絆を否定する人物もいますが、本当の意味でケミーを集めるなら宝太郎のやり方も必要になってくるのでしょう。錆丸の憧れに近づく布石としても悪くないですし、主人公の主張が正しいことを描いてくれるのは視聴者側としても嬉しい話です。

 

 

  • まさかまさかの新錬成5連発!!

 

ガッチャンコ!

 

バクオンテレヴィ!!

スタッグミラー!!

グレイトサソーリー!!

ドクターヘビー!!

バニーパーカー!!

 

 今回の戦闘シーン前半では何と新フォームが5種類、一気にドドンと出てきました。冒頭の時点でかなりの数のケミーをガッチャしていましたが、まさかここでまとめて変身してくるとは思ってもみなかったです。例によってワイルド体のみの一瞬の登場でしたが、新しい姿に次々と変わっていく様子は見ていて何だかんだで楽しかったですね。そんな今回変身した新フォーム5連発を組み合わせも含めてまとめると……

 

  • バクオンテレヴィ」(「テレヴィ」+「バクオンゼミ」)
  • スタッグミラー」(「ミテミラー」+「スタッグバイン」)
  • グレイトサソーリー」(「ブッサソーリー」+「グレイトンボ」)
  • ドクターヘビー」(「ツッパリヘビー」+「ドクターコゾー」)
  • バニーパーカー」(「パンパカパーカー」+「バウンティーバニー」)

 

 といったラインナップです。どれもCGや1枚絵などで登場し、敵のスパイダーマルガムを翻弄する活躍を見せてくれました。中でも個人的に印象に残ったのはバニーパーカーですね。その名の通り、ウサギの耳がついたパーカーを着たシルエットがヌボーっと出てきて相手に覆いかぶさるシーンはあまりにもシュールでした。他がCGだったりする中、このフォームだけ普通にパーカーの実写なのがまた笑いを誘います。(しかも後日公式がこのパーカーの通販を発表するという)従来のフォームに囚われないガッチャードのワイルド形態ですが、今回は特にその傾向を強く感じました。

 

 

  • 迸る熱と稲妻を携えし密林と充電の錬成

 

  ジャングルジャン

JUNGLEJAN!

 

ライデンジ   

RAIDENJI!

 

ガッチャンコ!

 

ライトニングジャングル!!

 

 そして前回までの修学旅行編でクロトーに利用された「ジャングルジャン」と「ライデンジ」を錬成(ガッチャンコ)した形態「ライトニングジャングル」。前回登場したゴルドメカニッカーに続く、巨大なボディが目を引くフォームです。ゴルドメカニッカー同様太いアンダースーツとゴテゴテした装甲が目立つマッシブなビジュアルになっていますが、両足に下駄のようなパーツが装着されており思ったよりもスッキリとした印象を受けます。

 戦闘では電気を帯びた植物のツルを鞭のようにしなやかせ武器にしていたのが特徴的。ガッチャードのフォームでは珍しく機動力の遅さが欠点ですが、その分攻撃力はかなりのものだったかと思います。そして必殺技は電磁コイルを周囲に発生させて、敵に電撃を浴びせて動きを封じたところでトドメを刺す中々に豪快なものでした。見た目の大柄さに似合う、スケールの大きい技が見どころとなっていましたね。

 

 

 そして次回は冥黒の三姉妹たちによって宝太郎たちが苦しめられる模様。中でも注目したいのが予告に突如移った新ライダー・ドレッドの存在ですね。三姉妹がドライバーらしきものを制作していたのは薄々気付いていましたが、まさかあちら側のライダー戦力だったのは予想外です。ここにきて敵ライダーが出てきたことに驚きと興奮を隠せません。
 またこの仮面ライダードレッドに誰が変身するのかという疑問も湧いてきます。予告で変身者を隠したりする辺り、よほど意外な人物なのでしょう。個人的には上述のりんねへの揺さぶりから、アトロポスは彼女をドレッドとして手駒に加えるつもりのように見えますが……?いずれにしても、宝太郎たちが一転してピンチに追い込まれるのは間違いなさそうです。

 

 

 ではまた、次の機会に。