新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

ARMOREDSAURUS(アーマードサウルス) 簡易感想(第17~20話)

 

雪原の天才

雪原の天才

  • キム・ソジン
Amazon

 

 本当に久々になってしまったアーマードサウルスの感想シリーズ。まずは半年以上放置してしまったことに対して、本当に申し訳ありませんでした。本編の方は既に最終回まで放送されましたが、これからマイペースに少しずつ昇華していって追いついていきたいと思います。

 

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

metared19.hatenablog.com

↑前回までの感想についてはこちらの記事を参照。

 

 というわけで今回はタイトル通り17話から20話までの感想を書いていく予定です。個人的に大きなショックを受けた17話から、新たな戦力が投入された20話まで様々な思いを込めて書き綴っていきたいと思います。

 

 

 

 

 

第17話「初代パイロット最後の戦い」

 前回のラストに突如として現れた新聞記者の対処が描かれた前半。如何にして隠ぺい工作をするのかと思っていたら、司令官が記者を招き入れる命令を出してきたので思わず二度見してしまいました。何でも知られたくないことを探られるよりも、ある程度明かしたうえで情報をコントロールしようとのこと。言い分はわかるのですが、司令官の強引なやり口のせいでどうにも好感が持てません。勝手な判断をしてきたことでまた副司令と口論を繰り広げていましたし、この独断ぶりには相変わらずモヤモヤを覚えてしまいます。(後述の訓練でも先輩を追い詰めているしこの司令官はさぁ……

 それはともかく今回のメインはハンギョル先輩ですね。ようやく現場に復帰出来るのかと思った矢先、訓練の過剰な攻撃を受けきれず倒れる展開に声を上げてしまいました。サブタイトルからして実戦で退場するのかと思いきや、それですらない訓練で倒れてしまった事実には愕然とするほかありません。その後アカデミーのフェスティバル(文化祭)を楽しむジンたちをよそに、引退を決意する先輩の姿が描かれるので胸の痛みも止まらなかったです。リンカーの年齢制限という設定の重さや訓練すらこなせないほど衰えてしまった実力を実感しつつ、ハンギョル先輩が立ち去っていく様子に切なさを覚える回となりました。

 

 

第18話「雪原への遠征」

 前回のハンギョル先輩引退の件でリンカーたちが悲しみに暮れる中、今度はサブタイにもある雪原での戦いが描かれることに。エターナルコアを搭載した新型アーマーの投入テストも兼ねているなど主人公たちのパワーアップ回でもあったのですが、レシアスの不穏な態度のせいで素直に喜べなかったです。子どもたちの複雑な感情の裏で、大人たちは例によって腹の探り合いに躍起になっているのが本作らしい緊迫感を生み出していました。ただ子どもの身を案じてくれているガーディアンの人たちは別で、ジンたちの雪合戦に付き合ってくれたりと貴重な癒しとしてほっこりしましたね。

 またこの回はヨンフもちょっとした見どころとなっていました。上述のハンギョル先輩の件で落ち込むジンの元に寄り添って、一言二言残していくシーンは中々に感動もの。初登場時のジンを毛嫌いする態度を考えると、彼なりの友情が感じられるほど進歩したなぁ……と思わされるものがありました。他にも雪原での雪合戦に呆れつつも最終的には参加しますし、クールながらも子どもらしい無邪気を見せてくれていたと言えます。母親のことで張りつめていた頃から解放されたヨンフに、思わず顔が綻んでしまいましたね。

 

 

第19話「雪原の天才」

 慣れない氷上での戦いで苦戦していたジンたちの元に、謎の援軍が現れて呆気に取られた回。「ユーリ」と名乗る彼はユーラシア支部からやってきたとのことで、最初は怪しさ満点に見えてしまいました。まぁそれらも先輩風を吹かせるジンの空回っている姿のおかげでいつの間にか氷解しましたが。(ユーリのことでひそひそ話をしていたら、彼が普通にこちらの言葉を話してきたのでギョッとするシーンがここすきポイント)

 あとは前回実装された新型アーマーを使いこなすための訓練(?)みたいなものが描かれたのがこの回のポイント。リンク値を上げるためにパートナーの恐竜ともっと触れ合おうというものですが、シーザーの上で音楽を聴くセナの絵面などにフフッときました。ちょっとシュールですが、雪原で寝っ転がる恐竜たちの可愛らしい姿に癒される素敵なパートだったとも思います。アーマーを着ていない状態での恐竜たちのリラックスした様子を久々に見れて個人的にも満足です。
 その後の「メガマックマンモス」との再戦では新型アーマーの力を発揮したようでみんな大活躍。アーマーの見た目こそ変化が乏しいですが、くちばしだけでマンモスを持ち上げるリオなどパワーアップがわかりやすい形で描かれていたのは好印象でした。メカニックの人も通販番組の如く解説してくれており、笑いながらも強化の実感を得られた次第です。

 

 

第20話「リンカー対決」

 20話はアジア支部に転校してきたユーリが他のリンカーたちと勝負という名の交流をする様子が描かれました。優秀でかつそれを鼻にかけない性格を持ったユーリに対しての、新参者への歓迎会とも言うべきノリだったのが面白かったですね。勝負の内容も「恐竜のうんちの匂いを我慢する」だとか「セナを笑わせた方が勝ち」だとか、いい意味で下らないものが多く学生同士の戯れらしくてほっこりしました。ユーリに関しては上にも書いた性格もあってどうにも掴みどころのない、愛嬌の無さを覚えますが、ジンたちとのやり取りで少なからず受け入れられそうです。(相棒の「レヴ」への愛情にも一応好感が持てました)

 そして司令官サイドでは新型アーマーの新たな強化案が持ち上がっており、それがまた恐ろしい内容でゾッとさせられました。エターナルコアそのものを体に埋め込む」というのは恐竜とリンカーどちらのことを言っているのかはっきりとしませんでしたが、どちらにしても倫理的ではない提案なので猛反対されるのも当然だと思いましたね。さらにはセナの母親を名乗る女性がアカデミーに乗り込んできたりと、ドンドン周囲がカオスの様相を呈してきて困惑が止まらなかったです。保安チーム長が寝ぼけてレシアス相手に生返事してしまうシーンくらいしか癒しがなかった……)

 

 

 というわけで今回のアーマードサウルス感想でした。戦いが激化していく中で、周囲の空気がどんどん張りつめていく感覚を覚えるエピソードばかりでした。特にハンギョル先輩の退場が最もショッキングで、復帰してからジンたちを支えてくれるであろうことを期待しただけに悲しみも大きかったです。貴重な年上の理解者が去っていった今、ジンたちの今後が心配になってきます。

 一方で恐竜たちの描写はいつにも増して可愛らしくなっており、本編のちょっとした和ポイントになってくれていたのはありがたかったです。特にブルズは18話の氷上バトルでツルっと滑っていく様子、19話で自慢気のジンに吠えるシーンなど一気に動物的な愛らしさを獲得していったように感じますね。この調子で恐竜の可愛さも注目していきたいです。

 

 

 ではまた、次の機会に。