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ARMOREDSAURUS(アーマードサウルス) 簡易感想(第13~16話)

 

港での戦い

港での戦い

  • キム・ソジン
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 久々となるアーマードサウルスの簡易感想シリーズ。またもや当記事を開いていただき本当にありがとうございます。テレビ放送ではついにシーズン1が完結し、今度は次なるシーズン2が始まろうとしており物語も折り返しに入りつつあることを実感する今日この頃。しかしここではあまり気にせず順番に感想を書き綴っていきたいと思います。

 

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↑前回までの感想についてはこちらの記事を参照。

 

 というわけで今回はタイトル通り13話から16話までの感想を書いていく予定です。これまでは何だかんだで上手くやれていた主人公周りにも暗雲が立ち込めてくる描写が多く、戦闘面はともかくドラマ面ではとにかくしんどい印象を受ける回も多くなってきました。それはそれで面白いのですが見ていて中々に疲れますね。そんな今回も読んでいただければ幸いです。

 

 

 

 

 

第13話「スパイ」

 長いこと疑惑が続いていたスパイ、その正体が判明した今回。男子生徒たちに人気だった養護教諭のセヨン先生こそがスパイだったのはまぁいいとして、個人的にはその先生がロボット(サイボーグ)だったという事実に度肝を抜かれました。アインが育てている子どもの恐竜「チルダ」の異様な怖がりようから、セヨンに不信を抱くきっかけになる過程にもゾッとさせられるものがあります。(マチルダは怖い時ベッドの下など暗い場所に隠れるクセがある=セヨン先生がいる保健室で机の下に隠れていたということは……)その結果アイン視点でセヨンがドンドン不気味に見えてくる演出も、ロボット故に無機質な正体から来ているものだとわかり腑に落ちましたね。

 その後Dアーマーの重要データを盗んだセヨンと警備兵のバトルが始まりましたが、セヨンがあまりにも強くて唖然。というか指からの銃弾だけで倒れる警備兵弱すぎない?とか思ったり。この辺りの基地内のチェイスはロボットセヨンのCGによるぬるぬるとした動きが印象的で、あまりにも人間離れした微妙な不気味さからより相手が人間ではないことを印象付けられました。ジンとブルズまで駆り出される始末になるほどの追いかけっこに発展した挙句、「メガマックプテラ」まで乱入してきて混乱が止まらなかったです。加えてカイザー軍と機械恐竜帝国で情報を奪い合っているような描写まで挿入され、この回の異質性を感じ取った次第です。

 

 

第14話「港での戦い」

 敵の機械プテラに連れて行かれたセヨン回収のために繰り広げられた戦い。そこでは機械ゴリラこと「メガマックゴリラ」がやたら印象に残る敵キャラとして大暴れしていました。二足歩行で巨大な腕も使って肉弾戦も出来るゴリラというのはやはり強いなぁ、と思いつつ、割とアクロバティックに動き回るので中々に見応えがありましたね。そんなゴリラ相手にSリンカーたちが如何にして対抗するかが今回のキモでしたが、中でもジンとブルズのワイヤーを使ってゴリラに喰らいつく戦法がカッコよかったです。行き当たりばったりで自力で降りられなくなっているところまでグダグダでしたが、何やかんやで主人公も成長していっているのがわかります。

 一方セナはゴリラ2体相手に対処する実力者ぶりを見せた一方で、どこかイラつきを抱いているのが気になりました。前回の時点で不機嫌そうでしたし、彼女の中で何かが変わっていっているように感じられます。あとはアインとヨンフのタッグバトルで、こちらは機体ごと落下しそうになったアインを救出しようとしたヨンフの選択にキュンときました。セヨン回収という任務よりも仲間の危機に反応する辺りは、以前のヨンフだと考えられなかったです。ジンの影響を受けたであろう、その辺りの彼の成長にもニヤリときましたね。

 

 

第15話「峡谷の戦闘」

 やっぱり怪しいよレシアス様、となった件。この回では例によってアインたちには優しく友好的なものの、司令部に対しては自分の意見をゴリ押ししてくるレシアスの不信ぶりが特徴となっていました。またもや戦闘中にいなくなるだけでなく、Sリンカーたちがレシアスと会っていた時の詳しい記憶を思い出せないという話が特に衝撃的です。彼らの記憶を操ってまで自分の本拠地を知られないようにする徹底ぶりに、これで何か裏が無かったら嘘だろ!と感じずにはいられません。アインに囁いた「セナの秘密」の詳細も気になるところですし、ますますきな臭いものを覚える内容でした。

 他には冒頭でAリンカーの「テオ」が反抗的になっていたのが印象的。理由もSリンカーばかりが出撃することへの不満とのことで、その苛立ちにも大いに納得させられました。周りの大人たちも新型アーマーの完成に専念してて訓練生たちは放っておかれてばかり……年頃の少年少女が心穏やかでいられないのも当然の状況と言えます。これまでは彼らの微笑ましい一面に癒されてきましたが、今度は自分たちが今いる理由に苦悩する思春期らしい姿に心を痛める結果となりました。

 

 

第16話「ジンVSセナ」

 13話からどこか精神不安定だったセナの感情が本格的に爆発した回おちゃらけているジンに苛立ちをぶつける瞬間にはビビりましたが、彼の戦闘の問題点を指摘する冷静さは流石といったところでした。まぁ実際ジンの戦い方はその場その場で動く行き当たりばったりなものなので、この指摘はごもっともだと思います。そうして2人が次なる出撃で敵を何体倒せるか競争を始めるわけですが、ここでも危なげなく対処するセナとピンチを偶然とゴリ押しで乗り切るジンの差がはっきりと出ていましたね。しかし8話ではいい感じになるかと思っていた両者の仲が、こんな形で拗れるとは思ってもみなかったです。

 そして前回の峡谷でのバトルを謎のヘリとカメラマンが目撃していたという驚きのシーンもあり、ますますレシアスが疑われることに。記者たちに情報を流すとしたら確かに彼女くらいしかないのですが、現状レシアスの目的がわからないのでどう判断していいかは難しいところです。ともあれ一応秘密組織であるDアーマーの存在が世間に知られてしまう危険性が出てきて、別の意味で緊張感が増してきましたね。大人たちのバチバチした関係がより加速していきそうな予感を覚えつつ、一般人たちがどのような反応を見せるのかも楽しみだったりはしますが。

 

 

 というわけで今回のアーマードサウルス感想でした。前回の感想に続いてレシアスの怪しさが満載の内容でしたね。他にもカイザー軍と機械恐竜帝国は一枚岩の関係じゃないっぽいし、セナやテオといったアカデミーの生徒たちの間にも亀裂が入りつつある状況に胸がバクバクしてきます。話のアクセントとして面白いものの、登場人物全体がギスギスしているのは見ていてしんどい時がありますね。おかげで良くも悪くもいつも通りのジンや天真爛漫なアイン、ようやく復帰したハンギョル先輩が数少ない癒しになりつつあります。

 他にも機械恐竜たちが本格登場したことで戦闘シーンがより激しくなっていたのが嬉しいポイント。割と棒立ちが多かったカイザー軍のロボット兵器と比べても敵側が強敵揃いかつグリグリ動くので、ゾイドよろしく動物と恐竜同士の取っ組み合い染みたバトルを大いに堪能することが出来ました。中でも15話と16話でジンたちと戦った「メガマックアリゲーター」は小柄ながら俊敏な「非常に厄介な敵」で個人的にもかなりお気に入りの敵です。ころがるとハイパーボイスを武器にした戦闘も見応えがあって楽しかったですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。