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2024年春アニメ簡易感想 その9

 

 

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 昨年の『ビースト覚醒』に加え歴代アニメ配信なども活発に行われているトランスフォーマーの新作映画情報がまたもや到着。前回紹介した『G.I.ジョー』とのクロスオーバー映画とはまた別のアニメーション映画トランスフォーマー/ONEの情報が解禁されました。内容はシリーズの前日譚に当たるものとのこと(しかしこの作品の前日譚なのかは深く考えてはいけません)で、オライオン・パックスと呼ばれていた若きオプティマスプライムが、同じく若き頃のメガトロンたちと共に冒険を繰り広げる模様です。

 労働用ロボットとしてこき使われていた彼らが支配者層(恐らくクインテッサでしょうか)に反旗を翻すストーリーながら、特報映像からはかなりコミカルで湧きあいあいとした雰囲気が伝わってきますね。バンブルビーやエリータ-1といったおなじみのメンバーの軽口や、初めてのトランスフォームが上手くいかず戸惑う過程など見ていてフフッとくるシーンが多そうです。同時にオライオンとメガトロンの仲の良さにも癒されますが、一方で2人が決別するフラグのような描写も散見されるのが気になるところ。この映画で両者の道が如何にして違えてしまうのか、映像作品としてハッキリと目撃することになりそうです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

夜のクラゲは泳げない

第3話「渡瀬キウイ」

 度々まひると電話でやり取りを交わしていた少女「渡瀬キウイ(わたせ・キウイ)」にスポットが当たった今回。リアルの学生生活でもVTuberとしても充実しているように見せかけて……という1話の時点での匂わせが不登校という形で判明していく描写に胸が締め付けられました。子どもの頃の無敵感のままで進学し、周囲との距離の詰め方を間違えてそのまま閉じ籠るようになった経緯も生々しくて見ていられなかったです。そんな状況でもまひるに虚勢を張り続ける、幼馴染に対する依存度の高さも彼女の心の傷の深さを物語っていると感じました。

 対してまひるが、キウイを自分のヒーローとして推し続ける様子は実に明るかったですね。「天岩戸」の劇を通してキウイに呼び掛けるシーンは特に印象的で、昔も今も変わらず親友への信頼と憧れを抱いていることが伝わってきましたね。この辺りの変だけど堂々としたまひろの踊りは彼女がキウイを好きだったのは肩書きではない、自信とハッタリに満ちていたところだという話も彼女の本質を捉えていてエモいと思います。そして少しだけ前を向けるようになったキウイが制作した、JELEEのMV動画がEDとして流れる演出までを含めて実に素敵な余韻になっていましたね。

 

 

ささやくように恋を唄う

第2話「好き、デート、そして…」

 ひまりと依先輩の勘違いしたままの交流が続く中、へぇデートかよ展開に視聴者がノックアウトされてしまうことに。相変わらずワンコの如く尻尾を振ってくるひまりの無自覚女たらしっぷりと、それに狼狽えながらも必死にクールを気取る先輩の滑稽さに何とも言えない笑いが巻き起こってしまいます。(実際ひまりもそんなクールぶっている先輩に惚れてるのがシュール)特に先輩のひまりへの独占欲が発揮されているシーンが印象的で、彼女が食べてるパスタにまで嫉妬し出すくだりはおかしくてたまらなかったです。

 そのまま依先輩がおもしれー女で終わるかと思っていた中、勢いでひまりにハッキリ告白してきた時は衝撃を受けました。しかもひまりの方も自分と先輩の好きの違いを自覚し始めるのも驚きで、まだ2話とは思えないほどの急展開には舌を巻くほかありません。さらには依をバンドに誘っている同級生「水口亜季(みずぐち・あき)」も彼女への恋心を仄めかしてきているので見ている側としても大忙し。一目惚れ故に拗れに拗れた関係がさらに複雑になっていく、波乱の要素満載で早くも困惑が止まらなかったです。

 

 

夜桜さんちの大作戦

第3話「気持ち」

 六美を守るために強くなろうとする太陽の特訓回。夜桜宅のスパイ訓練設備の異様さに困惑しつつ、その厳しさについていくので精いっぱいな太陽に大笑いすることになりました。ただそんなコミカルながら命がけの訓練にて、太陽の異常性が指摘されたのはちょっとした注目ポイントですね。以前から描かれていた六美のためなら自分をいくらでも無下に出来る点を、劇中で「狂気にも近い六美への愛」と表現したのは実に適切だと思いました。いじめられていた六美を庇う回想シーンなども同様で、夫婦の尊さと無茶をしがちな太陽への心配が同時に湧き上がってしまいます。

 そのため太陽の問題をしっかりと指摘してくれる長女「夜桜二刃(よざくら・ふたば)」の存在に唸らされました。やせ我慢を見抜いたうえで「自分を大事に出来ない奴に誰かを大事になんて出来やしない」とはっきり言ってくれるシーンは特にスッキリさせられます。それでいて厳しさを優しさのバランスよく太陽を見守ってくれているので安心感も凄まじいです。ロリババアみたいなキャラのせいか精神的にもやたら成熟して見える件長男を除く他兄弟も太陽にフレンドリーかつ協力的ですし、夜桜家の過酷ながら暖かい関係にほっこりさせられました。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第105話「キャプテンエポック」

 今回はマナブとエポックの船長の座をかけたラッシュデュエルにて、ついにエポックのことが掘り下げられました。「周囲を自分の言うことを聞かせられる」能力のせいで抱えた幼少期のトラウマが明かされ、彼女のダンボールの意味が判明した時は大いに驚きましたね。そして自分の力を恐れていたエポックなりの自衛行為に同情を覚えたところで、彼女自身がダンボールを突き破って立ち上がるくだりは地味ながら胸熱。意外と可愛らしい素顔と服装や新エースのダイスマイトガール・チロリのキュートなビジュアルも相まって、急成長を遂げたエポックへの好印象が止まりません。

 ラッシュデュエルのおいてもイカサマサイコロを辞めた辺りに好感が持てます。周囲を惑わす力を正しいことに使い、自分のことを信じられるようになった表れがデュエルでも発揮されたのだと感じられますね。勝敗は惜しくもマナブに敗れてしまったものの、勝利以上に大切なものを得られたと言えるでしょう。マナブもマナブでデメリット付き装備魔法を相手モンスターに装備するテクニックで容赦なく勝利した一方、エポックから「無理して偉い人にならなくていい」ことを学んでみせたので、最後には実に爽やかな気分で見ることが出来ました。それはそれとしてダマムーが2人に増えたことがほぼスルーされているくだりには笑う。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第29話「ははのひのプレゼント」

 今回は母の日!ということでドット母さんへの日頃の感謝を込めたパーティーが開催されましたが、それ以上にドットの気苦労が目に付きました。間違えて生きている子熊を連れてきてしまったツウィッチやそれがきっかけでケンカに発展してしまうなど、人間・トランスフォーマーに関わらず子どもの面倒を見るのは大変だということを思い知らされます。さらにナイトシェードの武器にもなる新作義足のせいで車が壊れるシーンには吹き出してしまいましたね。

 しかしそんな状況でもしっかり子どもたちへの教育は欠かさないのがドット・マルトの本領。逃げ出した子熊を母熊に会わせなければならない意味をキチンと説明してくれるくだりは流石といったところです。この辺りの種族を問わず「家族が離れ離れになる辛さ」を語る点は、情操教育においても非常に大切なことなのが伝わってきました。一方のモーたちの前に現れた母熊然り、子どもを想う母親の強さを全力で感じ取った次第です。

 

 

 上のトランスフォーマーONEに関しての続きですが、言語版の声優が豪華なことも宣伝されています。調べたところ主役のオライオンを演じるのは『マイティ・ソー』のソー役で有名なクリム・ヘムズワースさんとのこと。『アベンジャーズ』らMCU作品も好きな身としては結構見逃せない情報で、早速特報のオライオンの声を確認しまくってしまいます。吹き替え声優の方も気になりますし、いっそのこと字幕と吹き替え両方で映画を観てみたくなりましたね。

 

 

 ではまた、次の機会に。