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2024年春アニメ簡易感想 その6

 

 

 

 昨年『トランスフォーマー ビースト覚醒』が日本で公開され話題になった実写映画版トランスフォーマーの続編が判明。今度は何と『G.I.ジョー』とのクロスオーバーが行われるというのですから驚きです。GIジョーと言えばハスブロで販売されたアメリカ兵隊のアクションフィギュアが原作の映画シリーズですが、同じくハスブロ玩具のトランスフォーマーとついにコラボすることになったのはある意味で必然と言えるでしょう。(下の方で書きますが、この2つの商品は“奇妙な繋がり”があったりします)ビースト覚醒のラストのファンサービスが、本格的に次回作の布石になった点にもニヤリときますね。

 さて上のリンクから読める記事によると、そのクロスオーバー映画はビースト覚醒のその後を描く模様。しかし前作の監督であるスティーヴン・ケイプル・Jr氏ではなく、スティーブン・スピルバーグ氏が製作総指揮を務める情報にはちょっと首を傾げますね。スピルバーグ氏仕込みのアクションも好きですが、どうせならビースト覚醒の雰囲気のままでクロスオーバーをやってほしいところ。ケイプル・Jr氏を続投させたうえで映画をやってほしいとつい思ってしまいます。

 そんなオタクの面倒くさい願望は置いておいて、個人的に重大な問題としてGIジョーをほとんど知らない状況でこの映画を観ていいのかがあります。流石に最低限の情報を知っておかないといけないとは思うので、機会があるうちに実写映画の方をチェックしておきたいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

夜のクラゲは泳げない

第2話「めいの推しごと」

 匿名アーティスト「JELEE(ジェリー)」として活動することを決意したヨル(まひる)と花音。そこに割って入ったアイドル時代の花音を推す「木村ちゃん」こと「高梨・キム・アヌーク・めい(たかなし・キム・アヌーク・めい)」の強烈なアピールに面食らいました。お布施を躊躇わないスタイルと今の橘ののか(花音)を「解釈違い」と一蹴してくる様子の勢いが凄まじく、前半の内から圧倒されてしまいます。推しが変わってしまったことを嘆く気持ちはわかるものの、花音の拒否に対してもショックを受けるさまなどからはやはり典型的な厄介ファンというイメージがつきまといますね。

 しかし木村ちゃんの回想シーンで彼女の印象がガラッと変わることに。ピアノやクラスの関係などに馴染めずにいた中、グループ内で孤立しても笑顔を絶やさない橘ののかに救われてからの再起パートは胸にくるものがありました。推しから勇気を貰って日々を楽しく生き、彼女のゴシップに絶望する様子などは見ているこちらにも突き刺さります。(前半の「嘘つき」発言も、握手会で交わした約束を知ったことで腑に落ちましたね)そのため見た目は変わっても約束を守り勇気をくれる花音に感涙するラストにはスッキリしました。解釈違いの件を“ののたん箱推し”という力業で解決したことには笑ってしまいますが、今の花音と昔のののたんの違いを受け入れながらも前に進めた点は素敵だと感じます。

 

 

ささやくように恋を唄う

第1話「屋上と、ギターと、先輩と。」

 今季の百合アニメの一角は、新歓ライブでの一目惚れから始まることに────といった感じで始まった本作ですが、いざ見始めた際に判明した主人公2人の「一目惚れ」の意味の違いにズッコケることになりました。新入生の「木野ひまり(きの・ひまり)」が「朝凪依(あさなぎ・より)」先輩に一目惚れしたのはあくまでファンとして、というのは途中までのイメージと大きく異なっていたので困惑が大きかったです。ひまりの小動物のような人懐っこさとグイグイくるキャラクターからも、彼女の憧れからくる残酷さが感じ取れます。それ故勘違いしてしまった依先輩に同情を覚えますね。

 そんなわけで何となくですが、この作品は依先輩が如何にしてひまりに自覚させるかがキモであることを読み取りました。先輩の方はひまりに対して本気で恋をしてしまっているのでかなり滑稽な状況になっているものの、情けない部分とクールぶっている時のギャップのおかげで妙に応援したくなりますね。(バンドメンバーに弄られているシーンも相まって、先輩はひまりとはまた異なる可愛さがあります)“Love”と“Like”のように全く異なる“好き”を振りかざし、同じようで全く異なる景色を見ている両者の行く末が早くも気になってきました。

 

 

夜桜さんちの大作戦

第2話「夜桜の命」

 晴れて幼馴染と夫婦になった太陽に待っていた波乱万丈の初任務が描かれた今回。六美を狙う連中から彼女を守るため主人公が奮闘していましたが、どちらかというと本作のスパイ業界の絶妙な緩さが印象に残りました。敵の爆弾使いは逐一SNSで報告するわ、ちょっと愉快なギャグを交えてスパイの騙し合いバトルが繰り広げられていたのが面白かったです。それでいてSNSが太陽を誘導するためのトリックだと判明するシーンなど油断ならないのが面白いところ。

 そんな状況で六美のために身を投げ出す太陽この主人公自分を犠牲にすることに躊躇がないのが怖いな……を、凶一郎をはじめとした兄弟たちが助けるのが素敵でしたね。ノリそのものは軽いものの、殺伐とした裏の世界で唯一信じられる家族を守るシチュエーションにはグッとくるものがあります。特に凶一郎の「お前を殺したいがこの身に代えても死なせはしない」という言葉で、彼の印象が少々変わった次第です。

 また夜桜家の血統や当主になることを運命づけられた六美の話も注目ポイントですね。超人ばかりの兄弟の中でただ1人能力を持たない常人こそ家の要、といった設定は非常に興味深いです。ただの狂気のシスコンだと思われた凶一郎の前回の行動にも納得がいき、六美を守り切るという本作の目標をはっきり認識することが出来て楽しみ方がわかった気がしますね。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第104話「ザ、ダークメン」

 恐らく遊戯王史上初であろう「トイレの瀬戸際でのデュエル」シチュエーションに動揺が止まらない。突如現れた謎の男「サビュラス」にCPTのシステムを乗っ取られた構図そのものは緊迫感があったものの、トイレに行きたい遊飛とトイレの修理をかけて戦うことになった時は何とも言えない笑いが出てきました。加えてそのサビュラスが悶絶する遊飛を見て喜ぶタイプの変人だとわかりさらに唖然。CV速水奨の中二ポエムやエースのダークマター・エニグマータのカッコよさなどもありますが、上述の要素の方に印象を持っていかれたように感じます。(ただサビュラスが所属する「ダークマター帝国」や、遊飛の宇宙人レーダーが反応しなかった件は気になるところ)

 対する遊飛は上述の通り、終始トイレを我慢しながらデュエルしていたのがおかしかったです。(ラストで紙がないことを嘆いていた辺り“大”の方らしいのがまたシュール)遊歩が残したデッキが混ざったことで妹のカードと組み合わせて戦う……という胸熱なシチュエーションなのに脂汗のせいでイマイチ熱くなれないのは最早笑うしかありません。とはいえ逆境を跳ね除けて勝利した遊飛のタクティクスと、兄妹のエースの合体・ブルーテック・バーストレックスの活躍は普通にエモかったですね。他にも「ユウディアスたちの前でカッコつける必要があるのか?」と悩むなど、思春期の少年らしい見栄の張り方の描写が散見されたのも興味深いです。終始尿意&便意と戦っているイメージが強いものの、終わってみれば遊飛のメンタルの強さが発揮されていたように感じます。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第28話「はしれ!ブレークダウン」

 バンブルビーとブレークダウンのクールなカーチェイスとその結末のギャップが凄まじい……真っ当にレース勝負が出来るとは思っていなかったものの、楽しそうに逃げ回っていた2人が引き離される展開は見ていてあまりにも辛かったです。何よりブレークダウンの粋な性格に惚れ惚れされた分、ビーのために自らを犠牲にした「カッコつけ」が心に残ります。「勝負に勝った方が敵を引き付ける」発言も、自分の速さの自信からして最初からビーを逃がす気満々だったのが読み取れましたね。(余談ですが今回はスロー演出が多く、ブレークダウンがビーを逃がす瞬間のシーンなどはその演出のおかげで切なさが増大していました

 そのうえビーがゴーストに捕捉されたことで、マルト家に戻ってこれなくなってしまった展開も中々にショッキング。無力感に打ちのめされるツウィッチの様子も含め、中々に後味の悪い終わり方になってしまいました。そんな状況で唯一の救いを敢えて上げるとするならばシュローダーでしょうか。一般レーサーの避難を優先したり、マルト夫妻を庇ったりとゴースト所属にありながら自分の正義感を優先してくれる姿は頼もしかったです。要所要所でウザいけど悪い人ではないことは以前からわかっていましたし、シュローダーにはどうにかして味方になってほしいところです。

 

 

 さて上述でも触れたように、トランスフォーマーとGIジョーは密接な関係性があり、GIジョーから間接的にトランスフォーマーが生まれたとのこと。ざっくり説明すると……

 

日本のタカラがハスブロとライセンス契約をしてGIジョーを販売

→日本の子どもに売り込むために素体を流用した「変身サイボーグ」を展開する

→オイルショックで材料費が高騰したのでサイズを縮小した「ミクロマン」を作る

→ミクロマンと「ダイアクロン」、タカラの2大主力商品の変形ロボット玩具をハスブロがライセンス契約で売り込む

→設定を変更してトランスフォーマーが誕生!

 

 といった経緯らしいです。(※間違った情報もあるかもしれないのでご了承ください)GIジョーを日本に持ち込んだことが巡り巡ってトランスフォーマー誕生に繋がっているという話はあまりにもファンタスティックで、事実は小説より奇なりという言葉を思い浮かべてしまいます。

 そこからトランスフォーマーが帰国子女の如く日本に輸入されそちらでも人気になった話も含め、玩具同士の奇妙な繋がりに感嘆せずにはいられません。それだけに今度の映画で共演する2大ヒーローのクロスオーバーにも期待してしまいますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。