新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

ポケットモンスター テラスタルデビュー 第46話「ドキドキ!オレンジアカデミー」感想

一歩前にgo!

今新たに始まる、リコたちの冒険の次なるステージ!!

.

.

.

.

.

.

.

.

.

.

 リコたちを主人公としたアニポケ新シリーズの内、第2章である「テラパゴスのかがやき」が先日完結タイトルの割にテラパゴスがあまり目立っていなかった気がするな……そして新年度からの新章「テラスタルデビュー」がついに始まりました。これまでのロードムービーのような作風から一転、学園にジム巡りなど従来のアニポケらしさが戻ってきたような内容となっており、早くも妙な懐かしさを覚えます。急な路線変更のイメージも強いので困惑もありますが、どうせならリコたちのこれから始まるスクールライフ&新たな冒険を楽しんで見ていく所存です。

 

 

  • いざテラスタル研修

 上述の通り今回からリコとロイ、ドットの3人がパルデア地方の「オレンジアカデミー」*1に通うことに。ただし名目が「テラスタル研修」となっているのが興味深いところで、テラスタルとは何なのかを劇中で初めて解説しながら習得のための道筋を懇切丁寧に教えてくれる様子に感心しました。研修のテストであるジムリーダー戦に関しても、リコたちがそれぞれ割り振られたジムリーダーに挑戦する方式になっているのが面白いです。(なるほどこれならそれぞれの成長の場が均等に設けられるというわけですね)学園だけあって生徒に学びと自主性を磨く場を用意しているのがわかります。

 ちなみに今回割り当てられたジムはそれぞれ……

  • リコ:セルクルジムの「カエデ
  • ロイ:ボウルジムの「コルサ
  • ドット:ハッコウジムの「ナンジャモ

 といった感じ。過去のアニポケにおけるジム巡りを彷彿としながらも、細かい部分で新鮮さを感じさせてくれます。この中だと以前のリベンジの機会が訪れたロイと、憧れの相手とのバトルをすることになったドットに注目したいところです。

 またそれらを教えるオレンジアカデミーの先生や生徒、そしてパルデア四天王といった原作ゲーム『スカーレット・バイオレット』のキャラが一気に出演したのが嬉しかったです。ゲームを既にプレイした身としては、彼らがアニメで動いて喋っている姿を見ているだけでもテンションが上がります。「クラベル」校長や「チリ」など、基本どのキャラも今のところイメージ通りの声と演技である点もグッド。ゲームでも非常に個性豊かだった面々が、これからリコたちと様々な会話やバトルを繰り広げるかと思うと高揚感が止まりません。

 

 

  • 子どもたちだけの冒険の不安とワクワク

 さてそうして始まったテラスタル研修ですが、リコたち3人でジムまでの道のりを歩んでいくことに少々寂しさを覚えました。これまではライジングボルテッカーズという頼もしい大人たちとの旅を繰り広げてきただけに、子どもたちだけで大丈夫なのかとつい思ってしまいます。しかしドットを除いてみんな積極的かつウキウキな様子を見せていたので、その不安もある程度紛れました。フリードたちに支えられるだけでなく、彼女らの身の力で乗り越える時が訪れたようにも感じますね。言うなれば子どもの1人立ちを見守っているかのような気分になってくる、そんな一幕かもしれません。

 それを強く感じた展開として、リコとアンのバトルは見逃せません。同じくテラスタル研修に来ていたアンの再登場に喜びを覚えつつ、彼女のフタチマルとのポケモンバトルが始まった時は大いに興奮させられました。劇中でも語られていましたが、第1話でのリコとニャローテ(ニャオハ)の初めてのバトルの相手との再戦となっているのがエモいです。タイプ相性の対策もしてきたアンに対し果敢に攻めたて、リコたちが勝利を収めた時にはちょっとした感動してしまいました。あの時とは違う結果を出せるくらいには成長を見せつけたリコ、さらにロイやドットも含めて今後が楽しみになってくる回でもあったと言えます。

 そして余談ですが、何といってもオニキスとサンゴがアカデミーの生徒として潜入してきた時はわかっていても吹き出してしまいました。オニギリとサンドイッチという明らかな偽名だけでもおかしいですし、リコたちにすぐ看破されるシーンは余計に面白かったです。サトシを20年以上騙し続けてきたロケット団の変装を見習え一方ライジングボルテッカーズ陣営では、フリードが六英雄のボールとベルトを見つめるラストも気になりますね。リコたちが研修に出ている間、彼のみで残りの六英雄を探すということでしょうか。六英雄の件が放置されるのかと思っていた中、平行して話を進めてくれそうな予感にちょっとホッとさせられました。

 

 

  • 新たな旅立ちへの挑戦を讃えるOP&ED

 新章に入るにあたり、OPとEDが一新されたことも忘れずに触れておきましょう。今回の両曲もこれまでの本作の楽曲と同じように、軽快でポップな要素が目立つ“イマドキ”な曲になっていたと思います。

 まずOPは韓国発のガールズグループ・IVE(アイヴ)さんが歌う「Will(ウィル)」。新しい冒険への挑戦を応援してくれる、気楽さと楽しさを歌っているような歌詞と曲調が印象に残ります。過去のOPである「ドキメキダイアリー」と「ハロ」とも似通った雰囲気がありますが、今回は前2曲よりも明確な目的を見据えたようなイメージを抱きますね。さながら1年目の曲でわからないことだらけだったOPが、リコたちの成長と共に3人旅へとわかりやすくシフトした感じでしょうか。映像に関してもテラスタルが彩るキラキラの旅路を楽し気に映しているのが素敵です。

 続いてEDはYouTubeやTikTokで活動する歌い手の9Lana(クラナ)さんによる「Let me battle(レッツミーバトル)」。カメレオン歌手として知られている方らしく、まるで別人のように声が変わりながら歌っていく曲には聞いていて驚かされます。(僕自身、後で調べるまで複数人で歌っているのかと思いました)OPと同じように新しいことへの挑戦、そして転んでもまた立ち上がれることを語っているのも特徴的です。映像に関してはフィルムのような質感から煌びやかな万華鏡カットへの移行が目に映りましたね。そしてサラッと出てきたコライドンミライドンらしきシルエットにニヤリときたり……

 以上のようにこれまでのOPとEDに似通った部分と大きく様変わりした部分が両方あり、目新しさと懐かしさと同時に覚えます。前曲から切り替わったのは残念ですが(特にEDのラップはもっといろんなバリエーションで聞いてみたかったところ)、作品の展開と同じように、新しい曲も受け入れ楽しんでいきたいですね。

 

 

 さて次回は早くもセルクルジムでのジム戦が開始。(セルクルタウンにあっという間に着く辺り、割とハイペースに話が進みそうです)早速リコがジム戦に挑戦するのですが、予告の時点で彼女が大分気負っているのが心配です。初めてのテラスタルを成功させようと必要以上に力んでいるのが読み取れるので、本編では是非リラックスして決めてほしいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:アカデミーの名前が「オレンジ」であることから本作の世界はどちらかというと『スカーレット』寄りである可能性が伺える。