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2023年夏アニメ簡易感想 その7

 

 

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 Netflixで9月に独占配信される『GAMERA -Rebirth-(ガメラリバース)』の本格的なPVが先日公開されました。あの大怪獣ガメラが初のアニメ化ということで以前から注目していましたが、いざ解禁されたガメラの動く姿には圧巻の一言。敵怪獣たちを相手にダイナミックかつ、バイオレンスでスプラッターなバトルを繰り広げる様子に思わず息を飲むばかりです。(それでいて子どもたちを見た時のガメラの眼の変化など「子どもたちの味方」としてのガメラも魅せてくれるのがここすきポイント

 何といっても敵怪獣のチョイスが素敵ですね。平成ガメラシリーズでも有名なギャオスを筆頭にジャイガージグラギロンバイラス昭和ガメラの敵怪獣が勢ぞろいしている点に大きな感動を覚えます。いずれも個性的かつユニークなビジュアルながら、人間やガメラへの攻撃手段が残虐でエゲツないというギャップがまたガメラシリーズらしいです。令和の時代にこれらの怪獣たちが蘇り、ガメラと死闘を繰り広げる事実だけでも興奮が止まりません。

 また物語の主軸となっている主人公の少年たちもとい人間のCGは正直微妙なクオリティなのですが、まぁ怪獣メインと考えればあまり問題はないかもしれません。ともかくある種の怪獣の恐ろしさに焦点を当てつつある最近のゴジラシリーズに対し、怪獣プロレスを全面に押し出しているガメラシリーズ。その新作について気になるばかりです。(下に続く

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター リコとロイの旅立ち

第14話「とべ!カイデン」

 今回はロイとカイデンのストーリーがメイン。アニポケではあるあるな飛べないポケモンのために特訓が描かれましたが、ロイの丁寧なやり方に思わず感心してしまいました。低い場所で飛び降りるところから始め空を飛ぶフォームを身に着けさせるなど、キチンと順序立てた特訓となっているのが素晴らしいです。(サトシの「俺も一緒に飛ぶ!」みたいな特訓に見慣れた後だと余計新鮮です)何より高所恐怖症のカイデンに寄り添い、クッションを敷くといったフォローを欠かさない辺りにロイの優しさが感じられてウルっときますね。そうして飛べるようになったカイデンがロイの2匹目になるのも納得の流れでした。

 そんなロイの順調ぶりとは裏腹に、リコの方はまさかのペンダントを奪われる展開にびっくり。以前から姿を見せている「スピネル」の作戦と、彼のオーベムの催眠術であっさりと奪われたラストには唖然となりました。しかも次回予告を見る限りリコの記憶そのものが消されている疑惑もありそうで……?フリードをおびき寄せてリモートでポケモンたちを動かしたりと、策略家としてのイメージがここにきてグンと上がったような気がします。そんなスピネルのポケモンあくテラスタルリザードンで対抗するフリードの頼もしさも印象的でしたが、スピネルの存在感そのものはそれらの上をいくインパクトだったと思いますね。

 

 

呪術廻戦(2期)

第27話「懐玉-参-」

 こんなのって……こんなのってないよ……伏黒甚爾の襲撃とそれに立ち向かう五条&夏油の展開は読めていましたが、理子が殺されたことに衝撃を受けてしまいました。理子が本心を明かして救われようとしていたその瞬間、あっさりと頭を撃ち抜かれて死亡するシーンの唐突感は半端なかったです。加えてEDを流すことで勝利の雰囲気を演出し、さもハッピーエンドになるかのようにギリギリまで見せかけたこともこの衝撃に拍車をかけていたと思います。おかげでラストはずっと放心状態でしたよえぇ。

 そんな原作者とスタッフの素敵な悪意たっぷりのラストはともかく、今回の見どころである五条VS甚爾の戦闘は甚爾の策士ぶりが印象に残りました。前回同様徹底して五条の気力と体力を削るだけでなく、呪力の感知を利用して彼の虚をつく戦法には思わず膝を打ちました。呪力を持たない自分を活かした翻弄と、ここぞという場面で的確な武器を使うクレバーな一面……彼が「術師殺し」と呼ばれている所以がわかった気がします。そのため今回夏油たちが出し抜かれたことにも納得がいきますが、それだけに上述の理子の死が余計にしんどくなるんですよね……アニポケといい今週は「りこ」ちゃんが酷い目に遭いまくっているな……

 

 

スパイ教室

第14話「MISSION 《忘我》Ⅱ」

 作戦前はメンバーの自由っぷりのせいでティアが苦労する羽目になった選抜組ですが、今回はそんな彼女たちの優秀なチームワークに驚かされることになりました。アネットの母を名乗る「マティルダ」を助けるため、各々の特技と活かした連携と作戦立案のスムーズさはお見事といったところ。リリィたちではここまでいかないだろうという印象もあり、クラウスに選ばれた選抜組であることの説得力が生まれていたと思います。

 中でも個人的にはモニカの賢い立ち回りが目に焼き付きました。文句を言いながらもティアたちに協力するように見せかけて、マティルダが帝国のスパイであることを調べ上げる手腕には舌を巻くばかりです。特技を見せない分不得手の無いオールラウンダーとしてチームを引っ張ったほか、前回本人が指摘していた「スパイとしての冷酷さ」を自ら体現してみせたことにも感心させられますね。

 他にはやはりアネットについて気になるところ。以前から披露していた様々なトラップに限らず、少し見ただけで様々な道具の複製品を作れる技術力はエルナやティアとは別ベクトルで異質です。それ以上にそのキャラクターにも前回に続いて不気味なものを覚えますね。マティルダが本当に母親なのか疑惑がまだ残っている以上、アネットの素性についての疑問は尽きません。

 

 

ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~

第4話「水没坑道」

 アンペル&リラのコンビは良い師匠だなぁ……と感動した回。新たな試験を課されたライザたちが失敗を経験するという内容でしたが、その筋道と師たちの叱責がしっかりとしたものだったのが印象に残りました。ライザがアイテムの調合のやりすぎで仲間を危機に追いやってしまったことを指摘したアンペルさんの姿は、ぶっきらぼうながらも誠実だと感じましたね。増長していた弟子に錬金術師としての厳格さを教える過程は、ライザ視点でもかなり有意義なものだったとわかる演出もまた素敵です。

 そして今回のMVPである「タオ・モンガルテン」についても師たちの指導が光っていました。冒険に出ずに本の解読のみしていればいいと考えていたタオが、自分の知識で仲間たちを助ける流れはベタながら実に順当な成長だったと思います。本で得た知識が冒険で役立つことがあることを、今回の試験を通じてタオに学ばせたアンペルさんたちに思わず拍手を送りたくなります。そのためライザたちにとっては大きな失敗でしたが決して悲観するものではなく、むしろ新たな進歩として描かれていることが伝わってきましたね。おかげで読後感そのものはかなりスッキリしたと言えます。

 

 

TIGER & BUNNY 2

第17話「The gods send nuts to those who have no teeth.(神は歯のない者にクルミを授ける)」

 ついに訪れてしまったNEXTへの差別、そしてヒーローの活動停止。市民NEXTの暴走が始まってからある程度予想していた展開ですが、いざ目の当たりにすると胸がざわつきましたね。見えない恐怖からくる差別と犯罪に加えて、NEXTの避難という名の隔離に妙な生々しさを覚えます。何よりヒーローたちが苦楽を共にしてきたヒーロースーツを返却するシーンは、やるせなさを物悲しさを同時に覚えました。

 しかしそんな状況下でも虎徹とバーナビーの仲は変わらない、というのは良かったです。バーナビーが前回の懸念点だった足の件を虎徹に話していた回想シーンだけでもホッとしましたし、軽いノリで和らげようとする虎徹の優しさにもグッときます。特に虎徹の「ヒーローじゃなくなっても俺たちバディだよな」という質問に当たり前のように答えるバーナビーに感激してしまいましたね。他ヒーローの信頼関係(トーマスは何やら怪しいですが……)と合わせて、今回の貴重な癒しとなってくれました

 一方でグレゴリーとウロボロスの協力関係が判明したのも見逃せません。グレゴリーの暴走させる能力も脅威ですが、それ以上にメディアを利用して上述の状況を作り出したウロボロスの力に愕然とさせられます。1期の時では考えられないほど巨大な社会の裏側であることがわかったこの組織が何を為そうとしているのか、その辺りも非常に気になるところです。

 

 

幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-

第4話「空と海のあいだ」

 2話に続いてヨハネのお仕事の様子が描かれた今回。空飛ぶ運び屋「ヨウ」と海のメカニック「カナン」という2大陽キャ少女にたじろぎながらも、子どもたちの笑顔のために働くヨハネの頑張りに大いに癒されました。中でも仕事を通じてヌマヅへの想いを取り戻していくのが秀逸で、空で見慣れた故郷の知らない一面を知り、遊具作りでかつての思い出を取り戻していく過程に不思議とこちらも愛着が湧いてきます。そして最初は嫌っていた地元に「ただいま」と言うシーンで、ヨハネが本当の意味でヌマヅに戻ってきたことを実感しましたね。

 さらに今回のライブパートは何とヨウ&カナン&ハナマルという組み合わせでびっくり。本家『サンシャイン!』ではあまり見られなかった意外なトリオなだけに、その新鮮さにテンションが上がりまくりました。また曲の歌詞もヌマヅへの地元愛が散りばめられており、元気にポジティブ仕事を楽しむこの3人らしい明るさに満ち溢れているのが素晴らしかったです。(ある意味でヌマヅのPR動画を見ているような気分に陥ったり)

 そんな優しい世界の一方でライラプス関連は何やら不穏なものを残していました。幼少のころからヨハネと一緒にいることが改めて判明したものの、そもそもどこから来たのか?に全く触れない構成に違和感を覚えます。ラストの「ごめんね」の言葉の謎も含めて、やはりライラプスには何か秘密が隠されていそうですね。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第68話「はじめてのラッシュデュエル」

 私にもラッシュデュエル出来るかな?というエポックのデュエルデビュー回でしたが、自らサイコロになって堂々とイカサマをする様子に唖然となりました。自分で転がること自体は微笑ましかったものの、狙った目を出そうとする姑息さには若干呆れてしまいます。(天使のサイコロ悪魔のサイコロの懐かしさに気を取られていただけに衝撃度もかなりモノでした)天の邪鬼かつコミュ障な面が目立つエポックですが、デュエルに関してはまだまだ誠実にやれるわけではないようです。あとこの件で責められるマナブがちょっと可哀想……

 そんなエポックに対し本当の運を見せつける遊飛の活躍は一転してカッコよかったです。イカサマなしのコイントスを決めるだけでなく、動揺しながらも決して諦めない精神でデュエルを有利に進める姿勢に痺れました。本当に強い奴は自ら運を引き込む」というセリフも相まって、遊飛の精神的な成長が感じられます。遊飛にとって念願のマキシマムであるメガジョインテック・フォートレックスの登場にも度肝を抜かれましたね。

 デュエルパート以外だとルーグが椅子にされた件についてが印象的でした。宇宙人を格安家具に変えるという「お値段非情格安宇宙家具屋」なる謎の勢力が明らかになりましたが、ここにきてセツリに黒幕説が浮上してきたのが驚きです。大王を椅子に変えた目的や上條家との関係性は果たして……?

 

 

 上の昭和のガメラ怪獣勢揃いと書きましたが実は全員ではなく、バルゴンは本作では登場しないらしいことが確定した模様。シリーズ2作目で登場しガメラと初めて戦った記念すべき怪獣ゴジラシリーズにおけるアンギラスのポジションですね)なので、この扱いに若干の不満を覚えずにはいられません。やはりガメラのライバルといえばギャオス!の印象が強すぎる故か……といったこともつい考えてしまいますね。とはいえサプライズで出ないことも考えられますし、はたまた人気が出たら次回作でメインを張る可能性もなきしにもあらず。どうせならバルゴンについても前向きに考えていきたいところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。