新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2023年夏アニメ簡易感想 その17

 

 

www.youtube.com

 

 今年の春アニメの1つとして放送されていた『Dr.STONE(ドクターストーン)』。その第2クールのPVが先日到着しました。前季から楽しんでいた作品だったので、続きがもうすぐ見られるというだけでテンションが上がってきます。

 そんなPVの内容は、科学王国に訪れるチャンスとピンチの落差が特徴的。前回は石化復活液無限生産を可能にした千空たちで終わったのでここから反撃開始か!と期待させておいて、イバラたちセリフで不安を掻き立ててくる構成には舌を巻くばかりです。イバラの邪悪そうな声色が、勝ち確ムードだった視聴者を一気に奈落の底に突き落としてくれます。敵側も一筋縄ではいかない連中ばかりなので、今後もピンチにピンチの連続になっていく千空の戦いが今から楽しみになってきますね。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『呪術廻戦(2期)』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

ポケットモンスター リコとロイの旅立ち

第19話「マホイップのホント」

 フリードに続いて今度はマードックにスポットが当たった今回。辿り着いたガラル地方でパティシエ仲間だった「ミッチェル」との険悪さにまず目をひそめることになりましたが、彼らとマホイップの過去が説明されたことで一気にお労しさが増しました。自分ではなくマードックのお菓子で進化したマホイップに対するミッチェルの複雑な心境、彼のマホイップへの仕打ちを未だに許せないマードックの姿に心を痛めずにはいられません。大人だからこそ素直に和解出来ない状況が、よりこの2人の拗れ具合を表していましたね。(2人を見るマホイップの悲しそうな表情がこれまた辛い……)

 そんなマードックたちを仲直りさせようとするリコとロイの奮闘、そうして始まったダブルバトルにまず期待を寄せました……が突如始まったスイーツバトルに唖然となることに。あまりの唐突さに面食らってしまいましたが、重苦しい雰囲気が一転して華やかになっていたので微笑ましかったです。何よりバトルで互いのスイーツ作りの腕前を確かめ合ったうえでそれぞれ謝罪する流れにはウルっときました。特にミッチェルがあの時の自分の未熟さを認めるくだりは、上述の大人故の頑固さを乗り越えたのだと感動させられます。そんな2人のことを想いやって「大人だって泣いたっていい」と言い切ってくれたリコもあって、大人だからこそ共感して涙が止まらなくなる後半でしたね。

 

 

スパイ教室

第19話「File 《忘我》のアネット」

本編でヤベー一面を見せたアネットの主役回は、何と彼女がお小遣い欲しさにバイトするという話でまず仰天。さらにこいつがまともに働けるのか!?という不安を嘲笑うかのようにしっかりと接客をこなすアネットの姿に、劇中のティアたちのように開いた口が塞がらなくなりました。とはいえサラが説明したように、ムラッけが激しいだけでポテンシャルが高い彼女のことを考えれば不思議ではないのが面白いところ。そんなアネットを「可愛い」と評するサラにはちょっとビビりましたが……アネットの破天荒ぶりを印象付けてからの、意表を突く展開には一本取られましたね。

 とはいえやはりアネットはアネット。今回の仲間たちと麻薬事件の解決に当たる中で、主犯格の男を影で抹殺しようとする姿にゾッとさせられました。しかも男の正体を見抜いていたからではなく、単に水をひっかけられたから発信器を付けていただけ(その方法でクレーマー全員に報復の機会を用意しているっぽいのが怖すぎる)という動機に彼女のキャラクターが込められていると思います。目先の欲望や感情に忠実で、そのために努力を欠かさず手段も選ばない……良心の呵責を持たないまま自分の「やりたいこと」に素直でいる狂気こそアネットの本質であることを改めて実感しました。ラストの「エルナちゃん削り器」はギャグで済まされていましたが、やっぱりこの子だけ怖すぎるよ!!

 

 

ライザのアトリエ ~常闇の女王と秘密の隠れ家~

第9話「最後の課題」

 クラウディア父の最後の課題は何かと突っかかってくる「ボオス」との対決。以前からライザたちとの仲は険悪だった彼との戦いでどうなるのかと思っていた矢先、突然謎の竜が現れて色々有耶無耶になってしまったことに唖然となりました。課題自体は達成出来たからなのかクラウディアの件を認めてはもらったものの、はっきりとした決着がついたわけではないのであまり釈然としませんね。竜の出現によって島の住民たちの間でも混乱と不信感が募っているようですし、気が付いたら何だか厄介な事態に発展してしまっていた、という印象が強いです。

 その一方でライザたちとボオスの関係に少しだけメスが入ったのは良かったですね。幼い頃は彼とも仲が良かったのは前に聞いていましたが、その思い出からボオスのことが「心配」「嫌いではない」ことをライザたちから聞き出そうとしたクラウディアに思わずガッツポーズを取ってしまいました。(個人的にもボオスがこれまで行っていたことは間違ってないと思いますし、結構好感度は高いです)あの頃は一緒に遊んでいたのに、いつの間にか顔を合わせればいがみ合ってばかり……そんなモヤモヤする状況が、今回の一件で少しでも改善していってほしいところです。

 

 

TIGER & BUNNY 2

第21話「Nothing comes of nothing.(無から得られるものはなし)」

 ヒーローたちの収容の日がついにやってきた中発生した刑務所の事件、今回は解決のために取った彼らの選択に感動せずにはいられませんでした。出動を禁じられているのに全員野良ヒーローになることに躊躇を見せないだけでも胸熱ものなのに、それらを支えてくれるアニエスさんたちのファインプレーもあってより感激させられます。(アニエスさんの「あなたたちの人生を私は背負いきれない」と誠実に対応を取ってくれるところがここすきポイント)ここまでの鬱憤を晴らすかのように、没収されたヒーロースーツが揃ってから流れには終始テンションが上がりっぱなしになりましたよえぇ。

 そして虎徹が「ヒーローとは何か?」の答えをようやく導き出したのも大きな見どころ。資格や強さは関係なく、「目の前の人を迷わず助けようと動けるか&みんなに“任せてもいい”と認めてもらえるかどうか」という虎徹の語りは、個人的に期待していた通りの答えだったのでかなりグッときました。職業ではなく精神性としてのヒーローの在り方を示してくれたことに心が震えます。痛みによる力の減退覚悟で最後の戦いに挑むバーナビーを、虎徹が快く受け入れてくれるのもまた素敵ですね。(それにしてもやはりラストはこの2人の引退で終わるのでしょうか……?)ここ最近のスッキリしない展開の数々があったからこそ興奮出来る、最高のヒーロー復活劇でした。

 

 

幻日のヨハネ -SUNSHINE in the MIRROR-

第9話「ライラプスをさがせ」

 今回はヨハネの姉(妹)的存在でもあるライラプスの秘密について少しだけ触れることに。「自分と一緒ではない時にアイツは何をしているのか?」とライラプスの後をつけるヨハネたちの様子に最初は癒されましたが、いなくなったライラプスについての伝言ゲームがドンドン大きくなっていく展開に大笑いしてしまいました。家出だの誘拐だのと話が大事になっていき、ネームドキャラ全員が真剣な面持ちでライラプス捜索に乗り出すので本当に面白おかしかったです。(同時に「それだけライラプスがヌマヅの人々から愛されている」ことがこれらの描写から伝わってきてほっこりしますね)

 そしてヨハネとライラプスの姉妹関係には少しだけしんみりさせられました。お互い1人ぼっちだった時に出会い、その時の母との約束をそれぞれ守っていることに不思議と胸の辺りがザワついてきます。ライラプスヨハネが寂しくならないようにずっとそばに寄り添ってあげていると思うと、そのいじらしさにウルっとさせられますね。その一方で多くの友達に囲まれたヨハネとそれを1人寂しく眺めるライラプスの構図に、ライラプスの約束は既に果たされてしまったのか?という感情が湧いてきます。彼女がヨハネの前でだけ声を発している理由が当時の魔法にあるらしい点も気になりますし、ヨハネが1人でなくなった今ライラプスの役目はどうなってしまうのか気が気でありません。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第73話「侵食」

 主催者権限という名のゴリ押しで本選に参加したアサカたちに呆れつつ、まさかの三試合同時進行のデュエルパートに驚かされました。中でもアサカとテルの意外な関係も明かされ納得したのも束の間、2人の「知っていた」マウント合戦が始まってからはあまりにもくだらなくて笑いが止まらなかったです。その一方で遊歩の方はこれまでの事件の関連性を考え込んでおり至って真面目でしたが、目の前のデュエルを疎かにしてしまうのは正直いただけませんでしたね。(デュエルに集中していないのでニャンデスターに怒られるのも仕方がない)

 そんな状況下でまたもやダークネスカードの洗脳が始まったのが印象的。前者ではアサカの闇っぷりに温度差を覚え、後者は抗おうとした遊歩が再び操られてしまったことに衝撃を受けました。しかもカードそのものが操っているのではなく、カードを介して操る何者かがいるらしいことが描写されたのも見逃せません。黒幕の全体像は未だ見えてこないものの、これまでとは比べ物にならない明確な「悪意」がはっきりと存在していることに少なからず不安を覚えてしまいます。また遊歩とのやり取りもあって気が気でない遊飛にも注目したいところですね。

 

 

 ドクストの2クール目が楽しみな秋アニメについて、そろそろ調べなければならなくなってきた今日この頃。10月から始まる新作のうちどれを見て、どの感想を書くかを今のうちに吟味しておかなければなりません。大変ですがこれもまたアニメ視聴の醍醐味とも言えますし、なるべく楽しんで視聴していくアニメを決めていきたいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。