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2024年春アニメ&特撮簡易感想 その10

 

 

 

 関西のローカル番組『水野真紀の魔法のレストラン』にて、ゲストとして出演した長野博さんが「マドカ・ダイゴ」を名乗ったことが先日話題になりました。話によるとスタジオでパスタを調理したシェフが「ティガが1番好き」と発言したことに対する、長野さんのファンサービスとのこと。シェフの親御さんがウルトラマンのコレクションを飾っている趣味の部屋を持っている話も紹介された模様で、まさにウルトラマン繋がりで長野さんがゲストとして呼ばれたことが伺えます。

 そうしてかつて『ウルトラマンティガ』で主演を務めた人が、ファンの前で演じていたダイゴの名前で自己紹介するのは中々に粋と言えますね。長野さん自身がティガとして、ダイゴとしてかつて出演したことを大切に思っているのが伝わってきました。実際に見たわけではない身でも、話だけで十分に心が暖かくなってくる話だったと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ブルーアーカイブ The Animation

第3話「便利屋68にお任せください!」

 新たな勢力として金さえ積めば何でもする何でも屋・便利屋68が登場。社長の「陸八魔アル(りくはちま・アル)」率いるアウトローを気取る連中ながら全くシリアスに見えない……と思っていた中で案の定ポンコツっぷりを炸裂させてきました。そこからは貧乏&見栄っ張りなキャラクターがわかりやすく描かれており、早い段階で「愛すべきおバカな敵キャラ集団」というイメージを掴むことが出来ましたね。(そのくせ戦闘では割と実力者揃いとして大暴れしていたのがまた興味深い)そのためか、いつの間にかアル社長の「なんですってー!?」な驚愕顔だけでシュールな笑いが出てくるようになってきました。

 一方アビドスメンバーはいつも通り廃校阻止の対策を講じていましたが、バスジャックやら銀行強盗やらろくでもない提案が飛び出してきて仰天してしまいました。中でもシロコは提案する前から銀行のルートを確保しているなどやたら用意周到な辺りに唖然となります。ぶっちゃけ便利屋たちよりもよっぽどアウトロー適性がある主人公チームの恐ろしさに慄きつつ、比較的平和なアイドルを提案してきた「十六夜ノノミ(いざよい・ノノミ)」(彼女多分ラブライブ!を見たな?)がちょっとした癒しに感じてしまうコミカルさがあったと言えます。

 

 

終末トレインどこへいく?

第4話「なんでおしり隠すの?」

 前回襲い掛かってきたキノコの脅威が、晶のお尻のキノコによって今回も描かれることに。失態を隠すあまり静留たちに言い出せなくなる晶に親近感を覚えつつ、無気力どころか引っこ抜いたことで幼児退行してしまう結果に愕然としました。仲間の1人が取り返しのつかないレベルにまで狂っていく様子には恐怖を覚えますね。晶の変貌に責任を感じ焦る玲実も相まって、ここまでのお気楽ムードが一気に削がれてしまった気分です。(その一方で普段からいがみ合っているようで互いに相手のことを思っている、玲実と晶の関係性がハッキリ描かれた点にニヤリときました)

 また今回は一気に稲荷山公園駅まで走りましたが、その道中で各駅のおかしくなってしまった光景が描かれたのも注目ポイント。武蔵横手のヤギ人間強襲の時点で十分にビビったのに、笑う植物に空飛ぶ臓物、ゴルフボールに恐怖のオブジェなど息を尽かせぬ奇妙奇天烈な世界観の連続には圧倒されるほかありません。前回の東吾野の人たちや今回の地蔵のように、意思疎通が出来るだけはるかにマシなのが伝わってきますね。上述の展開も含め、少女たちの置かれている状況が如何に深刻で過酷な「終末世界」であるかがハッキリと示された回だったとも言えます。

 

 

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

第4話「夢見がちな商人と月明りの別れ」

 今回はゼーレンの儲け話のカラクリを解き明かしてさらに一気に大儲け!と浮かれまくっているロレンスに対し、どこか寂しそうなホロの様子が印象に残りました。長い時を生きているだけに仲良くなった人たちが去っていく経験を重ねてきた彼女が、ロレンスに向かってハッキリと「1人は飽いた」と言い出すいじらしさに悶えてしまいます。(ロレンスもロレンスでホロが語った最初の友人の話にムッとなるシーンがあってニヤリときました)そんなホロに夢である「自分の店」を描いた紙をチリ紙代わりに渡す瞬間などには特に胸打たれますね。損得や利害を超えて、2人の関係が徐々に近づいていることを実感します。
 それだけに後半からの逃走劇、そしてホロとの一時の別れには胸が痛みました。お手本のようなフラグ発言を互いに重ねつつ、最後にはホロが自ら囮になってみせた展開はわかっていてもショッキングです。襲撃してきたグループがホロの正体を知っている件、逃げ込んだミローネ商会はあてにならないくだりなどハラハラさせられる要素も満載でした。(ミローネ商会所属の「リヒテン・マールハイト」とのやり取りの、残酷ながら至極真っ当な判断と忠告に息を飲みますね)両者の仲が大きく進展した中で引き離される世知辛さ、これもまた本作らしいと言えます。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第17話「怪獣島ゴジラーズ」

 ちびメカゴジラの提案で野球をすることになったちびゴジラたちですが……野球のやの字も知らないので初っ端から頓珍漢な展開が繰り広げられることに。野球のルールを説明するたびにツッコんできたり、グローブを頭に嵌めるちびギドラ(右の頭)の絵面などには笑いが止まらなかったです。その一方で投げる用のぬいぐるみを用意するなどちびモスラがいちいちあざと可愛かったのがここすきポイントだったり。

 そして野球ということで、ちょっとだけ“野球のゴジラ”を意識した描写が多かったですね。上述のぬいぐるみはオレンジのウサギでしたし、「昔ゴジラって名前の伝説の選手がいたんだ」という直球な発言が飛び出してきた時は驚きました。現実でも再び話題になっている中、野球とゴジラの組み合わせを披露してくるタイムリーな内容には唸らされるばかりです。

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第13話「ダークネスヒールズ」

 ウルトラマンシリーズにおける悪のウルトラマンをはじめとしたダークヒーロー・ヴィランポジションが特集された今回。それらに対するユカの反応がちょっとした見どころになっており、ヘビクラ隊長(ジャグラー)が裏で何をしていたのかを知っていく様子に癒されました。隊長の黒歴史時代を敢えて聞かないことにする配慮や、父・ウルトラマンベリアルとの因縁に挑むジードへの応援など対象によって一喜一憂するのが面白かったです。特にウルトラマンギンガVSダークザギのドラゴンボール染みた超パワー決戦に仰天する様が印象に残りました。

 何よりメタレドの推しであるウルトラマントレギアへの反応が興味深いです。『タイガ』本編にてウルトラマンタイガを散々苦しめてきた厄介な敵ですが、よりにもよってチビスケ(キングゲスラ)を殺害するシーンをチョイスしてきたことには何と言えない制作側の悪趣味さを覚えました。そんなトレギアの所業を目の当たりにして「なんて嫌な奴なの!?」と憤慨する姿に、ユカの真っ直ぐな性格が読み取れましたね。そんな数々のヒールズを知ったうえで「ウルトラマンにもそれぞれ譲れない目的がある」ことを学ぶ、今回の意義を感じ取った次第です。

 

 

 上述の話で長野さんがティガのことを嬉々として話してくれたことに喜ぶと同時に、「ようやく公の場で話せて嬉しい」という気持ちもあったのかもしれないと感じた今日この頃。『遊☆戯☆王』の主演を務めた風間俊介さんが近年遊戯王業界に積極に関わってきている話然り、ずっと自分が演じたヒーローについてを話したかったように見えてきます。それだけに事務所の縛りが無くなって、自由に振る舞うことが出来た長野さんたちに感激が止まらないです。

 

 

 ではまた、次の機会に。