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2024年春アニメ&特撮簡易感想 その4

 

 

 

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 全国交通安全運動開催の前日、埼玉県さいたま市では『仮面ライダーセイバー』が子どもたちに交通安全を呼び掛けるイベントが開かれたとのこと。同名の作品で神山飛羽真/仮面ライダーセイバーを演じた内藤秀一郎さんが出演し、現行作品である『仮面ライダーガッチャード』も交えて登壇という、ライダーひいてはセイバーのファンとしては注目してしまうような催しで思わず目を輝かせてしまいます。内藤さんが埼玉出身であることから今回の起用が決まったのだと思われますが、「約束」をテーマにしているセイバーが交通ルールを守ることの大切さを説く……というシチュエーションだけでも胸熱ですね。

 

 

 また開催前に発表されたポスターのデザインも見逃せません。誘導棒を持った内藤さんのポーズは劇中で飛羽真が聖剣を構えた姿そのものですし、イベントタイトルのフォントや左上の交通ルールをまとめたアイコンはいずれもセイバー本編を意識したもので舌を巻くばかり埼玉県警内にセイバーのファンがいるのではないかと疑ってしまいそうなほどの出来栄えです。他にも上のニュース動画では内藤さんの「物語の結末は、俺が決める!!」や、セイバーのフードを被って見守る子どもが映っている場面にもニヤリとさせられます。

 まぁ大人のオタク視点でウキウキしてしまいましたが、子どもたちが交通ルールを守って自身の身の安全を確保していくことを学ばせる点でもこのイベントは素敵だと感じましたね。子どもに限らず大人たちも同様、ヒーローといった憧れの存在が教えてくれたことを胸に、交通事故を未然に防げる世の中を目指したいものです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ブルーアーカイブ The Animation

第1話「アビドス高等学校 廃校対策委員会」

 「ブルアカ」の略称で現代のオタク文化の最前線を行くスマホゲームのアニメ化。以前から気になっていたものの原作のゲームには全く触れたことのない身で視聴してしまいましたが、CMなどで謳われている「透き通るような世界観」の意味がわかる映像美がまず目を引きました。学生たち主導の自治によって秩序が保たれている「学園都市キヴォトス」を舞台に、自分の居場所を守り戦いながら青春を謳歌する少女たちを描く作品であることを感じ取った次第です。(まぁそれにしても撃たれても死なないからみんなバンバン銃をぶっ放す治安の悪さには軽く引きますが……

 中でもこのアニメでは「砂狼シロコ(すなおおかみ・シロコ)」らアビドス高等学校の生徒たちの奮闘がメインといったところでしょうか。突然現れた先生に戸惑いながらも、いざ戦闘が始まるや否や彼の優れた指揮能力によって勝利を収める展開はわかりやすいながら迫力満点。特にシロコの感情の起伏が少ないようでいて、その実激情家かもしれないと思わせる戦闘時の激しさが印象に残ります。その一方で日常パートはちょっと穏やかでシュールなものになっているのが面白いですね。プレイヤーの分身であるものの腹に一物抱えていそうな先生やOPなどで散見される不穏な描写などに警戒を覚えるものの、基本はちょっとゆる~い感じで見ることになりそうです。

 

 

終末トレインどこへいく?

第2話「推測、だろう、思われる」

 凄まじい勢いで始まった池袋までの電車旅。今回は静留が同じく勢いで乗車してしまった同級生たちとひと悶着ありながらも、少しずつ旅への決意を固めていく過程が描かれました。まず前半の時点で「久賀玲実(くが・れいみ)」と「東雲晶(しののめ・あきら)」の口ゲンカや、「星撫子(ほし・なでしこ)」にたしなめられることを静留がうっとおしいと感じている描写にはハラハラさせられますね。

 しかし静留の方も大雑把な持ち物など見通しの甘さが露見しており、彼女たち全員ちょっとした遠足気分が抜けていないことが伺えます。ただ最後にはついてきてくれた彼女たちへの感謝を見せていましたし、戻れなくなった時点で覚悟を固めるラストは雨降って地固まると言っていいでしょう。危機感が足りていないと思いつつも、その問題を彼女たちがどう克服していくのかに期待が持ててきました。

 また東吾野駅までの異様な道のりには息を飲みました。ジェットコースターのような凸凹線路をはじめとして、吾野周辺を知らない身でもこれはおかしいと感じ取れるシーンの数々に鳥肌が立ってきます。極めつけは水位の上昇&突然の大津波と、吾野の外がこれまでとは別世界になっていることを否が応でも実感させられました。途中で遭遇した如何にも怪しい男の「見たものを信じるな」というアドバイスも、あながち間違っていないのがわかりますね。そしてラストのキノコは……もしや寄生されてる?

 

 

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

第2話「いたずら狼と笑えない冗談」

 全裸でからかうホロのシーンで猛烈な懐かしさを覚える第2話。北に向かう旅の途中で立ち寄った教会でのロレンスとホロの洒脱なやり取りにニヤリとしつつ、各々の違いが明らかになっていくストーリーに見入ることになりました。賢狼としての実力を何度もアピールしてくるホロの可愛さ(そのくせ食べ方がどうしても犬食いになってしまうところがここすきポイント)、それを感心したりあしらったりするロレンスの態度は両者の関係性を端的に表していると言えます。それでいてホロの嘘を見抜く力を活かして交渉を乗り越える辺り、この時点で大分2人がツーカーの仲になっていることが伺えますね。

 一方で2人のどうしても避けられない価値観の相違が散りばめられていたのも今回の注目ポイント。狼に襲われた過去を抱えるロレンス然り、人間を恐怖の対象と見なすホロ然り、それぞれお互いのトラウマや地雷が存在することを知っていく様子にヒリつくものを感じずにはいられません。片や人間片や狼である以上、生きている世界も見えているモノも全く異なることが視聴者にも伝わってきました。それ故に時に触れてしまう時はあれど、相手の答えられないものを敢えて踏み越えない掛け合いが心地よく感じますね。何よりロレンスとホロが今後もやっていけるために、必要なすれ違いと和解が繰り広げられていたと改めて思いました。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第15話「ちびミニラはしっかりもの」

 今回はちびゴジラのいとこにして新キャラ「ちびミニラ」が登場。(「”ちび”と“ミニ”で意味被ってるじゃん!」と劇中でツッコむシーンにワロタ)色々とヤべーやつであるちびゴジラとは対照的に、初対面のちびメカゴジラに対してもまともで礼儀正しい性格だったので大いに驚きました。何より破天荒なちびゴジラお兄ちゃんに振り回されることはあれど、そんなお兄ちゃんのことが「大好き」だという言葉に癒されますね。本作始まって以来の良い子もとい良い怪獣かもしれません。

 そんなちびミニラと知らない人(不審者)から逃げる練習をする今回のエピソードも見逃せません。いざという時は放射熱線で撃退しようとする脳筋ちびゴジラと、例によって巻き込まれるちびメカゴジラのギャグは相変わらずといったところ。しかし「知らない人には決してついて行かないとはっきり断る」という、現実でも重要なやり取りを行っていたのは好印象。子どもが視聴している作品でこうした大切なことを教えていくのはとても有意義だと感じますね。それにしても「一度会ったからもう知らない人じゃないよね?」とかいう手口はその内現実でも使われそうなのでちょっと怖い……

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第11話「異次元人の挑戦」

 『ウルトラマンA』のメインヴィランとして登場し、以降の作品でもウルトラマンに挑戦し続けてきた異次元人ヤプールをまとめた今回。ニュージェネに限ったモノだけで丸々1話分の特集を組めたことにまず驚かされますね。ウルトラマンへの怨念を糧に何度も復活しては襲い掛かってくる設定故に使い勝手のいい、かつ凶悪な敵キャラである結果が今回の特集ということでしょう。(それだけに『デッカー』でヤプールを怨念ごと取り込んだスフィアの恐ろしさを実感します)ヤプールとヤプールが作った超獣たちの存在感を改めて感じ取りました。

 そんなヤプールの脅威に敢然と立ち向かうウルトラマンたちの共闘が今回のメイン。ゼットが名付け親であるウルトラマンエースと共に戦ったり、ギンガとビクトリーがウルトラマンヒカリの助けやウルトラマンレオ&アストラ兄弟の激励を受けるシーンはどれもテンションが上がります。(また本編では流れなかった「ウルトラマンエースの歌」が今回に限って流れたのも良き)前回同様、仲間との絆で困難を乗り越えるウルトラマンのシチュエーションはやはり良いものです。

 また超獣やエースキラーなど、ヤプールが遺した兵器が別の陣営によって使われている例を挙げてきた時は感心しました。『キラー・ザ・ビートスター』など、ヤプール由来ではない怪獣兵器として扱われる作品も多かったですね。使い手を失っても別の存在に利用されるヤプール驚異の技術を思い知らされた気分です。

 

 

 上の余談ですが交通安全のイベントのニュースを見た際、登壇した内藤秀一郎さんの背の高さには驚いてしまいましたね。0:23辺りの表彰される場面でも、警察署長と思われる方との身長差が如実に発揮されています。調べたところ内藤さんの身長は185mということでさらに仰天してしまいました。

 当時セイバー本編を視聴していた時はそんなに大きいと感じなかったのですが、これは恐らく内藤さん以外の出演者もまとめて高身長だったからでしょう。ライダーの出演者はやはり高身長の人が多いのだなぁ……と圧倒せずにはいられない話でした。

 

 

 ではまた、次の機会に。