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2023年春アニメ&特撮簡易感想 その19

 

 

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 『ラブライブ!サンシャイン!!』から派生したスピンオフ作品『幻日のヨハネ - SUNSHINE in the MIRROR -』のPV第2弾が先日公開。Aqoursのメンバーが魔法に満ちたファンタジー世界の登場人物となり展開されていく作品で、何よりヨハネこと善子を主人公に据えている点には以前から注目していました。去年のアニメ化発表ではファンタジーな世界観でほのぼの日常ものとして描かれるのかと想像していたのですが、今回公開されたPVによるとどうやらそうではない模様です。(というか思った以上に舞台が現代的で驚きましたね)

 何といっても主人公「ヨハネ」がトカイ(都会)で夢破れて、故郷のヌマヅ(沼津)に出戻りしてきたところから始まるという展開にびっくり。映像内でもヨハネのネガティブな感情がこれでもかと露出しており、夢を諦めてしまった少女の様子に早くも心苦しいものを覚えます。(ただ元ネタのサンシャイン!!はラブライブ!シリーズの中でも特に主人公たちへの過酷な展開が多い印象だったので、ある意味でその流れを汲んでいるようにも思えます)夢へのやる気と自信を喪失してしまった占い師ヨハネが故郷で如何にして再起していくのか、という本筋をしっかりやってくれそうなので実に気になる作品ですね。7月からの夏アニメ注目の1作として、是非チェックしておきたいと思います。(下に続く)

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

※『ポケットモンスター リコとロイの旅立ち』第9話は個別感想で書く予定です。ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

Dr.STONE(3期)

第9話「美しい科学」

 銀狼&スイカによるラボ奪還の様子に惚れ惚れさせられた前半。何と言っても銀狼がヘタレながらに覚悟を決めてくれたのが素敵でした。普段こそ情けないものの、兄・金狼の信頼や仲間からの期待は決して裏切らない辺りに彼なりの意地が見られます。(石化した金狼だけでも連れて行こうとするシーンからも彼が決してただのゲスではないことがわかります)後述の女装作戦では再びヘタレに戻ってしまったものの、やる時はやる男であることを改めて実感しましたね。一時的にでもGGRからSSRへと昇格してみせた銀狼の底力を垣間見た気分です。

 そして後半は後宮の美少女選抜で選ばれるための科学実験が開始。ガサツながら素材はいいコハクの劇的ビフォーアフター(途中ホラーメイクあり)はもちろんのこと、いざという時のために男子を女装させるくだりには大いにほっこりさせられました。また個人的にはマリリスがあっという間に千空たちに馴染んだことが印象深かったですね。メイクや自分のアピールで余すことなく女子力を引き出したのはもちろんのこと、自分の集落の仲間を説得し止めるシーンには思わず胸打たれます。仲間を救うために自分を磨き続けた、芯を持ったアマリリスの魅力がこれでもかと詰まった回でもありました。

 

 

TIGER & BUNNY 2

第10話「Pride comes before a fall.(驕りが滅亡の前にやってくる)」

 フガン&ムガン兄弟によるシュテルンビルトのヒーロー狩りが本格始動。手始めにスカイハイとファイヤーエンブレムの頼れる2人がいきなりやられたことにショックを受けてしまいました。それ以降もバーナビーの病室に掛けられたぬいぐるみを元に排除していくという、ホラー染みたやり方にゾッとするものを覚えます。それでいて兄弟で喧嘩するなど、2人の子どもじみた杜撰さが見え隠れしているのもまた不気味。フガンが自分のワープ能力を偽ってきたこと相まって、どこまでが計算でどこまで素なのかと最後までこの2人の悪趣味さに翻弄されることなりました。

 ヒーロー側も為す術なく次々と犠牲になってはいましたが、要所要所で彼らそれぞれの活躍が見れたのは良かったですね。イワン(折り紙)&パオリン(キッド)の即席バディの作戦には感心させられましたし、本来のバディではなくとも力を合わせられる息の愛用は流石と言ったところ。そして未だに孤独を貫くかと思いきや、自分なりの方法で仲間を助けてくれたトーマスにも驚かされました。誰かと慣れあうことに抵抗はあるものの、彼は彼で冷静に事件対処に当たってくれているのは好印象です。昴との衝突はまだあるものの、ここから少しずつ心を開いてくれたら……という期待も湧いてきました。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第10話「ちびゴジラ第2形態」

 ちびゴジラ、まさかの蒲田くん化。あの『シン・ゴジラ』のゴジラ第2形態の姿でいきなり登場しただけでもとんでもないのに、原因が寝違えたからというのがまた衝撃的。ちびモスラたちの話だとたまに寝違えてはこうなるらしいという話で、あまりの唐突さに唖然とするほかありません。しかも第2形態の時の動きが結構滑らかで、ウネウネしている様子とか見ていて普通に気持ち悪いな……とか思ってしまいましたよえぇ。赤い液体が出てくるところまで含めて、元ネタの不気味さをある程度引き継いでいたかと思います。

 さらに元に戻るためのストレッチのくだりがまた面白すぎます。段々緑色に戻っていくのはまだいいとして、「ナメクジに親近感が湧いているかどうか」が判断基準になっているのかおかしかったです。そうして戻ったかと思ったら今度は膝をぶつけて紫色の蒲田くんになるなど、ちびゴジラの不思議な生態に翻弄される回だったと言えます。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第61話「キャッツデュエル」

 「これまでカード化された人々がどうなったのか」の答えが「カードの世界」としてようやく示された回ではあったのですが……みんな思った以上にネコとしての生活をエンジョイしていて変な笑いが出てきました。誰も彼も気まぐれ・のんびりな性格になっているようで、細かいことは気にしない様子に少しだけホッとさせられます。ただMIKの一般職員らしき集団や謎の女子グループなど、見知らぬ面々も出ていて彼らは何故この世界に来たのか?という疑問が湧いてきますね。やっぱり彼らもフェイザーたちがマキシマムを作るために……!?

 そしてネコの状態で遊飛と遊我のデュエルが開始されたものの、どちらもデッキがはぐれ使い魔デッキという謎ルールには吹き出してしまいましたね。それ以外のカードもネコ関連のカードばかりのミラーマッチというシチュエーションがまたシュールの一言。お互いの腕が試される中、2年間何だかんだでデュエルを続けていた遊飛に軍配が上がるというオチも良かったですね。(あと遊我が負けた時の悔しがり方が前作でルークに負けた時とほとんど同じなのがここすきポイント)

 カードの世界ではこれまで登場したフィールド魔法に降り立つ時点で興味深かったのですが、ラストに未来のゴーハに辿り着いた時には仰天してしまいました。まんま前作の舞台だったのですが、これは遊我と同じその未来から来た人物が関わっている証拠なのでしょうか。そして次回のサブタイトルの「再会」ということはもしやあいつらが……!?

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第19話「共に進む場所は一つ」

 

「生まれた星は違っていても!」

「共に進む場所は一つ!」

「永遠の絆と共に!」

「我ら4人!」

 

トライスクワッド!!

 

 ニュージェネ最推しの1つ、タイガたちトライスクワッドのターンがついにやってきました。チームメイトのタイタスフーマの紹介を一気にしていき2人のカードをあっという間に作っていくハイペースぶりにはビビりましたが、各キャラを満遍なく紹介してくれていたので何だかんだで楽しかったです。何より仲間たちのことを大いに懐かしむタイガの姿が可愛らしくて、見ていて思わず顔が綻んでしまいましたね。

 他にも『ウルトラギャラクシーファイト』でのゼットン軍団との戦い、そしてリブット&アンドロメロスと共闘したシーンなども入れてくれたのも嬉しいところ。本編ではあまり見られなかったトライスクワッド3人のコンビネーション、加えてフォトンアースの活躍を存分に見られるシーンとして好きなのでテレビで流してくれたことには実に喜ばしかったです。

 そして何と言っても4人目の仲間であるヒロユキとの思い出を振り返っていくパートが最高でした。トレギアによって洗脳されていたタイガを殴って正気に戻したヒロユキのすごさは言わずもがな。懸命な呼びかけで絆を取り戻し、トライストリウムに変身する流れはいつ見てもテンションが上がります。バディ(相棒)との絆をテーマにした作品だからこその要素をしっかりと再確認させてくれた、タイガ好きとしても満足出来る素晴らしい回だったと思います。

 

 

 意外にも真面目そうな内容に興味が惹かれる幻日のヨハネですが、もう1つの注目ポイントである主題歌情報も見逃せません。Aqoursのメンバーが歌うOP「幻日ミステリウム」は上のPVでも少しだけ流れていますが、そのカッコよさげな曲調に思わず聞きほれてしまいました。シリーズでも珍しいクールなイメージも新鮮で、今までのラブライブシリーズにはない魅力を引き出そうとしていることが伺えます。

 またAbemaでの先行配信ほか、配信への異様な力の入れようにも驚かされます。この辺りには10年続くシリーズ初のスピンオフという、これまでにない試みを成功させようとする気概が感じられますね。それだけ気合が入っているであろう本作がますます楽しみになってくる情報でした。

 

 

 ではまた、次の機会に。