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2024年夏アニメ簡易感想 その10

 

GODZILLA (字幕版)

GODZILLA (字幕版)

  • マシュー・ブロデリック
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 YouTubeのライブ番組『ゴジ活はじめました』にて先日新たなゴジラグッズの情報が公開。28日に幕張メッセで開催されるワンダーフェスティバル2024(夏)にて販売されるグッズの中に、『ゴジラ FINAL WARS』で登場した怪獣・ジラのソフビ化が発表され大いに話題になりました。映画公開当時は食玩くらいでしか立体化されなかったジラがとうとう発売されることに、ファンとしては感慨深いものを覚えます。

 というのもこのジラ、1998年に公開されたハリウッド映画『GODZLLIA』(通称「エメゴジ」)のオマージュなんですよね。(ネーミングもGODZLLIAから“GOD(神)”を抜いた結果なのがユニークで良き)あのトカゲのようなビジュアルで衝撃を与えた最初の海外ゴジラから、実質参戦を果たした時のインパクトは忘れられません。このエメゴジも何だかんだで好きで、かつネタ・ガチ両面でファイナルウォーズのジラも気に入っている身としては、公式が存在を忘れていないだけでも嬉しいです。この調子でゴジラシリーズの全怪獣のソフビ化を見届けたいところ。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

第17話「行商人の浅知恵と町商人の看板」

 ホロとの関係にヒビが入り、アマーティとの勝負も危うくなってきたロレンス。前回まで勝ち確な雰囲気で余裕を保っていた分、今回のなりふり構わない行動に終始ハラハラさせられました。アマーティを煽るだけ煽って信用売り(信用取引)の土俵につかせ、そのうえで暴落の風説を流そうとする作戦はいつになく悪辣で引いてしまいます。しかしアマーティからホロを奪わせないために手段を選ばないほどに、今のロレンスは追い詰められているのが読み取れますね。そっぽを向くホロや彼女が残したアマーティとの婚姻書に焦る姿も相まって、みっともなくとも必死に足掻くロレンスに複雑な心境を抱くばかりです。

 そんなロレンスに対して苦言を呈してくれたのが親友のマルク。割と人任せな部分もあるロレンスの策にNOと言ってのけるシーンには驚きつつも感心しました。断る理由としても、安定を求める町商人としての立場を丁寧に説明してくれたので好感が持てます。腰を下ろした商売の経験がないロレンスに、行商人と町商人のスタンスの違いは大いに突き刺さったことでしょう。それでいて錬金術師たちの黄鉄鉱の情報を伝えてくれており、厳しくもヒントを残してくれる優しさもあるマルクに惚れ惚れしました。ロレンスもつくづく良い友人を持ったと感じられる回でしたね。

 

 

かつて魔法少女と悪は敵対していた。

第3話「そしてふりだしへ」

 白夜を苦しめる元凶・猫の「御使い」が本格登場。1話の時点から猫に見せかけた人型であることが示されていましたが、いざ着ぐるみ然としたビジュアルが出てきた時のインパクトも中々のモノでしたね。性格もクズ外道そのもので、前回の白夜の痴態を売り物にしようとするド腐れ根性はあまりにもエゲつないです。所業に反して殺され方があっさりしているのと、死の概念がないので何度でも復活出来る設定で何ともシュールなキャラクターに仕上がっていると改めて感じる存在でした。

 そうしたクズ野郎が相手ということもあって、ミラがこれまで以上に頼もしく見えたのもちょっとした見どころですね。泣き出す白夜を優しく宥める姿にほっこりしつつ、怒れる様子で視聴中「やっちまえー!!」とテンションが上がりましたよえぇ。そのくせ白夜の薄幸ぶりに関して同情を覚えるところはいつも通りなのがこれまた笑いのポイント。彼女への贈り物を厳選するシーンで終わり、1話から全く変わっていない2人の関係をまたもや突き付けられた気分になりました。

 

 

【推しの子】(2期)

第15話「感情演技」

 吉祥寺先生とのぶつかり合いで歩み寄る決意を固めたアビ子先生。舞台の脚本完成のためにリモートで直接話し合う危険なコミュニケーションが始まり、彼女とGOAさんが一気に距離を縮める流れが何とも愉快でしたね。意気投合したのは良いものの、結果役者の演技力に全てを賭けた代物が出来上がったことに苦笑いせずにはいられません。まぁひとまず関係そのものは修復出来て何よりですが。でもこの調子だとアビ子先生がGOAさんとの仕事しか受けなくなりそうだな……

 そんな作家2人の尖った感性に振り回された「雷田(らいた)」さんの苦労も印象的。「ジジイのチ(ry」発言には軽く引くものの、駆け引きを繰り広げる様からは目的を果たすために何でも利用する肝の据わりようが伝わってきました。結果悩みの種が増えてしまったわけですが、その苦難を背負ってでも良い作品を作り上げようとするプロデューサーとしての覚悟に好感が持てますね。

 一方でアクアが復讐に呑まれつつある展開にはゾクッときました。演技に楽しさを見出したところで、五郎の精神が復讐をそそのかす演出はかなり胸にきますね。アクア少年としての童心と前世の復讐心、それぞれのせめぎ合いにあかねの「味方だからね」発言が加わるのがまた不穏。特に真相に気付いたあかねの肯定が吉と出るか凶と出るか、この辺りの不安と心配がたまりません。

 

 

時々ボソッとロシア語でデレる隣のアーリャさん

第4話「溢れ出す想い」

 政近とアーリャが共に生徒会選挙に挑戦するまでの決意のエピソードとなった今回。以前から生徒会役員になることに抵抗を見せていた政近が、アーリャの真っ直ぐな姿勢に惹かれる流れに少々感動させられました。自分は相応しくないが、生徒会長を目指すアーリャの力になるのなら……と戦う理由を見つける瞬間はなるほど上手いと感じましたね。無気力主人公の目標を見つける過程としては悪くないと思います。

 それでいて追い詰められたアーリャを助ける政近のイケメンぶりもしっかり発揮。ロシア語で助けを求めた彼女に、ボソッとロシア語で応えるシーンには大いに胸打たれました。解決の方法もアーリャには思いつかないようなやり方でクスっときますね。頑固なほど生真面目だけど輝かしいほどに真っ直ぐなアーリャには、なるほど政近のひねくれててダーティな部分は見事にハマると言えるでしょう。

 そして政近に生徒会役員を目指す理由を与えた現生徒会長「剣崎統也(けんざき・とうや)」も見逃せません。好きな人に振り向いてもらうために今の屈強なイケメン生徒会長になった、という動機が不純ながら好印象。どんな理由でもそのために重ねた努力や研鑽に貴賤はないことを、わかりやすく伝えてくれたと言えます。そして現副会長である想い人と付き合っているのですから、アドバイスにも説得力があってカッコよく見えましたね。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第30話「ちびギドラバイトはじめました

 ちびギドラがファミレスのバイト面接に来た話ですが、首ごとに異なる履歴書を持ってきた絵面にいきなり吹き出してしまいました。「1匹くらい通るかなと思って」「もし3匹とも受かれば給料も3倍貰えますからね」という打算まみれなやり口も笑いを誘います。何よりそれらのことを明け透けに言い放つちびギドラたちに対し、流石のちびガバラもツッコまざるを得ない構図がおかしかったです。

 それでいてちびガバラの方も大分マイペースでボケに回っていたのが今回の見どころ。中でも「圧迫面接」を特技と言い張って実際にやってのける展開は笑いと悪寒が同時に襲い掛かってきました。上述の通りちびガバラがツッコミからボケに回り、いつもボケだったちびゴジラがツッコミになる変遷含めて怒涛の内容だったと言えます。

 

 

 エメゴジに関してですが、実はアニメシリーズがあることを最近になって知って驚愕。しかも調べたところ映画の続編的な立ち位置で、映画ラストの卵から生まれた2代目ゴジラが主役というのですから驚きです。アメリカアニメらしくぬるぬるとした作画で怪獣同士の戦いが描かれているようですし、この『ゴジラ ザ・シリーズ』が最近急に気になってきました。どこかで配信していないかな~、とつい視聴の手段を探してしまいますね。アマプラで他のアニメゴジラと一緒に配信してくれないかなぁ……

 

 

 ではまた、次の機会に。