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2023年秋アニメ簡易感想 その3

 

 

 

『運命の巻戻士』

『葬送のフリーレン』

『BEYBLADE X』

 

奇跡のコラボ決定!!

 

 と宇宙猫になってしまいそうな情報が先日発表されました。僕は先月号のコロコロコミックを購入して予告を確認していたので一応知ってはいたのですが、やはりいざ出されるとギョッとしてしまいますね。

 改めて、コロコロコミックで連載中の『運命の巻戻士』と週刊少年サンデーで連載中の『葬送のフリーレン』、タカトミホビーの『ベイブレードX』を組み合わせたコラボが今週土曜発売のコロコロ最新号にて掲載決定。どうやら両作品の主要キャラが選択肢によって展開が変わるインタラクティブコミックという形で描かれるようです。コロコロもサンデーも小学館だからこそ出来るコラボ……と言うべきでしょうか。ジャンルが全く異なるものの、案外親和性は良さそうな気がしてくるので結構楽しみになってきますね。

 さてコラボ元であるフリーレンやベイブレードXについてはこれを読んでいる人は説明不要かと思われるので、もう1つのコラボ元作品の巻戻士についてちょっとだけ紹介していきたいと思います。本作は不慮の死を遂げた人を救うために時間を巻き戻して“リトライ”していく「巻戻士」たちを主役としており、何度も失敗を重ねながらも正解のルートを探っていくゲームのような感覚で見れる作品となっています。分類こそSFですがどちらかというと登場人物の心理描写や死の運命の攻略を基本としており意外と取っつきやすいのが魅力です。個人的には主人公のクロノの素っ気ない表向きに反した熱い精神性や、意外などんでん返しが気に入っていますね。是非おすすめしたい作品の1つなので、興味のある方は是非。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『ポケットモンスター リコとロイの旅立ち』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

 

呪術廻戦(2期)

第35話「降霊」

 獄門疆奪取及び五条先生救出のために渋谷に降りた帳を解除するために呪詛師グループと対決する虎杖たち。今回はまず敵側の呪詛師たちの悪辣な回想シーンが印象に残りました。五条悟爆誕と共に自由でなくなったことを嘆いていましたが、こいつらの言う自由は「弱者を喰いものにする」ことなので殺人が趣味のブタ野郎がてめーの都合だけしゃべくってんじゃねぇーぞこのタコがッ!(虹村億泰と内心で叫びたくなります。

 呪詛師が絶妙にクソ野郎どもばかりなので倒されるシーンも気持ちよく見れましたが、何だかんだ強敵故に攻略するまでの過程も長く手に汗握るバトルが繰り広げられていたのが面白かったですね。何より敵の「あべこべ」の術式を理解し、虎杖と見事な連携を見せた伏黒の実力に感心させられる回でもありました。式神による手数の多さ以上に、分析能力と虎杖に合わせられる協調性が素晴らしいところです。

 対する「猪野琢真(いの・たくま)」パイセンの戦闘シーンは、敵のイタコが伏黒甚爾を降霊してきた辺りで衝撃を受けました。この男の実力は壊玉で散々見て理解していることもあり、出てきた瞬間猪野さんの敗北を悟ってしまいましたね。“筋を通す”ことを重視するなど意外とよく考えている猪野さんの魅力が今回わかってきた矢先にこれなので、彼の安否が気になって仕方ありません。

 

 

葬送のフリーレン

第5話「死者の幻影」

 ヒンメルに会うために「オレオノール」なる地を目指す、という目標を得たフリーレン。かつての仲間の1人「アイゼン」とのやり取りにまずほろりときました。ヒンメルたちと過ごした時間の短さを自嘲するフリーレンに対し、「その100分の1がお前を変えたんだ」と言ってくれる粋な面に惚れ惚れしてしまいます。その後のフェルンのフォローも素敵で、フリーレンが仲間に恵まれていることを実感します。

 前半はまたもや死者との向き合い方でしんみりさせてくる展開が見られましたが、今回は「ハイター」に育てられたフェルンが引き込まれそうになったのがポイント。死者の幻影で獲物を引きずり込む魔物のタチの悪さに憤りを感じつつ、躊躇いを見せたフェルンに苦々しいものを覚えました。頭ではわかっていてもいざ大切な人が目の前に現れると……と見ている側も思わず彼女に共感を寄せてしまいます。幻影でも「撃て」といえるヒンメルとフリーレンの淡白なやり取りとは対照的で、フェルンの未熟ながらも愛おしい部分を垣間見た気分です。

 さらに後半ではアイゼンの弟子である「シュタルク」が登場。見た目に反してまさかのヘタレキャラを晒してきて笑いが止まらなかったです。村の人の話から薄々感じてはいたものの、予想以上に情けなさが前に出ているので何とも可愛らしいですね。しかしあくまで戦闘経験はゼロというだけで、実力はあるかのような描写がされていたのが気になるところ。「守るべきもののために戦える」というアイゼン評からして、ここぞという時に漢を見せるのだろうと期待しておきたいです。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第79話「クァイドゥール時空」

 クァイドゥールの作った世界に閉じ込められた状況を打破するために仲間たちの間違いを気付かせるのはいいものの、前回に続いて意味不明な絵面が多くて笑いと困惑が止まらなかった今回。特に頭がツナのカンヅメになったマグトの破壊力はヤバいそんな中、またもや黒歴史を量産していくマナブに何とも言えない感情が湧いてきました。今回限りはクァイドゥールの仕業なので可哀想だと思うのですが、ここまでやらかしてきたことがことなので複雑な気持ちになってしまいます。(まぁ最終的にはニャンデスター共々正気に戻れて良かったね!)

 そしてマナブを正気に戻すためのデュエルを挑んだ遊歩でしたが、彼女らしいテクニカルなプレイングが目を引きました。マキシマムの弱点を突いて装備魔法でサンドバックにしたり、アドバンス召喚で高い攻撃力を得たモンスターを裏側守備表示にしてリセットしたりと勉強になるテクニックばかり。(特に裏側による情報リセットの表現はアニメでも珍しいので驚きましたね)ヴォルカライズ・イフリートなど新カードで攻めるマナブも相変わらず強かったこともあり、実力者同士の見応えのあるデュエルが展開されていたと思います。中でも今回は全てを把握し、一歩先までマナブを翻弄し続けた遊歩のしたたかさが際立っていましたね。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第2話「ともだち?」

 謎の遺跡で誕生した新たなトランスフォーマーツウィッチ」と「スラッシュ」。謎のガントレットで2体と感情をリンクさせたロビーとモーが彼らたちを家に匿い、触れ合っていく様子にまず癒されました。生まれたばかりで無邪気なツウィッチたちを必死に隠す奮闘ぶりにクスっときてしまいます。(「かくれんぼをやろう!」と誘って自分から隠れさせたモーは彼らの扱いがわかっていますね)シリーズでは恒例である「人間の主人公がトランスフォーマーたちを隠すのに四苦八苦する」シチュエーションが地味に好きなので、序盤からそれらが見られて大満足です

 子どもたちのほのぼのに対し、母親の「ドット・マルト」にオプティマスたちが接触するシーンは一転して不穏オプティマスが所属している秘密組織「ゴースト」に協力を求められるのはまぁいいとして、そのためにドットをこの町の配属にするよう仕組んでいた話で途端にきな臭いものを感じました。ドットとオプティマスの関係自体は良好なものの、裏でそのような根回しをしてくるゴーストを信用していいのか正直警戒せずにはいられません。

 それはそれとして、今回はロビーたちが父「アレックス・マルト」からトランスフォーマーの歴史を学ぶパートも大きな見どころでしたね。何といっても初代アニメ『戦え!超ロボット生命体トランスフォーマー』当時のキャラデザを完全再現した絵面の数々には驚かされました。エリータの腕がジャズになっているといった伝統の作画ミスまで再現しているので笑いが止まらなかったです。いわゆるG1時空との地続きなのか気になるものの、当時の雰囲気を見事に復活させたことに懐かしさを覚えました。

 

 

 さて上記の話をしたところで、もうそろそろコロコロ最新号が発売されることを理解してちょっとワクワクしつつ掲載漫画を多くの人に読んでほしいと思っている自分がいます。ここ最近のコロコロ漫画は上で紹介した巻戻士に限らず面白い作品が多く、個人的におすすめしたい作品もいくつか存在します。(アニメとはまた大きく展開が異なる漫画版デュエマWINなどもその1つです)小学生向け雑誌だと侮るべからず、といったところなので是非お手に取ってほしいですね。まぁ本屋でコロコロのみを買う瞬間は最初は恥ずかしいと思いますが……頑張ってください!

 

 

 ではまた、次の機会に。