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2023年秋アニメ簡易感想 その23

 

 

 

 現在放送中の遊戯王アニメ最新作『遊☆戯☆王 ゴーラッシュ!!』の3年目の情報が先日報じられました。まさかの来年もやることが決定したことに、個人的には結構衝撃を受けましたね。現在の問題を解決して終わってもおかしくない状況だったこともありますが、それ以上に前作『SEVENS』が2年で完結したのもあって本作もそうなるだろうとタカをくくっていたからです。しかし遊戯王アニメでは久々となる3年で完結させられる可能性が出てきたこと、何よりユウディアスたちの活躍がまだまだ見られることに喜びを隠せません。

 さてその場合早速気になるのが上の3年目キービジュアル。CGではなく手描きで描かれたギャラクティカオブリビオントランザム・ライナック(ライナックはハンマーを装備した新形態になっているような?)もさることながら、画像上に集合しているシルエット軍団がまず目に留まります。如何にも宇宙人チックなビジュアルからして、クァイドゥールと同じプロトベルギャーのように見えますね。クァイドゥールを倒した辺りで「ククク……ヤツはプロトベルギャーの中でも最弱……」とかやってくれたりしたら面白そうです。

 あとはやはりキービジュアルに遊歩の姿が見えないのが気がかりです。これまではユウディアス&遊飛と合わせて3人主人公という印象が強かっただけに、今回彼女だけがハブられているのは少々不穏に思えます。それ故3年目は遊歩に大変な事態が起こるのでは……!?もしや上のシルエットの中にいるとか……!?といった考えがつい浮かんでしまいますね。他にもSEVENSで未回収のセブンスロードの伝説などが描かれる展開にも期待したいですが、今はひとまず現在のゴーラッシュを楽しんでいく所存です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター テラパゴスのかがやき

第33話「咆吼の黒いレックウザ

 六英雄のラプラスゲットの直後に現れた黒いレックウザ。ようやく対話の時か!?と思った矢先にアメジオの横やりが入ったことに変なため息が出てしまいました。というかハイパーボールだけでレックウザをゲットしようとするアメジオくん無謀過ぎない?そのせいでレックウザが暴れ出したりロイがかつてないほど激昂したりと一気に混乱の様相を呈す展開にハラハラする中、テラパゴスが一瞬ラスタルフォルムになったことにさらに面食らうことに。本来の姿と力を解放したテラパゴスのおかげでどうにかなったものの、少々ポカーンとせずにはいられなかったです。

 しかしその後の展開は胸熱の連続でした。ダイアナが若い頃に抱いていた冒険心や情熱を取り戻すくだりにまず胸打たれます。年齢なんて関係ない!とばかりに冒険への憧れを見せる姿は、歳を重ねるほど身に染みるものになっていたと思います。そんなダイアナが迷えるリコとロイをバトルで吹っ切れさせるのも見事。中でもウインディとの体格差をむしろ利用する滑り込み戦法を編み出すリコロイには結構舌を巻きました。如何様にもなる戦いの術を模索する中で、少年少女たちのモヤモヤが晴れていく様子は見ていてスカッとさせられます。総じて老獪さと熱さを秘めたダイアナに、劇中のリコのように憧れを出だしてしまう内容でしたね。

 

 

Dr.STONE(3期)

第21話「宝島」

 ホワイマン打倒のために月に行く目標が決まったということで、そのための諸々の準備などが描かれた今回。島民全員を新たなマンパワーにするために、ソユーズが次期頭首になる展開も例によってテンポよく描かれたのが印象深かったです。改めて仲間になれば誰もがノーサイドとなる本作の空気感が面白いと感じます。そうして新たに得た仲間たちも百夜が遺してくれたもの、という話もまた素敵でしたね。脈々と受け継いできたものを「科学」と称するコハクの考えに頷かされると同時に、それらをまた千空たちが受け取ったことが伝わってきます。そんなかけがえのない宝があったこの島はまさに「宝島」だった……!と3期のストーリーを上手いこと締めてくれたと言えます。

 また今回はアニオリパートが多めだったのも見のがせないポイント。中でも島で花火を打ち上げるシーンには驚きつつも感心させられました。島民の心を掴むという目的もありますが、何よりソユーズに見せたかったのかも」というゲンのフォローにウルっときます。かつて花火が亡くなった人たちへの鎮魂を込めたものであるといった豆知識を明かしつつ、父の事実上の死に胸を痛めるソユーズへの励ましも描いてくれる展開に膝を打たずにはいられません。(同じように父の百夜ともう会えないことが確定している千空だからこそ、ソユーズのことを想って行動してくれているという説得力が生まれているのもグッド)原作では少々駆け足気味だった宝島を解放してからのパートを、見事に補完してくれたアニメに感謝したいですね。

 

 

呪術廻戦(2期)

第45話「変身」

 ますます激化する虎杖&東堂VS真人の死闘の最中、突如真人と視聴者に襲い掛かる東堂のイメージ映像────

 ロケットの中に高田ちゃんはともかく虎杖の写真まで入っていた衝撃、その後の謎の高田ちゃんの歌とイメージラッシュの攻撃に思わず目が点になってしまいましたよえぇ片腕を失う緊迫した展開の中に唐突にギャグが炸裂したのもあって、劇中の真人のように呆然となるほかなかったです。真人が超攻撃型改造人間を繰り出したり五条先生よろしくの0.2秒の領域展開を成功させたり見どころは多かったのですが、どうしても東堂のインパクトが強すぎてそっちに持っていかれた印象がありますね。頼もしいけどマジで何なんだこいつは……

 一方で真人が最終形態「遍殺即霊体(へんさつそくれいたい)」に変身してからは激しくも静かな戦いが繰り広げられたのが印象的。攻撃方法が絞られた分、攻撃と防御が段違いに上がっているのが敵の強化形態らしくて興奮させられます。それを東堂のブラフと虎杖の全力の黒閃で撃破する流れの激熱っぷり、その後の覚悟が決まった虎杖と逃げ回る真人の構図の冷ややかさの対比も興味深いです。特に真人の情けなさにでこれまでの溜飲は下がったものの、呪術師としてある意味で完成してしまった虎杖に悲痛なものを覚えましたね。意味も求めることもなくただ呪いを殺す点に、あの頃の優しかった主人公がいなくなってしまったかのように感じずにはいられなかったです。

 

 

葬送のフリーレン

第15話「厄介事の匂い」

 今回の前半はザインが主役。人間たちを覚めない眠りにつかせる厄介な呪いを相手に1人奮闘する中、フリーレンを信頼するまでの流れが丁寧に描かれていました。彼女のことを良く知りもしない状態で信じていいのか……そういった悩みをぶった切る5秒間の覚醒フリーレンの活躍に痺れましたね。ハイターが遺した「言葉を信じる」教えを信じることで勝利し、今回ザインは本当の意味でこのパーティーの仲間になれたが伝わってきました。

 後半は「オルデン卿」の息子の代わりをシュタルクがやることに。最初こそ貴族の作法の厳しさとオルデン卿の物言いに思うところがありましたが、彼の息子への不器用な想いが描かれていく中で一気に感情移入させられました。息子と喧嘩別れになってしまった過去を悔やむオルデン卿の心を、同じく師匠に色々言ってしまったシュタルクが寄り添う構図が非常に心地よかったです。卿の次男のこともあって、シュタルクの幼少期のトラウマが少々解きほぐされていくように描かれていたのも興味深いですね。

 そして前半の戦闘シーン、後半の社交界シーンとそれぞれのここぞという場面での作画の気合の入りようも印象深いです。特にシュタルクとフェルンのダンスは、ディズニーアニメのそれを彷彿とさせる滑らかさがありました。何より最初は硬かったフェルンが徐々に微笑んでいく過程も素敵で、見ていて何ともほっこりさせられる一幕だったと思います。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第89話「ふたつの銀河」

 様々な謎が明かされると同時にまた新たな謎が増えていった回このアニメそんな展開ばっかりだな……まずこれまでユウディアスやズウィージョウに数字のメッセージを送っていたのが遊我だということが判明し、ここでも大活躍する前作主人公のハイスペックぶりに思わずひっくり返ってしまいました。あの大会の時点でクァイドゥールの目的を大体把握していたのも凄まじく、ここまでくるとかえって清々しさを感じてしまいますね。一方遊我がクァイドゥール時空にいるユウディアスと繋がるためにカイゾーを改造していましたが、その形が前作の社長ドローンだったことには思わず仰天。ますます信ぴょう性が増していく遊我=オーティスの可能性に、眉をひそめるほかありません。

 そしてクァイドゥールがもうすぐ消え去ってしまう事実、それまでに全銀河を使ったラッシュデュエルで遊びたかったという動機も明らかに。これまでやってきた所業は許されないことであるものの、創造主のようになろうとしてもなれない悲哀なども相まって少々同情してしまいますね。だからこそユウディアスがラッシュデュエル続行を求める展開にグッときます。ここまでの所業に対するケジメになると同時に、クァイドゥールの楽しみたい想いを尊重する姿勢をラッシュデュエルで示すのは非常に気持ち良かったですね。デュエルパートでもユウディアスとズウィージョウのエースのフュージョントランザムヴェルグ・ライナックの登場やエネミーならぬエナジー・コントローラーのコマンド入力などで笑いつつも熱くさせられました。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第12話「ツウィッチ つよくなる!」

 前回の続きで少々困った子どもたちを守るため、今回は2人のパパが活躍しました。まずホイルジャックパパに関しては、最初うっとおしそうにしていたツウィッチへの諭し方が印象的。生まれたばかりである故に自分が何者かと悩む彼女に、今あるものとこれから作っていく“伝統”を教えてあげる姿は実に優しくて胸が暖かくなりました。ツウィッチから「パパ2号」と呼ばれることにも自然と受け入れていましたし、老人キャラならではの思慮深さが出ていたと言えますね。スラッシュには「お前など知らん」と冷たかったのですが。

 そしてアレックスパパの方はスパイダーロボに襲われていたロビーを助ける大活躍を果たしたことにびっくり。しかもワックワック退治のための踊りが敵のロボを倒すのに役に立つ展開には思わず笑ってしまいました。それでいてロビーの後ろめたい態度も受け止めてくれる包容力を発揮してくれたのも素敵ですね。息子の時間を尊重しつつ「家族の時間」の大切さも説く父親に感動させられました。

 そんなアレックスですが、スパイダーロボを見た際の「昔の同僚がこんなのを作ってたな」発言には耳を疑いました。マンドロイドと知り合いである可能性が出てきたことに驚きつつ、奴が何故トランスフォーマーを憎むのかといった過去が俄然気になってきましたね。

 

 

 遊戯王と言えば歴代アニメシリーズの召喚シーンを収録したBlu-rayとDVDが出る模様。以前開催された「モンスター召喚口上人気投票」の結果を元に制作されたらしく、各作品の上位に入った召喚シーンがまとめて編集されているとのことです。

 

metared19.hatenablog.com

↑召喚口上投票の結果と所感に関しては上の記事を参照。

 

www.youtube.com

 

 わざわざ召喚シーンを切り取るくらいならサブスクでそのシーンだけ見ればいいのでは……?と思ってしまわなくもないですが、何だかんだで召喚シーンをまとめて見られるのは熱いと感じますね。遊戯王が25周年を迎えたのもあって、こういう商品があってもいいかもしれないとなるくらいには魅力的かと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。