2024年、新たな舞台の幕が開く___
— 『【推しの子】』TVアニメ公式 (@anime_oshinoko) 2023年11月26日
━━━TVアニメ【#推しの子】━━━
第2期2024年放送開始
ティザービジュアル公開
━━━━━━━━━━━━━━━━━
▼ビジュアル公開記念映像▼https://t.co/HXufyknAnh pic.twitter.com/L5LXKUJ9PH
2023年アニメの1つであり今年屈指の話題作にもなった『【推しの子】』のアニメ第2期の情報が先日発表、2024年に放送されることが決定しました。もう来年に2期が見られることに関しては、高い人気を獲得したのでまぁ予想通りといった感じですね。とはいえ1月はさすがに無理でしょうし、早くて4月の春アニメとして放送されることになるかもしれません。
さてこの推しの子2期のティザービジュアルですが、上の画像からも確認出来る通り黒を基調とした妙な威圧感に惹かれます。これは舞台におけるドロッとした物語をある意味で表現しているように感じます。2.5次元舞台という場でアクアたちが見せる困惑や葛藤などが、アニメでどのような演出を受けていくのか、その辺りが非常に楽しみになってくるところです。個人的にはあかねの演技シーンに、1期のライブ並みの気合の入れようを見てみたいですね。
というわけで以下、今週の簡易感想です。
ポケットモンスター テラパゴスのかがやき
第30話「ズル~っとガチャンで謎ポケモン!?」
いつの間にかブレイブアサギ号に乗り込んでいたポットデスに中心とした今回。最初こそ謎の液体(紅茶)を追っていくロイたちの様子にホラー染みた展開を予感したものの、徐々にポットデスの視点でその波乱の大冒険にシフトしていったのでちょっとホッとしました。何といってもポットデスのその後の闘争心メラメラな態度が面白かったです。ドットがツボツボの中のジュースを直飲みする姿から、何故かツボツボに勝負を挑んでくるのでクスっときましたね。見慣れぬ空間に怯えながらも飲み物を出すポケモンとしてのプライドはあるということでしょうか。
その後ブレイブアサギ号内のポケモンを集めて開催された、ポットデスVSツボツボをドキドキしながら見ることに。(てっきり美味しいドリンク飲み比べをやるのかと思いきや普通にバトルするとは……)しかし決着後はノーサイドとばかりに、全員にドリンクが振る舞われてのパーティーに微笑ましいものを覚えました。少々のいざこざを経て仲間と認められたポットデスが仲間として認められる光景に、何とも心が暖かくなりますね。何より後半はほぼポケモンの鳴き声だけで繰り広げられていましたが、それでも彼らの感情や言動が伝わってくるのが本当に見事だと思います。『ピカチュウのなつやすみ』などを彷彿とさせる、ポケモンだけの空間だからこそ見られる素敵なエピソードでした。
Dr.STONE(3期)
第18話「滅びの煌めき」
前回はモズに苦戦気味の氷月が、千空たちの援護を受けて大逆転!得意の貫流槍術を手にした瞬間、余裕をこいていたモズを追い詰めていく様子はカタルシス満点でした。何より素敵なのが「受け継がれていく技術」に対する氷月の態度で、研鑽を詰み続けてきたからものへの敬意を決して怠らない姿勢に好感が持てます。何より地道な作業(鍛錬)を続けていくことを後世に繋いでいく、という点では千空たちの科学に通じるところがあるのが面白いところですね。この辺りで氷月も科学王国の仲間の一員になったのだと確信が持てる、粋な勝利演出だったと言えます。(余談ですが回想シーンで一瞬少年時代の氷月が映るのがここすきポイント)
しかし後半はイバラによるド派手な反撃に気を取られることに。陽からあっという間にメデューサを取り返す大胆不敵さも驚異的ですが、何より手段を選ばない点が恐ろしいです。オオアラシにメデューサを飲み込ませて島全体を石化する作戦は、羽京たちの愕然とした反応も相まってこの男の外道ぶりがよく表れていましたね。そしてその直後の全員石化のシーンも含め、絶望感がとてつもなかったです。しかしラストの千空登場には一転して大興奮。科学王国VS宝島陣営の大将戦、主人公と大ボスの一騎打ちというシチュエーションをここまでの盛り上がりの中でぶち込んでくる構成に、原作から改めて気分が高揚させられました。
呪術廻戦(2期)
第42話「理非」
ナナミーーーーーーン!!(泣)漏瑚から受けたダメージから無事で済むはずがないとは覚悟していましたが、予想以上に容赦のない最期でメンタルがゴリゴリ削られてしまいましたよえぇ。海辺で黄昏る幻覚と改造人間たちにボコられる現実とのギャップの時点で既に凄惨でしたし、真人に後ろを取られたところからもう見ていられなかったです。何より虎杖に呪いの言葉を残してはいけないと頭ではわかっていながらも、口にせずにはいられなかった瞬間が切ないですね。亡き灰原の姿を見ていたシーンといい、七海の生真面目さと救いを求めていた一面が最後まで拮抗していたように感じました。虎杖に関しても辛いですが、後を託せる後輩を前にしたことで、ようやく七海は安らぎの得たのかもしれないと信じたいです。
そして宿儺の大虐殺の直後にこれを味わった虎杖にこれまた心を痛めつつ、彼と真人の死闘に目を奪われてしまいました。徹底してこちらをおちょくりながらも引き際は間違えない真人。そんな外道相手に徐々に冷静さを取り戻し、自分本来のスペックを引き出しつつある虎杖の対比はこれまたカッコよかったです。作画も前回と比べると派手さはない分見やすかったので、両者のヒリついた戦いぶりを思う存分堪能することが出来ました。ただその一方で真人が虎杖の心を折るための策を徹底しているのが怖いですね。分離したもう1人の真人が野薔薇を狙っているラストに悲鳴を上げそうになり、もう1つの死闘の行方が気になって仕方なくなりました。(例によって野薔薇が勇ましいので悲壮感は全然感じられなかったのですが)これは虎杖曇らせがさらにあるんだろうなぁ……
葬送のフリーレン
第12話「本物の勇者」
前回の猛吹雪を乗り越え剣の里に辿り着いた前半は、ヒンメルの勇者に関する話に驚かされることに。よくある「真の勇者にしか抜けない伝説の剣」をヒンメルは抜けなかった事実は衝撃的ですが、それ以上に彼がレプリカの剣のまま魔王を倒したということに舌を巻きますね。選ばれた勇者でなくとも、自らの行動で偉業を成し遂げたヒンメルに改めて感嘆させられます。伝説が誇張されていくことに関してフリーレンはどこか悲観的な物言いをしていましたが、偽物が本物を超えたという点では間違いなく、勇者ヒンメルの伝説は誇張ではないと言ってもいいでしょう。一方で勇者の剣が抜かれていないということは、勇者が必要となる「世界を滅ぼす大いなる災い」がまだ残っているではないか……!?といったことを邪推してしまいますね。
そして後半はシュタルクの誕生にまつわるお話。彼への誕生日プレゼントをどうするかで悩むフェルンがこれまたいじらしくて、シュタルクへの態度がころころ変わる様が面白かったです。冒頭の破壊力抜群の「えっち」といい、彼に対する複雑な感情が見え隠れしているのがたまらなく可愛いと思います。対するシュタルクはかつて故郷から逃げてきた負い目を語るシーンがしんどかったものの、兄の「シュタルツ」との関係などグッとくる要素満載でした。彼の逃げ癖が兄の「お前は生きろ」からきているものと知り、自嘲気味な態度と相まってどこか庇護欲が湧いてきます。それでも戦うべき時はしっかりと戦うからこそシュタルクは強いのであり、アイゼンもそんな勇敢な彼だからこそ巨大ハンバーグを振る舞っていたと思うとほっこりするものがありますね。
遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!
第86話「炬燵の乱」
クァイドゥールのデッキにされているという状況に突如行われたフェイザーVSトレモロの兄弟対決。前回受けたダメージに怯えフェイザーに怒りを向けるトレモロに最初は同情を覚えましたが、トレモロガールズたちをそのままモデルにしたカードを使い出してからはかえってドン引きさせられました。クァイドゥール時空の影響でフェイザーガールズになっているとはいえ、モデルにされている彼女たちに「キモーイ!」と批判されるのも無理はないですね。(とはいえ本来の現実ならガールズたちの方がノリノリでやっていたっぽいのがまた……)むしろ彼の身を案じて助太刀に入ってくれた全身タイツ男マナブの方がかえって気の毒に思えてきます。
墓地回収を封じてきたトレモロにアビスレイヤー・クインティアマットを駆使したデッキを介しての回収などのフェイザーのタクティクスも光っていましたが、ズウィージョウによる考察がそれ以上に目を引きました。クァイドゥールのデッキ調整によって、空間内の人物の思考や行動までもが影響を受けている可能性には恐怖を覚えます。どこまで行ってもクァイドゥールという無邪気な上位者の手のひらの上に過ぎないという事実は、前回味わったものと同じ背筋が凍る感覚を呼び起こされますね。そのためどこまでも奴の玩具にされてしまっている現状を打破するきっかけとして、今後如何にしてユウディアスに現状を理解させるのかに期待がかかります。
トランスフォーマー アーススパーク
第9話「バンブルビーだいピーンチ!」
ゴーストの特別捜査官「ジョン・シュローダー」が登場した今回は、彼のフリーダムな行動に振り回されるマルト家の様子に笑いつつもハラハラすることとなりました。テラン2人やバンブルビーたちを隠さなければならない中、グイグイくるシュローダーが徹底して妙な緊迫感を作っていましたね。(サブタイにもあるビーのピンチに関してはちょっとクスっときたり)このようにシュローダーの強引さが目立ちますが、彼なりの誠意も見せていますし何よりユーモア溢れる言動のおかげでそこまでウザくは感じません。むしろロビーごとツウィッチを撃とうとした部下に「子どもも吹き飛ぶぜ」と諫める姿などからは、決して悪い人ではないことが伝わってきました。
一方ロビーは再び精神的に不安定な一面を見せていました。今回の発端であるツウィッチとの散歩の件を隠していたり、問いただすモーに逆ギレしたりと1話以来の感情を上手く出力出来ない思春期の少年として描かれていたのが興味深かったです。(なので本編でモーとギスギスしていた分、予告では2人仲良くにらめっこさせてバランスを取る!)また冒頭でロビーが見た夢に関しても気になります。大切なツウィッチたちが連れて行かれるだけでなく、オプティマスの発言などとにかく不穏なものを覚えました。あまりにも意味深なのでこの夢が今後の展開の予知夢になったりして……などと不安を感じずにはいられなかったです。
推しの子のアニメといえば、アニメ2期では誰がOPやEDを謳ってくれるのかが地味に気になりますね。YOASOBIさんや女王蜂さんといったアーティストの存在もアニメ化の話題に一役買ったと思っているので、次も実力派の方が来てほしいところです。1期のグループがそのまま続投したら面白そうですが、個人的にはどうせなら多くのアーティストに推しの子ワールドを歌って、世界観を広げてくれると嬉しいです。
ではまた、次の機会に。