新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2023年秋アニメ簡易感想 その21

 

 

www.youtube.com

 

 現在発売中のゲームポケットモンスター スカーレット・バイオレット』の追加DLC「ゼロの秘宝」。その中でも今週の14日の午前中に配信される予定の後編藍の円盤の新情報も含めたトレーラー映像が先日公開されました。前編「碧の仮面」のダイジェスト映像を先に流し、その直後に新要素をドバっと出してくる構成に早くも魅了されました。過去のPVなどでもそうでしたが、ポケモン公式は相変わらずこういった惹かれる動画が上手いなぁ、とつくづく感じますね。

 さてそんな映像では気になる要素が多め。御三家ポケモンと伝説ポケモン集結やジムリーダーとのポケモン交換など、胸熱なポイントがいくつも見られました。伝説のポケモンたちが「おやつ」に引き寄せられるという点に変な笑いを覚えたり、ナンジャモから貰ったコイルをナンジャモと同じボール投擲ポーズで出すくだりで驚いたりと、一瞬ながら見逃せない映像のオンパレードだったと言えます。

 そして最も気になるのは現在アニポケの重要ポジションとして存在感を放っているテラパゴス。アニメでお馴染みとなったノーマルフォルムからDLC初報で公開されたテラスタルフォルムのCGモデルも登場し、ストーリーの方でも重要ポジションであることを大きく印象付けてきます。果たしてテラパゴスとテラスタルの関係は?エリアゼロの正体とは?タイトルのゼロの秘宝とは何なのか?それらの謎がついに明かされるであろう後編の配信を心待ちにしていたいと思います。

 まぁ僕の方はまだ前編終わらせていないんだけどね!!

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター テラパゴスのかがやき

第32話「ラプラスの想い、仲間を想い」

 他のポケモンたちと協力して海賊行為を行う六英雄のラプラス。そんな相手を追って海上でのチェイスが始まりましたが、序盤はやはりランドウじっちゃんの舵捌きに仰天することになりました。ヌオーのなみのりも豪快でしたが、普段物静かなじっちゃんがテンション高めで活躍する様子は見ていて何ともおかしかったですね。何よりブレイブアサギ号が本来海上船であることを改めて感じ取ったり。

 そしてラプラスへの説得の様子も大きな見どころでした。明らかに頑なな態度を取っているラプラスの心をテラパゴスや他の六英雄、何より普段の仲間たちが後押しする形で解きほぐしていく流れは何とも意味深。掘り下げはほとんどなかったものの、彼らなりの関係性が見てとれるのが素晴らしかったです。さながら仲間たちを守ってきたラプラスが、今度はその仲間たちの自立を見て巣立っていくような感覚を覚えました。

 ラプラスたちの海賊行為に関してダイアナが「それもまた生き方の1つの形」と評していたのも見逃せません。迷惑なもののそれはあくまで人間たちの良い悪いの基準でしかなく、共生の要素として捉えるのが興味深かったです。個人的には野生としてのポケモンへの想いは指示してあげたいところですね。(ただ別の地方のポケモンが何故いるのかの説明がされていない点や、リコの「続いていくんだ」発言のズレなどにはちょっとモヤモヤしてしまいますが)

 

 

Dr.STONE(3期)

第20話「FIRST DREAM」

 イバラとの激闘を終え仲間たちを次々と石化から解放していく千空から始まった今回。クロムをはじめとした面々がドンドン復活していくテンポの良さに心地よさを感じる一方、情緒も何もないのでどこか寂しいものを覚えますね。とはいえ先のスパイ活動で大金星だったコハクと銀狼の復活に関してはかなり丁寧にやってくれたのでちょっとウルっときてしまいました。(銀狼が復活してからいつもの調子で株を下げたのはご愛敬)特にコハクが千空に抱き着くシーンは原作の頃から何度も衝撃を受けていたので、今回も改めて興奮が止まらなかったです。勝利した主人公たちのささやかな幸せを魅せてくれる様子が本当に素敵な復活&復興パートでした。

 そんな和やかなムードをホワイマンがぶった切るパートも見逃せません。「12800000m」という数字で再び地球全体を石化させることを狙っている描写には大いにゾッとさせられました。さらに千空の声を合成音声で真似るなど、こちら以上の科学力を持っていることが察せられる点がホワイマンの不気味さが加速させていたと思います。また個人的には原作での異質な雰囲気に千空そのもの声が加わることで、より得体のしれないものへの恐怖が掻き立てられていたと思いますね。

 そして島の遥か昔の住人「松風」の証言でホワイマンが月にいることが確定。「敵の本拠地に乗り込むために月に行く!」という本作最大の目標が生まれた瞬間にまたもや感動を覚えます。少年時代に月への道に憧れ科学の道に進んだ千空が、ついに月へと向かうことになる展開は何とも感慨深いですね。まさにサブタイ通りの「最初の夢」と言えるでしょう。

 

 

呪術廻戦(2期)

第44話「理非-参-」

 呪術師としての使命のため、何よりブラザー・虎杖のため漢・東堂がついに参戦!!死んだ(?)野薔薇との回想&真人による黒閃攻撃で心身ともにボロボロになっていた主人公を救いに来たシーンには思わずガッツポーズを取ってしまいました。自己嫌悪に呑まれた虎杖に対し「俺たちが生きている限り、死んだ仲間が敗北することは決してない」と言ってのける辺りにはもう感激せずにはいられなかったです。その言葉で立ち直った虎杖も相まって、見ているこちらも勇気づけられた気分になれましたね。

 戦闘でも例によって術式の便利さと本人の戦闘センスのおかげで真人と渡り合っていましたし、花御戦以来の虎杖との連携も見事。しまいには東堂も黒閃を習得するので本当にスカッとさせられました。(習得する際の意味不明な謎映像のラッシュには困惑しっぱなしでしたが……)何より渋谷事変になってから続いていた鬱屈とした空気を、いい意味で吹き飛ばしてくれたことに感謝したいところです。

 東堂以外だと三輪ちゃんとメカ丸のやり取りも印象的。以前からメカ丸が彼女への好意を持っていることは薄々気付いていましたが、こういった形で想いを伝えたことに何とも言えない切なさを覚えました。結果的に巻き込んでしまったものの、こうして三輪ちゃんに想われた辺りメカ丸も少しは報われたと思いたいです。

 

 

葬送のフリーレン

第14話「若者の特権」

 前半の微笑ましさにフェルシュタてぇてぇ……となった件。12話の時とは逆に今度はフェルンの誕生日がやってきた中、プレゼントを用意してなかったことでシュタルクと言い合いになる始まりに早くも癒されました。ムスーッと膨れたフェルンが徐々に罪悪感を覚えていき、背中を押されてシュタルクを追いかける過程に思春期ならではの感情の発露と変遷が見えます。泣いて飛び出したシュタルクも、フェルンのために行動していたのがエモいですね。その場の感情に流されながらも最終的には丸く収まっていく、2人の微妙な距離感がたまらなかったです。

 そんな若者2人を見守るフリーレンとザインもまた素敵。中でもザインはシュタルクの肩を持っているように見せかけて、フェルンの肩の荷を下ろしてくれている姿に大人としての粋な配慮を感じましたね。感情に疎いフリーレンとは別に真っ当な大人ポジションとして子どもを見守ってくれる、ザインの存在の大きさも感じ取れる内容でした。

 そして後半はフリーレンにスポットが移り、かつてヒンメルから貰った指輪の物語に。失くしてしまった指輪を探す様子に、フリーレンが無表情ながら焦っていることが見てとれました。それだけにやっと指輪を見つけた瞬間の報われた心境、ヒンメルが込めた想いに気付く過程が美しかったですね。最初は何てことのないものだと思っていたプレゼントが、時を重ねる中で大切なものへと変化していく趣深さがあったと思います。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第88話「光の巨人」

 どう見てもウルトラマンです。本当にありがt(ry

 というわけで前回ラストでクァイドゥール時空を理解したユウディアスを中心に、40人が心を1つにしてデュエルするという胸熱展開を、ウルトラマンの巨大化パロディで攻めるいつもの内容に安心感を覚えました。デッキにされてしまった仲間をそのまま使う絵面は例によってトンチキ感溢れていたものの、バラバラだった想いをまとめ上げる面々のコンビネーションなどグッとくるものが多かったですね。特にダメージを受けた時に襲ってくる衝撃を、みんなで手を繋ぐことで乗り越えるシーンはエモいの一言。(個人的にはダメージに怯えるトレモロフェイザーが優しく語り掛ける様子がここすきポイント)構図そのものは以前クァイドゥールが使っていたものと同じですが、絆で以て印象を180度変えてきたことに感銘を受けました。

 そしてデュエルパートに関してはユウディアスもクァイドゥールも、如何にして上級モンスターを出すかに執心していたのが注目ポイント。中でもクァイドゥールが自身の本来のカードであるプライムカードを使った妥協召喚「プライムアドバンス召喚」を使用してきたことに感心させられました。攻撃力が下がるデメリットも罠カードなどで補っており、あちらが以前のデュエルから大きく学んでいることが伝わってきます。対するユウディアスたちはアルフレッドの零儀殺法特殊召喚するなど工夫を凝らしているものの、相手と比べるとその場しのぎ感が強くて見劣りしてしまいますね。現状クァイドゥールの方がリードしている中で、ユウディアスは仲間と共にどのような巻き返しを披露してくれるのか見ものです。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第11話「わっくわっくホイルジャック!」

 オートボットの技術者「ホイルジャック」がついに登場。本作でのホイルジャック明るい好々爺と「ミー」という一人称の組み合わせがかなり独特に感じました。作品酔って異なるものの、クセが強いという意味ではホイルジャックらしいと言えますね。(ツウィッチを分解しようとするマッドサイエンティスト要素ももちろん存在)一方で無邪気なツウィッチに振り回される様子もあって、あっという間に馴染んでいったのが面白かったです。

 また今回はマルト親子のちょっとした温度差なども見どころになっていました。ワックワックなる怪物を探すアレックス父さんと冷めたロビーの対比には早速見ていていたたまれなくなってきます。熱心な父親がうっとおしく感じる気持ちと、それでもいなくなったらなったで寂しいというロビーの複雑な心境に共感を覚えましたね。上述のツウィッチやバンブルビーと仲良くしている父の姿もあって、余計にひとりぼっちのロビーが寂しく映っていたように感じました。

 本筋以外にもビーがバスケをしていたり、マンドロイド(さらっと「メリディアン」という本名が判明)が「撃つべし撃つべし!」と言ったりと小ネタが豊富でしたね。特にテラザウラーを演じたCV飛田展男さんのキャラがライバルだったチータスのセリフを口にするところにニヤリとしてしまいます。

 

 

 ポケモンSVに関しては先日公開された新CMも面白かったですね。『ソード・シールド』でも行われたソフトとDLCのセット販売開始に伴い、それをお父さんお母さんにねだる子どもたちの姿に癒されました。

 

www.youtube.com

 

 クリスマスシーズンに合わせて「今年自分たちはとってもいい子でした」と主張し、両親からの教えを使ってソフトを求める……子どもながら見事な交渉術にちょっと感服してしまいます。堂々としたお姉ちゃんと手描きのソフトのイラストを無言で見せる弟くんのコンビネーションがまた可愛らしくて、このCMだけでこの姉弟が好きになってしまいました。販促としてもちょっとしたホーム劇場としても、中々に面白いCMだと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。