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2024年冬アニメ簡易感想 その11

 

 

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 現在上映中の映画『機動戦士ガンダムSEED FREEDOM』のOPテーマである「FREEDOM」のMV動画が先日公開。西川貴教 with t.komuroさんという豪華タッグによる曲を、映画本編の映像と共に楽しめる仕様になっていました。先日映画を観に行った身としてもあのシーンやこのシーンだ!という興奮と共に、本曲の「愛」に満ちた歌詞に感極まってしまいましたね。

 上の動画に映った映像はどれも好きすぎて具体的に語ると止まらなくなるのですが、特に目に留まったものといわれれば間違いなくズゴックになるでしょう。3:21辺りから突然神妙な顔つきのアスランと共に映った時は思わず吹き出してしまいましたよえぇ。(ユラァ……とした動きが赤い彗星そっくりで余計笑いを誘います)本編でもこのズゴックのいきなりの登場は衝撃的かつ非常におかしかったですし、公式もわかってやっているのかもしれません。この辺りは実際に映画を観ないと伝わってこないかと思うので、是非本作を観たうえで上の動画もチェックしてほしいところです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター テラパゴスのかがやき

第39話「カヌチャンとこだわりのハンマー」

 今回のアニポケはドットが主役。以前からリコたちとの絡みで引きこもり気味を克服していましたが、自分から買い物に出るなどそこからさらなる一歩を発揮していました。(迷子になった時の言い訳がましいところはある意味で微笑ましかったです)さらに偶然出会ったカヌチャンの気持ちを察してあげたりと、相手のことを理解するほどの積極性を獲得出来たことには劇中のマードックのように感動させられます。自分から「こうしたい」と言えるようになっただけでも大した進展となっているでしょう。

 カヌチャンに関しては人の鉄性のものを持ち出す習性は困りものですが、泣き虫でそれでも行動派なキャラクターが可愛いところ。何よりドットに出来上がったハンマーを見せたくて船に乗り込むなど、妙ないじらしさがあるので見ていて顔が緩んでしまいますね。じめじめしているけど動き始めたら止まらない、ある意味で似ているドットとカヌチャンがトレーナーと2匹目の相棒の関係になるのも当然と言えるかもしれません。

 あとは突如として発生した鉄の強奪事件の犯人ですが、まさかのミミズズという真相には地味に驚きました。てっきりカヌチャンの同族の仕業だと思っていたのですが、劇中のフリードの解説のおかげでハッキリ違うことにも納得がいきましたね。ミミズズに当たりを付けて罠を張ったりと、この辺りはフリードのポケモン博士としての知識が光っていた名場面でした。

 

 

ダンジョン飯

第6話「宮廷料理/塩茹で」

 とうとう絵に描かれた料理にまで興味を示すライオスェ……絵の中に引きずり込むホラーな魔物を前にしてそんなことを考えるだけでなく、実際に行動に移す主人公に呆れっぱなしの前半でした。結果的には劇中でもさんざん言われていた通り「絵に描いた餅」そのものなんですが、それでもめげない精神には最早尊敬の念を抱いてしまいそうになります。(「二次元に行きたい」勢もこんな感じなのでしょうか)またライオスが入った絵の世界ではエルフが彼のことを認識していたのが気になりますね。それまでの絵の世界とリンクしているような節の発言からして、これは実際は「絵のモデルの出来事に疑似的にタイムスリップしている」のではないか?とつい考えてしまいます。
 続く後半はチルチャックの孤軍奮闘が見もののエピソード。宝箱に擬態したミミックを1人でどうにかする様子が描かれましたが、そのミミックがサソリのような甲殻類だと判明した時の衝撃は計り知れなかったです。待ち伏せではなく自分から襲い掛かってくる意表の付き方も斬新で、劇中のチルチャックの緊張感がこちらにも伝わってくる内容になっていました。他にも前回登場した宝虫とミミックの関係性も興味深かったですね。宝箱に入った金銀財宝の理屈にも沿っているうえ、架空の生物ながら実際に良そうと思える生態系が構築されていることを感じました。

 

 

勇気爆発バーンブレイバーン

第5話「それはきっと、私には出来ないことだろう」

 まさか男同士で「あててんのよ」展開をやるとは……日本奪還作戦に備えたイサミとスミスの殴り合いという語り合いが繰り広げられましたが、その結果とんでもない絵面が展開されたことに困惑しっぱなしでした。屈強な男の濃密な(股間の)押しと絡み合いは、かつてないほどのBLっぷりを望むスタッフの願望が入り混じっているように感じます。というか劇中で興奮しまくっていたお腐れミユちゃんが制作スタッフの化身なのかもと思えてきたり……

 その一方でイサミたちの悩みを正面から引き出してぶつかり合う過程は熱かったですね。日本の惨状を目の当たりにしたことに加え、自分1人で全てを背負おうとするイサミを叱咤激励するスミスには感銘を受けました。イサミ自身のことを気にかけたうえで「誰も死なない・死なせない」という決意を魅せる場面は素直にカッコよかったです。上述の絵面こそシュールですが、ベタながら大切な友情をしっかり描いていると思いました。

 他にも日本の特撮ヒーローで言葉を覚えたルルや、「ビルドバーン」なる代物でそれらのフィギュアを制作するブレイバーンと例によって正体が気になる描写が多かったです。特にCパートに登場した敵の「ガガピー」発言からして、ルルの正体が間接的に明かされたのでは?と思いましたね。

 

 

葬送のフリーレン

第22話「次からは敵同士」

 一次試験を終え街に戻ってきたフリーレンたち。今回はそんな彼女らの休息の様子が描かれました。開始5分でシュタルクを加えたいつもの3人になっているフリーレン一行はともかく、他の魔法使いたちが試験で組んだパーティーをほぼそのまま続けているのは意外でしたね。試験の後も交流を重ねていくというのは中々に面白いと感じます。(一方でユーベルがメガネくんこと「ラント」に付きまとう様子は妙な緊迫感がありましたが)あれほどの死闘の時とは打って変わっての穏やかな空気感で、それでもなお続く関係性は何とも微笑ましかったです。他にもフェルンやラオフェンが食べてばっかりだったり、ヴィアベルとシュタルクが意気投合する場面などニヤリとなる一面も多かったです。

 またその過程で再びヒンメルの言葉を思い出すフリーレンの様子も見逃せません。人助けをする理由について「自分のため」「誰かに知って覚えてもらうため」と語るヒンメルにちょっとグッときました。究極自己満足に片づけられそうなことをここまで肯定的に捉えられる精神は見習いたいところがあります。そしてヒンメルから教えられたことを自然とこなしていたフリーレンの朗らかな表情がこれまた素敵。彼女の長い人生も誰かに覚えてもらうことで報われてきている、とも捉えることが出来そうですね。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第96話「沈黙の丼」

 遊我を巡って仁義なきラッシュデュエルが勃発!といった感じでユウナのなりふり構っていられない様子がまず印象に残りました。「アニメ遊戯王における恋する女子は何かと強い」ジンクスに違わぬ猛烈ぶりで、自分の納得を何よりも優先する姿勢はかなりロックだったと言えます。ベルギャー人の危機を後回しにする辺りはどうかと思いますが、それ以上に彼女の悲痛な想いも知っているので応援したくなりますね。

 それでいて知っていることの違いで見えるものが変わっていくとも言うべき内容が展開されていたのが今回の見どころ。まずユウナの上述の態度とアサカとの温度差は、前回のバリベルギャーの悲劇を知っているか否かで異なっていることの表れと言えます。そして遊我を個人として見ているユウナだからこそ、彼の険しい表情に気付くといったシーンも興味深かったですね。その結果勘違いしまくりのマナブちゃんは相変わらず……個人的には遊我自身を求めるユウナが何かしらの打開のカギになってくれそうな予感がしてきました。

 デュエルパートに関しては例によって強いマナブと、それに喰らいつくユウナのフュージョン合戦が注目ポイントでした。マキシマムが封じられたから即座に戦術を変えるマナブは流石ですし、対してセレブローズ・インフルエンサーの破壊耐性で最後まで攻め切ったユウナも見事。今回はユウナ執念の勝利と捉えるべきでしょう。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第19話「ようこそ!ナイトシェード ジョウブレイカー ハッシュタグ

 前回のラストで誕生した新たなテラン「ナイトシェード」と「ジョウブレイカ」「ハッシュタグ」のお披露目エピソードとも言える今回。いきなり生まれてしまったことに戸惑うことなく受け入れ、即座に戦いの準備を進められる辺りは流石トランスフォーマーですね。それでいておしゃべりで人懐っこいハッシュタグや少々臆病なナイトシェードなど、それぞれの濃いキャラクターが一目で理解出来たのも面白いです。(個人的には能登麻美子さん演じるハッシュタグのノリノリなキャラがお気に入り)そんな新テランを加えて始まったドット&メガトロンの救出作戦は、オプティマスの作戦立案とその他の微笑ましいところが不安ながらもほっこりさせられました。

 他には妻の身を案じるアレックス父さんと彼に寄り添うバンブルビーの会話が印象的でした。前回の話と合わせてドットがかつて負傷したことを思い出して涙ぐむアレックスには胸が締め付けられましたし、彼を2人の思い出の曲で宥めるビーの気遣いは何とも素敵。ビーもすっかりマルト家の一員になれたことを実感しつつ、家族の思い出を噛みしめて立ち上がるアレックスを応援したくなりました。あと「マルト夫妻にとって“紫”は特別な色である」という話にもニヤリときたり……そういえばモーのフルネームって「モーガン・“ヴァイオレット”・マルト」ですよね。

 

 

 SEED FREEDOMに関してもう1つ気になるニュースが。公開初日から大盛況だった本作ですが、興行収入が26億円を突破したうえにガンダム映画作品の興行収入ランキング1位に躍り出たとのことです。

 

 

 公開してから2週間ほどでこの記録を達成したのはもちろんのこと、歴代ガンダム映画の中でも特に売れた作品になったというのが凄まじいですね。長らく興行収入ランキング1位だった『機動戦士ガンダムIII めぐりあい宇宙(そら)編』が23億だったという情報を聞いた後だと、余計に衝撃的です。(というか1982年当時でそこまでいっためぐりあい宇宙もとんでもない作品ですね……)実際本作は面白かったですしファンにとっても大興奮の内容だったのですが、予想を超えた反響に不思議と嬉しくなってきます。この調子で本家ガンダムSEED共々、大きく注目されていくのを期待したいです。

 

 

 ではまた、次の機会に。