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最近のオタク系ニュースについて軽くコメントするだけの記事 その31(雑記 2024.3.24)

 

 

 先日、NHKにて『ガンダムSEED』の特番が放送されました。現在公開中の映画『SEED FREEDOM』の人気もあって組まれたであろう番組ですが、いざ見てみたら思った以上に真面目な内容に驚きましたね。ガンダムシリーズにおいて避けられない「戦争」というテーマを、現実世界で起きた事件などを交えて語っていく様子に思わず見入ってしまったほどです。SEEDFREEDOMは割とぶっ飛んだ映画だったので特番の神妙な空気とのギャップが激しいとも思いましたが。今回はそんな特番の感想を交えつつ、他のニュースについても語っていきたいと思います。

 

 

 というわけで以下、今回のお品書きです。

 

 

 

 

 

 

『アニメが問う戦争と未来 〜ガンダムSEEDの20年〜』感想

 というわけでまずは上述通り、NHKの特番についてを語っていきます。この特番では『機動戦士ガンダムSEED』に携わってきた制作者たちにスポットを当て、それぞれが何を思い作品に乗せてきたのかが語られていきました。SEEDの監督である福田己津央氏を筆頭に、聞いた覚えのある人物が次々と出てきたのが面白かったですね。中でも西川兄貴こと西川貴教さんが「SEEDの映画はまだですか?いつでも歌う準備出来てますよ」と監督に20年近く呼びかけてきた話にはクスっとさせられます。これらの話だけでも各々の本作への愛情がふつふつと伝わってきました。

 そして現実での出来事に関わる影響についての話が大きな見どころ。最も大きく取り上げられたのが9.11ですね。ビルに飛行機が突っ込み黒い煙と炎が立ち昇る光景に当時多くの人たちが呆気に取られましたが、それは福田氏たちも同じだった模様。SEEDの凄惨な戦争描写が作られた理由の1つとしてこの事件が挙げられるのも納得でした。中でもネットワークプロデューサー・宮川恭夫氏が当時ニューヨークに住んでいて、家の窓から貿易センタービルが見えていた話に慄きました。実際にあの場の近くにいた人なのですから、我々以上に実感が伴っていたであろうと。

 他にもコーディネイターの設定に関わるクローン羊のドリーなど、ゼロ年代ならではのニュースも多かったです。アニメなどの創作に実際の事件が大きく影響を与えているのはよく聞く話ですが、こうして説明されるとより説得力を覚えましたね。竹田靑滋氏がプロデューサーとして変にぼかさない、非戦などのメッセージを伝えようとしていたのも納得です。(ただ『SEED DESTINY』1話冒頭の、マユの残された腕のシーンについてはそこまでハッキリ描かなくても……と思わなくもなかったり)クリエイターたちがアニメから真に迫るものを込めていたと思うと、本作を見てきたファンとしても嬉しいところです。

 

 またSEEDを語るうえで外せない、シリーズ構成の故・両澤千晶氏の話も興味深かったです。夫の福田氏をはじめとして多くの人たちが氏が描こうとした苦悩、そこに至るまでの苦難のエピソードなどを話していました。そこで目に留まったのが両澤氏が脚本家である以前に「2児の母」であることが強調されていた点ですね。上のドリーの話から氏が「もし出来るなら自分はこの子たちの遺伝子を調整しただろうか」と考えていたであろうという証言は、上の竹田氏とはまた異なる子どもたちへのアプローチのように感じました。当人がいない今ハッキリとしたことはわかりませんが、両澤氏は恐らく自分の子どもに見せ・伝えたい「戦争や差別の実情」を『SEED』に込めていたのかもしれません。

 あとこれは個人的にすごく食いついてしまった話なのですが、両澤氏が漫画家の萩尾望都氏のファンだったという話には思わず二度見してしまいました。僕自身好きな漫画家であり、「少女漫画界の母」とも呼ばれる生けるレジェンドの作品を愛読していたと思うと途端に親近感が湧いてきますね。

 しかも氏の弟さんから「キラが仲間たちから孤立していく過程」は『ポーの一族』から着想を得ているのではないか、と語るシーンで腑に落ちました。コーディネイターであるキラが戦争で活躍していく内にサイたちが「アイツは俺たちとは違う存在なんだ」と感じ始めるくだりは印象的ですが、ポーの一族のエドガーとアランから人々が離れていくエピソードとなるほどピタリと当てはまるからです。両澤氏はバンパネラが抱える悲哀をコーディネイターに置き換えることで表現したというのはかなり納得させられる可能性です。SEEDもポーの一族も好きな身としては、意外な共通点を発見してニヤリとさせられますね。これを知れただけでもこの特番を見た価値はあると感じました。

 

 

ガンダムSEEDの人気キャラ&MS、ついに発表!

 

 

続いてはまたまたSEEDについてですが、今度は以前も話した人気投票について。劇中の登場人物やMS(モビルスーツ)・MA(モビルアーマー)の中からそれぞれの人気トップ50を決めるという企画で、以前中間発表も公開されて大いに盛り上がりました。

 

metared19.hatenablog.com

↑中間発表の話は上の記事を参照。

 

 投票期間が終了してから約1か月が経過し、先日ついに最終結果が発表されました。栄えあるトップの座を飾ったのは……

 

キャラランキング1位
1位:カガリ・ユラ・アスハ
2位:キラ・ヤマト
3位:ラクス・クライン
4位:アスラン・ザラ
5位:シン・アスカ
6位:イザーク・ジュール
7位:アーノルド・ノイマン
8位:ディアッカ・エルスマン
9位:ルナマリア・ホーク
10位:ステラ・ルーシェ

 

MS・MA部門
1位:フリーダムガンダム
2位:マイティーストライクフリーダムガンダム
3位:デスティニーガンダムSpecII
4位:ズゴック
5位:ストライクルージュ
6位:ストライクフリーダムガンダム
7位:アカツキ
8位:インフィニットジャスティスガンダム
9位:ライジングフリーダムガンダム
10位:インフィニットジャスティスガンダム弐式

 

 といった結果。順位に関しては中間の時から大きく変化しなかったものの、カガリ1位とフリーダム1位という事実には仰天してしまいましたね。両者の人気の高さは以前から知っていましたが、他の候補を押し上げてトップに立つほどだと思うと中々に衝撃的。特にフリーダムガンダムは以前も話したように映画の方では全く出ていないので、純粋にSEED本編での活躍で勝ち取った人気である点に驚嘆するところです。(また個人的な余談ですが、投票期間中コツコツ投票していた元祖デスティニーガンダムが8位から12位と一気に落ちてしまったのが個人的には結構悲しかったです

 

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 そんな人気投票を大々的に発表した上の動画も見逃せません。アスランとメイリンという、映画でもかなりフリーダムに活躍したコンビがランキングをノリノリで紹介していく様子に思わず顔が綻んでしまいました。その過程でシンに撃墜された時の話を軽いノリかつ笑顔で話す人並み外れたメンタル持ちのメイリンに、淡々と紹介しながらズゴックの上位ランクインにひと際困惑するアスラン……各々の反応が面白すぎて見ていて笑いが止まらなかったです。特にアスラン、ディアッカは素直に祝福しているのにイザークとシンには「勝った」とかそういうところだぞマジで!

 ひとまずこれで人気投票は終わりですが、色んなキャラクターや機体に触れながら思い出していく日々は楽しかったですね。また何かしらの形で、SEEDの世界に触れていく企画をやってほしいです。

 

 

一方そのころフリーレンの人気キャラは……

 

 

 人気投票ネタが続きまして、今度は先日アニメが完結した『葬送のフリーレン』の第2回キャラ人気投票。そちらの結果が先日発表されました。アニメ化前に開催された第1回とは打って変わって、今回はアニメの範囲で登場したキャラが多くランクインしているとの話です。アニメにハマり原作の方もちょっとチェックするようになった身としても気になるランキングですが、そうしてチェックしたベスト10は……

 

第1位:ヒンメル
第2位:断頭台のアウラ
第3位:フェルン
第4位:ユーベル
第5位:フリーレン
第6位:リーニエ
第7位:シュタルク
第8位:黄金郷のマハト
第9位:ソリテール
第10位:ミミック

 

 といった感じになりました。(8位と9位のキャラはアニメ未登場で僕も知らないのでこの場ではあまり触れないでおきます)主役のフリーレンが5位というのは少々意外でしたが、1位のヒンメルは納得の人気ぶりですね。その次にランクインしたアウラの存在感も凄まじい………………ちょっと待てよ!?何でアウラ!?

 はい、アウラが2位というとんでもない結果になりました。フリーレン一行VS魔族との決戦で結構無様な最期を遂げ、それがかえってネタ的人気を獲得していたのは知っていましたが人気投票でここまでの結果を出すとは思ってもみなかったです。こういう投票結果を見ると真っ先にポケモンのコイル的な組織票を疑ってしまいますが、どちらかというと今回はデュエマのザガーン様に近いものかもしれないと感じています。フリーレンと仲良くやっているアウラの幻覚がネットミームとして有名になったのでしょう。とはいえ個人がそれぞれ複数票稼いだ可能性が濃厚ですが。

 

 

 実際投票者1人、キャラ1人につき1票のみで集計した場合はこんな感じ。それでもアウラが1位にいるのは結構強いですが、基本は順当な結果といえるでしょう。(ただこれはこれで4位のミミックで二度見してしまいますね)他にもユーベルやリーニエといった美少女がランクインしている辺り、「可愛さは正義」というワードが思い浮かびます。みんな可愛い子が大好きなんだなぁ!!気持ちはわかるよ!!

 

 

(ちなみに「推しコマ投票」なるものの結果でもリーニエのコマがトップにいる件

 

 

王者たち(ゴジラ&コング)と共に、極彩色の守護神が舞う

 

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 最後は4月末に公開予定の『ゴジラxコング 新たなる帝国』の新特報映像について。もうすぐ見られる怪獣同士の派手なぶつかり合いにワクワクさせられる中、上の映像にチラリとモスラが確認出来たことでさらなる話題を呼びました。0:26辺りに飛ぶ姿が一瞬だけ映るのみですが、その一瞬で十分あの巨大で美しい羽の存在感が伝わってきます。モンスターヴァースの時空では『キング・オブ・モンスターズ』以来の登場となるモスラが、再び大スクリーンで飛び立ってくれることにテンションが上がってしまいますね。

 そして気になるのはやはりモスラの役目。多くのファンが考えているように、僕自身本作のモスラは「ゴジラとコングの仲を取り持つ存在」として活躍しそうだと予想しています。前作で天敵同士としての不倶戴天っぷりを見せつけた両者がどうやって並び立つのか疑問でしたが、間にモスラが入ってくれるならなるほど上手くいきそうな気がしました。実際モスラは『大怪獣地球最大の決戦』にて、キングギドラを倒すためにゴジラとラドンを宥めながら人類と協力させようとした実績があるので本作でもそういった役割が与えられそうです。人類に味方してくれることが確定している以上、安心感のあるモスラに期待が止まりません。これだけ怪獣が出てくる本作が2時間くらいで収まるのかという疑問も湧いてきますが、それは置いといて純粋に楽しみにしていたいと思います。

 

 

 ガンダムSEEDが話題になる度に、20年前の作品が今も愛されている事実を感じる今日この頃。子どものころ楽しんでいた作品が長い時を経てもこうして語られるのは不思議ながら、喜ばしい話ですね。これからももっとSEEDの世界に浸っていきたい、そんなことまで思えてきます。

 

 

 ではまた、次の機会に。