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2024年冬アニメ簡易感想 その7

 

 

 

 本日1月30日はノベルゲーム『Fate/stay night』が発売された日。加えて本作は今年で何と20周年を迎えることになりました。現在スマホゲームのFGOこと『Fate/Grand Order』が人気のFateシリーズの原点でもある本作に対して、ついにここまで来たのかという驚きと感動を覚えますね。2004年に世に出た伝奇モノが、現代まで続く一大ムーブメントになっていると考えると中々にとんでもないことです。「サーヴァント」や「聖杯戦争」といった話を広げやすい設定の数々が人気の要因の1つでしょうが、個人的にはやはり原作者の奈須きのこ氏のストーリーや独特の言い回しも外せません。それらの魅力が合わさっているからこその今のFate人気に繋がっていると考えます。

 僕はstay nightはスタジオディーン版のアニメから入ったクチですが、それがきっかけで他の様々な派生作品にも多く手を出すことになりました。そのため本作がアニメ化や舞台化もされ、派生も同様の人気を得ているは本当に感慨深いです。今となってはセイバールートはスマホで無料でプレイ出来てしまうstay nightですが、だからこそ大勢に取っつきやすい作品になっているとも言えますね。今後も広がり続けるFateの始まりとして、その存在感を忘れずにいたいです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター テラパゴスのかがやき

第37話「ホゲータ、ワルになる!?」

 謎のサブタイとは裏腹にホゲータのいつも通りの可愛さ、そして雄々しさが発揮されていた回。まず砂漠ということで日差し貰ったサングラスを付けてワルぶるロイとホゲータが可愛らしかったですね。そのうえで遺跡発掘の邪魔をするワルビアルたちと歌を通じて仲良くなり、彼らの事情を知って助けようとする過程にも胸打たれました。特に怒りで我を忘れた彼らにチャームボイスを届けるシーンは、ホゲータの必死さも相まってウルっとさせられます。応援するロイも含め、親しくなった相手のために懸命になれるコンビの良さが全面に出ていたと言えます。

 またアニポケでは定期的に見られる「野生ポケモンとの共生問題」が例によって取り上げられたのも注目ポイント。加えて今回は近所への騒音問題という現代社会でも身近な要素も混ざっており、子育てに没頭中のワルビアルたちが攻撃したことにも自然と納得させられました。発掘隊が抵抗してくるシーンは胸が痛みましたが、すれ違いが解消されて歩み寄りのパートのおかげでほっこり。他の作品でも度々取り上げられる元から自然に暮らす生物たちとどうやって折り合いをつけていくのか、といった課題をポケモンでマイルドで描いていたので深刻になり過ぎないのが良いですね。

 

 

ダンジョン飯

第4話「キャベツ煮/オーク」

 明らかに土くれの塊に過ぎないゴーレムも、センシにかかれば畑に様変わり!とばかりにゴーレムを利用する脱法栽培に笑いが止まりませんでした。コアを簡単に抜き差しして栽培と収穫を繰り返す様は合理的ではあるものの、ゴーレムのことを思うと妙なシュールさを覚えます。何よりこれを淡々と行うセンシの仄かなサイコみにも慄いてしまいますね。前回のライオスとは打って変わって、こちらはこちらで狂気を隠そうとしない態度なので見ている側も戦々恐々せずにはいられません。
 その一方でセンシが迷宮を実質管理しているという事実には一転して舌を巻きました。魔物たちの生態系という秩序の維持にも一役買っていますし、畑仕事などを通して迷宮独自の環境も耕していると思うと大きく感心させられます。「ほったらかして恵みを享受することは出来ん」という言葉からは、センシの自給自足の精神のようなものが感じられましたね。

 そして後半はまさかのオークと一緒にパン作りサブタイ的にオークを料理するのかと一瞬思ってしまった……略奪と暴力を繰り返すオークに慄く中、その族長とマルシルが口論しながらパンを捏ねる絵面の破壊力吹き出してしまいました。それでいてた種族同士の見解の相違や埋まらない溝を描きつつ、それらを食卓を囲むことで一旦丸く収める展開が上手かったです。種族や主義主張は異なれど、お腹が空いたらご飯を食べるのは同じ……わかりあえずとも通じ合える手段としての食事の描写は見事の一言

 

 

勇気爆発バーンブレイバーン

第3話「ルル……それが、彼女の名前だ」

 ルイス・スミス、幼女を拾うの巻。前回のラストで発見した謎の少女「ルル」への対処に走るスミスの姿はおかしくもあり、同時にどこか緊迫感も抱えていました。彼女がブレイバーンが倒したスペルビアの成れの果てかもしれない可能性にも触れられており、イサミの尋問の件もあってかなり慎重になっているのがわかります。ラストでイサミにキレられるのも仕方ないとは思いますが、スミスはスミスでルルとの裸の取っ組み合いが大変そうだったのでこれまた同情を覚えましたね。
 一方イサミに関しては勇気よりも先に怒りが爆発。ブレイバーンが女子たちと打ち解けて余計に居心地の悪さを覚える過程といい、見ている側もあまりの生々しさに胸が締め付けられてしまいました。(ただブレイバーン含め誰もイサミが尋問された事実を知らないから理解されないのも無理はないという……)そのうえ「ホノカ・スズナギ」というイサミの厄介ファン2号まで現れて八方ふさがりの状況にはもう笑うしかありません。これでかえって敵を倒すことにやる気を出してくれるイサミは本当にいい子だと思いますよえぇ。

 他にはブレイバーンがイサミが関わらなければ割とまともにコミュニケーションが取れる部類だったのが意外でした。デスドライヴス対策の特訓は多少のスパルタがありながらも理にかなっている話が多いですし、上述のヒビキたちとのやり取りからし他の人間たちをしっかりと仲間と認識している点も驚きです。まぁ地球の映画に詳しい描写(個人的には『エヴァンゲリオン』の方を思い浮かべましたが)もあってやっぱり怪しいことには変わりありませんが。

 

 

葬送のフリーレン

第20話「必要な殺し」

 前回フェルンのパーティーの戦闘が始まりましたが、思った以上にあっさり決着したことにびっくり。(あとフェルンの戦法があまりにも脳筋なゴリ押しグミ撃ちで笑う)そして相手パーティー側の掘り下げに惹かれることになりました。中でもユーベルと相対した「ヴィアベル」はチンピラ染みた見た目に反して、その実まともで根が優しい人物であるギャップが興味深いです。ユーベルと比べて殺人に対する忌避感を持っている点も好感が持てますし、「エーレ」とのやり取り(「おんぶして!」が可愛い)や過去の関係を匂わせる発言にもニヤリとさせられますね。人間味と面倒見の良さを併せ持つヴィアベルが途端に魅力的になってきたと感じました。

 また一級魔法使いの試験の裏にある「特権」の存在にも衝撃を受けることに。「ゼーリエ」なる大魔法使いから望んだ魔法を授けられるという話は、なるほど殺し合いが発生するのも納得の理由と言えます。実質願いが叶うも同然ということで、試験参加者が血眼になる試験の血生臭さには何とも言えない嫌悪感も同時に湧き上がってきますね。(試験官たちが「有望な奴が生き残ればいいから問題ない」という態度にも憤りを覚えます)子ども相手だろうと命を奪うことを躊躇わない「リヒター」と、それを咎めるデンケンの対比も印象深いです。自分の願いや欲望のために殺しも厭わない、血みどろのデスゲームの様相を呈す試験で起こる殺人の重さは如何なるものなのか、つい考えずにはいられない回でもありました。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第94話「プリンセスの遺伝子」

 普段とは異なるロヴィアンの美少女ムーブにときめいた今回は、途中からとんでもない宇宙ポエムの連続を前にして目が点になりました。まずプリ崎さんが「プリンセス吟遊詩人」というプリンセスG枠だった情報だけでも驚きなのに、彼女とのデュエルでロヴィアンが得たポエムのキレはあまりにもトンチキの一言。極めつけは終盤ポエムを味わった人たちがカレーを連想する場面で、いくらロミンといえばドラギアスカレーだからといってもこうなるか普通!?と困惑しっぱなしでしたね。

 そんなカレーポエムはともかく、2人の“夢”との向き合い方でぶつかる展開は面白かったです。好きなことだけでは人生を生きていけない真理を突き付けてくる、かつての憧れの成れの果てという構図がまず胸に突き刺さります。だからこそ自分を変えずに貫くロヴィアンの姿勢には元気づけられますね。青臭さに満ちた理屈であるものの、だからこそ素敵だと思える彼女の若さが爆発していました。そんな彼女が満を持して繰り出した華蝶風彩のプロフェシーフレイルからも、プリ崎さんのプリマギターナに真っ向から立ち向かう意志が感じられます。

 あとはやはりユウナの動向が気になるところ。案の定遊我を探していた様子に切ないものを覚える中、上述のロヴィアンに触発される過程が素敵でした。ここまでのユウナの想いを知っているだけに、彼女は是非報われてほしいと思ってしまいますね遊我はいい加減責任を取れ。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第17話「メガトロンとオプティマスはなかいいの?」

 今回は「スカイワープ」と「ノヴァストーム」(これまたどちらも女性だったのが意外)の襲撃が初っ端から炸裂。逃げ惑うマルト親子たちと果敢に立ち向かうオプティマスたちの構図など、ゴースト基地での戦闘は緊迫感が半端なかったです。またカノン砲の反動で自分ごと敵を地面に激突させるメガトロン&トランスフォームで咄嗟に体高を低くして攻撃をかわすオプティマスと、前回に続いて両者のバトルセンスの高さが伺えたのも注目ポイント。襲撃されるまでゴーストたちにぼやいていたメガトロンですが、いざという時はオプティマスと抜群のコンビネーションを発揮している点にもニヤリときました。

 戦闘後はオプティマスがテランを生み出した「光る石」の謎を共に探ってくれたり、メガトロンたちがマンドロイド(メリディアン)の罠に嵌ったりとこれまた大忙し。中でも前者は視聴者としても気になっていたテランの謎や、ツウィッチたちの活躍の場について大きく関わる問題なのでようやく触れられるのか!という興奮がありました。対する後者は仲間のピンチということでハラハラさせられますが、一方でトランスフォーマーは危険な存在だと世間に知らしめる」というマンドロイドの目的が見えてくる興味深いパートでもあったかと思います。子どもたちの心の問題も片付いたことで、ようやく物語が本格始動してきた感覚を覚えますね。

 

 

 またstay night20周年に合わせて、FGOの方でもちょっとしたキャンペーンが発表されました。特に注目したいのがこちら。

 

 

 何とstay nightに登場するメインサーヴァント7騎の配布が決定。いずれか1つ選べるほか、選んだサーヴァントに因んだ礼装付きという太っ腹な内容です。ギルとハサンはまぁ……ハブられるのも仕方ないかも?まぁ最高レアであるセイバー(アルトリア)を選ぶのが無難でしょうが、今回ばかりは付いてくる礼装がどれも魅力的なので迷いますね。何でもアーチャー(エミヤ)の礼装が例の「“────ついて来れるか”」なのでそちらを狙う人も多いとか……始まったばかりで期限は残っているので、それまでにじっくり考えていきたいところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。