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2024年冬アニメ簡易感想 その15

 

 

 

 「きららアニメ」に分類される作品の中でも高い知名度を誇り、一昔前には大きく話題になった「ごちうさ」こと『ご注文はうさぎですか?』。そんな本作が今年4月に10周年を迎えることになりました。2014年に放送されたから当然といえば当然なのですが、この事実に衝撃を受けてしまいますね。当ブログのYahoo!ブログ時代に、本作の2期の個別感想を書いていた身としてはいつのまにかそこまで経っていたことに驚きを隠せません。思えば3期が放送されてから4年近くが経過していますし、時の流れは本当に早いものだと実感させられます。

 それはともかく、ごちうさ10周年を記念して様々な企画がスタートすることが先日発表されました。来月末に開催されるAnimeJapan 2024でのイベント登板を皮切りに、ごちうさに関する様々な展開が見られるとのこと。結構気合が入っているようなので、これはまさかアニメ4期発表か!?とつい期待してしまいますね。久々にココアやチノたちの姿を見たいですし、続報を心待ちにしながら待機することになりそうです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

※今週の『ポケットモンスター テラパゴスのかがやき』はお休みだったため感想はありません。

 

 

 

ダンジョン飯

第8話「木苺/焼き肉」

 1話丸ごとマルシルのメイン回。前半は彼女の魔法学校時代が語られましたが、“あの”マルシルが学校始まって以来の才女と呼ばれていた話に最初耳を疑ってしまいました。しかも「無害なダンジョンを作る」という立派な目的も語られており、これまで見てきたマルシルのイメージが丸ごとひっくり返った気がします。まぁとはいえ彼女の視点で回想が描かれた都合上、徐々にいつものマルシルの雰囲気を掴んできましたが

 そんな彼女とファリンの出会いのエピソードも興味深かったです。ダンジョンへの興味や知識が豊富な反面、授業の成績は微妙なサボり魔というファリンの評価にはライオスの妹としてかなり納得感がありましたね。そしてファリンが見聞きしてきた世界を体感し、知識だけで知った気になっていたことを恥じるマルシルが何とも素敵。井の中の蛙だった才女が大海を知って、広い空に大きく羽ばたくことになるきっかけとしては十分なものでした。

 さらに後半はマルシルの大ピンチが描かれることに。ウンディーネのウォーターカッターめいた攻撃の殺意の高さと、作画の激しさもあって緊迫感が半端ではなかったです。しかし難を逃れた後はようやく訪れた飯テロパートで一転して安心感を覚えました。しかし血を失ったマルシルを想ってのこととはいえ、多種多様の焼き肉の中からレバーだけしか渡さないのは地味にエゲつねぇなぁと思いましたね……

 

 

勇気爆発バーンブレイバーン

第7話「どうするイサミ!こんな時、イサミならどうするんだ!」

 サブタイの通りにピンチを演出しつつ狙った正解に誘導させるブレイバーンマジでUZEEEEEEEE!!何度も復活するデスドライヴス幹部「クピリダス」との戦いでイサミに問いかけた辺りから本当にイラっときましたが、新武器「バーンアックス」を使って撃破するシーンの熱さに興奮してしまったのがニクイです。(というかこいつ、敵側の事情に詳しすぎるのがやっぱり怖い)他にもスミスたちが弱体化したスペルビアにチームの連携で相手取るなど、ブレイバーンだけでない活躍が見られたのも良かったですね。個人的にはTS兵器の換装シーンなどに注目したいところ。

 またデスドライブスの事情が色々判明したのも見逃せません。クピリダスのカプセルから出てきた死体といい、彼らがコックピットの人間をバッテリーとして扱っているのは明らか。それを以て自分の望みを果たそうとしている話にも聞き入ってしまいます。何よりスペルビアが自分の知らないルルを前にして困惑と悟りをの過程を見せていたのが面白いですね。ブレイバーンがイサミの心と重視していたように、今後スペルビアも味方として自分の相方を探すことになるのでしょうか。

 あとはやはりスミスの不憫さも結構目立っていました。スペルビアに乗り込もうとしてゲル塗れになるわ、与えられた専用機体はルルの方が適合しているわと周囲の評価とは裏腹に散々な扱いです。本人はーローになりたいもののその役割は既に他の誰かに取られている、現在の状況には同情を寄せずにはいられません。

 

 

葬送のフリーレン

第24話「完璧な複製体」

 前回出てきた試験参加者のコピー(複製体)たちが猛威を振るいまくった今回。フリーレンだけでなく、試験官のゼンゼのコピーまで出てきた時の衝撃と絶望感は計り知れなかったです。しかも攻略の糸口かと思われた精神操作の魔法も「複製体には心がない」という点であっさりと破られてしまう展開が余計にショッキングでした。デンケン側からの評価が高かった「エーデル」が特に見せ場もなく脱落してしまう様子に、前回以上にこれどうやって突破するんだよ……と思ってしまいましたね。それだけにフリーレンを「殺せる」と言い切ったフェルンの策が何なのかが非常に気になるところ。やっぱりミミックを配置して罠に嵌めるのか!?

 そんなコピー相手に様々な形で立ち向かう魔法使いたちの戦いも今回の大きな見どころでした。抜群の指揮と仲間とのコンビネーションを発揮するヴィアベルパーティーはもちろんのこと、ユーベルとラントの2人組のやり取りは最も興味深かったです。不信感と冷徹に覆われているかのように見せかけて、その実仲間を放っておけないラントのいじらしさには思わずニヤリとなってしまいます。それを見透かしたうえで危険な賭けに出るユーベルもまんざらではない態度でしたし、この2人はこの2人で独特の結束力を発揮していることが伝わってきますね。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第98話「消滅」

 ズウィージョウゥゥゥゥゥ!!!

 あまりに切ないラストに呆然自失しかけ、思わず内心でズウィージョウの名前を叫ばずにはいられませんでした。前回のラストやサブタイの時点でユウディアスかズウィージョウのどちらかが消滅してしまうことを覚悟していたつもりでも、この展開にはショックを受けるほかなかったです。

 やはり消滅の事実を前にして清々しいほどの笑顔を見せたズウィージョウに胸が痛みますね。前回も書いた通りベルギャー人の不滅の肉体に異を唱えていた彼にとって、この状況で初めて“生の実感”を得ることが出来た話にも納得させられます。また「限られた時間でユウディアスとのラッシュデュエルの決着をつけたい」という行動も、デュエルを通しての相互理解を描く遊戯王ならでは。ギャラリーもデュエルを止めようとする側と続けさせたい側で真っ二つに分かれていた様子もあって、そんな2人の世界に対する複雑さが表れていました。

 そして消滅間近のズウィージョウをディノワやみつ子たち(前回消えたミューダの幻影付きなのがエモい)に支えられてヴォイドヴェルグ・レクイエムの口上を唱えるシーンは、まさに鎮魂歌(レクイエム)といった趣きで涙が止まらなかったですよえぇ。全てをやり切って満足げに消えていった姿も相まって、感極まらずにはいられない決戦だったと言えます。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第21話「トランスフォームだ!ハッシュタグ

 マンドロイドとの激闘を終え日常に戻ってきた中、今回はどこかで見覚えのあるテランのドタバタ劇を再び楽しむことになりました。新テランの3体にビークルモードをスキャンさせようとするツウィッチとスラッシュの様子が何とも微笑ましかったです。ちょっと前までビーたちの手を焼いていた彼女らが、今では新たな家族を前にお姉ちゃん・お兄ちゃんぶって振り回されるようになったと思うと感慨深いものがありますね。

 そんなツウィッチお姉ちゃんに連れられたハッシュタグは見事なまでの現代っ子。日がなネットサーフィンをしつつ、Wi-Fiがあるからとゴーストの車両をスキャンする展開に笑ってしまいました。その結果ディセプティコン収容所のロックを解除して騒ぎを起こしてしまうのは問題でしたが、彼女はその内電子戦で重要な戦力になる可能性を見出したかと思います。

 あとは脱獄したディセプティコンの中でも「ボンブシェル」と「シャープネル」らインセクティコンが暴れていたのが印象に残りました。全く喋らなかった一方、ホログラムを駆使した分身でかく乱してくる厄介さは特に強烈。原典である初代TFで見せた増殖能力を、分身として表現する本作の解釈にも唸らされるものがあります。

 

 

 上述のごちうさ4期の可能性の話ですが、まぁ最近のエイプリルフールがチノの高校生編移行を扱っていた以上こうした展開はありえただろうな、と思います。しかも今回の10周年企画にて、メインキャラの描き下ろしイラストまで公開されました。

 

 

 チノたち中学生組が進学し高校の制服に身を包んだ姿、それがアニメのビジュアルで描かれたことに少しばかり感動させられます。これを見ていると俄然アニメ4期が見たい!と内心で盛り上がってしまいますね。

 

 

 ではまた、次の機会に。