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2024年冬アニメ簡易感想 その13

 

 

 

 25周年を迎えた遊戯王OCG(オフィシャルカードゲーム)にてそれを記念した新パックが発売することに。僕自身は現在のOCG環境を知らないのでそのパックに収録される魔法カードのサンダー・ボルトを見ていつの間にか禁止解除されてる!?と衝撃を受けていましたが、同時に上のポストにある新規イラストの方にも目が留まりました。何と三幻神の一柱であるオシリスの天空竜サンダー・ボルトを放っているではありませんか。上からお馴染みの電撃を放つ構図に惚れ惚れすると同時に、サンダー・ボルトオシリスの技であるという新事実には驚きを隠せません。

 神のカードであるオシリスがフィーチャーされたことは意外だったものの、冷静に考えてみれば割とあり得そうなのが面白いところですね。思えばオシリスの技には「召雷弾」や「超電導サンダーフォース」など雷由来のものばかりであり、原作漫画やアニメでも雷雲を突き破って現れるイメージが強いです。そんなオシリスサンダー・ボルトを放てるというのは何ら不思議ではないでしょう。(またゲーム「遊戯王DM4」での特典カードに書かれていたフレーバーテキスト天空に雷鳴轟く混沌の時~~」を意識している可能性もあります)後付けながら上手いこと納得させられるイラストで、昔を知っている身としては思わず膝を打つ話です。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

ポケットモンスター テラパゴスのかがやき

第40話「さよなら、ニャオハ?」

 リコとニャオハの絆にほろりときた今回。バトル中にリコが怪我を負ってしまったことをきっかけによそよそしくなったニャオハ(と焦りを見せ始めるリコ)に胸がザワつきましたが、猫ポケモンを飼育しているマーニャ」さんの話を聞いて一気に疑問が氷解することになりました。かつて自分が放ったこのはで仲間を傷付けてしまったという過去は、あのニャオハにとって心に大きな傷を残してしまったのは明白。前半リコがニャオハが自分の元を去ってしまう危機感を抱いていましたが、ニャオハもまた同じことを考えて離れていたという点にもやるせないものを覚えます。

 そんな痛々しい状況だったからこそ、傷付くことを厭わないリコの寄り添い方に胸打たれました。怖いことや痛いことを全て受け入れたうえで、「ニャオハと一緒に乗り越えたい」と言ってやれる姿に感動させられます。何よりリコがそうした決意を固められるようになったこれまでの冒険の経緯を思うと、ここまで見てきて良かったと感じられますね。最後にトラウマの原因であるワナイダーを新たに覚えたマジカルリーフで撃退し、2人が確実な一歩を踏めたことを実感させられました。(マジカルリーフはゲームでは必中効果持ち=もう仲間に当てて傷付けてしまうことはないと読み取れるのもグッド)

 また余談ですが、マーニャさんが施設で育てている大量の猫ポケモン、特にニャオハたちの描写が興味深かったです。見た目は同じながらリコのニャオハとはどこか違うことが何となく感じられる、絶妙な相違点が見ていて楽しかったですね。過去回想のニャオハたちの絡みも、何だかんだで癒されるものがありました。

 

 

ダンジョン飯

第7話「水棲馬/雑炊/蒲焼き」

 水上のダンジョンで繰り広げられる冒険の数々では、ライオスたちそれぞれの価値観の違い如実に描かれることになりました。まずこれまで何かと頼もしかったセンシが水の上を歩ける魔法に駄々をこねたり、生態系の維持を何より重視する姿勢が何とも面倒くさかったです。それでいて「アンヌ」と名付けた水棲馬(ケルピー)には全幅の信頼を寄せるなど、思慮深いように見えて割と偏見持ちでロマンチストであることがわかったのは興味深いですね。
 そんなセンシがアンヌの件や巨大クラーケンとの戦いで考えを少々改める過程は切なくもあり、同時にどこか微笑ましいものになっていました。特にマルシルとの和解の流れが印象的で、最初はいがみ合っていた2人がアンヌから作った石鹸などを経て少々柔和な関係に落ち着いていく様子は見ていてホッとさせられます。こだわりや認識を丸ごと変えるのは難しいものの、両者ほどほどのところで歩み寄れることを魅せてくれていました。

 一方でライオスは悪い意味で通常運転。人魚がダメな理由まで問いただしてきた時はかなり引いてしまいました。(またもや全滅したカブルーたちの内、亜人しか顔を覚えていない=人間に興味を示していない描写も怖い)しかし寄生虫に当たってしまったことで地獄の苦しみを受けているシーンは少々気の毒でしたね。とうとう痛い目を見ましたしこれで少しは自重……することはないんだろうなぁ……

 

 

勇気爆発バーンブレイバーン

第6話「絶対に大丈夫だ。なぜなら……私がブレイバーンだからだ!」

 日本の街を爆撃する作戦の開始前に生存者を探すイサミたち。わずかな時間で探索を続けるイサミの必死さにハラハラさせられつつ、生き残っていた日本の部隊の登場に胸を撫でおろすことになりました。さらにブレイバーンが発射された砲弾群を操作して敵にぶつける新技を披露するシーンは、満を持してOPが流れる演出と相まって普通に興奮してしまいましたね。ブレイバーンが人類の兵器を意のままに操れる可能性が示されたことにはゾッとしますが)例によってブレイバーンの意味不明さがチラつくものの、基本的には助けようとしていた人々の生存と救出劇がカッコよく描かれていたと思います。

 しかし後半はまさかのスペルビア再登場に度肝を抜かれることに。イケボな杉田ボイスで普通に喋り出すのはまだいいものの、ブレイバーンと名乗った名乗らないで妙なコントを始めるので頭を抱えずにはいられません。しれっと後ろに自分のタイトルロゴを出すんじゃねぇよブレイバーン!ブレイバーンは「意思がある者があれば心を通わせたくなる」と語っていましたが、正直そんな場合じゃないだろ!とツッコみたくなるイサミの気持ちの方がよくわかったり。

 さてそのスペルビアが推して参る連発の武人キャラであることが判明したほか、ルルを取り戻そうとする発言に衝撃を受けました。やはりルルの正体はスペルビアの一部、あるいはイサミと同じパイロットポジションなのでしょうか。ブレイバーン含め、敵であるデスドライヴスの秘密がますます気になってくる終わり方でした。

 

 

葬送のフリーレン

第23話「迷宮攻略」

 第二次試験はサブタイにもある通り迷宮「零落の王墓」の攻略。競い合う必要がない試験ということで一次試験よりは簡単かと思いきや、いざ始まってみたらガーゴイルやトラップの殺意の高さに少々驚くことになりました。脱出用ゴーレム(やたら筋骨隆々なのがちょっと面白い)があるので安全は保障されているものの、油断出来ないという点では一次試験よりずっと過酷であることが伺えます。そして終盤になって登場した侵入者の偽物を作る魔法は衝撃的でしたね。特にフリーレンがコピーされてしまったラストシーンを見た時は、本人以外攻略出来ないヤツじゃんこれ!と内心叫んでしまいましたよえぇ。でもフリーレンのコピーならミミックを設置すれば嵌ってくれるんじゃね?

 また王墓の攻略を目指すデンケン他の面々と、フリーレン&フェルンについていった試験官「ゼンゼ」の温度差の違いも大きな見どころとなっていました。それぞれ抜群のコンビネーションや策を張り巡らせて必死に立ち向かっている中、肝心のフリーレンは有名なミミックに捕まる醜態(迫真の「暗いよー!怖いよー!」に笑う)を晒していることにちょっと苦笑い。しかし過酷な迷宮だからこそ楽しむ姿勢を捨てないフリーレンと、そんな彼女を見るために魔法を探求するフェルンの姿には顔が綻んでしまいましたね。フリーレンたちがコントを繰り広げている間にデンケンたちが割を食っている点には思うところがあるものの、過酷な冒険だからこそ楽観的な手段を大切にする在り方は参考にしてみたいものがあると感じました。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第97話「奪われたロボ」

 俺は辛い、耐えられない……となった今回のゴーラッシュ。遺跡から出てきたロボを奪ったディノワとミューダとのタッグデュエルが始まったと思いきや、途中でミューダが消えてしまう展開にとてつもないショックを受けてしまいました。前々回のバリベルギャー然り、ラッシュデュエルの負担がベルギャー人の消滅を早めているという事実も衝撃的です。冒頭で田崎さんがユウディアスを監禁したのも納得するほかなく、久々に王道兄妹のタッグが見られるな~などと楽観的になっていたところに冷や水をぶっかけられた気分です。

 そんな消滅の運命に対し、それを受け入れるズウィージョウ陣営のスタンスにも驚かされました。なるほど戦わされるベルギャー人の宿命に疑問を抱いていたズウィージョウにとって、この状況は確かに好機なのかもしれません。それを受け止めきれずにいたディノワと覚悟を決めたミューダの対比も印象的で、彼の消滅を機に涙を流しながら意志を受け継ぐディノワに胸を痛めずにはいられませんでした。2人のエースをフュージョンしたヴォイドアルヴ・スターストライプによる活躍も、そんな切ない過程と背景もあって胸熱ながらどこか物悲しいものとなってしまいましたね。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第20話「かぞくのちからでやっつけろ!」

 ついに始まったマンドロイドとの決戦。ハウルの動く城よろしく四足歩行の巨大要塞を相手に、トランスフォーマーとマルト家の混合チームが敢然と立ち向かう様子に手に汗握ることになりました。驚異的なCGの動きとダイナミックな構図の連続に、見ているだけで興奮が止まりません。戦艦の砲弾で要塞を沈める決着も迫力満点で、マンドロイドとの戦いの1つの区切りに相応しい大バトル回だったと思います。(中でもメガトロンとの協力に心躍らせたり、彼が怪我を負ったことから奮起するツウィッチの活躍がここすきポイント)

 オプティマスたちの何十倍も大きい鉄の塊の足を錨で絡ませたりと、チームワークを駆使して戦う様子も印象的。特にマルト家の面々もカメラ破壊といった役割を与えられ、しっかりとこなす場面には驚かされました。ひ弱な人間だからと縮こまることなく勇敢に戦う姿は、まさにトランスフォーマー作品における「心身共に強い人間」そのものでファンとしてはニヤリとさせられます。加えて戦いを終えた後の心温まる家族の風景を前にオプティマスが「人間とトランスフォーマーの目指すべき“絆”の形」を語ってくれたのも素晴らしかったです。まさに本作のキャッチコピー「つながる絆は最強パワー!」に相応しい一幕だったと言えるでしょう。

 

 

 上述のオシリスサンダー・ボルトの繋がりにニヤリときた一方で、残る神のカードであるオベリスク巨神兵ラーの翼神竜も同じように魔法カードの新規イラストで描かれそうだなと思う今日この頃。その場合はどのカードか、つい色々と考えてしまいます。オベリスクの方はピンとこないものの、ラーの方は死者蘇生辺りが思い浮かびますね。(今のラーはサポートカードのおかげで死者蘇生で出せるようですし)紙の遊戯王は久しく関わっていないものの、こういった情報には目を通していきたいところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。