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2024年春アニメ簡易感想 その14

 

 

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 毎年春ごろになると始まる仮面ライダー×オロナミンCのコラボCM。今年の現行ライダーである『仮面ライダーガッチャード』とのコラボがついにやってきました。いつの間にか恒例となりつつある「主人公を含めたライダー3人が子どもたちを応援する」シチュエーションもばっちり描かれているほか、放送中の本編で大きな事件が起きていないのが嬉しいところですね。歴代のコラボでは主人公ライダーたちが何かしら苦難に直面している頃にこのCMが来て落差の激しさを感じていたので、ガッチャードという作品の明るさ含めて違和感なく見ることが出来ました。まぁ「ほら、まだやれるぜ?」とか言いながら宝太郎の肩に手をポンと置くスパナには違和感バリバリなのですが。

 

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 CMの他にオロナミンCの秘密を教える動画も公開されましたが、学生が主人公のガッチャードらしく授業のように紹介していくスタイルになっているのが面白かったですね。ミナト先生が普通の教師のようにしているシーンは本編ではちょっと貴重ですし、スパナが宝太郎たちと同じように机に座っている姿にシュールなものを覚えたりと見どころがかなり多いです。例年以上に本作の特色を活かしたガッチャードとオロナミンCの動画、個人的にもかなり満足度の高いものとなっているのでおすすめです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター テラスタルデビュー

第48話「輝け!炎とアートのきらめき」

 リコに続いてロイのテラスタル研修が描かれましたが、今回は彼の視野を広げていく過程が描かれました。黒いレックウザにリベンジしたい気持ちばかりが先行して、バトル以外のことが眼中になかったロイが芸術祭を経て多くの経験を経ていく様子が素晴らしかったです。一見関係のないことでも様々なもののヒントになっていく……それを憧れのリザードンのオブジェ作りで学んでいくのが見ていて気持ち良かったですね。その観察眼をコルサさんとのバトルでも活かし、わずかな汗から本物のウソッキーを見破る展開には大いに興奮させられました。バトルに傾倒しがちなロイが、そのまま他のことにも目を向けられるようになる素敵な回でしたね。

 ロイに限らず芸術祭に参加する多くの学生たちの様子に癒されました。リコやドットがそれぞれの得意分野を活かした作品を創るのはもちろんのこと、ネモとパーモットのコンビの作品にも感心させられます。バトルジャンキーの印象が強いネモですが、生徒会長としての仕事や他の趣味にも全力で追及するスタイルであることがわかりやすく描かれていたかと思います。コルサさんをはじめとした大人たち(コルサさんとハッサク先生の気心の知れた仲が見られたのがここすきポイント)が見守る状況も相まって、子どもたちがのびのびと自分の可能性を模索し続けられる環境にほっこりさせられました。

 

 

ダンジョン飯

第18話「シェイプシフター」

 周囲の人間に化ける魔物・シェイプシフターによって本物と偽物が混ぜこぜになってしまったライオス一行。見るからに偽物だと一発でわかるものもあれば、逆に本物と遜色つかないレベルのそっくりさんもいるので視聴者としてもかなり難解な間違い探しをすることになりました。また一言にシェイプシフターと言っても色々な種類が存在すること、対象の思考を読み取って「その人から見た」偽物を作り出す設定にも唸らされます。ただその場合、目が逝ってたりと偽物がわかりやすいライオスにみんなコイツのことこんな風に見ていたんだなぁ……とか考えてしまったり。

 それはともかく、そんな状況でライオスが本物を見つけ出していく過程に見入りました。あのライオスが人間観察とか出来るのか?という不安は最初こそ的中したものの、シェイプシフターの正体に思考をシフトしてからの冴えっぷりに舌を巻くことに。魔物を中心に考えれば上手いこといく辺りがライオスらしいといいますか、自身の欠点と利点を理解したうえで最適な方法を選べるのはこのパーティーのまとめ役として相応しいのかもしれません。犬の演技が迫真だったことも含め、アレな部分を含め魅力的に活躍する主人公を見ることが出来て面白かったです。(あと余談ですが、マルシルが食べたことを認識していない人魚の卵の話をし出した時はこっちが偽物かと思ってしまいましたね

 

 

ゆるキャン△ SEASON3

第5話「焚き火と牛まつり」

 目的地のキャンプ場に全員到着して、ようやく本格的なみんなでキャンプが始まった今回。先に来ても地道に準備するなでしこの上達っぷりに感動しつつ、着いた途端ヘトヘトで倒れて何もしていない綾乃に吹き出してしまいました。この辺りは手慣れた様子のリンとなでしこの2人との対比もあって、経験者と初心者の違いが如実に表れていたように感じますね。

 とはいえそれが問題になることもなく、持ち寄った食材を一緒に堪能する光景に大いに癒されました。噂のビーフ100%ハンバーグの圧倒的な「肉」っぷりに舌つづみと、見ているだけでこちらのお腹も空いてくるリアクションが微笑ましいです。何より経験の差など関係ないとばかりに、気兼ねない友人関係で繰り広げるキャンプの素晴らしさがあふれ出た一幕になっていたと言えます。

 またこの回ではなでしこの創意工夫にも驚かされました。道中で食べたダムカレーを自分なりに作ってみただけでもびっくりなのに、残った肉汁をランプのオイルに流用するアイデアはさらに衝撃的。洗い物のことなども考えていたりと、上述でも書いたようになでしこの成長にウルっとさせられますね。

 

 

WIND BREAKER(ウィンド ブレイカー)

第5話「優しい男」

 ついにボウフウリンVS獅子頭連による団体タイマン勝負の火蓋が切って落とされることに。あくまで本命が梅宮と兎耳山の大将戦なので「それ以外は勝っても負けても問題ない」という話に拍子抜けした中、関係ないとばかりにやる気に満ち溢れる桜たちに胸が躍りました。戦えずとも今後のために見守りたい一心でついてきた楡井といい、ボウフウリン側の覚悟の決まりようには爽快感を覚えますね。弱者をいたぶる獅子頭連の異常性があるからこそ、彼らの芯の通った姿勢が映える構図になっているも見事だと言えます。

 そうして早くも1戦目と2戦目が描かれたわけですが、敵を瞬殺した杉下はともかく、謎の多い眼帯少年「蘇枋隼飛(すおう・はやと)」の戦いぶりに唖然となりました。合気道の如く受け流す技術で相手をいなし、何も出来ない向こう側に力の差を見せ続ける絵面はあまりにもエグくて変な笑いが出てしまいます。大人の階段上ろうか」という言動といい、蘇芳の優しい性格が故の許せない相手への容赦のなさがこれでもかと伝わってきましたね。ある意味で本作屈指のヤベー奴であろう眼帯くんに、恐れ慄いてしまう回でもありました。

 

 

アイドルマスター シャイニーカラーズ

第5話「3人だけのフォーメーション」

 やっときましたイルミネーションスターズのターン。前回からちょっとピリピリした空気に包まれていた中、真乃と灯織がわかり合うパートに一安心しました。割とあっさり言葉を交わしてみせたことに拍子抜けすることもありましたが、その分心が通じ合ってからの3人の様子に癒されたので悪くはなかったです。中でも夕焼けを眺めながら互いのきっかけを打ち明け合うシーンが印象的で、めぐるが何となくで始めたアイドルにのめり込んでいったことを話したのが素敵でしたね。

 そんな3人が結束するまでの流れを用意したプロデューサーの手腕も今回の注目ポイント。灯織に臨時レッスンをやろうと提案しつつ、真乃たちの自主練と鉢合わせるやり口には膝を打ちました。自分だけと思っていた悩みをメンバー同士で共有し合えるようにそれとなく準備する、そしていざ本番の舞台裏で彼女たちを見送る姿はまさにプロデューサーの面目躍如といえるでしょう。初登場からイマイチ影が薄いと感じていた本作のプロデューサー(前回の悪役演技はともかく)でしたが、ここにきてアイドル同士の架け橋を繋げる大事な役目を果たしてくれたことにニヤリときました。

 

 

 ガッチャードといえばここ最近の展開の大盤振る舞いには驚かされますね。レジェンドが関わってからの歴代ライダー要素を詰め込んだ春映画的展開の数々が、かえって本作の賑やかな空気感をさらに盛り上げてくれていると感じています。そろそろ本筋が終盤に突入しつつある中、中弛みしがちな時期にこうしたお祭り回をぶち込む采配に拍手を送りたいところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。