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2023年春アニメ&特撮簡易感想 その21

 

 

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 いよいよ放送が来月に迫った『ウルトラマンブレーザー』。もう少しで見れる……!という視聴者の期待が沸き上がる中、作品の詳細などをまとめたプレミア発表会が先日開催されました。僕も当日生配信をリアルタイムで視聴しましたが、出演者の方々の朗らかなインタビューや田口監督の熱い語りそしてまさかのフルで公開されたOP&EDの生歌唱といった模様に大いに楽しませてもらいました。中でもラストに発表された、劇中で登場予定の怪獣14体の一斉登板は凄まじいインパクトに溢れていましたね。毎年恒例のグダグダ変身指南コーナーも健在でにっこり。

 

cocreco.kodansha.co.jp

↑プレミア発表会については上の記事が詳しいのでこちらを参照。

 

 そしてプレミア発表会終了後にウルトラマンの公式YouTubeチャンネルで新PV(↑上の動画)が公開。本編の序盤、1話から3話までの映像を交えながら番組の概要を説明していく構成となっています。実際に見てみたところ、主人公のゲント隊長と仲間たちの微笑ましいやり取りが紹介されているように感じました。基本的に隊員間での仲が良さそうで、それでいて怪獣災害発生時にはみんなで一丸となって立ち向かう毅然とした態度を見せてくれるのが素敵なところです。

 プレミア発表会で田口監督も説明していましたが、「コミカルな要素もある“いつものウルトラマン”を目指している」ことがこのPVで感じられますね。当初は『ネクサス』のようなシリアスな作品なのかとファンに予想されていたブレーザーですが、実際はそんなこともないようです。何はともあれ、今年もまたウルトラマンを楽しめる年がやってくることにワクワクが止まりません。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター リコとロイの旅立ち

第10話「ネモとコルサと」

 ロイくんが圧倒的光属性すぎる……!アーティストにしてジムリーダーの「コルサ」をスランプから脱してあげようとする回でしたが、決め手となったのがロイの純粋なまでの好奇心だったことには膝を打ちましたね。黒いレックウザを前に挫折したコルサに対し、どんなものでも素直に「すごい」と受け止め楽しむ姿勢はあまりにも眩しくて感嘆してしまいます。レックウザを「僕の始まりの1歩」と表現するロイが、コルサが「アートとは何か?」という初心に返るきっかけになった構図も秀逸の一言です。

 そんなロイとコルサのバトルでは、コルサが恩返しをばかりにロイを鍛えてくれていたのも素敵でした。以前リコと共に相手の動きを見ることを覚えたロイが、今度はコルサから「己のポケモンを見る」ことを学んでいく過程に大きな感銘を受けましたね。そうしてホゲータの怒る様子を観察し、じだんだを習得する流れがまた良き。

 他にはバトル好きながら頼れるお姉さんオーラを出していた「ネモ」や彼女のパモット、そのパモットをオイル塗れにしたオリーニョたちの様子も微笑ましたかったです。そしてアニメでついに「テラスタル」が登場したのも大きな見どころで、コルサがちょうはつ時の煽り顔がウザいウソッキーを草タイプにすることでテラスタルの可能性をしっかりと示してくれたのが好印象でした。何より原作ゲームの要素が出てくると興奮させられますね。

 

 

Dr.STONE(3期)

第10話「SCIENCE WARS」

後宮に侵入出来たコハクたちと裏で準備する千空たち、今回はそんな両チームの助け合いが展開されました。インカムを冒頭で作って連絡手段にするのは序の口、石化装置を奪うためのドローン制作など例によってぶっ飛んだ科学パートが続きます。しかし何が出来るのかというワクワク感も健在なので、難しく構えなくても十二分に楽しめるのが流石といったところです。(そして十円玉でも出来るインカムなど、これまた例によって実際に試してみたくなる科学ばかりなのが本当に面白いです)

 さらにコハクが入手した情報が手紙という形で送られてくるのも重要なポイント。一見意味不明な絵が、ゲンの「相手の立場になって考える」解き方で徐々に形になっていく過程には思わずテンションが上がってしまいます。そうして手にした情報がプラチナであるとわかるラストも素敵ですね。石化装置の謎の解明で忘れそうになって本来の目的を視聴者たちに思い出させてくれる、忘れたことにやってくる親切な構成に安心感を覚える回でもありました。

 

 

TIGER & BUNNY 2

第11話「Every cloud has a silver lining.(どの雲も裏は銀色)」

 前回に続いて広がっていくヒーローの被害。ヒーローの本拠地に直接乗り込んできたフガンとムガンの暴れっぷり、そして次々と倒れていくヒーローに絶句してしまう回でした。双子は相変わらずゲーム感覚なものの、そんな中大人たちへの不信感や反抗の意志など、彼らなりの考えが見えたのが興味深かったです。(一方で新薬の実験に体よく使われる辺り「本当に悪い大人に利用される哀れな子ども」に過ぎないのが何とも皮肉ですね……)双子を育ててきたおじちゃんこと「ニコライ・ブラーエ」が2人に情を抱いていることも結構意外でしたね。NEXT差別をいった問題の被害者であることが、この3人の絆となっているのかもしれません。

 兄のフガンの能力が「攻撃の反射」であるとわかりましたが、固める能力ではなかったことに少々驚かされました。(ムガンのワープと合わせて「時間と空間」兄弟なのかと思っていました)それでも十分に強く、カリーナたちの攻撃が全く効かなかったことに絶望感を覚えます。しかしそんな強敵にも果敢に立ち向かい、新人を逃がしてみせた彼女たちの奮闘に胸が熱くなったのも事実。どんな状況でもやはり彼らはヒーローであることがわかり心が震えます。敵の能力の情報を手に入れ、さらにラストにはバーナビーの意識が戻るなど、ここから希望を残してくれる展開に期待がかかりますね。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第11話「オールちび怪獣大合唱」

 ちび怪獣たちはカラオケでもぶっ飛んでいます!とばかりの内容だった今回。ビオ姉さんの店で何を歌うのかと思っていた中、ゴジラのテーマ」や「モスラの歌」がチョイスされた時はびっくりしましたね。歌詞がないゴジラのテーマをデデデン♪デデデン♪と歌ったり、本作の小美人が結構上手にモスラの歌を歌う(ただし71点)と例によってフリーダムでした。みんなでやややん♪やややん♪とゴジラのテーマを大合唱するラストは、シュールながらも楽しそうな雰囲気もあって自然と顔が綻びましたね。(個人的には「大きなのっぽの古時計」をいつもの鳴き声で歌うちびアンギラスがここすきポイント)

 またゴジラファンならニヤリとする要素が散見されたのも今回の見どころ。まず元ネタである実写ゴジラたちがカラオケ映像として映ったことに衝撃を受けましたし、その映像とちび怪獣が一緒に映る光景に不思議な感覚を覚えました。また伊福部昭氏といった各曲の作詞・作曲者たちの名前がしっかりクレジットされていたのも嬉しいポイント。ふざけるところはふざけながらも、偉大な先代や作り手たちへのリスペクトを忘れないこの作品の気概が感じられた気分です。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第62話「再会」

 泣いた……前回のラストで未来のゴーハ市に辿り着いたことからもしかしてと思っていた中、予想以上の『SEVENS』同窓会をやってくれたことに思わず涙がこぼれ落ちることになりましたよえぇ。遊我が行方不明になってからルークたちがどうなったのかを断片的に語りつつ、ネコの姿ながら仲間たちとの再会を果たした内容に感動せずにはいられません。ネコを拾う典型的な不良ムーブを見せたルークが微笑ましかったですし、彼らに「また会えるさ」と呟く遊我の姿は本当に涙腺に来ます。

 前作と本作の繋がりやオーティスの正体、SEVENS最終回の可能性など様々な情報が出てきたことにも衝撃を受けました。中でもオーティス=遊我説は以前から語られていましたが、それをより裏付ける描写には舌を巻くばかり。(それはそれとして「OTES」の名前の由来がテントウムシ関連だったとは……)またあの最終回で帰還したのは果たして遊我なのか……という問題に触れていたのも興味深いです。最終的に「開けてみなければわかない」という“シュレディンガーの猫”で終わる構成も非常に良く出来ていると思います。

 他にもベルギャー人のためにラッシュデュエルを作って過去に残る決意を背負う遊我に、彼を見て何か出来ないかと考える王道姉妹など、各キャラの考えや感情の機微に胸打たれる描写が多かったです。総じてゴーラッシュ!!及びSEVENSを好きな視聴者にとってはかつてない神回だったと言えますね。

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第20話「四人目の物語~バディゴー~」

 

カモン!

「光の勇者、タイガ!」

「力の賢者、タイタス!」

「風の覇者、フーマ!」

 

バディー、ゴー!!

 

ウルトラマンタイガ!!

ウルトラマンタイタス!!

ウルトラマンフーマ!!

 

 タイガ編の後半はトライスクワッド4人目の仲間・ヒロユキを振り返るという形で『タイガ』の第1話がそのまま放送。実質再放送というわけで見返すことになりましたが、当時見た時の高揚感を思い出すことが出来ました。依頼人やザンドリアス親子を救いたいと体を張るヒロユキに、彼の中で眠っていたタイガが応えてくれる流れは実にカッコいいです。同時にヒロユキはこの頃から無鉄砲な性格ながら、そんな彼だからこそ後にタイガを救えたのだと改めて実感しましたね。またホマレ先輩が宇宙人であることや、霧崎(トレギア)が怪獣リングを使った企みなどの伏線がこの時点で貼られていることにも感心させられます。
 そしてタイガがそんなヒロユキとの思い出に浸っているパートが何とも微笑ましかったです。ヒロユキとの出会いで学んだことをしっかりと噛みしめ、彼に胸を張れるようにこれからも努力していくことを誓うタイガの姿には応援したくなる魅力があります。またヒロユキのことを考えていたらタイガのカードが出来たシーンには笑ってしまいましたが(流れ的にヒロユキのカードが出来るのか?と思ったのは僕だけではないはず)、直後のタイガの「離れていても繋がっている」という言葉に深く納得させられました。上述の1話でも放たれた「お前は俺で、俺はお前だ!」という絆は、今もなお続いているのだと感じさせてくれる素敵な演出だったと言えます。トレギア「ねぇところで私のカードはないのかい?」

 

 

 ブレーザーといえばもう1つ、劇中で登場する怪獣たちの情報をば。上に描いた通りプレミア発表会では実に14体もの怪獣が登板しましたが、中でも新規怪獣の多さには驚かされました。そのうえ本編の1~4話まではその新規怪獣が毎回登場するとのことですから仰天するほかありません。王道デザインの1話怪獣「バザンガ」から、全長・体重共に0から始まる不気味さを内包した「レヴィーラ」など、実に個性豊かな面々が揃っておりこの時点で胸を高鳴らせてくれます。デマーガガラモン、さらにはまさかのガヴァドン(A)といった過去の怪獣たちの登場も見逃せません)

 

 

 その新規怪獣たちの玩具情報にも注目したいところ。「ウルトラソフビアドバンス」と銘打った新ブランドで、通常のソフビよりも大型&ギミック満載の玩具としてバザンガたちを売り出すようです。昔の大きかった怪獣ソフビを知っている身としては、その頃のソフビが戻って来たかのような感覚を覚えてちょっと嬉しくなりますね。ウルトラアクションフィギュアと並べやすい大きさということで、今後発売されるであろうフィギュアーツやフィギュアライズと絡めるのにも最適となるでしょう。番組だけでなく玩具でも気合が入っているブレーザーが俄然楽しみになってくる情報でした。

 

 

 ではまた、次の機会に。