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デュエル・マスターズ WIN 決闘学園編(デュエル・ウォーズ) 第10話「激闘!D4争奪戦」感想

覚悟を以て道を拓け

ここ最近のボウイは色々と激動すぎるだろ!(見た目的な意味で)

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  • 守るための潜入こそ忍びの本懐

 今回のデュエマWINはカイザとファルゴ、イッサのD4メンバーの集合場面からスタート。前回のラストでボウイにD4存続の試練を受けさせることが決定し、その対戦相手とある「次なるD4候補」の探す様子が描かれていました。そんな中でカレンが自らD4候補として名乗りを上げたので度肝を抜かれましたね。前回の時点ではカイザがカレンを推薦したかと思っていたのですが、まさか彼女から立候補するのは予想外。ボウイを勝たせるためにかと思いきやそうでもなく、本気でD4を目指すためにデュエマさいこークラブまで退部してしまったのですから唖然とするほかなかったです。(そんな状況でも深くは詮索せず、快くカレンを送り出すいつも通りのウィンがここすきポイント)

 しかしカレンの目的が「クラブを守るため」と知った時は思わずほろりと来ましたね。D4という権力がさいこークラブを潰すつもりなら、自分がその権力になってルールを変えてみせるという理由には感嘆ばかり。忍びらしく内部に潜伏して暗躍するやり口にも驚かされますが、何よりカレンは決してウィンたちのことを見捨てたわけではないことにホッとさせられます。別の道に進んだとしても、カレンはウィンたちデュエマさいこークラブの一員であることがここぞとばかりに伝わってきました。

 そんなカレンの気概がデュエマパートで感じられた点も大きなポイント。頭領の「一撃必殺」のアドバイス(もしや頭領って学園の中でこっそりカレンを見守っているのか……?)をしっかりを受け止めるのが何とも素敵でした。他にも水文明を加えていたのも面白かったですね。裏斬隠 カクシ・レシピ》が勝負の決め手になった時は衝撃を受けました。こうしてボウイをくだしD4になったカレンですが、今後彼女がクラブのために内部から暗躍していくのが実に楽しみです。

 

 

  • 金持ちお坊ちゃま、新たな道へ……

 そんなカレンの決意に惚れ惚れさせられる回でしたが、肝心のボウイについても忘れてはいません。前回はファルゴに脅されるわカイザに厳しくされるわと散々だった中、ボウイが「ニュー覚知山ボウイ」になるために裸一貫で修行に出るパートにはひとまず一安心しました。またもや落ち込むボウイを見ることになるのかと心配していた中、めげずに自分を逆境に追い込もうとする姿勢には好感が持てますね。

 …………まぁこの時点でふんどし一丁で海を渡ろうとするトンチキぶりが目に付きましたが、その後謎のわらしべ長者でゴージャスになったボウイが返ってくるとんでもない展開にズッコケる羽目になりました。ふんどし→部族の王冠→金塊→ジェット機→ゴゴゴゴージャスロケットという流れには笑うしかありません。というかこれまでの金で何でも解決してきた自分から卒業するための修行だったのに、結局金に物を言わせて戻ってくるのが最高に意味不明です。*1前回まで彼の身を案じていたのがバカバカしくなってきましたよえぇ。

 とはいえカレンとのデュエマではボウイが精神的な成長を遂げているのが伺えて良かったです。シールドよりもクリーチャーを残すことで自分のターンの反撃に繋げるプレイングは、前作11話でのカイザの指摘を活かしているように感じられました。そして敗北してしまったものの、「今までで最高のデュエマが出来た」と答えられるメンタルを得たことに感動させられます。D4でなくなったことに無念や悔しさを感じずにはいられないでしょうが、これでボウイは間違いなく一歩成長したと思います。デュエマさいこークラブに入るのかはまだ未定ですが、D4でなくなってからのボウイの活躍に期待大です。ただ予告のあの姿が無ければもっと素直に応援出来たんですがね……

 

 

  • 山吹色のボディで飛び走る空走車龍

ラウム・ゴルギーニ 光文明 (9)
クリーチャー:メカ・デル・ディネロ/スーパーカー・ドラゴン
パワー11500
▪️自分の「ブロッカー」を持つクリーチャーが2体以上あれば、このクリーチャーの召喚コストを3少なくする。
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーが召喚によって出た時、メカ・W・メクレイド8する。(メカ・W・メクレイド8:自分の山札の上から6枚を見る。その中から、コスト8以下のメカを2枚まで、コストを支払わずに使う。残りを好きな順序で山札の下に置く)
▪️各ターンの終わりに自分のメカをすべてアンタップする。

 D4の座をかけた戦いでボウイが繰り出した4体目のゴルギーニ。(まさか2週続いて新規ゴルギーニが連続登場するとは思ってもみませんでした)《ドラン・ゴルギーニ》と《ルベル・ゴルギーニ》、《ウィリデ・ゴルギーニ》とはやはり兄弟であると思われます。何と言ってもこれまでのゴルギーニと比べても異質な“空飛ぶ車”ぶりが特徴的で、タイヤが横向きになってターボファンのように宙に浮かせているであろうデザインに不思議とワクワク感を覚えます。他にも東洋龍を思わせる頭部や他のスーパーカーたちを格納しているコンテナ持ちなど、速さよりも物量で攻めるイメージがありますね。

 カードとしてコスト9という大型っぷりが目に付きますが、ブロッカーが2体以上あれば6コストで出せるので見た目以上に早出し出来そうです。ブロッカーの制限もないので、軽量ブロッカーを並べるだけでいいのが魅力的。中でも《アシスター・アルデ》はあちらの軽減能力によってさらにコストを下げられるなど相性も抜群です。低コストブロッカーを数多く擁するデッキには問題なく入れられるでしょう。

 そうして低コストで出し、召喚限定のcipで新能力「W・メクレイド」を発動するのがこのカードの大きな役目。メクレイドを2回行えるというだけでも単純ながら強力なのに、このカードはメカ・W・メクレイド8と対象が広いので大型メカを2体展開出来るので出せた時の爆発力はかなりのものとなっています。踏み倒し対象のメカには《断影龍 ユスティーツァ》や《沸天混成 ジョバンセン・ガロウズ》といった単体でも強い面々が揃っている点も見逃せません。

 このように中々に強そうなカードではあるものの、既存のメカ・メクレイドで活躍出来るかと言われると怪しいところ。低コストのメカをドンドン並べていくあちらのデッキに対して、わざわざ高コストメクレイドを入れる旨味はあまりないように感じます。このクリーチャー自身のコストが高すぎてメクレイドに対応していないのも痛いですね。とはいえ今後メカ・メクレイドと相性のいい高コストメカが出てくる可能性もあるので、それを出せるこのカードにも注目していきたいです。

 

 

  • 一撃必殺、巻き起こせ聖沌のハリケーン

聖(セント)カオスマントラ 光文明 (7)
クリーチャー:メカ・デル・ステラ/シノビ
パワー9500
▪️ニンジャ・チェンジ5(相手のクリーチャーが攻撃またはブロックした時、この攻撃中に自分が「ニンジャ」能力を使っていなければ、手札にあるこのクリーチャーと、自分のコスト5以上でメカまたはシノビのクリーチャー1体を入れ替えてもよい)
▪️W・ブレイカ
▪️このクリーチャーが出た時または攻撃する時、相手のクリーチャーをすべてタップする。
▪️相手のクリーチャーは、出たターン攻撃できない。

 カレンがボウイ戦に備えて出した一撃必殺の切り札。満を持して登場した彼女のオーバーレアです。光の新たなシノビであり、そのビジュアルはカレンの使うシノビの例に漏れず強烈なインパクトを誇っています。前身と思わる《聖なる混沌 クノイチマントラ》から胴体を大胆に取っ払い、顔がついた巨大な手裏剣そのままというデザインの威圧感はかなりのもの。例によって不気味で、カードとしての能力もその分鮮烈な印象を与えてくれます。

 まずコスト7のパワー9500、W・ブレイカーと上々のスペックを、ニンジャ・チェンジ5によって早期から出すことが可能。チェンジ元となるコスト5以上のメカorシノビも上のクノイチマントラはもちろんのこと、G・ゼロで出せる《忍瞬の聖沌 53nju》など意外と豊富なので早出しには困らないでしょう。個人的には先にクノイチマントラにチェンジした後、このカードにチェンジさせる“成長”的ギミックが狙えるのが興味深いです。
 そしてこのクリーチャーは登場時と攻撃時に相手クリーチャーを全タップさせる能力保有。実質手札から唱えられる《ホーリー・スパーク》として機能するほか、攻撃時に敵ブロッカーをまとめて寝かせられるなど攻めと守り双方に秀でた能力と言えます。攻撃中のクリーチャーを止められない点には注意が必要ですが、全体の攻撃をほぼ確実に1ターン止められるだけで十分に強力です。

 加えて相手クリーチャーの攻撃制限も持っており、上の全タップと合わせることで無類の防御性能を発揮します。出してすぐには攻撃出来ない敵を自分のターンが回ってきた時にタップし、味方が攻撃して除去するタップキル戦術には持ってこいです。相手の攻撃を止めつつ、自分はブロッカーを気にせず攻撃する、といった制圧力の高さで一方的に盤面を攻めていけるでしょう。

 ともあれ何をするにもチェンジ元のクリーチャーとこのカード、最低2枚を確保していく必要があります。手札補充手段として真っ先に考え付くのは《シェケダン・ドメチアーレ》ですね。大量ドローした後にチェンジ元にするなど、組み合わせるには中々の相性です。他にも劇中のカレンのように水文明を加え《サイバー・ブレイン》といったドローソースを投入するのも面白いところ。確実に手札に用意しておき、相手に合わせて柔軟に仕掛けていきたいです。

 

 

 さて次回はカレンが抜けた後のデュエマさいこークラブに入れ替わるようにボウイが入る……らしいです。それよりも予告で太ったボウイの姿が映ったことにショックを受けましたね。D4だった頃と待遇がまるで違うことに不満を覚えているようですが、今回の成長ぶりを見た後にこの堕落しきった格好には少々がっかりさせられます。とりあえず君はまず痩せよう!

 一方カレンはD4としての活動に邁進している様子。一日署長とかマントを付けての活動が可愛らしくてキュンキュン来ますね。でもこれはD4の仕事なのか?しかしそんな中彼女がカイザによる洗礼を受ける模様で、内部からクラブを守る作戦も一筋縄ではいかないようです。個人的にはカイザがカレンの思惑に気付いているのかに注目したいです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:一応擁護しておくと、家の金ではなく自分自身で手にしたもので財を成したという点では成長していると言える、かもしれない