新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

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2026年冬アニメ&特撮簡易感想 その22

 

 

 

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 1995年にテレビ放送が始まり、その衝撃的な内容から話題を呼んだ『新世紀エヴァンゲリオン』。そのシリーズの完結編ともいえる『シン・エヴァンゲリオン劇場版』が公開されてから5年の月日が流れ、30周年を迎えたところで完全新作の制作が発表されました。綺麗に締めてくれたとファンから高い評価を受けているシンエヴァの後に新作をやるというのは中々に予想外だという人も多いのではないでしょうか。僕自身、またエヴァやるの!?という反応を取ってしまいましたね。

 何より新作エヴァの制作スタッフに庵野秀明氏の名前がない点にも注目したいところ。生みの親である庵野氏が関わっていないエヴァというのは、ファンほど驚くべき事態だと思われます。制作陣に関しても『機動戦士Gundam GQuuuuuuX(ガンダムジークアクス)』でオタクを大いに引っ掻き回してくれた鶴巻和哉氏をはじめとした、錚々たる面々が揃っています。(ただ恥ずかしながら、メタレドは鶴巻監督以外の作品についてあまり知らないのですが)

 庵野監督のいないエヴァがどうなるのか……という不安も湧いてくる中、これはこれで楽しみにもなっていますね。というのもガンダムや仮面ライダー、ウルトラマンといった長期シリーズはいずれも原作者の手を離れ作品ごとに独自の路線を築き上げていった形跡があります。同じ作者では終わらせず、異なる作り手の個性によってバラエティーに富んだからこそ長く続く歴史を紡いでみせたのでしょう。そしてエヴァも今、原作から解き放たれ全く新しい時代を生み出すフェーズに突入していると考えると、胸躍らせずにはいられません。どうせなら従来のエヴァをぶっ壊す形で全力でやってほしい、そしてエヴァが様々なシリーズとして発展していくことに期待していこうと思います。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

真夜中ハートチューン

第8話「感情は衝動」「感傷は昇騰」「リベンジ成功」

 今回のメインは寧々。演劇部の助っ人として参加したはいいものの、思ったように上手くいかない彼女をサポートする特訓回となりました。考えて演技をしてしまうという欠点の克服のために、敢えて有栖とイコが付き合っているフリをする作戦には思わず吹き出してしまいましたね。というかイコがここぞとばかりに本気でキスをせがむ、抜け駆けに走る展開にも仰天。前々から確認されていたイコの遠慮のなさが、こうして炸裂するとは思ってもみなかったです

 そして上述の光景を目の当たりにした寧々が後の演技練習でガチの蔑みの視線を向けるシーンにちょっと鳥肌が立ってしまったり。さらには拗ねた態度に見せかけた演技で有栖を翻弄するラストなど、最後の最後に周りを引っ掻き回してみせたことに感心を覚えます。彼女にとって演技とは相手のことを汲んで思考したうえでのモノなのかもしれなかった。それを踏まえると、今回自分の感情を表に出しつつコントロールしてみせた寧々の急成長ぶりは凄まじかったです

 また演劇部所属「大泉星羅(おおいずみ・せいら)」のキャラクターも印象に残りましたね。演技もリアクションも大仰で、寧々の酷い演技を見るたびに背中から壁に激突する勢いには何度も笑わせてもらいました。何より寧々への厳しいダメ出しからは、彼女の演技に対する情熱が伝わってきます。脇役ながら濃い存在感もあって大泉さんには今後も登場してほしいと思ったくらいです。

 

 

ダーウィン事変

第8話「訪問者」

 ALAにそそのかされたゲイルが起こした事件をきっかけに、様々な迫害と差別が波紋のように広がっていく光景に唖然。チャーリーを追い出そうとする村の人々はもちろんのこと、別の街では無関係のヴィーガンまでも被害に遭っており目を剥きました。村の顔役である「ロニー」が口にしたように理不尽を理不尽で返そうとする、人間の業の深さを浴びせられた気分です。これに関しては本当に悪い奴ではなく、手ごろで叩きやすい相手を選んでいる点に胸糞悪さを覚えますね

 しかしロニー然りフィル然り、面倒なことに対して目を背けたい姿勢にはドキッとさせられました。何が何だかわからないけど自分たちに迷惑がかからない範囲でやってほしい……そうした考えは普通の人ほど持っているモノ故、余計に共感を覚えてしまい複雑な気分になってきます。このように理不尽な世の中に疑問を抱きつつも自然と受け入れてしまうのも、まさに人間のサガなのかもしれません。

 それだけにギルバートの「現実は不変ではない」「生きることは変わること」には胸打たれました。一見すると楽観的に見える彼の考えも、明日が少しでも良くなるかもしれない・良くするために動きたいという確固たる信念の表れ。そんな彼の言葉から変化を恐れず物事の見方と共に成長していくことこそ、本作の掲げるテーマの1つであると個人的には見ましたね。(ルーシーに「類人猿ルーシー」の話を切り出すくだりも、そうした生きる上での進化=価値観の変化を描いているようでここすきポイント)

 

 

死亡遊戯で飯を食う。

第8話 「---- It All」

 物語は遡り、ついに原作読者お墨付きのエピソード「キャンドルウッズ」編がスタート。幽鬼がまだクリア回数一桁台という初級者の頃の話でしたが、彼女の師匠「白士(ハクシ)」がリーダー格として周囲を引っ張っているのが目に付きました。95回クリアという熟練プレイヤーであり、彼女こそ最初の99回クリアの目標を掲げている人物だったのは興味深かったですね。的確な指示で仲間を動かしながらも、ゲームを続ける理由は漠然としている白士はなるほど幽鬼に通ずるものが感じられました

 また今回のゲームは生存がクリア条件の「うさぎ」とうさぎの殺害がクリア条件の「切り株」に分かれて行われるチーム戦でしたが、片や経験者ばかり、片や1人を除いて全員初参加という偏りの酷さに目を疑いました。うさぎが反撃に出ることは明白なのに、狩る側である切り株は初心者ばかりなのはあまりにも歪。ここまで運営側の悪趣味な部分を垣間見てきましたが、この不公平さからは切り株の苦戦を楽しみたい連中の露悪要素が読み取れて反吐が出てきそうになります

 それだけに切り株側唯一の経験者プレイヤーである「萌黄(モエギ)」の必死さは見ていられなかったですね。自分以外は殺すことを躊躇う少女ばかりの中、痛みと恐怖でしかみんなを従わせられない構図に恐怖と同情が同時に湧いてきます。そんなやり方も無理をしていることがモエギ1人だけのシーンで伝わってきましたし、手段に問題はあれど彼女の今後を心配してしまうほどとなりました。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第100話「ちび怪獣探偵団、再び」

 記念すべきちびゴジラ通算100話目は、まさかのちび怪獣探偵団再フィーチャー。ただしちびゴジラはまたもや第二形態になってしまったということで、代わりにちびミニラが探偵役として活躍していたのが見どころとなっていましたね。意外にもちびミニラの推理は本格的で、「血って地面に染みちゃうんですよ」のくだりから大真面目に血痕の謎を解き明かしていくので感嘆が止まらなかったです。下手したらちびメカゴジラ以上の名探偵の素質があるのかもしれません

 一方で犯人と思われたちびJJは公園のベンチを作っていただけというオチに笑いながらも脱力。彼のことだからまた何かやらかしたのかと身構えていましたが、普通に善行を重ねていたので余計に面食らいましたね。しかも悪そうな顔でみんなのために働いているちびJJに、いつもとは異なる衝撃を与えられました。(これは僕の推理なのですが、本来ちびJJの役はちびガイガンがやる予定だったのではないでしょうかね?しかし声優さんの予定が合わなかったので急遽別の配役を用意したのかも……?

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第5話「アーク誕生! 想像力を解き放て!」

 ウルトラマンアーク、もとい飛世ユウマがゼットに語った始まりの物語。『ウルトラマンアーク』本編から第3話、実質的なユウマのオリジンの再放送となりました。幼少期に怪獣災害で両親を失ったユウマが、ルティオンと共にアークとして立ち上がる流れはいつ見ても胸が熱くなってきますね。両親を奪ったモノゲロスと同じ系統の怪獣・ディゲロス相手に、初戦からよく戦い抜けたと思います。そしてディゲロスのバリアをムチのようにしならせた光線で撃破するなど、粗削りながら想像力で戦うアークの魅力が再び伝わってきた次第です。(またオニキス関連の真相を知った後だと、一連のシーンの意味が色々とわかって興味深いですね)

 そうしたアーク(ユウマ)の話を聞いたゼットがやや申し訳なくなったり、それをフォローするユウマの構図は実に微笑ましかったです。そして何といってもユウマが両親の死を乗り越えている一方で、自分でもまだまだ悲しみを背負っていることを認めているのが印象的。本編で多くの苦難に立ち向かってきましたが、大切な家族についてそう簡単に割り切れるモノではないだろうとハッとさせられましたね。だからこそ父の言葉を信じて走り続けて、いつか本当の意味で父さんと母さんに笑顔を向けられるようになりたい……そう願い邁進するユウマが輝いていると感じられる一幕でした。

 

 

 さて上述の通りエヴァに対して色々意見を述べた不肖メタレドですが、実は今の今までシンエヴァを観たことがありません。新劇場版は『Q』まではチェックしていましたが、以降中々切り出せずダラダラとここまで観ないで過ごしてきました。そう考えるとオタクとしてはどこか恥ずかしくなってきますね

 しかしここからエヴァンゲリオンがどうなっていくのかを見守るためにも、そろそろシンエヴァをチェックしなくてはと思えてきました。この発表をきっかけにしつつ、何とか重い腰を上げてシンジたちの物語の終わりを見届けていこうと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。