想像力と行く。
次元の壁すらも越えて、今2人の戦士の力と心が繋がる
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- 越えた先でも同じ想いを
待ちに待ったブレーザーとのコラボ回。まず目に飛び込んできたのは前回同様、ユウマが別次元のシュウとの邂逅を果たすシーンからでした。彼だけでなくリンさんやヒロシ所長、そしてシュウの同僚として働くこの次元のユウマまで出てきたのが意外でしたね。別人とはいえ、世界は異なっていても彼ら人々を守る仕事に就いている辺りにニヤリとさせられます。何よりこちらのシュウもユウマの話を信じてくれたおかげで、話がスムーズに進んだのでストレスフリーで楽しむことが出来ました。(これは上述にもある同僚のユウマの存在があるからこそ信じられたのでしょうが)
そしてこの世界がどうなっているのかを、このシュウが詳しく説明してくれたおかげで事情が把握出来たのも見逃せないポイント。何と言ってもザンギルと共にヘルナラクを別の世界に行くことを阻止していた事実に驚かされました。「自分たちの平和のために、他の世界に脅威を押し付けるわけにはいかない」というシュウの言葉にも震えます。この考えは14話でゼ・ズーゲートの真相を話した時のルティオンを彷彿とさせるものがありますね。よく知りもしない相手であろうと想い助けようとする、その優しい“想像力”は総じて本作の根幹にあるテーマなのだと実感します。
さらに世界を越えて戦う仲間の姿を見て、ユウマが2つの世界で奮い立つシーンも大きな見どころとなっていました。上述の別次元だけでは終わらず、自分の世界に戻ってからもヘルナラクの情報収集と対策を続けるSKIPメンバーたちの様子が、彼が困難に立ち向かうきっかけになっていたと感じています。(アークVSヘルナラクの横でSKIPメンバーが卵の対処に当たっていたのもここすきポイント)異なる世界でも頑張る人々の強さは同じ……そういったメッセージと共に戦う主人公の力強さが込められているようにも思いました。
- 再び輝く銀河と神秘の2重螺旋
別の世界で戦うウルトラマン「ウルトラマンブレーザー」。言わずと知れた前作の主役であり先輩ウルトラマンが、ついに本作でも登場を果たしました。左右非対称の異質なビジュアルに、野獣の如く激しい叫び声は今回も健在です。戦闘においても膝蹴りなどアクロバティックな動きを披露していたので、既に懐かしさを覚えてしまいました。またいざ姿を現わした時の祈りの奉納のようなポーズに加え、BGMも前作のモノと同じだったのでテンションが爆上がりしましたね。
そんなブレーザーとアークの共演は期待通り、大いにカッコよかったです。最初こそ助けに入ったアークにブレーザーが困惑していましたが、即座にヘルナラク相手に共闘するテンポの良さに大興奮しました。また個人的にはブレーザーがアークのサポートに回っていたのが印象深かったですね。満身創痍のアークを助けたり、外殻を打ち破る手伝いに入ったりと器用なコンビネーションには何度も感心しました。出会ったばかりなのに通じ合っているのが伝わってきたので、このスムーズなやり取りにも胸がいっぱいになります。
他にも手を繋いでアークにエネルギーを与える描写も目に留まりました。片方がもう片方にエネルギーを分けてあげるのはシリーズの定番ですが、ガッチリ握手するのは珍しかったです。その後アークを投げ飛ばして元の世界に返す乱暴さに笑ってしまったものの、この野蛮さと気遣いに溢れたバランスこそウルトラマンブレーザーだなぁ……と感じましたね。何はともあれ、久々にブレーザーの活躍を見られて満足です。
- 極光の槍を共に放つ時
2大ウルトラマンの共闘はユウマが元の世界に戻ったことで早くも終了したものの、後半自分たちの世界で戦うアークとブレーザーの同時必殺技に胸打たれました。片やヘルナラク、片やバザンガ相手に立ち向かいながら、同じ動きで同じような技を繰り出す流れには仰天しつつも感動が止まらなかったです。まさか別々の場所で通じ合うという演出をやってのけるとは思いもしませんでした。(ブレーザー特有の祈りのポーズをアークもやってのけたのがこれまた素敵)
何よりアークに体にブレーザーの光が映り、ブレーザーの意匠が浮かび上がるシーンが最高でしたね。上述のエネルギー譲渡が布石となり、ブレーザーの力がアークに宿っていることが一目でわかる描写に驚かずにはいられません。その結果生み出した「ブレーザーキューブ」から繰り出した「アークスパイラルバレード」も、先輩の力をお借りした結果だということが見事に伝わってきました。実質的なアーク&ブレーザーの合体技と言えるものだったので、離れてもいても通じ合ったこの決着には満点をあげたいところです。
というわけで1か月にわたって繰り広げられたヘルナラクとの戦い、そしてブレーザーコラボ月間も今回で無事完結。いやぁアッサリ気味と見せかけて濃い共演が見られましたね。前半の内にアーク&ブレーザーが終わったことにはギョッとしたものの、その後の同時必殺技の演出には本当に痺れました。想像を以て別世界の存在やそこに暮らす人々のことを想い、同時に自分と同じウルトラマンの力を合わせる……“想像力”がテーマのアークと“コミュニケーション”がテーマのブレーザー、双方をリスペクトしつつ上手いこと融合させた話運びに仕上がっていて大いに感心させられます。
あとはやはりブレーザー世界に関してですが、ゲント隊長をはじめとした前作の主要人物が出てこなかったのが意外でしたね。ある程度仄めかしておいて全く姿を見せなかったことには肩透かしを喰らいましたが、その分「見せないからこその良さ」があったと思います。ブレーザーは間違いなくゲント隊長でしたし、アースガロンもアンリ辺りが操縦していたであろうこと(すぐさま殴り合いに入る戦い方からして絶対アンリですねアレは)が読み取れる描写が散見されているのが興味深かったです。直接の出演はなかったものの存在感を匂わせておき、視聴者の想像力に任せる姿勢は大いに評価したいところ。何だかんだで非常に楽しいコラボだったと声を大にして言いたいです。
そして次回はヒロシ所長の娘さんが登場。職業体験にSKIPではなくテレビのリポーターを選んだ娘に所長が少なからず落ち込むようですが、この親子の関係性がまず気になってきますね。仲がいいのかどうかで、娘が何を考えているのか大きく変わっていきそうです。また近年再登場の機会が多いゴメスの活躍も楽しみですし、久々の日常的なエピソードを堪能したいところです。
ではまた、次の機会に。
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