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仮面ライダーガッチャード 第36話「ケミーの起源!我は理解する」感想

黒き超越者は嘲笑う

「理解するぞ」と言いつつやってることがグリオンと変わりねぇぞコイツ!

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  • 脱色され消え失せる絆

 ラストにとんでもない衝撃と困惑を与えてきた今回のガッチャード。冥黒王ギギストが本格的に動き出し、宝太郎からケミーを奪ってマルガムにする展開は予告の時点で読み取れる展開でした。が、倒した結果スケボーズが真っ白になった時は思わず絶句してしまいましたね。真っ二つに折れるなどではないものの、これだけでスケボーズが“死”の間際にいることを感じ取った次第です。(倒した瞬間晴れていた空が曇天に切り替わる演出も不穏な空気を加速させていました)ケミーにも死の概念が存在するのかといった、悲観的なことを考えてしまうには十分なほどショッキングな絵面だったと思います。
 何といっても、宝太郎が錆丸たちを助けるために敢えてマルガムを倒してしまったのがエゲつなかったですね。「暴走する仲間が他の仲間を傷付ける前に何とかしようとする」という構図はかつて12話でドレッド(錆丸)と戦っていた時のことを彷彿とさせます。あの時の宝太郎は最後まで手を出すことは出来ませんでしたが、今回は実際に倒してしまい、その結果スケボーズを傷付けてしまった事実が重くのしかかりました。明らかな違和感があったはずなのに、最悪の結果を招いてしまった宝太郎の心情や察するに余りあります。

 そんな劇中の人物と視聴者全員が愕然とするような状況を招いたギギストの狡猾さ、それを前にして「その気持ち、理解する」と言い放つ態度には憤りを覚えます。この理解者面は、この件をさも宝太郎のせいのように語っているからこその腹立たしさが湧いてきますね。(アトロポスとグリオンといい「お前のせいだ」と精神攻撃してくる敵ばっかだなこの作品)何より本作の特徴であるケミーと人間の絆が綻ぶのに、最も効果的な方法を出してきた点に否が応でも唸らされます。総じて宝太郎とケミーたちの関係をじっくり描いてきたからこそ、今回のギギストのやり口に驚き悲しみに暮れるほかありませんでした。

 

 

  • 謎多き冥黒王

 そうして宝太郎のメンタルを的確に削いできた憎きギギストですが、それ以外にも超越者としての驚異的な能力を発揮してきたことも見逃せません。いきなり錬金連合本部に乗り込むや否や幹部やスパナを翻弄するわ、宝太郎たちを別の空間に呼び出すわ大いに暴れていました。面白いのが神働術(テウルギア)*1を基とした空間を行き来する術で、背景がそのままひっくり返って転換されるような演出が何ともメタ的。上位から世界のジオラマを作り替えている感覚で弄ぶ辺りに、ギギストが規格外の存在であることが伺えます。そのため前回の「壊れたなら創り直せば良い」という言葉にも説得力が生まれていましたね。

 またギギストが始祖のケミー(ドラゴナロスとガイアード)を作ったという事実も判明。(ただその理屈だとこいつが所有権主張出来るのはその2枚だけの気がしますが、「ケミーにはギギストの細胞が入っている」とかの設定もありそうですね)加えてケミーの本質は「人間に害をなす存在」とのことで、その力の邪悪さを主張してきたので驚愕せずにはいられなかったです。そしてケミー単体でマルガムにしてくるシーンも仰天もので、「スケボーズマルガム」という名前*2からしてケミーそのものが変質してしまったことを読み取れました。おかげで敵の力を使って戦う仮面ライダーの要素を回収しつつ、ケミーそのものの起源を操作してくるギギストに興味深いものを覚えます。

 また今回りんねが語ったおとぎ話「黄金の丘に咲く黄金の花」との関連性も気になるところ。大いなる悪魔を払った暁の錬金術師が辿り着いたとされる世界ですが、黄金ということでグリオンが目指していたエルドラド(黄金郷)のことを思い出しました。グリオンが目指していた冥黒の扉の先にあるのがもしやこの黄金の丘なのでしょうか。だとすると、そこから現れたギギストは暁の錬金術師なのでは……!?と妄想がドンドン湧いて出てきます。異様な力を発揮し、ケミーを生み出したとされる冥黒王の正体に目が離せません。

 

 

 というわけで36話の感想でしたが……改めて胸が痛い……という言葉が真っ先に出てくる内容でしたね。とうとうケミーが死んでしまう展開が来てしまったことにショックを受けずにはいられませんでした。特にスケボーズは2話で助けて仲間にしたこともあるうえ、宝太郎自体ケミーとのやり取りをしっかり見せてくれていたからこその絶望感があります。最早冒頭のラケシスを笑わせるためのコント劇場が懐かしくなるほどのシリアスだったと言えます。

 あと気になるのはサラッとガッチャ出来たタイムロードでしょうか。時間を操る強力なケミーでここまで全く見つからなかっただけに、こんなあっさりと出会ったのは正直意外でした。しかも何で八百屋でアボカドに紛れてたの……?と思わずにはいられません。(ちょうどいい具合に熟すまでアボカドの時間を進めていたりして)ただ以前デイブレイクも使用していたのもあって、時を超える能力が後々役に立つのかもしれないとも感じました。活躍についてはまだまだ未知数ですが、タイムロードにも頑張ってほしいところです。

 

 

 そして次回は何とホッパー1、はじめてのおつかい!スケボーズの件で意気消沈する宝太郎を元気付けるために、例のおとぎ話に登場する「黄金の花」を探すとのことです。その過程で色々と苦労するようですが、元々の可愛さもあって微笑ましく感じますね。何より宝太郎を想って行動出来るその健気な姿勢に感動出来るので、ホッパー1のことを純粋に応援したくなってきます。

 しかし物語は決して甘くはない模様。ギギストがアントルーパーをマルガムにしてけしかけるようです。スケボーズに続いてアントルーパーと、初期の頃から付き合いのあるケミーたちが次々敵の毒牙にかかっているのでさらに胸が痛むことになりそうです。というかこの調子だとホッパー1も危ないのでは……?

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:神々の御業を意図的に起こし同一化していく魔術的な儀礼のこと。

*2:ちなみに以前のマルガム名はスケボーマルガム。元となった道具の名前とケミーそのものの名前という違いがある。

2024年春アニメ&特撮簡易感想 その19

 

 

 

 アニメ映画『スパイダーマン:スパイダーバース』にて登場した白黒スパイダーマンことスパイダーマン・ノワール。(※上のポスト画像の右にいる人物)カラフルなスパイダーマンの中で唯一色がなく、室内なのにロングコートをたなびかせる初登場のインパクトは今でも印象に残っています。言語版の声をニコラス・ケイジさんが演じたことでも有名で、様々なスパイダーマンが集まる映画で負けない存在感を発揮していました。

 そんなハードボイルドがウリのノワールが主役の実写ドラマシリーズが制作されるとのこと。ストーリーに関してはヒーローを辞めた後の話らしいのですが、ノワールがスパイダーマンとして戦っていた過去を描きつつ今と過去を向き合っていくというのは中々に気になります。しかも主演は上述でも触れたニコラス・ケイジさんなので、スパイダーバースと同じ雰囲気のキャラクターを堪能出来そうな予感がします。(吹き替えの実写もアニメと同じく大塚明夫さんにやってほしいところ)実写作品として独自展開していく『ノワール』、実に楽しみです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ブルーアーカイブ The Animation

第6話「ゲヘナ風紀委員会」

 突如として襲撃してきたゲヘナ学園の風紀委員会との戦闘が勃発。風紀委員会側はあくまで便利屋たちの粛清が目的なものの、そのためにアビドスの領地を爆撃する辺りに彼女らから過激で容赦のないイメージを抱きます。と思いきやそもそもの狙いが先生だという情報も意外でしたね。ティーパーティーやエデン条約など何が何やらといった感じですが、少なくとも穏やかな話ではないことは伺えます。(それはそれとして風紀委員会の「火宮チナツ(ひのみや・チナツ)」が先生と面識あるらしいのが気になります)

 そんな状況をアビドス生徒と便利屋が力を合わせて打破する展開にはシンプルに興奮しました。何といってもアルが借りを作ったままでは終われないとばかりに協力する度胸を見せてくれたのが喜ばしいところです。前回の爆破に関して逃げるのではなく向き合う姿勢、そうしていがみ合っていた両者がコンビネーションを発揮するほどに活躍してくれてテンションが上がりましたね。お互いに名乗るシーンも合わせて、これまでのエピソードの中でも燃える内容になっていました。

 そして今回の戦闘を収めたホシノと、風紀委員長の「空崎ヒナ(そらさき・ヒナ)」のロリ体型同士のやり取りも印象的。威圧感を与えてくるヒナの言及をのらりくらりとかわすホシノの構図は、妙な緊張感が走っていました。ヒナが語っていた様々な発言もあって、ホシノの秘密への興味がますます大きくなっていった次第です。

 

 

 

終末トレインどこへいく?

第7話「笑うゾンビはゾンビじゃない」

 そんな……エッチなもので爆死するゾンビがいるなんて……黒木率いる不死身のゾンビ軍団との戦いをどう乗り越えるのかハラハラしていたのも束の間、エロスが弱点というとんでもない展開に目を丸くしてしまいました。黒木の回想でパンツを見るだけで爆散するシーンも衝撃的で(同監督の作品を知っているからこそ露骨なパンチラが意外に思う、というのもあります)、その後のエロい単語しりとりや善次郎直伝のまぐわいの歌まで見ていて笑いが止まらなかったです。全体を通して直接的なエロスはないものの、強力な癖を要所要所で感じさせてきます。

 そしてゾンビの女王を名乗る黒木は実は人間という正体も判明。これに関しては薄々気付かされるものがありましたが、ゾンビを見捨てられなくなった黒木の回想シーンでそれ以上にウルっとくるものを感じました。帰りたい家もなくなり天涯孤独の身となってしまった黒木にとって、言うことを聞いてくれるゾンビは寄り添い合える存在なのかもしれません。同時に今回の騒動を経てひとまずは仲良く収まった静留たちの関係も含め、嘘や隠し事を乗り越えて少しずつ歩み寄っていく関係性が濃密に描かれていたと思います。

(余談ですがなでこちゃんがここにきて「ゲームをやると乱暴な物言い」になるという強烈なキャラを見せてきたのにはびっくりしましたね。前回の静かなキレっぷりといい内心ではストレスが溜まりまくっているのかも……?

 

 

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

第7話「神の天秤と草原の魔術師」

 前回の騒動の気まずさはどこへやら、リンゴをはじめとした食べ物を要求してくるホロの可愛さに今回も癒されました。食い気しかないと思われていることに不満を漏らしていましたが、果物の蜂蜜漬けの話でよだれを零す姿からして実際そうだろと言いたくなってしまいます。しかし純粋に美味しいものに目がないほか、毛並みを整える油を「買ってくりゃれ?」とおねだりしてくる様子を見ていると、いくらホロの計算高いあざとさでも応えてやりたくなりますね。(その一方で今回も取引相手に上手いことやってのけるギャップがまた素敵)

 また劇中で度々出てきた教会などの宗教関連のエピソードも今回の注目ポイント。狼を異教の神として非難する宗教家はある意味でらしいと言えますし、教会と一部の商人だけが私腹を肥やす裏の話もこれまた生々しかったです。この時点でロレンスたちが向かっているリュビンハイゲンへの印象はドンドン悪くなるばかりです。街の名前の元ネタである聖人はかつてホロに尻を噛みつかれた話がある点はコミカルでしたが、神の存在が重要視されている劇中でそれを利用し利益を独占する構図には辟易となってきます。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第20話「空のちび怪獣たち」

 文字通り感情の浮き沈みが激しいちびラドンに再びスポットが当たることに。自ら開催した「第1回飛行怪獣の会」にて飛べる怪獣としてマウントを取りまくるちびラドンから早くもウザさを味わい、ちびゴジラたちを見て落ちる流れはある意味でいつも通り。しかし今回は上空で会話していたのもあって、落下から地面にめり込むまでの時間が結構かかったことに笑ってしまいましたね。褒めればすぐに立ち直るチョロさもあって、ちびラドンのキャラクターを再び体感することが出来ました。

 またちびゴジラたちの飛行スタイルもちょっとした見どころ。ちびメカゴジラが『ゴジラ対メカゴジラ』の昭和メカゴジラの飛行形態になっていたのは序の口、『ゴジラ対ヘドラ』を元ネタにした熱線で空を飛ぶちびゴジラには度肝を抜かれました。有名な要素を拾ってくる点に、ゴジラファンとしてはニヤリとくるほかありません。あのネタをやっちゃうの!?という驚きと同時に、熱線中は上手く話せないなど納得のネタを披露してきたのも腹筋に悪かったです。

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第16話「ニセモノのオーケストラ」

 今回はシリーズ定番の紛らわしいヤツら、ウルトラマンの偽物たちがピックアップされました。ザラブ星人が化けたにせウルトラマンはもちろんのこと、ウルトラ兄弟のロボットやダークロプスゼロにまで触れる幅広さはちょっと意外でしたね。それでいて『オーブ』にてにせオーブに化けたババルウ星人ババリューのエピソードも扱い、「例え最初は偽物でも心意気さえ本物ならヒーローになれる」ことを示してくれたのも良かったです。一言に偽物と言っても実に様々な種類や結果が存在する現代ウルトラマンの面白さも再認識出来ました。

 その中でも特に鮮烈な印象を残していったのが愛染マコト社長が変身するウルトラマンオーブダークノワールブラックシュバルツ。『R/B』前半をかき乱しまくった迷惑な奴であり、オーブの厄介ファンとしてのインパクトは今見てもかなりのモノです。湊兄弟もといウルトラマンロッソウルトラマンブル兄弟相手に「最近のウルトラマンは喋りすぎだ!」と文句を付ける光景もうっとおしく思えてなりません。力こそ本物でも自分が目立ちたい一心でヒーローを演じている限りただの偽物に過ぎない点は、上述のババリューとは対照的ですね。

 

 

 ノワールをはじめとして今も様々な展開が続いているスパイダーマン。映画の方はソニーが『シルク』などヴィランのユニバースを発表しており、まだまだ盛り上がっていきそうです。しかし個人的にはスパイダーバースの続編を早く見たいと思ってしまいます。制作側の問題などで無期限延期になっているのは仕方ないとは思うものの、ファンとしては『アクロス・ザ・スパイダーバース』のラストからどのような結末を迎えるのかを確認したくてたまりません。そのうち何かしらの吉報を聞きてみたいところですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

仮面ライダーガッチャード 第35話「ゴージャスタイム!レジェンダリーは終わらない」感想

真のゴージャスはここからだ!!

カグヤ様~!!夏映画にも出てくだされカグヤ様~!!

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  • 共に輝け!ガッチャ&ゴージャス

 いきなりカグヤが変身して殴り掛かってくるという平成2号ライダーのようなムーブをかましてきた今回のガッチャード。これに関しては最初こそ驚いたものの、ハンドレッドの大幹部たちが仕掛けた「ドゥームズクロック」を察知したためというのはわかります。まぁ宝太郎たちを巻き込まないために敢えて突き放すカグヤの気持ちはわかるものの、やり方が唐突かつ強引すぎて変な笑いが出てしまいましたね。前回同様、まともに人と対話したことがないカグヤの不器用さが変な形で出力されてしまった結果と言えます。(加えてバトラーの説明からして、カグヤにとって自分の世界を滅ぼしかけたドゥームズクロックはトラウマであることが読み取れますね)

 その後も「どうしてわからないんだ」の応酬で宝太郎とすれ違う切なさを出したかと思えば、建物のど真ん中で宝石風呂に入るシュールなシーンを晒しこちらの情緒をかき乱すカグヤ様。そんな彼にどうやってアドバイスを送ればいいのかと思っていたので、スパナと錆丸が助言を残す展開は結構意外でしたね。しかしスパナが宝太郎が諦めるタマではないことを告げ、錆丸が「寄り添ったり時にはぶつかり合うことも必要」と言ってくれる光景は、それぞれ宝太郎の影響で変われたからこその説得力があります。(特に錆丸がアイザックを使わず自分の口で助言してくれたのがここすきポイント)宝太郎を守りたい一心のカグヤに対し、宝太郎は守られるだけの存在ではないことを教えてあげる構図は中々にエモいです。

 そしていざ決戦の時には宝太郎が「カグヤが1人で戦うなら俺は止めないよ」「俺は俺で戦うから」と付いて行くので、上述の言葉がより説得力が増していたと思います。おかげでカグヤも自分1人で背負い込むのではなく、仲間と肩を並べて戦うべきことを学んだようで見ているこちらも嬉しくなってきました。「2人でならもっとゴージャスに輝ける」という言葉の通り、1人での限界をみんなで超えるガッチャードらしい前向きなテーマが劇中で生まれていましたね。戦いが終わってからはカグヤたちの歓迎パーティー、そしてあの時は出来なかった宝太郎との握手を果たす光景に余計に感動させられます。約1か月にわたるレジェンド強化月間として、カグヤのことが好きになっていくとても楽しい期間でした。

 

 

  • 冥黒の力が見据えるモノとは?

 宝太郎とカグヤのやり取りに癒されたのも束の間、要所要所で暗躍していた冥黒の王ことギギストも今回大きな印象を残していきました。ようやく行動を開始したらと思ったら、いきなり前回倒されたサイゲツを復活させ、彼が変身したアークを「アークマルガム 4タイプミクスタス」へと変貌させてきたので度肝を抜かれましたね。このアークマルガムはナンモナイトとギガロドン、セイゾンビにゴキゲンメテオンと属性の異なるケミー4体の多重錬成としてこれまでと比べてもかなり異様な存在として描かれていたのが面白いところです。4重錬成が異常なら5重錬成のスターガッチャードとか何なのだろうか……?

 他にも宇宙を漂っていたゴキゲンメテオンを捕まえたり(おかげで宝太郎たちが宇宙に行かなくてもよくなった説)、ドゥームズクロックによる世界の破壊に対して「壊れたら創り直すまでだ」と言い放ったり……破壊と創造を思いのままにする規格外の存在であることをここで感じ取りました。というか全く焦っていない態度からして、本当に世界を創り直せるくらいわけないのかもしれません。初登場からハンドレッドの暴れっぷりの影に隠れていたイメージが強かったギギストですが、ようやく推定ラスボスとしての格を見せ始めたと言えるでしょう。

 そしてギギストに関して最も衝撃的だったのが、宝太郎の中にある“謎の卵”を発見したラストシーン。これは恐らく未だ詳細が不明の「101体目のケミー」に関連するものなのでしょうが、今回の行動全てがこの卵を見つけるための布石だったと思うとゾッとさせられます。派手な活躍はまだ見せないものの、裏で糸を引いて目的を静かに達成する悪役としては十二分の活躍であることをここで理解しました。何故その卵が宝太郎の中にあるのかといった謎も含め、今後のギギストの動向にも注目していきたいところです。

 

 

 というわけで今回もレジェンド客演による歴代ライダー要素大盤振る舞いの回でした。戦闘シーンに関しても、クライマックスに登場したゴージャスゼロツーだけでなくゴージャスグランドジオウが何故か分身するという意味不明な光景をお出ししてきたのでびっくりしつつ笑ってしまいましたね。詳しい説明はしないけど、まぁカグヤ様ならこれくらいやるだろうという勢いとパワーに溢れていて面白かったです。

 他にも自分で「祝え!」をしたり鎧武カチドキアームズの旗を投げ捨てたりと、やりたい放題だけど言動などに嫌味がないカグヤにコミカルな熱さを覚えます。おかげでかつてディケイドに助けられたことをきっかけにヒーローになった青年のキャラクターとして、かなり魅力的に仕上がっていたと思います。(余談ですが、バトラーが話していた「カグヤの世界でドゥームズクロックを破壊して止めた“何者か”」は恐らくディケイドのことでしょうね)

 あとはやはりラストにまさかの再登場を果たしたガッチャードデイブレイク。カグヤとバトラーが帰る途中に別の未来の彼を目撃するシーンには意表を突かれました。直後の映画情報もあって夏映画の宣伝も兼ねたシーンなのでしょうが、映画を観たくなるという効果は絶大のサプライズだったと感じています。未来の宝太郎役としてDAIGOさんの出演も決まりましたし、せっかくなのでカグヤも夏映画に出てくれないかなぁ~と期待してしまいますね。

 

 

 さて次回は冥黒王ギギストの計画が本格的に指導する模様。いきなり錬金連合本部に現れ襲い掛かるという急展開に加え、スパナに甘い言葉をかけたりスケボーズを奪ってマルガム化したりと大暴れするようです。しかもそのマルガムはこれまでのものとは大きく異なっているようで……?

 また予告で見せた「私は全ての人間の理解者だ」や「お前は何もわかっていない」といった発言も気になるところ。そもそもギギストとは何者なのかという疑問が湧いてきますが、超然的な態度もあって何を言っても納得させられそうな予感がします。そんなギギストが語り出す「ケミーの本来のカタチ・本当の起源」とは何か、非常に重要な回になりそうです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

2024年春アニメ簡易感想 その18

 

「忍者戦隊カクレンジャー」ミュージックコレクション

「忍者戦隊カクレンジャー」ミュージックコレクション

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 つい最近30周年を迎えたということで、様々な企画が始動していた『忍者戦隊カクレンジャー』。先日行われたファンミーティングにてついに続編の情報が発表されました。タイトルは忍者戦隊カクレンジャー 第三部・中年奮闘編。30周年企画が始まった時からくるだろうとは思っていましたが、いざ本当に発表されるとやはりびっくりしてしまいます。10年や20年経ってのVシネでの続編は最近の戦隊ではよくありますが、30年以上経過した戦隊で続編が作られるのは本作が初めてというのも地味に衝撃的です。

 それぞれいい年になったサスケたちが集結するというシチュエーション、何よりあの5人がまた揃ってニンジャ装束に着替えてみせた光景に思わず興奮させられます。監督も坂本浩一氏ということで、アクションの方はかなり期待出来ると見ていいでしょう。令和の時代に復活したカクレンジャーの根強い人気に、思わずニヤリときてしまう情報でした。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

夜のクラゲは泳げない

第6話「31(サーティワン)」

 第1話で登場した地下アイドル・みー子こと「馬場静江(ばば・しずえ)」がまさかの再登場。しかも31歳、バツイチで子持ちという衝撃的な身の上を引っ提げてきましたが、娘の「馬場亜璃恵瑠(ばば・アリエル)」への愛情の深さなどで一気に引き込まれました。SNSの使い方などには眉をひそめるものの、母親としては立派な姿には好感が持てましたね。そんな強烈なキャラ故1話でライブジャックされたことを盾に花音たちに依頼してきたしたたかさと、ラストにライブをジャックし返す豪胆さもかえって清々しさを覚えます。

 娘のアリエルちゃんのキャラクターと親子のやり取りも印象深いです。母の前向きさに勇気づけられたものの、そんな母が変だと言われることに落ち込むアリエルの心情は察するに余りあります。それを同じように推しに救われためいの激励を受けて、クラスメイトに言い返す強さを見せるシーンには感動させられましたね。(めいちゃんの「TO(トップオタ)」発言には吹き出してしまいましたが)静江がそんな娘の勇気に応えて、自分の素性を明かしたうえでアイドルを続ける最後も見事。母子揃って本気で好きなもの全てに打ち込める爽やかさを見せてくれてこちらもテンションが上がってしまいましたよえぇ。

 

 

ささやくように恋を唄う

第5話「帰り道、出会いと、約束。」

 亜季の言葉を受けて考え込んでしまうひまり。しかし百々花のおかげである程度心を落ち着かせられたようでホッとしました。ひまりも片思い故の辛さ、嫉妬の感情の片鱗を見せてきましたし、本人が自覚していないだけで十分に恋を知りつつあることを感じさせてくれます。そんなひまりの好転が喜ばしい一方、前回のことを謝罪した亜季の方には同情を覚えてしまいましたね。依への恋心を決してださず、むしろひまりとの関係を応援する側に回ってしまった彼女の負けヒロインっぷりに涙を禁じえません。

 そして肝心の依先輩は面倒くさい部分とカッコいい部分をそれぞれ発揮。百々花を前にした時の独占欲は相変わらずでしたが、ひまりに向かって「次の演奏で惚れさせてみせる」宣言を放ってみせたシーンには見てるこちらが惚れ惚れしてしまいました。前回まで苦戦していた恋の歌の作詞も上手くいくなど、好きな人への感情をさらけ出しているからこその成長が感じ取れます。まぁそれだけに亜季からの想いには全く気付かないのがもどかしいのですが……どうにかなりませんかね先輩?

 

 

夜桜さんちの大作戦

第6話「バグ」

 スパイ関係者には変態しかいないのか?となった件。何といっても前半に登場した「切崎殺香(きりさき・あやか)」が印象的で、太陽への異常な愛とそこからくる殺人衝動には軽く引いてしまいましたね。まぁこの時点ならよくある過激なヤンデレストーカーキャラというイメージでしたが、六美に助けられてからは彼女にも惚れる展開でさらに唖然となりました。愛しい太陽様を殺して愛しい六美様と2人で幸せに暮らし……」はもちろんのこと、言っている本人がその発言に疑問符を浮かべている構図には最早狂気しか感じなかったです。

 続けて次女「夜桜四怨(よざくら・しおん)」のゲームに付き合うエピソードでは、ゲームの状況が現実の依頼とリンクしている展開にこれまたびっくり。ただのゲーマーかと思いきや、こうしたハッキング技術で世界を守っているのは結構クールに感じますね。とはいえ可愛らしいアバターとゲーム画面に反して、敵キャラのデザインが全部凶一郎だったりとところどころシュールだったのが愉快なポイントでもありました。特に太陽のアバターが謎のバグ技でムキムキ八頭身になるシーンは意味不明すぎて何度見ても笑いが止まりません。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第108話「撤退領域」

 ダークマター帝国の大幹部「フカムラ」がバリベルギャーの中から唐突に登場。「社会的撤退者」というカッコよさげな二つ名を晒していましたが、要はただの引きこもりというオチに思わずズッコケてしまいました。言動もいちいち大仰な割には妙にみみっちいので、これまでのダークメンの中でもトップクラスの意味不明さを覚えてしまいます。それでいて「ダークマイスター」なる帝国のトップからデュエルディスクの回収任務を受けていたりと、意外なところで重要そうな描写を出してくるのですから油断なりません。(「ダークメンは全員お餅が好き」という秘密も後々重大な伏線になるのでしょうか)

 そんなフカムラと相対したのは肩書きに弱い副長・マナブとかつて引きこもりだったエポック。立場は違えど、どちらもフカムラに引きこもりの問題&社会の荒波に揉まれろと説教してくる構図に笑ってしまいます。この辺りは片や家の重さから逃げ出した者、片や自分の力を恐れて殻を纏っていた者という背景があるので説得力があったと思います。マナブが新たに出したエースのSPグラファガス・ヴェイパーランサーを駆使した、ラッシュデュエルでも引きこもるための布陣をまとめてバウンスする戦術も目に焼き付きました。カッコつけても引きこもりは外に出ろ!と言わんばかりの勢いにシュールな面白さを感じましたね。

 

 

トランスフォーマー アーススパーク

第32話「みらいのきぼう」

 カプセルの中で眠らされていたショックウェーブが復活し、メガトロンに復讐しに来た今回。ドームバリアやまさかのイモビライザーなど、様々な兵器を駆使してメガトロンとテランたちを追い詰めていく難敵ぶりが印象的でした。しかしそれ以上にメガトロンの心を突き刺すような発言や、テランたちを見下した態度が目につきましたね。戦争を続けた結果このような過激な差別主義者に成り果ててしまった親友のことを想えばこそ、メガトロンの胸中を察して切なくなってきます。(ショックウェーブもメガトロンに裏切られたへの怒りを持っていそうですが……)

 それ故マルト兄妹にテランたちがこの状況を打開してくれたのが熱かったですね。メガトロンがショックウェーブと戦っている間、地下の爆発を止めるために奮闘する様子などは非常に頼もしく見えました。特に前回はおふざけのノリが抜けきれていなかったスラッシュが、メガトロンの話を聞いてから真面目に行動してくれたのが嬉しいポイント。かつて間違えてしまったメガトロンが同じ過ちを繰り返さないために伝えた言葉……「自分と違う考えの相手もいること」「そのうえで胸を張って生きる」ことをしっかりと受け取った、未来の希望が育っていることを大いに実感させられる回でした。

 

 

 さてカクレンジャーといえば前半に登場する講釈師の存在も個人的には欠かせません。故・三遊亭円丈氏の軽快かつ聞きやすい語りで物語に入り込む感覚は、他の戦隊には見られないカクレンジャーならではの特色と言えるでしょう。そして上の続編では人気講談師の神田伯山が講釈師を務めるとのこと。動画を見るだけでも聞き入ってしまう声に、少々感動してしまいましたね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

2024年春アニメ&特撮簡易感想 その16

 

 

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 毎年静岡にて開催されているプラモやホビーの祭典・静岡ホビーショーが先日始まりました。まだ一般公開前の企業発表の期間中ですが、その時点で多くの情報が公開され話題を集めました。ガンダムシリーズの様々なガンプラやウルトラマン・仮面ライダーの新作プラモなどを発表するバンダイをはじめとして、今年も多くの企業が新商品を出してきているのでネット上で情報を漁るだけでも楽しかったです。

 特にタカラトミーの新ホビーレーベル「T-SPARK」、5つのシリーズを同時展開していく企画にて「TOYRISE(トイライズ)」というシリーズが様々な作品のフィギュア化を取り上げていた点に注目。『勇者エクスカイザー』『Bビーダマン爆外伝』『勇気爆発バーンブレイバーン』など懐かしの作品から最新の話題作まで取り揃えていた中、特に『魔弾戦記リュウケンドー』が特撮ファンの間で衝撃が走っていましたね。

 

 

 リュウケンドーといえば2006年に放送されていた特撮ドラマで、町内の平和を守るアットホームさと熱いバトルから今もなおコアな人気を博している作品です。中でも評価が高いのが当時としてもハイクオリティなCG&VFXで、それらを制作していたのがつい最近アカデミー賞を受賞した『ゴジラ-1.0』にも参加していた「白組」というのは有名な話。それ故長いこと愛されているリュウケンドーがホビーとして復活するのですから、界隈が大騒ぎになるのも納得ですね。リュウケンドーの可動フィギュアだけでなく、ゲキリュウケンまで出すつもりのようなので、続報に期待したいです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ブルーアーカイブ The Animation

第5話「友達なんかじゃない!」

 シロコたちがカイザーローンに支払った返済金が、アビドスを襲う資金に使われていた事実に唖然。前回の時点で嫌な予感はしていましたが、まさかこんなストレートにヤバい金の流れが行われているとは……と衝撃を受けてしまいます。そして実質自分たちが母校を危険に晒していた話にショックを受けるアビドス生徒(としれっと加わっているヒフミちゃん)の様子はもちろんのこと、ホシノのいつになく深刻な面持ちが目に留まりました。他校からの助けを当てにしていないのは、過去に何かしらの大きな失敗を経験したからでしょうか。前回から闇が深いものを抱えていることを示唆している自称おじさん先輩に目が離せません。
 闇が深いといえば便利屋所属の「伊草ハルカ(いぐさ・ハルカ)」が起こした突拍子の無い爆破にも度肝を抜かれました。思い描いているアウトローからどんどん遠ざかっていくアルの言葉のままに、紫関ラーメンを爆弾で木っ端みじんにする展開には開いた口が塞がりません。ネガティブなうえアル社長に対する執着が強い分、その発言を鵜呑みにして即実行に移す迷いのなさには本作屈指のヤバさを感じ取りました。それにしても不用意なことを口走ってしまったからとはいえ、部下の暴走で恩人の店を壊したアル社長のことを思うとかなり気の毒になってきますね。当人も売り言葉に買い言葉でどんどん洒落にならない事態になっていますが、ここから便利屋たちはどうなってしまうのでしょうか。

 

 

終末トレインどこへいく?

第6話「そんなにひどいこと言ったかな」

 長いこと謎とされていた葉香が吾野を飛び出した理由が明らかになりましたが、予想していたよりも静留の言動にショックを受けることになりました。宇宙に携わりたい彼女の夢を軽く、かつ遠回しに否定する発言からは何とも言えない切なさを覚えます。他にもポチさんの体調についてそれどころじゃないとばかりに返答したりと、静留の仲間内へのドライな姿勢が垣間見えます。そのせいでピリピリし出す空気感、特になでこが静かにキレるシーンなどにもビビりましたね。ここにきて彼女らの微妙な距離感にある友人関係が判明したと言えます。

 とはいえ静留自身それを自覚している節があるようですし、彼女の夢へのトラウマかあるいは友人に遠くに行ってほしくない気持ちがありそうです。(前回のボスの話に同情していましたし)他にも友人3人が静留の問題を前にしたところで彼女を友達だと言ってのけるくだりにも感動させられます。これらを見る限り、今回は身近な人の多少の問題を受け入れたうえで、寄り添い合っていくテーマ性が描かれていたのかもしれません。

 それはそれとしてとうとう清瀬まで来た結果、今度はゾンビ軍団と出くわす展開にびっくりしました。とはいえ意外とフレンドリーなところもあって、ようやく本作らしいちょっとぶっ飛んだ雰囲気が戻って来ましたね。それらを統べる「黒木ミト(くろき・ミト)」からゾンビが意外とデリケートという話を聞く様子などには少しだけ納得してしまったようなそうでもないような……しかしある意味で安心感を覚えるやり取りでした。

 

 

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

第6話「商人と理不尽な神」

 ヤレイたち追手からの逃亡劇、そこでついに発動したホロの狼化に息を飲んだ今回。傷付いたロレンスが徐々に疲弊していく様だけでも見ていて辛いものがありましたが、彼を助けるために巨大な狼となって敵を蹴散らすホロの姿はそれ以上に痛々しいものがありました。新アニメの狼ホロは柴犬っぽくてちょっと可愛く見えるものの、容赦のなさはまさに荒ぶる神といったところ。それでも中身はいじらしいホロそのものなので、ロレンスに怯えられてショックを受けるシーンなどは見ていられなかったです。

 そんな関係が崩れてしまいそうな事態になっても、最終的には最初の契約によって再会を果たすのが素晴らしいところ。特に今回はヤレイとのやり取りなどで商人としての損得勘定が話題に出ていましたが、それだけでは成り立たない関係性を2人が築いていることが伝わってきました。中でも逃げ出すホロに服の弁償を要求することで引き留めようとするシーンといい、商人らしい建前で感情的になるロレンスの不器用さに胸打たれます。

 そしてマールハイトが語った戯曲の内容も見逃せません。胡椒を要求したロレンスに対し、戯曲に登場する商人を引き合いに出して「香辛料の利いた優れた商人」になることを予感するくだりはいつ見ても洒落ています。その後のホロとロレンスの再会によって為されるタイトル回収は、様々な作品の中でも個人的に好きなものの1つです。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第19話「ちびモスラの隠れた趣味」

 

 【速報】ちびモスラ、結構なオタクだった

 

 ということでちびモスラがゲームの二次創作、もっと言えば同人誌を作っていたことが発覚しましたが、バレた時の挙動などがものの見事に気取ったオタクで笑ってしまいました。好きなものになると途端に早口になるなど、典型的なオタク像を高橋李依ボイスで炸裂させてくるので破壊力も中々のものだったですね。必死に隠している同人誌の内容も異様なタイトルの長さで笑わせにきているので妙な親近感と愛おしさを覚えました。

 それを目の当たりにしたちびミニラの優しさもさることながら、意外と気にしていないちびゴジラの態度も印象的。オタクに対しての偏見を持たずに接するのは素晴らしい反面、隠しておきたい趣味に対する配慮が欠けているのが良くも悪くもちびゴジラらしかったです。(ちびミニラの「ここは嘘を付くべき」というアドバイスからの「見たよ」がここすきポイント)他にもゴジラ映画の放射熱線のシーンを見るたびに自分も熱線を出すのはあまりにも迷惑すぎて笑いながら引いてしまったり

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第15話「ココロのカタチ 奪われた星雲荘」

 前回に引き続き『ジード』がピックアップされ、リクたちの拠点である星雲荘を運営するAI・レムのエピソードが紹介されました。この回は何といってもレムが人間の姿を得る展開が衝撃的で、レムの声を担当している三森すずこさんが人間態をそのまま演じている絵面に当時度肝を抜かれたものです。それまでは理性的で鋭い指摘をしてくる機械的な存在感を出していたレムでしたが、この回で彼女に対してかなりの愛嬌を感じましたね。そのためメカゴモラのパーツにされるくだりには妙なフェチシズムを感じたり感じなかったり……

 ストーリーに関しても人工知能であるレムがリクとの日々を経て自我を獲得したことを実感する様子に改めて見入りました。かわいそうな人こと伏井出ケイによって造られたものの、創造主の命令に逆らってまで自分が得てきたものを優先するほどに成長したのが素敵でしたね。優れた人工知能であると同時に、出会ってきた人たちの触れ合いがAIを進化させるエピソードとしてエディオムの成長に返ってくるラストも見事の一言です。

 

 

 リュウケンドーといえば後年同じスタッフが制作した『トミカヒーローレスキューフォース』や『トミカヒーローレスキューファイアー』も取り上げてほしいところ。個人的にはこの2作の方が思い入れが強いので、タカトミの新シリーズにこれらのフィギュアやレスキュー合体の玩具をリメイクしてくれたら……などと考えてしまいますね。あとはリュウケンドー共々YouTubeなどで無料配信してくれることにもひそかに期待している自分がいたりします。

 

 

 ではまた、次の機会に。