新・メタレドの楽しんだもん勝ち!

様々な作品について語ったり語らなかったりするサイト

2024年秋アニメ簡易感想 その4

 

 

 

 今年45周年を迎える『機動戦士ガンダム』シリーズとボカロ文化を定着させたバーチャルシンガー「初音ミク」の意外なコラボレーション企画が発表されました。ガンダム45周年ということで何かしらの催しが行われるだろうとは予想していましたが、初音ミクとの組み合わせは思ってもみなかったです。ただ一見すると雰囲気が違いすぎて困惑しそうに反して、案外華やかなコラボとして似合いそうとも感じますね。(そもそもハローキティともコラボしたガンダムに今さら怖いものはないぜ……!

 

 

 そんなコラボ第1弾となるのがガンダムメタバース内での初音ミクLIVE。去年から大々的に宣伝されていたガンダムメタバースをライブ会場にするのはなるほどヴァーチャル世界にいるミクにピッタリと言えるでしょう。他にも次々と施策を繰り出してくるようですし、このコラボがどんな化学反応を生み出すのか気になるところです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

BLEACH 千年血戦篇ー相剋譚

第28話「KILL THE KING」

 霊王宮にて早速始まった一護VSユーハバッハの対決。原作にはなかった戦闘シーンがこれでもかと描かれており、そのド派手な絵面に初っ端からテンションが爆上がりしました。また2振りの斬月を手に入れた一護の強さに関しても、全知全能を使わない状態のユーハバッハなら圧倒出来ることがハッキリとわかったのが嬉しいポイント。再び放たれた月牙十字衝の威力には惚れ惚れしましたよえぇ。

 一方で一護によって霊王にトドメがさされる展開は中々にショッキング。ここまでが全てユーハバッハの手のひらの上というのが原作通りながら衝撃的で、無慈悲な罠に顔を覆ってしまいたくなります。何より力があるなしではなく世界を守ろうとする一護に、彼にしか出来ない凶行へと導かせるのがエゲつないですね。裏で何かを企んでいる和尚といい、いいように利用されがちな一護が何とも不憫に思てきます。

 あとは上述の戦闘以外のアニオリ要素も気になるところ。何と言っても霊王の名前「アドナイェウス」がしれっと明かされた時は度肝を抜かれました。(この名前が既に聖別の詠唱に出ていたという話にもびっくりしましたね)一護が見たという「万事万端万世不朽の記憶と釈解」といい、霊王についての詳細が新たにわかりそうで目が離せません。

 

 

ラブライブ!スーパースター!!(3期)

第2話「トマカノーテ」

 マルガレーテが創設した新スクールアイドル部での活動が描かれた第2話は、早くも可愛くなっていくマルガレーテにフフッとくることに。一緒に練習に励んだりかのん宅で下宿したりする中で、ツンケンした態度以外のキャラクターが見えてきたのが興味深かったです。姉へのコンプレックスもありますが、個人的には歌を楽しいと思える感情を見せてくれたのが喜ばしいところですね。過去の暴言で生まれたアンチに対して向き合う可能性にも、見ていて期待が持ててきます。

 そんなマルガレーテを宥めながら支えたかのんがこれまた見事。クセの強いメンバーをまとめあげ引っ張っていくリーダーとしての資質を発揮しつつ、マルガレーテに楽しむ気持ちを呼び起こさせる辺りに感嘆を覚えます。何より上述の周囲の批判を受けても、彼女たちの背中を押す姿に胸打たれました。マイナスからのスタートでここまで来た主人公としての風格をこれでもかと魅せてくれたと思います。

 そしてグループに加わった3人目「鬼塚冬毬(おにづか・とまり)」についても見逃せません。オニナッツこと夏美の妹で、冷静な無表情キャラの対照的な面は定番ながら惹かれるものがありますね。利益損得を第一にしているものの聞き分けは良いですし、何より既に姉への好意が見え隠れしているので彼女の掘り下げも楽しみになってきました。

 

 

ぷにるはかわいいスライム

第2話「友達でもなくスライムでもなく」

 コタロー憧れの先輩「雲母麻美(きらら・まみ)」の恐るべき本性が明らかになった今回。前回の時点で仄めかされていた子ども好きっぷりは常軌を逸しており、まさに劇中の「母性を内なる野性扱いする人」に相応しかったです。しかもアニメで人外染みた動きまで披露しており、原作以上に怪物のイメージが強くなっていたと思います。後半で「ワルイプニル」に変身したぷにるに対しても、そのママになりたい欲望で圧倒する様子に笑いが止まりませんでした。(こんなヤベー奴な先輩を見ても憧れるコタローにもドン引きしましたね。恋は盲目と言っても限度があるだろう……

 そしてコタローとぷにるの絶妙な関係性も今回の大きな見どころ。些細なことをきっかけにケンカ別れする展開から、ぷにるが帰ってこないことで徐々に不安を募らせていくコタローの心情までベタながら丁寧に描かれていました。勝手な行動に怒りながらも、本気で心配してくれる関係はまさに家族のそれで微笑ましいものを覚えますね。会費滞納で学会追放された「間戸博士(まど・ひろし)」先生の件は割と有耶無耶になってしまいましたが、その過程でコタローのぶっきらぼうな優しさが垣間見える過程にどこか胸が暖かくなってきました

 

 

来世は他人がいい

第2話「誠意を見せたい。あわよくば少し好きになってほしい」

 ドンドンヤベー一面が明らかになっていく霧島にビビりっぱなしだった件。吉乃のストーカーと化している点はまだ良いとして、彼女への愛着が異常な形で放たれている様子があまりにも怖かったです。特に吉乃を傷つけた半グレへの制裁といい、この男には暴力に関するブレーキが存在しないことが嫌でも伝わってきます。(彼女の身を案じるより先に攻撃に転ずる辺りもぶっ壊れていますね)しかも総長の「深山萼(みやま・がく)」との関係も歪で、家族としての愛情も何もないドライな態度を双方共に見せてくるのが恐ろしかったです。

 それ故霧島にドン引きしながらも、彼を静止してみせる吉乃には感心するばかり。一方的な向こうとのやり取りもコント染みており、彼女の暴言のおかげで不思議と笑えてくるのが興味深かったです。何より上述の暴力的な霧島を殴って止めたり、果ては半グレに啖呵を切るシーンには頼もしさすら感じますね。ヤクザの世界には不釣り合いな未熟さですが、それでも必死に食いついてくる吉乃に好印象が湧いてきます。霧島のブレーキ役になるという意味でも、ある意味でお似合いかつ必要な存在なのが読み取れた次第です。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第42話「怪獣王ゲーム

 平日朝の時間帯に合コンのノリを持っていくスタイル。怪獣王ゲームという名前から最初は連想しにくかったものの、要は王様ゲームだと判明した時は大いにギョッとしました。ちびガイガンが「男子が足りない」と数合わせのために呼ばれるくだりなども完全に意識しており、こんな作品が朝に放送されている事実に改めてドギマギしてしまいますね。それでいてちびモスラがちびメカゴジラのことを意識している描写など、ニヤニヤ出来る要素もあるので見ていて飽きなかったです。

 そんなラブコメ一歩手前の空気でもいつものノリで周囲をかき乱したのが我らがちびゴジラ。どんなトンチキ命令を出してくるのかと思っていた中、まさかのエビラのモノマネ強要に吹き出してしまいました。出演作品を一言一句間違えず説明する辺りからいつにも増してガチ感が強いです。エビラがマイナー扱いなことには首を傾げましたが(まぁ2作品くらいしか出てないならマイナーかなぁ)、ちびゴジラのゴジラ映画オタクっぷりを見られたのは良かったですね。

 

 

 ガンダムといえば本日セブンイレブンにて『SEED FREEDOM』と『水星の魔女』、2つのガンダム作品のコラボキャンペーンが始まりましたね。直近の2作品を並べることに違和感を覚えるものの、何だかんだでファンとしては結構興味深い組み合わせにもなっています。(あとミオリネが本編でも魅せたことのないような穏やかな笑顔を見せていてじわじわきたり……)こういったフットワークの軽さもガンダムの面白いところだとつくづく思う一幕でもありました。

 

 

 ではまた、次の機会に。