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2024年春アニメ&特撮簡易感想 その16

 

 

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 毎年静岡にて開催されているプラモやホビーの祭典・静岡ホビーショーが先日始まりました。まだ一般公開前の企業発表の期間中ですが、その時点で多くの情報が公開され話題を集めました。ガンダムシリーズの様々なガンプラやウルトラマン・仮面ライダーの新作プラモなどを発表するバンダイをはじめとして、今年も多くの企業が新商品を出してきているのでネット上で情報を漁るだけでも楽しかったです。

 特にタカラトミーの新ホビーレーベル「T-SPARK」、5つのシリーズを同時展開していく企画にて「TOYRISE(トイライズ)」というシリーズが様々な作品のフィギュア化を取り上げていた点に注目。『勇者エクスカイザー』『Bビーダマン爆外伝』『勇気爆発バーンブレイバーン』など懐かしの作品から最新の話題作まで取り揃えていた中、特に『魔弾戦記リュウケンドー』が特撮ファンの間で衝撃が走っていましたね。

 

 

 リュウケンドーといえば2006年に放送されていた特撮ドラマで、町内の平和を守るアットホームさと熱いバトルから今もなおコアな人気を博している作品です。中でも評価が高いのが当時としてもハイクオリティなCG&VFXで、それらを制作していたのがつい最近アカデミー賞を受賞した『ゴジラ-1.0』にも参加していた「白組」というのは有名な話。それ故長いこと愛されているリュウケンドーがホビーとして復活するのですから、界隈が大騒ぎになるのも納得ですね。リュウケンドーの可動フィギュアだけでなく、ゲキリュウケンまで出すつもりのようなので、続報に期待したいです。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ブルーアーカイブ The Animation

第5話「友達なんかじゃない!」

 シロコたちがカイザーローンに支払った返済金が、アビドスを襲う資金に使われていた事実に唖然。前回の時点で嫌な予感はしていましたが、まさかこんなストレートにヤバい金の流れが行われているとは……と衝撃を受けてしまいます。そして実質自分たちが母校を危険に晒していた話にショックを受けるアビドス生徒(としれっと加わっているヒフミちゃん)の様子はもちろんのこと、ホシノのいつになく深刻な面持ちが目に留まりました。他校からの助けを当てにしていないのは、過去に何かしらの大きな失敗を経験したからでしょうか。前回から闇が深いものを抱えていることを示唆している自称おじさん先輩に目が離せません。
 闇が深いといえば便利屋所属の「伊草ハルカ(いぐさ・ハルカ)」が起こした突拍子の無い爆破にも度肝を抜かれました。思い描いているアウトローからどんどん遠ざかっていくアルの言葉のままに、紫関ラーメンを爆弾で木っ端みじんにする展開には開いた口が塞がりません。ネガティブなうえアル社長に対する執着が強い分、その発言を鵜呑みにして即実行に移す迷いのなさには本作屈指のヤバさを感じ取りました。それにしても不用意なことを口走ってしまったからとはいえ、部下の暴走で恩人の店を壊したアル社長のことを思うとかなり気の毒になってきますね。当人も売り言葉に買い言葉でどんどん洒落にならない事態になっていますが、ここから便利屋たちはどうなってしまうのでしょうか。

 

 

終末トレインどこへいく?

第6話「そんなにひどいこと言ったかな」

 長いこと謎とされていた葉香が吾野を飛び出した理由が明らかになりましたが、予想していたよりも静留の言動にショックを受けることになりました。宇宙に携わりたい彼女の夢を軽く、かつ遠回しに否定する発言からは何とも言えない切なさを覚えます。他にもポチさんの体調についてそれどころじゃないとばかりに返答したりと、静留の仲間内へのドライな姿勢が垣間見えます。そのせいでピリピリし出す空気感、特になでこが静かにキレるシーンなどにもビビりましたね。ここにきて彼女らの微妙な距離感にある友人関係が判明したと言えます。

 とはいえ静留自身それを自覚している節があるようですし、彼女の夢へのトラウマかあるいは友人に遠くに行ってほしくない気持ちがありそうです。(前回のボスの話に同情していましたし)他にも友人3人が静留の問題を前にしたところで彼女を友達だと言ってのけるくだりにも感動させられます。これらを見る限り、今回は身近な人の多少の問題を受け入れたうえで、寄り添い合っていくテーマ性が描かれていたのかもしれません。

 それはそれとしてとうとう清瀬まで来た結果、今度はゾンビ軍団と出くわす展開にびっくりしました。とはいえ意外とフレンドリーなところもあって、ようやく本作らしいちょっとぶっ飛んだ雰囲気が戻って来ましたね。それらを統べる「黒木ミト(くろき・ミト)」からゾンビが意外とデリケートという話を聞く様子などには少しだけ納得してしまったようなそうでもないような……しかしある意味で安心感を覚えるやり取りでした。

 

 

狼と香辛料 MERCHANT MEETS THE WISE WOLF

第6話「商人と理不尽な神」

 ヤレイたち追手からの逃亡劇、そこでついに発動したホロの狼化に息を飲んだ今回。傷付いたロレンスが徐々に疲弊していく様だけでも見ていて辛いものがありましたが、彼を助けるために巨大な狼となって敵を蹴散らすホロの姿はそれ以上に痛々しいものがありました。新アニメの狼ホロは柴犬っぽくてちょっと可愛く見えるものの、容赦のなさはまさに荒ぶる神といったところ。それでも中身はいじらしいホロそのものなので、ロレンスに怯えられてショックを受けるシーンなどは見ていられなかったです。

 そんな関係が崩れてしまいそうな事態になっても、最終的には最初の契約によって再会を果たすのが素晴らしいところ。特に今回はヤレイとのやり取りなどで商人としての損得勘定が話題に出ていましたが、それだけでは成り立たない関係性を2人が築いていることが伝わってきました。中でも逃げ出すホロに服の弁償を要求することで引き留めようとするシーンといい、商人らしい建前で感情的になるロレンスの不器用さに胸打たれます。

 そしてマールハイトが語った戯曲の内容も見逃せません。胡椒を要求したロレンスに対し、戯曲に登場する商人を引き合いに出して「香辛料の利いた優れた商人」になることを予感するくだりはいつ見ても洒落ています。その後のホロとロレンスの再会によって為されるタイトル回収は、様々な作品の中でも個人的に好きなものの1つです。

 

 

ちびゴジラの逆襲

第19話「ちびモスラの隠れた趣味」

 

 【速報】ちびモスラ、結構なオタクだった

 

 ということでちびモスラがゲームの二次創作、もっと言えば同人誌を作っていたことが発覚しましたが、バレた時の挙動などがものの見事に気取ったオタクで笑ってしまいました。好きなものになると途端に早口になるなど、典型的なオタク像を高橋李依ボイスで炸裂させてくるので破壊力も中々のものだったですね。必死に隠している同人誌の内容も異様なタイトルの長さで笑わせにきているので妙な親近感と愛おしさを覚えました。

 それを目の当たりにしたちびミニラの優しさもさることながら、意外と気にしていないちびゴジラの態度も印象的。オタクに対しての偏見を持たずに接するのは素晴らしい反面、隠しておきたい趣味に対する配慮が欠けているのが良くも悪くもちびゴジラらしかったです。(ちびミニラの「ここは嘘を付くべき」というアドバイスからの「見たよ」がここすきポイント)他にもゴジラ映画の放射熱線のシーンを見るたびに自分も熱線を出すのはあまりにも迷惑すぎて笑いながら引いてしまったり

 

 

ウルトラマン ニュージェネレーション スターズ

第15話「ココロのカタチ 奪われた星雲荘」

 前回に引き続き『ジード』がピックアップされ、リクたちの拠点である星雲荘を運営するAI・レムのエピソードが紹介されました。この回は何といってもレムが人間の姿を得る展開が衝撃的で、レムの声を担当している三森すずこさんが人間態をそのまま演じている絵面に当時度肝を抜かれたものです。それまでは理性的で鋭い指摘をしてくる機械的な存在感を出していたレムでしたが、この回で彼女に対してかなりの愛嬌を感じましたね。そのためメカゴモラのパーツにされるくだりには妙なフェチシズムを感じたり感じなかったり……

 ストーリーに関しても人工知能であるレムがリクとの日々を経て自我を獲得したことを実感する様子に改めて見入りました。かわいそうな人こと伏井出ケイによって造られたものの、創造主の命令に逆らってまで自分が得てきたものを優先するほどに成長したのが素敵でしたね。優れた人工知能であると同時に、出会ってきた人たちの触れ合いがAIを進化させるエピソードとしてエディオムの成長に返ってくるラストも見事の一言です。

 

 

 リュウケンドーといえば後年同じスタッフが制作した『トミカヒーローレスキューフォース』や『トミカヒーローレスキューファイアー』も取り上げてほしいところ。個人的にはこの2作の方が思い入れが強いので、タカトミの新シリーズにこれらのフィギュアやレスキュー合体の玩具をリメイクしてくれたら……などと考えてしまいますね。あとはリュウケンドー共々YouTubeなどで無料配信してくれることにもひそかに期待している自分がいたりします。

 

 

 ではまた、次の機会に。