表のヒーローと裏のエージェント
どんなに追い詰められても抽象的な表現を欠かさないポエマーの鑑・ノクスさん
.
.
.
.
.
.
.
.
.
.
- レベル1無職は最強でした?
今回のゼッツはRPG風の世界観からスタート。ドット風の街並みが広がる光景は如何にもファンタジーのパロディ感満載ですが、夢の中だと考えればまぁある程度納得出来るのはいつも通りと言えるでしょう。(あとはやはり『キングオージャー』のような前例を経験しているのもあってすんなり受け入れることが出来ましたね)モンスター退治の旅に出るシチュエーションも実にベタで、ここまでドラクエよろしくゲームファンタジーのパブリックイメージに忠実だと逆に安心感すら覚えてきます。
そして我らが莫はレベル1の村人A(職業:無職)という役回り。番宣の帯によるとけん玉のスキルだけ異様に高かったので、これいわゆる最弱と見せかけて実はチートとかいうアレじゃん!!という反応をしてしまいました。実際今回の夢の世界での旅を上手いこと牽引していたのも莫でしたし、いざという時へゼッツに変身して大活躍……ある意味でテンプレに則っているような絵面に変な笑いが出てきますね。とはいえ今回は後述の他エージェントの存在もあって、基本莫周りは穏やかに見られたのが良かったと言えます。
そして現実パートを絡めたミッション「Capture the enemy's base.(敵の拠点を制圧せよ)」の描写もすんなり進行していたのが印象に残りました。ナイトメアを写真に撮って怪事課メンバーたちに見せたりと以前よりもスムーズになっており、案外ストレスなく楽しめたのが大きかったと言えます。でも写真を見せるくだりはもっと早くやるべきだったろ!と思わなくもない。個人的にはやはり莫の安定した頼もしさが素敵に映っており、彼が迷いなくエージェントをやれている時は視聴者としても非常に気持ちがいいという感覚を改めて味わった気分です。
- エージェントの裏の暗躍
莫が順調だった一方で、対照的に緊迫していたのがCODEのエージェントとノクスの対立。莫をストーキングするノクスをさらにストーキングするシックス(紅覇)の構図にフフッときながらも、裏で静かな戦いを繰り広げていて思わず息を呑みました。不意打ちからの銃撃戦になったかと思いきや、実際はシックスがノクスに発信機を付けていたなど機転を利かせた騙し合いに魅せられたと言えます。こういった腹の探り合いは本作ではかなり珍しいと感じますね。
そのうえコードナンバー:ファイブが擬装したロードファイブ(まさか変身した姿で先に出てくるとは……)まで登場し、ノクスを追い詰めていく様は今回屈指の見どころとなっていました。あのノクスと互角以上に渡り合う様子から、相当な実力者であることは一目瞭然。パワフルな戦闘スタイルも相まって、詳細なキャラクターが判明していなくても既にファイブのことが気に入ってきました。2人とも、短いシーンで十分にキャラ立していましたね。余談ですがファイブ役の小柳心さんは『ドンブラザーズ』でソノロクも演じていました。“6”から“5”に数字が上がったんですね……
この先輩エージェントたちに関してはノクスを拘束して情報を吐かせようとする、ダーティな立ち回りも印象的。莫も以前からノクスに質問を繰り返しているものの、ここまで強引な手段は取ってこなかったのでなおさらそう感じます。彼らの戦い方はまさしく社会の裏で戦い続けるエージェントのイメージに見事に沿っていると言えるでしょう。莫がどこまでも自分の信じるエージェント像を追い求めるヒーローな分、大義のために手段を選ばない味方の存在は実に面白いですね。おかげで次回以降の彼らの活躍にも期待がかかってきたところです。
- 広がる悪夢の謎
そして前々回から登場しているベビーナイトメアについて描かれたのも注目ポイント。これまでのナイトメアと比べても異質なデザインでしたが、ヤンチャでコミカルなキャラクターがこれまたナイトメアらしくなかったですね。戦闘においても逃げてばかりで、むしろ追いかけるゼッツの方が若干残酷なように見えてくるほどでした。というか今回披露した電撃の球体に閉じ込めて押しつぶす技が思ったよりもエグくて、軽く引いてしまいましたねハイ……
しかし同じナイトメアが複数存在する=夢主は1人ではないという事実が終盤に判明してからは様子が一変。途端にキモカワ(美浪談)なベビーナイトメアが恐ろしい存在に見えてきました。今回出てきた登場人物が全員夢主かもしれない可能性も相まって、複数人で夢を形作っているというのは中々に興味深いです。大勢が1つの夢を共有しているシチュエーションも、悪夢になると考えれば十分に脅威であることはここまで見ていると余計に予感させられます。
とまぁこの夢の仕組み自体は面白かったのですが、問題はノクスの方。上述のファイブに問い詰められてもなお漠然とした言葉しか言わないので、内心ズッコケてしまいました「悪夢は繋がっている」という言葉から何を言いたいのかは一応読み取れるのですが、こちらが知りたい情報にはなっていないのでモヤモヤが止まりません。この状況でもポエム的なセリフを口にするノクスは一周回って面白い反面、いい加減もっと具体的なことを言えよ!!と彼に対して物申したくなりましたね。
そして次回は多くの子どもたちを巻き込んだ集団悪夢の正体が判明する模様。同じ夢の夢主である彼らの共通点とは何か、その事実によって恐ろしい結末が待っているとのことです。詳細はわかりませんが、予告でハーメルンの笛吹きが如く子どもたちが利用されいてる絵面に危機感を覚えますね。主人公側が大ピンチに陥る可能性大なので、覚悟して視聴した方が良さそうです。
ではまた、次の機会に。
![[バンダイ(BANDAI)] 仮面ライダーゼッツ ライダーヒーローシリーズ ロードファイブ 対象年齢 3 才以上 [バンダイ(BANDAI)] 仮面ライダーゼッツ ライダーヒーローシリーズ ロードファイブ 対象年齢 3 才以上](https://m.media-amazon.com/images/I/41jpe9WONBL._SL500_.jpg)