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GAMERA -Rebirth-(新編集版) 第6話「深く静かに潜航せよ」感想

何てことのない素敵な友情

制作陣「お前女だったのか!は非メガネっ娘だけの専売特許じゃねぇぜ!!」

漬物石ぐらいでかい一石を投じてきたな……

夏暁

夏暁

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  • 少年たちと共に迎え撃て

 深海より迫りくるジグラに対抗するため、少年たちの反撃が始まったガメラリバース6話。ガメラが一度敗れてしまった状況をどう打開するのか気になっていた中、ジュンイチの立てた作戦が切り口になる展開に膝を打ちました。ジグラが陸上が苦手であることに気付き、ガメラが発した衝撃波を再現することで方向感覚を失わせようというのはなるほど面白い考えだと思いましたね。何と言っても前回は空回りしっぱなしだったジュンイチの観察眼や好きなものへの興味が、土壇場で活かされるのはシンプルにカタルシスを覚えます

 そんなジュンイチをボコたちがサポートする状況も胸熱でしたね。男子全員で騎馬を作ってジュンイチを文字通り支え運ぶシーンは、体力に自信のあるジョー&ブロディならでは。そして馬を作るよう指示をしたボコも、仲間たちを導くリーダーとしての資質が備わっていたと思います。タザキ&エミコに関してもそれぞれ軍への根回しをしたり、ジュンイチと送電鉄塔を操作したりと大人ならではの強みを活かしていたのが見事でした。メインキャラ全員がそれぞれの強みをしっかりと魅せつつ、キチンと活躍している光景は見ていて心地いいものを覚えます

 極めつけはガメラの登場シーン。衝撃波で弱ったものの、なお子どもたちに襲い掛かろうとするジグラの背後に現れる瞬間で鳥肌が立ちました。海中では為すすべなくやられていたものの、陸上にまでくれば一撃で倒してしまうので安心感が半端なかったです。それもこれもジュンイチの作戦あればこそで、彼らが頑張って繋いだバトンをガメラが最後に受け取ったとも取れますね。これまで怪獣相手にはガメラに頼りきりだっただけに、こうして人間たちにもしっかり見せ場を用意してくれた点で今回は非常に面白かったです

 

 

  • “ジュンイチ”として見てくれる在り方

 そして今回はジュンイチの背中を押してくれる、ボコとジョーの友情が前面に出ていたのが大きな見どころ。大人たちがまともに取り合ってくれない作戦を、軽い感じで受け止めた2人に思わず感動しました。さらに前回語られた出会いの思い出を「あの時見たのは絶対にUFOだった」と言い張ってくれるところに胸打たれましたね。普段こそジュンイチの知識量についてこれずうんざりするものの、その突拍子のない考えを誰よりも信用しているのが伝わってきてほっこりさせられます。(何だかんだ乗ってくれるブロディもここすきポイント)

 またラストでジュンイチが女子であることが判明しましたが、それを何てことのないように話すボコたちに思わずクスっときてしまいましたね。おかげでこれくらいの年齢の子どもからすれば男女の違いはまだ気にするようなものではない、という感覚が思い起こされました。何より彼らにとってジュンイチはジュンイチであり、女の子だろうが関係なく彼女個人を見ているのが伝わってくる口調にグッときます。時にはギクシャクするけどいざという時は結束出来る、そんな素敵な友情をストレートに描いてくれたのは嬉しい限りです。

 …………とここまで書きましたが、それはそれとしてジュンイチが女の子だという事実そのものにはとてつもない衝撃を受けました。ボコたちのセリフで本当にしれっと判明するので、劇中のブロディとほぼ同じ反応をしてしまいましたよえぇ。思い返せば本名が「純」で一人称が「私」と、それらしい要素は少なからずあったことにも気付かされます。それをこの瞬間まで気取らせず、意外なタネ明かしをかましてくるここまでの構成には感嘆するほかありません。「男子かと思いきや実は女子だった」といったシチュエーションの中でも、とびきり意外性とインパクトのあるジュンイチ回でしたね

 

 

  • 陸が苦手な深海怪獣の謎

 さて前回海中で猛威を振るったジグラですが、陸上ではジュンイチの予想通り動きが緩慢になってしまったのが印象的でした。坂道を巨大なヒレで押すように動く辺り、水中での戦いに特化した怪獣であることが伺えます。(それでもあの巨体がゆっくり近づいてくる絵面は結構怖かったのですが)そしてガメラ相手に尻尾を伸ばして奇襲を狙うなど策を弄していたものの、火焔一発で焼かれて倒されたシーンは呆気なかったですね。原典のジグラは陸に上がってもそこそこ戦えていた記憶があるので、本作のジグラはあちら以上に得手不得手がハッキリしたイメージを抱きました。*1

 またガメラを迎え撃とうと体を大きく広げる姿が心なしかギャオスに見えたのも注目ポイント。前回の時点で足の形などからギャオスを彷彿とさせましたが、あの巨大なヒレが翼のようだと錯覚してからは余計にそう感じます。ここまでくるとギャオスとジグラは元が同じ怪獣からきている近縁種、と仮定しても良さそうな気がしてきましたね。空と海で対照的な進化を辿っていますが、この2体が枝分かれした経緯などに俄然興味が湧いてきました

 あとはボコが突然苦しみだしたシーンが意味深でしたね。衝撃波で方向感覚を失ったはずのジグラが、彼の元に正確に向かってくるのも不可解なものとして描かれていたのも見逃せません。もしかしたらジグラが狙っているのは子どもというよりもボコなのではないか?といった考えすら浮かんできます。劇中でジグラは子どもの匂いを辿っていると予想されていましたが、それ以外にもボコから“何か”を察知しているようにも感じられます。ボコに何かしら不思議な能力があるのはほぼ確定として、それが怪獣とどう関係しているのか。次回以降の明かされる瞬間を楽しみにしていたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。

 

*1:一方で陸上でガメラに焼かれて死亡、という末路は原典と同じである