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仮面ライダーギーツ 第18話「乖離Ⅱ:ブラボー!ジャマーボール対決!」感想

疑わしきは罰せよ?

このゲームのオーディエンスは強火ファンばっかりだな!

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  • 策略家に嵌められたお人好し

 謎のインタビューシーンが冒頭から炸裂した今回のギーツ。その後もインタビューを挟む演出があって吹き出してしまいましたが、本編は景和が大ピンチだったのでそれどころではありませんでした。今回のゲームである団体戦ジャマーボール」の最中、彼がデザスターの疑惑を向けられる展開は中々に辛かったです。ジャマトは死亡した参加者の成れの果てなのでは……?という考えを大智に話したばっかりに利用され、標的にされる流れはわかっていても胸が苦しくなりました。

 これに関してはジャマトの件を隠していたり子ども食堂の職員や子どもたちを守ることを重視しすぎていた景和にも落ち度がありますが、それ以上に大智がかなり狡猾でしたね。最初はフレンドリーに接しつつ、その後に相談されたことをしらばっくれるやり方には愕然とさせられます。ただでさえ試合が劣勢なのに味方を追い詰めるのはどうかと思う反面、景和のお人好しを利用したことに策士としての抜け目なさを感じました。

 また景和を罠に嵌めた大智はデザスターなのか?という疑問が同時に浮かんできます。一見すると自分がデザスターであることを隠すために景和をスケープゴートにしているのかもしれませんが、それにしてはあからさますぎる気がします。個人的には大智がデザスターという説はミスリードで、本物のデザスターを炙り出そうとしているように思えました。ある種合理的ではあるのですが、景和を捨て駒にするつもり点は見ていていい気分ではありませんね。

 とはいえ景和がチームに貢献出来ていないどころか、むしろ結果的に妨害してしまったのもまた事実豪徳寺の姿になったジャマトを庇ってしまったのはさすがにマズかったとは思いますね。ゲームの勝利よりも人々を守ることに重きを置きすぎて他参加者に疑われている今、景和がどのように挽回していくのかに期待したいところです。

 

 

  • 悪質ゲームと強火オーディエンス

 それはそうと前回感じていた新デザイアグランプリの「悪趣味」な要素をより強く感じたのも今回のポイントの1つ。冒頭「参加者同士でデザスターに疑わしい人物を投票する」というルールが明かされた時は思わず顔をしかめてしまいました。より人狼ゲームらしくなった一方で、劇中で景和が言ったように「参加者同士で足を引っ張り合う」システムを運営側が積極的に採用してきている点が気に入りません。デザグラにオーディエンスがいることが明かされてからは、ゲームそのものよりも視聴者に刺激を与えることばかりに気が取られているように思えてならなかったです。

 ジャマーボールのルールに関してもかなり不公平に感じてしまいました。ボールを奪い合って相手のゴールに入れる「ドリブルなしの足が使えるバスケ」というルールは悪くないですし、前半戦のチームプレイはかなり見ごたえがありました。ボールを相手のゴールにシュゥゥゥーッ!!超!エキサイティン!!しかしジャマトが後半増えるのはどうかと思ってしまいましたね。全体的にゲーム公平さよりも参加者が追い詰められることがエンターテインメントだと捉えているっぽいのが、新デザグラの悪質さを表しているように感じます。

 

 一方オーディエンスの方でも色々とあったのが今回のデザグラの特徴。中でも景和を目にかけ、シークレットミッションで彼にアイテムを贈った「ケケラ」が興味深かったです。(どう見てもカエルの置物そのものなのにやたらイケボなのがシュール)前回のジーンも含め意図的にミッションを配置したような発言からして、もしかしてデザグラのシークレットミッションとアイテムはオーディエンスが支給しているのか?という考えが浮かんできました。実質投げ銭のようなシステムだとすると、これまでの景和への運の良さも納得がいくようなそうでもないような……

 他にもジーンが英寿の母親について言及するシーンも印象的。英寿には「浮世美歌(うきよ・みか)」という母が存在するのにミツメを母と呼んで探しているのは何故か、と問いかけるジーンのワクワクした表情は妙に目に焼き付いてしまいます。彼といいニラムといいケケラといい、オーディエンスとされる面々は推しに対して熱狂的に思えますね。ただそんな強火っぷりに引きつつも、上述の悪質なデザグラの貴重な癒し要素になってくれたことには感謝しておきたいところです。

 

 

 

  • 侵食される暴牛の行く末

 そしてジャマトガーデンにいる道長のパートでは衝撃的なことが。前回色々とジャマトの秘密を知ってしまった彼が逃亡を図る中、ジャマトライダーとの戦闘に発展してからの展開には驚きました。壊れたIDコアとドライバーを叩いて無理やり変身するシーンプログライズキーをこじ開ける某ゴリラみたいには笑ってしまいましたが、苦しみながらジャマトを倒す様子は何とも痛々しかったです。ただでさえゾンビの後遺症で半分したいみたいなものらしいのに、ここからさらに自分を痛めつけるのは見ていられません。(ただエントリーフォームであのジャマトライダーを単騎撃破したのはすごい!と素直に称賛したいところ)

 そのうえ倒したジャマトから奪ったジャマトバックルで変身した時はさらなる衝撃を受けましたね。バッファの「ジャマトフォーム」の異様なカッコよさ(ボロボロのマントが良き)とツタを駆使した戦闘力の高さには惚れ惚れしたものの、先ほどよりも苦しそうな道長を見ているとそう素直には喜べなかったです。ジャマトの力を使っているせいでそのうち人でなくなるのではないか?という不安も真っ先に湧いてきます。ボロボロになりながらも進み続ける道長に対し、止まることの大切さも伝えたいと思えるほどショッキングな描写だったと思います。

 

 

 さて次回はジャマーボールの終盤戦。追い詰められたライダーチームと疑いが晴れない景和、それぞれの行く末に不安がよぎります。特に景和はここからどうやって活躍していくのか非常に楽しみですね。彼の善良さと真っ直ぐな点は本当に好きなので、8話の時ような覚醒をしてほしいと思うばかりです。

 さらに英寿と道長がまさかの再会を果たすようですが、道長はどうやって戻ってきたのかがまず気になります。ジャマーガーデンから抜け出した道長が謎の街並みを目撃していましたが、あそこから英寿のいる街に戻る経路がかなり謎です。(もしやジャマーガーデンは意外とご近所なのかも)ジャマトの秘密を暴露しようとするのもいいですが、どうせなら道長の道中も明かしてほしいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

2023年冬アニメ&特撮簡易感想 その3

 

 

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 ウルトラマンウルトラ怪獣のソフビ人形を主役にしたミニアニメーションウルトラソフビワールドの情報が突然解禁。どうやらウルトラソフビの面々が夜な夜な動き出してはワイワイ楽しむ様子を、ストップモーション(コマ撮り)を駆使して表現していくようです。(上の動画で見れるティガセブンガーたちの動きが可愛い)当記事のサムネにもなっている「DXプラズマスパークタワー」の販促も兼ねている模様ですが、それを抜きにしてもかつて『ウルトラマンギンガ』の番組内で放送された『スパークドールズ劇場』を彷彿とさせる点に惹かれます。

 個人的には「ハルト」くんのお家にあるソフビたちが主役、という設定が素敵だと思いました。子どもに大切にされているソフビがどんなことを考えて動き出すのか……トイストーリー』を思わせる要素に興味が湧いてきます。ちょうど『ウルトラマンデッカー』の最終回が放送終了したと同時に公開されるとのことですし、デッカーの余韻を楽しみつつ見てみたいですね。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター めざせポケモンマスター

第1話「はじまりのかぜ!むげんのみち!!」

 サトシとピカチュウの物語の最終章を描いたストーリーがついにスタート。サトシとピカチュウが仲良くからかい合いながら旅をしている冒頭にまずほっこりさせられました。その後もロケット団による襲撃を受けるなど、去年の特別編とはまた別の形で懐かしさを覚える構成だったと思います。他にもジュカインドンファンオンバーンブイゼル過去の手持ちを混成した面子にも驚かされましたね。

 本筋としては怪我をしたラティアスを助けるといういきなり伝説ポケモンが絡んでくるものでした。怪我の詳しい経緯は語られなかったものの人間を警戒するラティアスに対し、懸命に看護するサトシの優しさに胸を打たれましたね。どんなポケモンとも仲良くなりたい少年のひた向きさが、ラティアスの心を解きほぐす内容は安定感がありました。

 本編以外でも、OPとEDでちょっと感動しましたね。OPが「めざせポケモンマスター」なのは知っていましたが、映像の懐かしい映像と当時の再現パートの合わせ技には思わず涙腺を刺激されました。さらにEDがこれまた懐かしの初代ED「ひゃくごじゅういち」だったことにびっくり。石塚運昇さんの歌声や今では1000匹以上いることに感慨深いものを覚えつつ、終始心が震える1話だったと言えます。

 

 

スパイ教室

第2話「MISSION《花園》Ⅱ」

 「僕を倒せ」という謎の修行方法を課してきたクラウスとの攻防から始まった第2話。襲撃しては返り討ちに遭う様子がダイジェストで流されていく様子にフフッとさせられました。(クラウスのクラウスに目をそらして赤面するリリィが可愛い)さらにそこから後半あっという間に不可能任務に挑むことになるなど、異様な展開の速さにも驚かされます。修行の描写よりも、任務での戦いに本作の醍醐味があるということでしょうか。

 それはともかく任務開始からは如何にもスパイ作品らしい雰囲気になってきたのが面白かったです。前半までいいとこなしだった少女たちも自分の活躍の場を設け、各々成果を上げているのが少しずつですが感じられました。落ちこぼれと言われているリリィたちですが、やはりそれぞれ特技を持っていることがさらりと描かれた辺りにもニヤリとなりますね。(見た限り「ジビア」は盗みやすり替え、「グレーテ」は変装が得意なようですね)

 またリリィたちがクラウスに信頼を寄せていく過程も興味深いポイント。ほとんどがクラウスは自分たちを馬鹿にしていると思っていた中、彼の境遇や仲間想いな一面を目の当たりにして心を開いていく様子にほっこりしました。特に舐められている!と憤っていたジビアが、最終的にはクラウスの決起会に来てくれることを期待するようになったことに驚かされます。「寝顔を見せる」ことが「信頼している」証でもある話など、短いながらも心に残るエピソードが多かったですね。

 

 

お兄ちゃんはおしまい!

第2話 「まひろと女の子の日」 

 ここまで生々しいとは聞いていないんですけどっ!?1話に続いて女の子の体に戸惑うまひろにほのぼのしていたのも束の間、後半サブタイにもある「女の子の日」が訪れる展開に唖然となりました。様々な描写を事前に見せてもしや……!?と視聴者に仄めかすなど明言しない演出が徹底していたのも恐ろしかったですね。さすがのみはりも罪悪感を覚えているっぽい点も含め、女の子の体も色々と大変なことばかりだということをまひろと視聴者に教えていく意味で必要なエピソードだったのかもしれません。
 それは置いておいて、他には前半の銭湯に行く話も印象深いですね。長い髪のケアの仕方などをねっとりしっかり描きつつ、それぞれが兄弟として過ごすことへの憧憬を覚えるシーンに目が留まりました。まひろはあの頃のような関係を懐かしく思っており、みはりはそれ以上にあの頃への未練が残っているのかもしれない……特にみはりが妹としてまひろとの日々を大事にしたいことが伝わってくる、センチメンタルな気持ちにさせられる内容でした。でも女の子にするって手段が色々とおかしいよこの妹!

 

 

ジョジョの奇妙な冒険 ストーンオーシャン

第26話「自由人の狂騒曲(ボヘミアン・ラブソディー) その2」

 相手の精神だけを作品のストーリーに引きずり込むボヘミアン・ラプソディーの恐ろしさが発揮された今回。何人たりともストーリーという名の“運命”から逃れる術はないとばかりに、アナスイやウェザーが追い詰められていく様子はジョジョ特有の「運命の強制力」が今回も描かれていると感じました。また敵スタンドの本体である「ウンガロ」が、社会への恨みから「希望を奪う」ことを狙っているのがエゲつなかったですね。本来希望であるはずの物語を実体化させることで絶望へと導く、という悪辣さには何ともため息が出てしまいます。

 そんな状況をウェザーとゴッホ(の自画像)が新たに創ったヒーローで打破する展開にはテンションが上がりました。とんでもない力技だと思う一方で、敵の能力を逆手に取る光景に爽快感を覚えます。(これは「ウェザーがゴッホの人生を辿っている=この状況のウェザーがゴッホになっている」から描けたと解釈出来そうです)何より上述の絶望を与えるようになってしまった創作を、再び希望に戻す構図が素晴らしいと思いましたね。

 さらに終盤では徐倫の元カレ「ロメオ」がまさかの再登場。再会した徐倫をまたもや裏切るかと思いきや庇って約束を守ったことに驚愕しました。神父に利用されていたとはいえ彼女を陥れたことを後悔しているのも本音と、意外にも男を見せたことにちょっと感動させられます。徐倫も何だかんだで男を見る目があったということですね。なお念のためにとシールを剝がされて酷い目に遭う模様。

 

 

ブルーロック

第14話「天才と凡才」

 凛たちに蜂楽を奪われてもう後がない潔&凪チーム。次なる対戦相手として馬狼と、チームZ時代のチームメイト「成早朝日(なるはや・あさひ)」という組み合わせが登場した時は驚愕しました。馬狼はともかく、成早がここにきてエゴ全開で潔に試合を申し込む展開にも息を飲みます。ここまでおちゃらけていたキャラが突然牙を剥いてくる様子はどこか高揚感を覚えますね。

 何より久遠の裏切りとはまた違い、成早は正面から戦いを挑んでくるのが個人的には好印象。自分が潔と同じ「選ばれない側」だということを自覚しつつ、だからこそあがこうとしている点は前向きと言えます。からしても驚異に思っていなかった相手にいきなり舐められるのはダメージがデカかったでしょうね。

 またこの二次セレクションが「1対1の強さ」を試している、という凪の考察が興味深かったです。これまで以上に個人の強さが求められている点には納得がいきますし、仲間のパスが必要だった潔と凪の現状を見ると説得力があります。それでも自力で武器を確立する凪の成長スピード(と今回見せたレスバ力)に驚かされつつ、何も出来ず焦る潔の対比に見ているこちらも焦燥感を覚える回だったと思います。

 

 

遊☆戯☆王ゴーラッシュ!!

第41話「ニャカヨシ星の奇跡」

 恐るべきは修羅場における女の嫉妬と怒りよ……となった今回。ニャカヨシ星でのほのぼの展開になるかと思いきや、突如として現れたベルギャー星人「ディノワ・ベルギャー」とみつ子によるズウィージョウを巡るデュエルが発展した時は唖然となりました。自分しか知らないズウィージョウの一面を教えてマウントを取ってくるディノワ(元ネタと思われるナナホと同じように嫌らしい)に対し、ズウィージョウへの憤怒の炎を燃やすみつ子の本気に少しだけ引いてしまいましたね。ただみつ子側からしたら何も説明されないまま突然大切な上司を失ったことを考えると、ズウィージョウは彼女にボコボコにされても文句は言えないのでは?と思ってしまいますね。

 他には復活したニャカヨシ星人が「勝敗のある遊び」に忌避感を覚えているという話が面白かったです。誰もが平等の平和だった世界に勝ち負けの概念を持ち込むならまだしも、ルーグの自覚のない氷漬け侵略を受けたらそりゃそうなるよなぁ……と同情してしまいました。最終的にはみつ子たちのデュエルを見て楽しそうだと喜んでくれていましたが、こんな女の争いを見てそう言える辺りニャカヨシ星のみんなも大分変わったキャラをしているのかもしれませんね……

 

 

ウルトラギャラクシーファイト 運命の衝突

Episode8

 ウルトラマングロス、本格参戦!第2章ラストからずっと鎖に繋がれて苦しむ様子ばかり映されていましたが、解放されてからはそれまでの鬱憤を晴らすとばかりに大暴れしてくれました。自分と同じコスモ幻獣拳を悪用するディアボロへの怒りを燃やしつつ、冷静に技をかけて追い詰めていく様子が非常にカッコよかったです。「閃光烈破弾」や「白虎赤龍弾」といった拳法のテイストを絡めた技の数々も中々に迫力があります。

 また今回の会話でディアボロとの因縁やレオとアストラ兄弟の親交など、グロス関係の話が広がったのも印象的。同じ場所に閉じ込められていたユリアンから「怒りに任せて戦わないで」と優しい忠告を受けるシーンなどもあり、ここにきてレグロスというウルトラマンのキャラクターが一気に構築されていくのを感じました。

 そしてユリアン救出後はゼロたち援軍も加えての全面対決へと発展。アブソリューティアン側も出し惜しみなく勢揃いした状況にワクワク感がさらに上がっていくのを感じます。どんどん大規模になっていく両者の戦いは、果たしてどのように決着するのでしょうか。

 

 

 ウルトラマンでソフビと言えば上にも書いた通りスパークドールズ劇場を思い浮かべる人が多いかと思われますが、個人的には真っ先に2019年の「ウルトラマンフェスティバル」のステージを思い浮かべました。ソウタ」くんの持つソフビがトレギアによって意思を持つようになった中、タイガたちが騒動を止めるストーリーには当時見入った記憶があります。

 背中に「そうた」の名前が書かれたタイガ人形や腕が取れたせいで捨てられると恐れるダダ人形、そんなダダにソウタくんの想いを語って説得するタイガの優しさなどは今思い出しても感動させられます。個人的にもかなりおすすめのヒーローショーだったので、これを読んでいる人にも是非見てほしいですね。

 

 

 ではまた、次の機会に。

デュエル・マスターズ WIN 第19話「闇の鼓動」感想

心の闇とは異なるワクワクを

トートロットちゃんの変態っぷりが強烈すぎる件

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  • 変態トートロットちゃんのヘッポコ作戦

 今回のデュエマWINは久々に邪神くんたちアビスロイヤルにスポットが当たったところから始まりました。どうやらウィンが以前カイザへの怒りから引き出していた心の闇を暴きだそうとしているとのこと。確かにあの明るいウィンにどんな闇があるのか気になるところなのですが、それよりも「ウィンの支配から逃れるため」という動機で動いている邪神くんの方に目が向いてしまいますね。ウィンの言いなりになっている今の状況が気に入らない辺りが何とも微笑ましいです。

 そんなウィンの闇を呼び起こす作戦実行に自ら志願したのは今回本格登場となるトーチ=トートロット。珍しい女性型のアビスロイヤルですが、邪神くんのお仕置きを喰らって喜ぶドMっぷりを全面に出してきた時には思わず引いてしまいました。それだけでなく、後述のデュエパーティーで自分がウィンのパートナーに選ばれた際、「わたくしが邪神様にお仕置きをする番ですかねぇ~」とワクワクしていたのが恐ろしかったですね。責められるだけでなく自分が責める場合もイケるという、変態としての“ガチっぽさ”は他のアビスたち以上のインパクトをもたらしたと思います。

 そんなトートロットの作戦がいずれもダメダメだったのがまた面白かったです。2000年吊るされている間、人間に関する文献を読み漁った」とのことでしたが、アイスだったりおもらしだったりとやることなすことが絶妙にショボいのが何ともシュールでした。そのくせ通りすがりのボウイにばかり被害が出るのが彼女のヘッポコぶりを強調していたように感じます。(ボウイは曇らせてもいい、という制作の思惑が透けて見える……)

 ほとんどトーチロットばっかりが目立っていたものの、彼女に冷静なツッコミを入れるラギルップや終始掃除をしていたフォックやダンマなど、他のアビスたちの様子も相まって実にほっこりする内容でした。ウィンの日常と共に、アビスロイヤルの日常を見たいと思っていた身としても満足のいく回でしたね。ただ邪神くんがウィンの闇の根源に気付いた時、今回のように平和な展開になるかどうか……

 

 

  • みんなもやろうぜ、デュエパーティー!!

 今回のデュエマパートの目玉は何といっても「デュエパーティー。現実でも実装されたばかりの多人数戦を、アニメで早速取り入れてくる展開には驚かされました。劇中でも新しいルールとして出てきた辺り、デュエパーティーの販促を兼ねているのがわかりやすく伝わってきましたね。(導入もパパリンの知らせを受けてウィンたちが早速遊んでみる、という“自然な流れだべ”になっているのが素敵)大まかなルールもパパリンが説明してくれるなど、かなり懇切丁寧に描かれていたのがありがたかったです。

 

dm.takaratomy.co.jp

↑詳しいルールに関してはリンク先の公式紹介ページを参照。

 

 そうして始まったデュエパーティーですが、これまでの日常回と同じように和気あいあいとやりつつ、各プレイヤーたちのガチなプレイングが印象的でした。ボウイやカレンは普段のデッキをデュエパーティー用にチューンナップしていた他、パパリンは《愛の無限オーケストラ》をパートナーにしたド派手な5色デッキを使うなど自分の得意分野を存分に活かしていたことがわかります。優勢な相手を積極的に狙うなどといった多人数戦ならではの戦術が見られたのも興味深いです。(個人的にはワンキル体制を整えつつボウイに集中砲火させるよう可愛らしく誘導したカレンちゃんがここすきポイント

 他にも邪神くんならではの視点でバトルロイヤルの真理を説いていた中、ウィンたちは関係なしとワクワクデュエマしていたのも素晴らしかったです。邪神くんの言う通り「蹴落とし合い」でもあるものの、ウィンたちにとってはそれもまた楽しむ要素として描写されているのが素敵ですね。裏で色々と動いている邪神の企みをものともしない朗らかさに心が洗われそうです。ウィンたちに癒されつつ、デュエパーティーをやってみたくなる見事な販促だったと思います。

 

 

  • 黒き眼(まなこ)で選ぶは侵略者の破滅

デス・ザ・チョイス 闇文明 (7)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン/革命軍
パワー12000
▪️革命0トリガー:クリーチャーが自分を攻撃する時、自分のシールドが1つもなければ、このクリーチャーを手札から見せてもよい。そうしたら、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。そのカードが闇の進化ではないクリーチャーなら出し、このクリーチャーをその上に置く。
▪️進化:闇のクリーチャー1体の上に置く。
▪️T・ブレイカ
▪️このクリーチャーが出た時または攻撃する時、相手のタップしているクリーチャーを1体破壊してもよい。

 ウィンがデュエパーティーに備えて用意した今回のスペシャルゲストにして、まさかまさかの闇の革命0トリガーを持った進化クリーチャー。《ボルシャック・ドギラゴン》や《ラクル・ミラダンテ》に続く革命0トリガーがついに登場しました。「革命編」で闇の革命軍を率いた《魔の革命 デス・ザ・ロスト》と同じ巨大な目を持った特徴的な姿をしており、両者の関係性が伺えます。(あちらと比べて刺々しいデザインに見えますね)

 コスト7のパワー12000、T・ブレイカーと基礎スペックは上々。革命0トリガーで闇の非進化クリーチャーが捲れればそのまま進化出来、場に出てからはタップしているクリーチャーを破壊する《ファンタズム・クラッチ》を内蔵したcipとアタックトリガーで破壊が可能です。ほとんどボルシャック・ドギラゴンと似たような感覚で使えますが、あちらがタップしていないクリーチャーとバトル出来るのに対して、こちらはパワー12000以上のクリーチャーも破壊出来るなど明確に差別化されています。攻撃中のクリーチャーなら問答無用で破壊出来るので、防御の薄い闇のデッキでは貴重なカウンター札として重宝することでしょう。(ただし攻撃時にアンタップするいわゆる“紫電効果”持ちのクリーチャーには突破されてしまうので注意が必要です)

 また進化元となるクリーチャーのcipが使える点も活かしたいところ。闇文明は除去手段が豊富なので、それらと組み合わせればさらなる防御が狙えます。《ハンマ=ダンマ》のような軽量な除去cipを持ったクリーチャーも増えているのもあって複数破壊を達成しやすいのも評価点ですね。あるいはあらかじめ横に《断影龍 ユスティーツァ》を立てて置き、除去と同時にシールド追加を行うのも良さそうです。

 ちなみに革命0トリガー持ち進化に共通して言えることですが、革命0トリガー成功のためにはデッキの非進化クリーチャー比率を上げる必要があります。入れるとするならば、8割程度が闇単色のクリーチャーで構成されている【黒単アビスロイヤル】や【闇魔導具】辺りが検討出来そうです。他にも闇のコマンドや破壊除去持ちであることから、《終焉の禁断 ドルマゲドンX》の封印剥がしや《零龍》の卍誕のサポートにも回れそうです。他の革命0トリガーを持った進化クリーチャーと比べると革命チェンジ先の種類など見劣りするところもありますが、状況次第でいくらでも輝ける意外な1枚になりそうな予感がしますね。

 

 

 さて次回は以前カイザにアビスの情報が漏れていた件にようやく言及が入るようです。あの場でウィンが新アビスを手にする瞬間を目撃していた面子の中にカイザの内通者、裏切り者がいるのではないか?という疑いからうんちく主導による捜査が始まるとのこと。

 この仲良しメンバーの中に内通者がいるかもしれないという疑心暗鬼が普通なら描かれそうですが、予告の様子からしてそこまで深刻な話にはならなそうですね。というかみんなが再び探偵&刑事コスになったり(うんちくは右京さんコスが気に入ったの?)源さんも容疑者に入っているなど、いつも通りのノリを見せてくれるようで一安心です。

 また以前大会を騒がせたマイハマギャングがまさかの再登場を果たす模様。本作では珍しい根っからの悪党ですが、また何かしらの悪だくみに走るのでしょうか。どうやらカレンが奴らとデュエルをするようなので、彼女には頑張ってほしいところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。

ウルトラマンデッカー 第24話「夢の果て」感想

果てに残るは希望か

あるいは絶望か

最期に救われて良かったね、アガムス……!

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  • 諦めない想いが届く時

 約3週間ぶりとなるデッカー本編。今回は収縮を始めようとするスフィアのバリアを破壊するため、GUTS-SELECTら人間の最後の抵抗が見られました。ガッツファルコンもガッツホークも落とされた中、5話及び13話で使用されたメガアースを利用する作戦に出た時は思わず膝を打ちましたね。忘れたころに懐かしの設定を持ってくるのは中々に憎いです。他にもカナタたちが訓練生時代に親交を深めた仲間たちと再会し、共に作戦遂行に当たるなどグッとくる描写が多かったです。そうしてオベリスクの人柱を破壊する場面まで、カナタたちの諦めない姿勢がこれでもかと伝わってきました。

 

 そんなカナタの姿勢が、何度目かとなるアガムスとの決戦でついに結実することに。カナタの必死の想いがアガムスに届き、彼と和解する展開に感動しました。完全に意識をスフィアに乗っ取られていた中、カナタの言葉をきっかけにレリアとの記憶を思い出す流れにはウルウルさせられます。(「花……木々……空……」がレリアがアガムスに教わった地球の言葉だったという事実にも涙が溢れそうになります)デッカーを狙うと見せかけて、カナタと共にスフィアオベリスクを破壊した時の爽快感はかなりのものでしたね。許せなかったのは何よりも自分自身であること、レリアとの約束や地球との交流をずっと願っていたことを思い出し、ようやくカナタとわかり合えたアガムスに涙が止まりません。

 それだけに、アガムスが直後に出現したマザースフィアザウルスの攻撃からカナタを庇って死亡する最期には愕然となりました。悪役である以上こうなることは覚悟していたものの、カナタと和解出来た矢先にこれだったので本当に悲しかったです。ただ後悔と自責の念に駆られ、スフィアに侵食されながら終わるよりはずっと救いのある末路だったとも言えますね。これまでもどこか無理をして地球に牙を剥いていたアガムスが、自分の本心に気付いて行動出来たのなら十分にハッピーだったのかもしれません。レリアと交わした「宇宙中のたくさんの友達と明るい未来を創る」願いをカナタに託し、散っていったアガムスにひとまずは合掌したいと思います。

 

 

  • 若き心を侵食する脅威

 カナタのひた向きなところがようやく報われた点で希望が持てたものの、それ以上の絶望が見られたのも今回の特徴。何と言っても頭目覚めたカナタの体にスフィアが浮き上がっていたのが衝撃的でしたね。その後ただでさえ疲弊しているカナタが、スフィアの浸食によって苦しみながらそれを隠している様子は見ていて辛いものがありました。そんなときに限って不安がるイチカを励ますなど、その優しさと空元気からは無理をしていることが嫌でも読み取れてしまいます。

 デッカーに変身してからはわずか数秒でカラータイマーが点滅し始める異常事態にも目を剥きました。ダイナミックタイプになっても終始苦しそうで見ていられなかったです。それでも頑張って上述のアガムスとの和解に達成出来た点は素晴らしかったものの、本心を隠しがちなカナタの悪癖がチラホラ見られて不安にさせられる場面が非常に多かったように見えました。

 それにしても、カナタはいつスフィアに寄生されたのでしょうか。1話でスフィアに飲み込まれた時など考えられる要因はいくつかあるものの、ここにきていきなり侵食が始まるのはどうにも不自然に思えます。これまではデッカーの力でスフィアの浸食を食い止めていて、その力が弱まったからスフィアが表に出てきたという説もあります。ただ個人的にはデッカーの力の正体はやはり……といったことを考えてしまいますね。いずれにせよマザースフィアザウルスの攻撃でDフラッシャーを破壊され、スフィアの浸食が進むなどカナタが絶体絶命なのは明らか。果たして彼は次回どうなってしまうのでしょうか。

 

 

  • 全てを喰らい君臨する荘厳なる絶望

 前回のラストでその姿を現し、今回本格的に大暴れしたラスボス最強スフィア獣 マザースフィアザウルス」。全てのスフィアを統べる本体「マザースフィア」が怪獣の姿に変形した姿です。本作の元凶とも言える存在ながらその白いボディは美しさを感じさせるのが特徴的で、一方て不気味なようにも思える点はまさにそんな特徴を有するスフィアの親玉に相応しいものものだと思います。

 見た目としては氷山に手足が生えて怪獣化したかのようなイメージが強いです。また脚部が太く、それ以外の体の至るところが筋骨隆々であり非常に巨大。これだけで相当な力強さを感じます。胸にはスフィアのコアのようなものが確認出来、度々発光していることからもこれが本体にして弱点であるのは間違いなさそうです。ただそれを突いただけで勝てるとは思えないほど、この怪獣は圧倒的な存在感を放っています。

 そんな見た目に相応しく、戦闘では最初デッカー&トリガー&テラフェイザーの3体を腕っぷしだけでねじ伏せていました。デッカーたちの攻撃にはビクともせず、逆にマザー自身は腕や尻尾を軽く振るうだけで相手をなぎ倒すなど力の差は歴然。特殊能力を持っているもののそれを使わずとも強い辺り、これまでのスフィアの怪獣と比べても別格であることが伺えますね。(そもそも前回のラストで戦ったグリッタートリガーエタニティを地球に突き落とすまで追いつめているという……)

 さらに相手のエネルギーを吸収し、胸のコアから破壊光線を発射する技保有しています。こちらはデッカーのシールドカリバーを破壊するほどの威力だった他、それを3連発するという驚異的な連射性能を発揮していました。デッカーたちが満身創痍だったとはいえ、ここまでの完封勝利を見せつけてくる辺りこれまでの状況とはわけが違います。最終邸にエタニティコアを暴走させて自ら地球を喰らいつくそうとしているようですし、絶望感をたっぷり見せつけてくるまさにラスボスとして風格を兼ね備えた恐ろしさを存分に持っていたと思いました。

 

 

 というわけで24話の感想でした。地球人だけでも十分に頑張っていたり、それでも隊長や副隊長がやられたりと上述の件以外にもショッキングな内容が多かった回でもありました。(あとイチカがカナタではなくケンゴの正体の方を先に知ってしまったことにびっくり)こうした追い詰められた状況を見せつけられると、物語も終盤なんだな……ということを実感しますね。

 ケンゴですら完膚なきまでに打ちのめされてしまい、カナタはカナタでヤバいこの状況、もうどうすればいいのかわからないほど絶望的です。なのでそれでもアキトなら……アキトなら何とかしてくれるはず……とかつい考えてしまいますね。あとイグニスでもカルミラでもダイナでもいいから誰か助けに来てー!!

 

 

 そして次回はいよいよデッカー最終回!!スフィアによって地球消滅の危機が迫る中、生き残った面々だけで決戦に挑む模様です。予告映像ではナースデッセイ号やガッツファルコン&ホークはもちろんのこと、何とテラフェイザーも共に戦う様子が確認出来ます。アガムスの意志を継ぎ、テラフェイザーが再び地球の守護者として戦ってくれるのは非常に嬉しいですね。それだけでなく今回のように諦めずに戦うカナタたちの強さにも期待がかかります。果たしてどのように決着するのか、それを楽しみに待っていたいと思います。最終回も見るしかねぇ!見るしかねぇんだ!!

 

 

 ではまた、次の機会に。

2023年冬アニメ簡易感想 その2

 

 

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 25年以上の歴史を持つゲーム『ポケットモンスター』シリーズ。ナンバリングを重ねるごとに新ポケモンが増えていき、その種類も膨大になってきましたが、ついに公式が1000を超える全ポケモンをカウントしていく動画を発表しました。最新作『スカーレット・バイオレット』で1000体を突破したことは知っていましたが、こうして実際に数に表されると驚いてしまいますね。

 動画の内容としては歴代のポケモンを一気に映していく方式で、図鑑のナンバリングではなくいくつかのグループに分けて紹介していたのが意外でした。しかし歴代御三家から始まり、森や海といった生息地に分けたり、化石ポケモンベイビィポケモンといった種別で見せたりするなど工夫が凝らしてあります。(個人的にはブイズだけで集めてくれているのが嬉しいところ)他にもフォルムチェンジや性差、リージョンフォームといったカウントされないものもしっかりと見せてくれている辺りに愛を感じますね。

 何より動画の構成が見事の一言。UBや伝説ポケモンでテンションを少しずつ上げつつ、パルデア地方に入ってからグランドフィナーレの雰囲気を醸し出すのが非常に上手いです。僕自身、この辺りのパートで一気に見入ってしまいました。そうして記念すべき1000体目であるサーフゴーを映し、ラストに1008体目のミライドンで締めるラストも最高です。9分という動画時間でしたが、体感時間ではもっと短く感じるほどでしたね。ポケモンのワクワク感を詰め込んだ素晴らしい動画だと思いました。

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

シュガーアップル・フェアリーテイル

第1話「かかしと妖精」

 女性向けラノベを原作としたアニメでその雰囲気に惹かれて視聴しましたが、予想を反した重い設定とエグい描写に面食らってしまいました。不思議な力を持った「妖精」が人間と仲良く暮らしているのではなく、人間に奴隷同然の扱いを受けていることにはショックを受けてしまいましたね。妖精にとっての命である羽を片方もいで使役する話や、鳥かごの中に入れられ売られているシーンなど想像していたほんわかファンタジーとは程遠いシビアさが何とも恐ろしいです。(戦闘シーンの流血描写も並みのアニメより激しいですし)

 そんな閉塞感のある世界で自分の夢を叶えようとする主人公「アン・ハルフォード」は良くも悪くも元気でお人好し。この世界観で人間と妖精が仲良くなれることを信じている点は甘ちゃんとも取れますが、個人的には決してめげない性格も含めて好感が持てます。彼女が目指している「銀砂糖師」という砂糖菓子職人の称号が如何なるものなのかも気になるところ。

 そんなアンと彼女が用心棒として雇った「シャル・フェン・シャル」との少女漫画チックでほろ甘い……と最初は思っていたのですが、シャル側の感情がよくわからないのが色々と不穏です。単にアンをおちょくっているようにも見える一方、人間への恨みと警戒心らしきものも読み取れます。表向きは彼女を「かかし」とからかう中、本気で寝首をかくつもりなのではないか?とつい思ってしまいました。

 

 

吸血鬼すぐ死ぬ2

第1話「ドラルク・ともだち・ひとりだち未遂」「それ行けゴーストハンターズ」「ドラルク・ザ・サイレントジャマー」

 一昨年大いに笑わせてもらった吸血鬼ギャグアニメがついに帰ってきた!始まり方がいつも通りで、さもつい先日まで普通にやっていたかのような錯覚を覚えましたね。ずっと待っていた身としては、実に嬉しいスタートでした。

 内容に関しても1期と変わらず、ロナルドとドラルク(とジョン)のドタバタした日常を映してくれるのが素敵の一言。ドラルクの家出から始まった序盤が何だかんだで元の形に収まったり(ドラルクにも料理の役割があることが明かされたのが個人的なここすきポイント)、ロナルドの原稿の締め切りでてんやわんやだったりと、いつも通りのノリには安心感を覚えました。

 また中盤の廃病院に乗り込むエピソードがお気に入り。幽霊騒ぎが吸血鬼「下半身透明」によるものだと判明してからの本物の幽霊が出てくる流れは定番でしたが、そこからその幽霊が下半身透明とお化け屋敷を営む三段オチには驚きつつも感心しました。吸血鬼だけでなく幽霊にも居場所が与えられる内容に、本作のハチャメチャなようで実は優しく丁寧な作風が感じられてほっこりしましたね。(カメ谷の記者精神は色々と笑ってしまいますが)

 

 

あやかしトライアングル

第1話「祭里とすずと妖」

 『To LOVEる -とらぶる-』で有名な矢吹健太朗氏作のジャンプ漫画を原作としたアニメ化ということで、あまりにも予想通りの内容を見せてくれた第1話。」やそれを祓う「祓忍(はらいにん)」など男心をくすぐる設定の数々とバトルシーンに対し、要所要所で魅せてくる性癖全開のエロティック描写にはニヤリとしてしまいました。主人公の「風巻祭里(かざまき・まつり)」がラストに女体化してしまうTS展開など、ある意味で安定感のある内容だったので見ていて実に楽しかったです。

 ヒロインの「花奏すず(かなで・すず)」との関係も個人的にはかなり好みです。お互いに想いあっている幼馴染故のもどかしさに溢れている点にラブコメらしく、何だかこそばゆさすら覚えてしまいます。それを妨害しようとする妖の「シロガネ」が祭里を女子にしてしまったわけですが、この2人ならまぁ女の子同士でもいけそうなきがしなくもないですね。というかそうなったらグヘヘなんですがねぇ……

 

 

転生王女と天才令嬢の魔法革命

第1話「王女と令嬢の魔法革命」

第2話「趣味と実益の助手獲得」

 話題の王宮百合ファンタジー魔法の世界に転生した主人公「アニスフィア・ウィン・パレッティア」が弟の元婚約者である「ユフィリア・マゼンタ」を連れ去る1話ラストには大いにスカッとさせられました。思い込んだら一直線な明るい主人公が、暗い雰囲気を打破してくれるのはやはり素敵ですね。魔法を使いたいのに魔法の適性がないという境遇に生まれながらも、諦めずに「魔学」に打ち込む姿勢がまた好印象です。(そして自由気ままな娘と勝手なことをする息子に振り回される国王が不憫でめっちゃ面白い件

 中でも2話でのアニスのユフィリアのやり取りは興味深かったですね。女の子を侍らせたい!という欲求を包み隠さないアニスの叫びには呆れましたが、その正直さと明るさが次第にユフィリアの心を溶かしていく過程にはほっこりさせられました。1話からずっと暗い顔をしていた彼女が、少しずつ笑顔になっていく様子は何とも微笑ましいです。一方的に婚約破棄され居場所を失った少女が、自ら居場所を作り努力する少女との出会いで救われていくであろう物語に早くも期待が持てます。

 

 

にじよん あにめーしょん

第1話「虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会

 『ラブライブ! 虹ヶ咲学園スクールアイドル同好会』を元にした四コマ漫画である『にじよん』がまさかのアニメ化。(しかも原作にはいなかった侑が追加されているなど、アニメ版に近い設定なのが特徴的)約5分と非常に短いですが、侑たち同好会メンバーが仲良く過ごしている様子に色々と癒されますね。デフォルメされたキャラが違和感のない3Dでヌルヌル動く絵も相まって、かなり好ましい短編アニメ化です。

 1話の内容としては侑が同好会のみんなをビデオ撮影している最中、誰が1番なのか決めることを迫られるというもの。侑の代名詞的セリフである「ヒトリダケナンテエラベナイヨー!」が炸裂して終わったことには大いに笑わせてもらいました。(さらに主題歌の歌詞にもこのセリフが入れられているので追い打ちを喰らってしまいましたね)”みんな違ってみんないい”をテーマとする虹ヶ咲らしさに溢れながれも、それをコミカルにまとめてくれる始まりとなりましたね。

 

 

 私事ですがポケモンといえばメタレドは現在、最新作であるスカーレットをプレイ中です。しかしそこまでガッツリプレイしているわけではなく、未だに殿堂入りどころかジムなどのミッションを半分も達成出来ていません。やることが多いのもあるのですが、マップが広大でプレイしていく内に疲れてしまうんですよね。すごい勢いでポケモンを進めていた少年時代と比べて、ゲームをする体力が減ってきていることを否が応でも自覚させられます。(おかげで上の動画に映った新ポケモンを見て「何これ!?」となったり
 とはいえ何だかんだでポケモンをプレイすること自体は楽しいですね。新しいポケモンと出会ってゲットしたりバトルしたりするワクワク感は初代からずっと健在です。このワクワクを忘れていない限り、ポケモンを少しでも進めて楽しんでいきたいと思っています。とりあえずはマイペースに、少しずつでも進めていく所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。