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デュエル・マスターズ WIN 第19話「闇の鼓動」感想

心の闇とは異なるワクワクを

トートロットちゃんの変態っぷりが強烈すぎる件

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  • 変態トートロットちゃんのヘッポコ作戦

 今回のデュエマWINは久々に邪神くんたちアビスロイヤルにスポットが当たったところから始まりました。どうやらウィンが以前カイザへの怒りから引き出していた心の闇を暴きだそうとしているとのこと。確かにあの明るいウィンにどんな闇があるのか気になるところなのですが、それよりも「ウィンの支配から逃れるため」という動機で動いている邪神くんの方に目が向いてしまいますね。ウィンの言いなりになっている今の状況が気に入らない辺りが何とも微笑ましいです。

 そんなウィンの闇を呼び起こす作戦実行に自ら志願したのは今回本格登場となるトーチ=トートロット。珍しい女性型のアビスロイヤルですが、邪神くんのお仕置きを喰らって喜ぶドMっぷりを全面に出してきた時には思わず引いてしまいました。それだけでなく、後述のデュエパーティーで自分がウィンのパートナーに選ばれた際、「わたくしが邪神様にお仕置きをする番ですかねぇ~」とワクワクしていたのが恐ろしかったですね。責められるだけでなく自分が責める場合もイケるという、変態としての“ガチっぽさ”は他のアビスたち以上のインパクトをもたらしたと思います。

 そんなトートロットの作戦がいずれもダメダメだったのがまた面白かったです。2000年吊るされている間、人間に関する文献を読み漁った」とのことでしたが、アイスだったりおもらしだったりとやることなすことが絶妙にショボいのが何ともシュールでした。そのくせ通りすがりのボウイにばかり被害が出るのが彼女のヘッポコぶりを強調していたように感じます。(ボウイは曇らせてもいい、という制作の思惑が透けて見える……)

 ほとんどトーチロットばっかりが目立っていたものの、彼女に冷静なツッコミを入れるラギルップや終始掃除をしていたフォックやダンマなど、他のアビスたちの様子も相まって実にほっこりする内容でした。ウィンの日常と共に、アビスロイヤルの日常を見たいと思っていた身としても満足のいく回でしたね。ただ邪神くんがウィンの闇の根源に気付いた時、今回のように平和な展開になるかどうか……

 

 

  • みんなもやろうぜ、デュエパーティー!!

 今回のデュエマパートの目玉は何といっても「デュエパーティー。現実でも実装されたばかりの多人数戦を、アニメで早速取り入れてくる展開には驚かされました。劇中でも新しいルールとして出てきた辺り、デュエパーティーの販促を兼ねているのがわかりやすく伝わってきましたね。(導入もパパリンの知らせを受けてウィンたちが早速遊んでみる、という“自然な流れだべ”になっているのが素敵)大まかなルールもパパリンが説明してくれるなど、かなり懇切丁寧に描かれていたのがありがたかったです。

 

dm.takaratomy.co.jp

↑詳しいルールに関してはリンク先の公式紹介ページを参照。

 

 そうして始まったデュエパーティーですが、これまでの日常回と同じように和気あいあいとやりつつ、各プレイヤーたちのガチなプレイングが印象的でした。ボウイやカレンは普段のデッキをデュエパーティー用にチューンナップしていた他、パパリンは《愛の無限オーケストラ》をパートナーにしたド派手な5色デッキを使うなど自分の得意分野を存分に活かしていたことがわかります。優勢な相手を積極的に狙うなどといった多人数戦ならではの戦術が見られたのも興味深いです。(個人的にはワンキル体制を整えつつボウイに集中砲火させるよう可愛らしく誘導したカレンちゃんがここすきポイント

 他にも邪神くんならではの視点でバトルロイヤルの真理を説いていた中、ウィンたちは関係なしとワクワクデュエマしていたのも素晴らしかったです。邪神くんの言う通り「蹴落とし合い」でもあるものの、ウィンたちにとってはそれもまた楽しむ要素として描写されているのが素敵ですね。裏で色々と動いている邪神の企みをものともしない朗らかさに心が洗われそうです。ウィンたちに癒されつつ、デュエパーティーをやってみたくなる見事な販促だったと思います。

 

 

  • 黒き眼(まなこ)で選ぶは侵略者の破滅

デス・ザ・チョイス 闇文明 (7)
進化クリーチャー:デーモン・コマンド・ドラゴン/革命軍
パワー12000
▪️革命0トリガー:クリーチャーが自分を攻撃する時、自分のシールドが1つもなければ、このクリーチャーを手札から見せてもよい。そうしたら、自分の山札の上から1枚目を表向きにする。そのカードが闇の進化ではないクリーチャーなら出し、このクリーチャーをその上に置く。
▪️進化:闇のクリーチャー1体の上に置く。
▪️T・ブレイカ
▪️このクリーチャーが出た時または攻撃する時、相手のタップしているクリーチャーを1体破壊してもよい。

 ウィンがデュエパーティーに備えて用意した今回のスペシャルゲストにして、まさかまさかの闇の革命0トリガーを持った進化クリーチャー。《ボルシャック・ドギラゴン》や《ラクル・ミラダンテ》に続く革命0トリガーがついに登場しました。「革命編」で闇の革命軍を率いた《魔の革命 デス・ザ・ロスト》と同じ巨大な目を持った特徴的な姿をしており、両者の関係性が伺えます。(あちらと比べて刺々しいデザインに見えますね)

 コスト7のパワー12000、T・ブレイカーと基礎スペックは上々。革命0トリガーで闇の非進化クリーチャーが捲れればそのまま進化出来、場に出てからはタップしているクリーチャーを破壊する《ファンタズム・クラッチ》を内蔵したcipとアタックトリガーで破壊が可能です。ほとんどボルシャック・ドギラゴンと似たような感覚で使えますが、あちらがタップしていないクリーチャーとバトル出来るのに対して、こちらはパワー12000以上のクリーチャーも破壊出来るなど明確に差別化されています。攻撃中のクリーチャーなら問答無用で破壊出来るので、防御の薄い闇のデッキでは貴重なカウンター札として重宝することでしょう。(ただし攻撃時にアンタップするいわゆる“紫電効果”持ちのクリーチャーには突破されてしまうので注意が必要です)

 また進化元となるクリーチャーのcipが使える点も活かしたいところ。闇文明は除去手段が豊富なので、それらと組み合わせればさらなる防御が狙えます。《ハンマ=ダンマ》のような軽量な除去cipを持ったクリーチャーも増えているのもあって複数破壊を達成しやすいのも評価点ですね。あるいはあらかじめ横に《断影龍 ユスティーツァ》を立てて置き、除去と同時にシールド追加を行うのも良さそうです。

 ちなみに革命0トリガー持ち進化に共通して言えることですが、革命0トリガー成功のためにはデッキの非進化クリーチャー比率を上げる必要があります。入れるとするならば、8割程度が闇単色のクリーチャーで構成されている【黒単アビスロイヤル】や【闇魔導具】辺りが検討出来そうです。他にも闇のコマンドや破壊除去持ちであることから、《終焉の禁断 ドルマゲドンX》の封印剥がしや《零龍》の卍誕のサポートにも回れそうです。他の革命0トリガーを持った進化クリーチャーと比べると革命チェンジ先の種類など見劣りするところもありますが、状況次第でいくらでも輝ける意外な1枚になりそうな予感がしますね。

 

 

 さて次回は以前カイザにアビスの情報が漏れていた件にようやく言及が入るようです。あの場でウィンが新アビスを手にする瞬間を目撃していた面子の中にカイザの内通者、裏切り者がいるのではないか?という疑いからうんちく主導による捜査が始まるとのこと。

 この仲良しメンバーの中に内通者がいるかもしれないという疑心暗鬼が普通なら描かれそうですが、予告の様子からしてそこまで深刻な話にはならなそうですね。というかみんなが再び探偵&刑事コスになったり(うんちくは右京さんコスが気に入ったの?)源さんも容疑者に入っているなど、いつも通りのノリを見せてくれるようで一安心です。

 また以前大会を騒がせたマイハマギャングがまさかの再登場を果たす模様。本作では珍しい根っからの悪党ですが、また何かしらの悪だくみに走るのでしょうか。どうやらカレンが奴らとデュエルをするようなので、彼女には頑張ってほしいところです。

 

 

 ではまた、次の機会に。