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2021年冬アニメ簡易感想 その28

 

 

 先日コロコロコミックの増刊の1つ「コロコロアニキ」最後の号が発売されました。今回を以て紙のアニキは終了し、数々の連載作はオンラインへ移行されるとのことです。僕も昨日コロコロ本誌と一緒にアニキを買ったのですが、これが最後のアニキだということで少々寂しいと思うところがあります。

 「かつてコロコロを呼んでいたアニキ(大人)たちに向けた雑誌」というコンセプトで刊行されたコロコロアニキ。往年の名作の続編などの漫画を載せてきた中でちょっと色々思うところはありましたが、何だかんだで毎回楽しく読んでいました。『切札勝舞はマジック:ザ・ギャザリングを使いつづける』や『でんぢゃらすリーマン』、『バディファイト ダークゲーム異伝』や『Yの箱船』といったお気に入りの作品もいくつか出来たのもあって愛着の湧いた雑誌だったので今回でもう紙のアニキが買えなくなると思うと悲しいです。(何よりずっと購読し続けていた雑誌が廃刊されるというのはどんな形であれショックが大きいです)最後の号も『ペンギンの問題』が復活したり『ケシカスくん』で個人的に好きな感動エピソードが再掲されるなど最後まで楽しめたのもあって余計喪失感が大きいです。

 しかしこれ以上悲しいことばかり言うのもなんですね。ここまで楽しませてもらったのもあって最後は感謝の言葉を残したいと思います。コロコロアニキに携わった全ての人へ、楽しい雑誌をありがとうございました。

 

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

 

 

 

 

 

 

 

Dr.STONE(2期)

第9話「壊すもの救うもの」

 ストーンウォーズもついに決着。千空たちが「紙飛行機ダイナマイト」を作り出してその威力を以て停戦を持ちかける、というものでしたが、クロムが硫酸を探し出し、ゲンが紙飛行機を作るなど紙飛行機ダイナマイト完成に至るまでに仲間たちの手助けがあったのが熱かったです。コハクたちが司たち相手に足止めしてくれたことも含め、誰が欠けても戦いを終わらせることは出来なかったであろうことを考えるとかなりギリギリだったことを実感します。

 そして司が世界を浄化しようとしている理由も判明。目覚めない妹を守るために幼い頃から必死にお金を稼いできたと思うと泣けてきます。また汚い大人たちに虐げられてきたからこそ彼らを信じることが出来なくなってしまった悲しい過去もまた印象的です。(理想的な大人である父を見て育ったことから人の可能性を信じている千空と対照的な点も面白いです)それだけに停戦を受け入れてくれたのは良かったですね。まぁ1人不穏な奴がいますが・・・・・・

 

 

ゆるキャン△ SEASON2

第10話「伊豆キャン!はじまり」

 待ちに待った伊豆へ向けて出発!したというのに車での移動の大半を寝て過ごしてしまったなでしこに涙そうそうしてしまいました。もったいないなぁ。前半は一緒に移動しながら仲良く楽しむ車組と原付で各名所に先回りして楽しむリンを交互に映し、後半は合流して揃ったメンバーで楽しむ様子が見られました。中でもリンはソロキャンとグルキャン両方のいいとこどりとも言うべきエンジョイぶりを発揮しており、仲間内とのやり取りも1期とは比べ物にならないほどやわらかくなっていたのが印象的でしたね。

 他にもチビイヌ子ことあかりとあおいの嘘つき姉妹による嘘合戦だったり先生が禁酒した金で伊勢海老を手に入れようとする千明(前日の作戦会議シーンが完全にゲンドウ)といった各キャラの見どころも満載でした。個人的には先生に伊勢海老の件を事前に話して根回ししていた有能恵那に感心しましたね。事前に調べていたキャンプ場が使えなかったなどのトラブルも乗り越えて次回本格的に始まる伊豆キャンも楽しみです。

 

 

天地創造デザイン部

第10話「案件10」

 いきなり謎の社会に抗う男女が登場して困惑した前半。個の意思がなく集団の維持を徹底しているところからアリかハチかな?と予想していたら答えがまさかのハダカデバネズミだったので少々驚きました。(思い返せば『シートン学園』でも説明されていた特徴がいくつか見られたのですぐに納得しましたが)試作動物の世界を体験出来る装置で表現された世界ということでしたが、社会に疑問を持ったまま行方不明になった72番の正体が女王、という展開が中々に凝っていてディストピア系ドラマとして普通に見入ってしまいましたね。

 後半は地獄に送る予定だった悪魔がつっかえたままお茶する光景に思わず笑いが零れました。上半身のみのままぴくりとも動かない悪魔のシュールさがたまりません。しかしそのまま始まった生物の「老い」についての講座で生物は何故老いるのかを深く知れたのは嬉しかったですね。次の世代にスムーズにバトンを渡して少しずつ強くなっていくためにも老化は必要である、という種全体のことを考えたシステムであることがわかって非常に面白いです。特に土屋さんの「老いは呪いではなく祝福」という言葉目から鱗でしたね。

 

 

ひぐらしのなく頃に

第23話「郷壊し編 其の陸」

 あ・・・ありのまま、今起こったことを話すぜ!「郷壊し編がマジで“沙都子ワシ”編になった」何を言ってるのかわk(ry

 というわけでかつてネットで散々ネタにされた「綺麗な鉄平」がまさかの公式と化した回でした。(「里恋し編」というアンソロジー作品がありますが)これまで最低の男としてしか描かれてこなかった鉄平が改心していくのは難しいだろうと以前から思っていたのですが、自分の凄惨な結末を見たことで少しずつ他人を求めるようになっていく過程が丁寧に展開されていってこれは上手いと感心しました。鉄平が「こんな自分でも死ぬときくらい誰かに側にいてほしい」と思いながら沙都子に縋っていく様子を見ている内にどんどん彼に感情移入していきましたね。それ以上にあの鉄平が普通の人になっていくだけでメッチャ面白いですなんだこれすごい。

 しかしそう簡単には鉄平が救われないというのも面白いところ。沙都子を助けたり彼女に寄り添おうとするものの拒絶される様子は過去の行いを考えると当然の報い、ではあるのですが、どこか気の毒に思えてしまいます。そんな鉄平が自身の犯した行為と如何にして決着を付けていくかが楽しみですし、何よりひぐらし共通のテーマである「過去の罪と如何にして向き合うのか」を鉄平で描いていく展開に感動を覚えます。

 一方で沙都子の方は冒頭「七並べで圧勝するためにループする」というしょうもないループの使い方をしてきて呆れかえりました。ゲーム感覚でループしてしまう辺りかなり人の完成から外れてしまっているように思えます。しかし前述の通り鉄平の前では怯えたり、手を取ろうとして虐待された時の記憶がフラッシュバックする辺りトラウマは乗り越えられていない様子。果たして2人の関係がこの後どうなるのか気になります。(しかしこれが祟騙し編に繋がるとしたら沙都子は優しくなってきた叔父を貶めるために虐待されているかのように見せかけたということに・・・・・・

 

 

呪術廻戦

第22話「起首雷同」

 交流戦が終了した後の回は、東京校の1年トリオの絡みが久々に展開されるほっこりとした内容でした。事件を調べる中で恵の中学生時代の様子が徐々に明らかになりちょっとびっくり。真面目そうな今の彼からは想像もつかなさそうな話に君も昔はヤンチャしてたんだねぇ・・・・・・とどこか親戚のおじさんのような目線で見てしまいます。また目覚めない姉の存在も明かされ、今の彼に大きく関わっている可能性が浮上してきたのが興味深いです。そろそろ伏黒家の事情もわかりそうですね。

 悠仁と野薔薇の関係も気心の知れた同級生らしさに溢れていました。恵の意外な過去に驚き思わずいじくりまわした結果どつかれる流れはとても微笑ましかったです。同時に姉のために単身乗り込もうとしていた彼に惜しげもなく協力してくれる辺りが素晴らしいですね。短い期間ながら固く結ばれた彼らの友情がよくわかる回でした。

 

 

ポケットモンスター

第59話「迷子のサルノリ!トレーナーは誰だ!?」

 家族がゴリランダーになるという謎の悪夢を見たゴウ(これ結局どういうことなのか明かされなかったし何だったんだ一体)の腕にくっついたサルノリのトレーナーを探すことになった今回。そんな謎に満ちたサルノリがまさかのロケット団ガチャの中に入っていたポケモンという展開には驚かされました。ロケット団のボールを破壊してゲットするのは冒頭ロトム図鑑が言っていた「ひとのものをとったらどろぼう!」ではないかと思いましたが、ボールを破壊したのもゴウのボールに進んで入ったのもサルノリ自身だったことを考慮すると「あくまで重要なのは人とポケモンの意志」「そこにボールの縛りなどはあまり優先されない」というスタンスなのでしょうか。

 そうしてゴウの手持ちになったサルノリですがイタズラ好きのヤンチャ盛り、しかし花を元気にしてやる(とうちゃんザルードかな?)優しさも持ち合わせているキャラクターが可愛かったです。そんなサルノリに手を焼かされながらも放っておかないゴウの面倒見の良さもあって上記の展開にもあまり抵抗を感じないまま受け入れることが出来ましたね。

 

 

 というわけで上記の話でも触れましたが、コロコロアニキ連載作品のほとんどがオンラインで継続して連載されるということになりました。何だかんだ言いましたが、でんぢゃらすリーマンが終わることなくまだまだ読めるという事実はかなり嬉しいです。

 一方でYの箱船の最後のエピソードは単行本に収録されるというのが少々残念でしたね。多くの謎を残して続きは単行本で!というのはちょっとズッコケてしまいます。(とはいえYの箱船は4巻まで既に購入しているので最終5巻も問題なく買うのですが)とりあえずはそれぞれの作品の続きを楽しみに待っていたいと思います。

 

 

 ではまた、次の機会に。