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2025年秋アニメ簡易感想 その31

 

 

 

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 週刊コロコロに連載され話題となったデュエマLOSTこと『Duel Masters LOST』の第3章~忘却の太陽~のアニメ化がついに始動。来年2月から4週連続、デュエチューブで配信されるとのことです。前章のアニメから約1年近く経過しましたが、ようやくその続きが見られるということでファンとしても楽しみになってきました。(忘却の太陽の原作漫画は現在週コロにて連載中ですが、このペースだと年内に完結しそうですね

 上のティザーPVも短いながら、ストーリーの仄暗さを見事に魅せてくれています。冒頭のデュエマをしている描写が一瞬ながら緻密に描かれていて、割とガチ目なファローシャッフルの作画も相まってちょっとニヤリときましたね。作品の性質上カード要素が薄めですが、こうした形で濃密に描こうという点には好感が持てます。

 さてデュエマLOSTに関しては漫画新章が今年春に始まると告知されていたはずが秋にまで延期し、アニメに関しても続報が無かった状態が長く続いたのが記憶に新しいところ。当時はいつになったら始まるんだとヤキモキさせられましたが、紆余曲折を経てようやくここまでこれてホッとしています。来年の冬アニメの一角として、2月からの配信では是非とも楽しみたいですね。(本家デュエマWINの話題については下に続く

 

 

 というわけで以下、今週の簡易感想です。

※『華衛士(センティカ)F8ABA6ジサリス 2』第12話(最終話)の感想は個別感想で書く予定です。ご了承ください。

 

 

 

 

 

 

ポケットモンスター ライジングアゲイン

第121話「キャッチャー・イン・ザ・スカイ」

 宇宙で活動していたフリードがついに帰ってくるということでワクワクしたのも束の間、宇宙船墜落の危機に立ち向かうこととなった今回。序盤からランドウのじっちゃんが懇切丁寧に宇宙の勉強を話してくれたので、宇宙初心者にもどれだけピンチなのかが伝わりやすかっただろうと思います。同時にポケモンたちを総動員させてフリードが乗った宇宙船を受け止めようとするなど、いつになくリコたち主体でフリード救出劇が繰り広げられていたことに興奮しましたね

 そして最後のカギとなったのがまさかのキャップのテラスタル。以前からキャップはひこうテラスタルになるのではないかと囁かれていましたが、ここにきて披露するとは思っていなかったのでこれまたテンションが上がりました。何より空に憧れ続け、あの時フリードを助けられなかったキャップが空に届く力を手にした構図にグッときます。本年度が始まってからあまり目立っていなかったキャプテンピカチュウの、見事な大活躍だったと言えるでしょう。

 とまぁフリード救出劇は胸熱そのものでしたが、新しい仲間である「スターミー教官」ことメガスターミー全てを持っていかれました。平然と出てくるので度肝を抜かれましたし、腰に手を当てたポーズで迫真のヘアッ!!は完全にウルトラマンです本当にありがとうございます。(しかも声を担当しているのは畠中祐さん……ご唱和ください我の名を!!)ゲームの連動ということもあるのですが、ネット上で話題になったメガスターミーをいきなり出してくるチョイスは中々に強烈でしたね。

 

 

私を喰べたい、ひとでなし

第11話「冷たい朝」

 真実を知った今、最早生きることに苦痛しか感じない比名子の絶望……それらが改めて襲い掛かってきて、今回は視聴中ずっと気が滅入ってしまいました。お見舞いに来てくれた美胡とのやり取りも前半描かれましたが、彼女の「生きてくれて嬉しかった」という言葉すら届かない現状はあまりにも切なかったです。どれだけ周囲が比名子のことを想っていても、生きているだけで苦しい人間にはまるで意味がないのがイヤというほど伝わってきます。前回美胡は汐莉に対話の重要性を説いていましたが、今の比名子にはその対話すらままならないのはどうしようもないですね。

 後半の海の手に向かう比名子のシーンも、まさに家族のいる場所で楽になりたい心情が読み取れて心からしんどくなってくるほど。しかし土壇場で止めた汐莉の態度には少なからず安堵しましたね。これまでのらりくらりと本心を隠してきた彼女が、ようやく本気で比名子に訴えかけようとしていると思うとどこか希望が持てそうです。冒頭で描かれた幼い比名子とのやり取りからして、あの頃の彼女の面影に惹かれ続けているのは明白。ここまできたら美胡には出来ない、エゴ剥き出しの説得をぶつけていってほしいです

 

 

SANDA(サンダ)

第11話「走馬灯の侵攻」

 大人を容赦なく殺そうとする二海にどうやって立ち向かうのか気になっていた中、まさかの三田のまま殴り合う展開に大爆笑。サンタになりそうなところをグミを食べて子どもに戻り、子どもの姿で彼女とケンカする光景はシュールな笑いを誘ってきます。しかしこれまで大人として子どもを受け入れようとしていただけに、子どもの利点を活かすのは中々に上手いと思いましたね。サンタクロースの肩書きだけではなく、純粋に三田一重として二海と向き合っているのが伝わってきます。

 そんな大人が子どもをしつけるのではなく、子ども同士で本音をぶつけ合うケンカを繰り広げる展開が二海にクリーンヒットしているのも見事。誰もが彼女に目を背けてきた中、三田や冬村のように殴り返してくる相手は新鮮だったことでしょう。二海には目上の立場から抑えつけたりしない、対等な立場の「友達」こそが必要だったわけですね。この友達理論は後述の小野と冬村を繋げる要因ともなっていましたし、友情は大人と子どもの垣根を越える最強の関係性なのかもしれません

 二海の件はこれで一件落着したものの、小野の方は割と大ピンチ。大人としての痛みに苦しみながら死を覚悟しているので、見ている側としても気が気でありません。(小野のソレは単なる成長痛ではないか?と睨んでいるのですが、描写からして本作世界の大人になることは相当な苦痛を伴うのかもしれません)成長した彼女との違いに悩んでいた冬村も相まって、アダルトチルドレンの悲哀が直接的に表現されていると感じましたね

 

 

 デュエマといえば月刊コロコロコミックで連載中の漫画『デュエル・マスターズ WIN』も見逃せません。全ての黒幕とも言える人物が登場し、その男によって完全復活を果たしたヴリドガルドによって世界滅亡の危機。それを止めるためウィンと意外な面子が手を組んで立ち向かう最新話は興奮展開の連続でした。当ブログでも度々漫画感想を上げていますが、それだけ多くの人におすすめしたい作品となっていますね

 

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 そして漫画デュエマWINを大きく取り扱った内容として、今週土曜日発売の新パック「終淵 ~LOVE&ABYSS~」のCMにも目を奪われました。ウィンとジャシン帝、2人の出会いからこれまでの戦いの思い出を見事にまとめてくれています。漫画のあんな名シーンやこんな名シーンまであって、読者として嬉しいことこのうえなしです。(しかし爆乳チアガールコスとなった邪神くんのビジュアルに未読の人はどんな反応を示しているのか気になる……)

 一方でジャシンとの物語の終わりを予感させる点にハラハラさせられています。まずパック名からして終焉ならぬ“終淵”というワードを使っていますし、ウィンと邪神くんが別れることが何となくですが伝わってきますね。そのしんみりとした流れをタイトルごとぶった切るドギラゴン団長に吹き出しましたが。他者のための愛に目覚めたジャシン帝が最終形態《アビスラブ=ジャシン帝》の明王のような厳かさを感じさせるビジュアル、さらにパック表紙のウィンが笑顔の裏で目元に涙らしきものを流している様子がまた意味深。これが本家デュエマWINの一区切りとなることは間違いないので、覚悟して彼らの物語を見届けていく所存です。

 

 

 ではまた、次の機会に。