先日28日に、デュエチューブにてデュエル・マスターズの最新CG動画が投稿されました。何の予告もなく突然公開されたので最初は面食らいましたが、動画の内容そのものはかなりのもの。デュエマ特有のハイクオリティ3DCGによる、クリーチャー同士のバトルが展開されていて大いにテンションが上がりました。
昨年も王道篇の背景ストーリー序盤を描いたCGアニメが公開されましたが、今回はそちらと異なり物語性はほとんど存在しません。とある教会（らしき建物）の中で《至高の魂 アビスベル＝ジャシン帝》と《王闘竜皇 ボルシャック・ドラゴン》が戦う場面から始まり、激しい戦いの途中で《究極の虚 ジャシン＝ヴリドガルド》が乱入。ボルシャックを吹っ飛ばしたヴリドガルドをジャシン帝が相手にするという、ジャシンVSジャシンの構図が展開される……といった感じです。何故彼らが戦っているのか語られていないものの、度々描かれてきたジャシンと他文明の戦いを思えばそこまで不思議ではありませんね。
そして動画内に見どころが数多く存在しているのも見逃せないポイント。ざっと箇条書きにするだけでも……
- 動画冒頭でいきなり倒されている《ボルザード・ドラゴン》が哀れ
- 力こそがパワー！とばかりのボルシャックに対し、ジャシン帝はテクニカルに攻めている印象（ただしグミ撃ちはちょっとじわる）
- 荘厳なようでおどろおどろしい白い翼はまさに「片翼の天使」か……セ○ィロス！！
- 腕に王道の炎を宿すボルシャックがカッコいいだけに、ヴリドガルドに吹っ飛ばされて退場なのがやや残念
- ヴリドガルドを眺めていると正面のジャシンの顔があくまで飾りにすぎないビジュアルなのがよくわかる
- 《十番龍 オービーメイカー Par100》をはじめとして他文明のクリーチャーたちもとばっちりで魂吸われている件
- アビス脊髄剣！！
- ヴリドガルドは倒したものの四散した触手がひとりでに……さらなる邪神誕生の予感？
といったところでしょうか。他にも至高の魂を手に入れたジャシン帝が、配下の魂を奪われて憤るといった珍しいシーンが見られたのも印象に残りました。傲岸不遜なイメージのあるジャシンですが、所有物扱いしながらもアビスロイヤルたちへの無礼を許さない姿勢には惚れ惚れします。何より漫画の方で邪神くんが愛を手に入れたこともあり、この動画内のジャシン帝も同じように他者を思いやる「愛」を手に入れたのではないか、といった考えが浮かんできてニヤリときますね。
ともあれ相変わらずデュエマのCGは素晴らしい！という感想が出てくる動画でした。至高ジャシン帝をはじめとした王道WのクリーチャーたちのCGが作られていただけでも驚きなのに、それをこれほど動かしてくれるのはファンとしては嬉しい限りです。（むしろ「せっかくCG作ったことだし戦わせてみたい！」という制作側の欲望からこの動画が生まれた可能性もありますね）テレビアニメシリーズが休止している中、こうして映像媒体で新たな刺激をもたらしてくれたことに感謝の念を送りたいところです。
ではまた、次の機会に。
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と、ここまでで済めば良かったのですが。同時に僕の中で少なからず不満のようなものが出てしまう事態でもありました。上の動画自体は決して悪くない出来だったものの、その存在故に別の問題を意識してしまったからですね。ここから先はその問題に対する愚痴のような、批判のようなものを書いていこうと思います。（※やや批判的な話になるので、見たくない方はブラウザバックをおすすめします）
さて個人的にまず話題にしたいのがデュエマLOSTこと『Duel Masters LOST』の続編情報の件。新章である『忘却の太陽』の漫画連載が今年の春に始まることが告知されていましたが、もう既に6月が終わろうとしているのに未だに連載されていません。それどころかデュエマ公式がそもそもLOSTの今後についてを、不自然なまでに話題にしない異常な事態となっています。以前簡易感想の方で待つ所存だと書いたものの、上の動画が投稿される中でLOSTの方はまるで音沙汰がない状況に危機感を覚えずにはいられません。（漫画とアニメで担当している人たちが違うのは理解しているつもりですが）
告知といえば上の動画が突然公開されたのもいかがなものかと思いましたね。サプライズと言えば聞こえはいいですが、何の予告もなくポンと動画を出すうえX以外では特に触れられていないので、こんなに良い動画をもっと大々的に宣伝しなくていいのか？といった疑問に駆られます。そもそも昨年の背景ストーリー動画も続編があるかと思いきや投稿されなかったですし、映像媒体を出すタイミングがあまりにもチグハグに感じて仕方ありません。
デュエマは以前から広報のやり方に問題があると察していましたが、ここ最近は特に強く思います。毎月の漫画に関しても最近行われていなかったX上での宣伝を突如再開するなど、どうにも一貫性のなさが目立ちますね。もしかしたら昔はコロコロとおはスタに宣伝を任せていた感覚が続いていて、現代の動画やSNSを使ったアニメ・漫画の扱いに未だに慣れていないのではないか？といった邪推すら浮かんでくるほどです。（アニメのLOST公式アカウントに至っては、話題が無さすぎて投稿に苦心している節があります）
いつ始まるわからない漫画やアニメに、それらをハッキリと宣伝しようとしない公式。いずれもデュエマのメディアミックスに繋がる重要なものなのに、そのどれもが滞っている現在にはどうしても不安が付き纏います。ただ裏では制作側が何かしらの理由でバタバタしていて、とても話題に出来ない状況にあることは何となく察せられます。以前も書きましたが、松本大先生こと松本しげのぶ氏ありきのコンテンツ故の脆弱性を感じますね。最近のウルスパの展開を見るに、今度『ファンタスティック・フォー』が公開されるからそれに合わせてウルスパ完結を急かされて忙しいのかな大先生？なんて思ってしまったり。カード自体は何だかんだで好調ではあるのに、肝心の漫画やアニメがこの状態だとイマイチ楽しめないところもあります。
そんな不満を覚えましたが、何だかんだでデュエマそのものは今最高に楽しいです。カードの方は言わずもがな新規に面白いものが多いですし、漫画は最新話で最高に胸熱な展開をやってのけたのもありテンション爆上がりしっぱなしです。この今最高に盛り上がっている状況だからこそ、絶好の機会を逃さず新たなメディア展開を魅せてほしいと思っています。松本大先生主体ではあるものの、大先生が忙しくても進められるよう体制を整えるなど色々やってほしいところ。デュエマを好きな身としては、これからもそうした想いを口にしたりアンケートに書いたりしていく所存です。
というわけでお目汚し大変失礼しました。ついつい最近溜まった不満を感情のままに書き連ねてしまいましたが、それもデュエマが好きだからこそ。そのため愚痴はここまでにして、今後のデュエマを楽しみ期待していく姿勢をより大事にしていきたいと思います。同時に当ブログやXアカウントなどでデュエマのニュースに触れつつ、デュエマ愛を口にしていきたいですね。「新・メタレドの楽しんだ勝ち！」の方も、よろしければこの先もどうかよろしくお願いします。
ではまた、次の機会に。
